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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

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2012年4月29日 (日)

川崎戦~勝利に酔う

2012/04/28 川崎フロンターレvsサンフレッチェ広島 等々力陸上競技場

 ハーフタイムで立て直し後半になると雲行きが怪しくなるというのはよくあること。だがこの試合に限っては後半の方が波に乗ってきた。確かに押し込まれはした。だが苦し紛れに出したロングキックにより飛んだボールは右サイドのスペースに。普通なら相手ボールになってしまう状況だが駆け上がったミキッチは追いついた。そして深い位置からのクロスに寿人の伸びた足は当たった。3点目、これは試合を優位に進めるのに重要な得点だった。

 寿人はJ1通算100ゴールを決めた後ゴールから遠ざかってた。そういう記念すべき数字を出すとやり難いのだろうかと想像したがこれで手枷が外れたような気分だった。

 そしてこのゴールによって勢い付いたサンフレッチェは攻めに攻めた。ペナルティエリア外だろうと果敢にシュートを放つ。寿人や高萩は意表を突いたようなシュートを打った。だがそのどれもカツン、カツンとゴールの枠に当たって跳ね返るのである。3回も連続してそういう場面を観るとわざとやってるのかという気がしてくる。実況中継ではまだ川崎にも運がありますねなどと言ってそうな気がした。

「こういうとこが勝ちきれない理由なんだろうな」

 相手より倍ものシュートを打ちながらも勝てなかった試合を思い出すのだった。そしてマークの薄かったミキッチは好き放題駆け上がり決定的なクロスを上がるもののそのどれも決めきれず電池切れを起こして交代してしまった。どこかミキッチが不憫に思えたのだった。

 更にピッチの外では大崎が用意していた。

「誰と交代だろう」

「寿人みたいですね」

 隣に座ってた横浜さんがそう答えた。

 これでお役御免というとこだろう。次にボールが出たら交代だ。だがここでミキッチと代わって入ったファン・ソッコが放ったクロスに頭で合わせた。ファーに回り込むことによってDFのマークを外したのだがこの外すという技術は川崎の風間監督がこだわってるテーマなのだった。

 自分でも交代というのは分かっていたのだろう。それが分かって最後に決めてしまう。やっぱり寿人のストライカーとしての感覚は尋常ではないのだった。

4点も入るとは思いませんでしたね」とマサくん。

「でも7点入れられて負けた過去があるからね。これで終わって欲しくないよ」

「まあバーやポストに当たったのを入れるとそれくらいの点にはなってますよね」

 皮肉にもこれだけ攻めれる展開であるが為に決定力不足を露呈してしまった。このまま終了し14というスコアだ。数字的には大勝ではある。それでも4点しか取れなかったという感覚が起こってしまった。

 その癖アウェイゴール裏に挨拶に来た選手には皆と同じように立ち上がり拍手で迎えるのだった。まあ勝ったのだからいいや。このスタジアムでやっと勝つことができた。本当に苦労させられた相手だったが勝つ時とはこんなものなのかもしれないのだった。

川崎戦~前半リード

2012/04/28 川崎フロンターレvsサンフレッチェ広島 等々力陸上競技場

 先制点は山岸だった。速攻で真ん中から左に空いたスペースに出したパスに山岸は追いついた。そして中へ切れ込みシュート、角度のないそのシュートはネットに突き刺さった。いつもいつもシュートチャンスでパスをしてしまう山岸が思い切ったプレーに走った。そしてゴールを決めた。いつもボロクソ言ってる癖に山岸コールを連呼した。

 ただしその後暑さのせいで水を飲み過ぎたせいかトイレに行きたくなった。そういえばピッチの選手もプレーが止まる度に給水する姿が目につく。仕方がないので急いでトイレに駆け込む。するとスタンドから「うわ~」というため息に似た声が上がった。その瞬間ゴールをアナウンスするBGMが掛かり失点してしまったのを知るのだった。

「綺麗にスルーパスで崩されたよ」席に戻ってきたぼくにドクトルは教えてくれたがやはりこのスタジアムでは悪しき事が起こるのか。またこのまま逆転するんだろうかと悲観的な思考が浮かんできたが、時間と共にそういう感覚がなくなった。というのも攻められてはいるものの思ったほどシュートを打たれてない。いつも川崎にやられる時というのはどんどん調子に乗られ波状攻撃を掛けて来られるのだがどこか以前の迫力がなく手詰まりのような感じがした。

 そんな川崎の攻撃に人数を掛けて守ると中盤には大きなスペースが。高萩がフリーでドリブルができてしまう。そして味方の動きを見て真ん中の裏へ出したボールに追いつくサンフレッチェの選手。飛び出すGK。だがシュートはGKの左に抜け決めることができた。決定的場面であることは確かだがそれをよく決めた。一体誰だ?ゴールが反対側の為すぐには分からない。だがそれは石原だった。石原が決めた。サンフレッチェに入ってようやくゴールを決めることができたのである。本人も焦っていただろう。それなのによくこの重要な場面で決めてくれたものだ。特にこの等々力ではせっかく先制しても同点にされると一瞬で士気が下がり逆転されるということを繰り返してただけにこのゴールは貴重な意味合いがあった。

 1点差でリードした状態でハーフタイムを迎える。得点シーンだけではなく最後に水本が11で勝ったり西川のセービングに助けられたのも大きかった。かつては入れられたら入れ返せばいいというサッカーだったもののその入れ返すことができず逆にみるみる失点を重ねていったものだ。組織で守ることも重要だがやはり最後は個の力の守備も必要となる。そう考えるとボランチの選手をCBで使ってる川崎にはかつてのサンフの面影が見えない訳ではなかった。

2012年4月28日 (土)

川崎戦~今日の等々力

2012/04/28 川崎フロンターレvsサンフレッチェ広島 等々力陸上競技場

 武蔵小杉の駅から降りる階段の踊り場に張られてたポスターには見慣れた顔が。風間八宏、サンフレッチェ初代のキャプテンだ。いつかは監督業をやるのではと思ってたがよりによって何で川崎なんだ。サンフレッチェでやるとばかり思ってたのに。複雑な心境だ。監督として成功して欲しいと願いつつもこの試合は勝ちたい。

 階段を降りると強い日差しを感じる。まだ時間があることからスタジアムまで歩くことにした。いや、実際にはバス代をケチっただけだ。自慢じゃないがぼくは等々力に行くのに1度もバスを利用したことがない。

 照りつける太陽は春の陽気を通り越して体温を上昇させた。歩いてるだけで喉がカラカラだ。試合をするには酷なコンディションであろう。ぼくは一瞬くらっときてしまった。

 実のところ今朝ぼくは仕事をしてきた。そして昼にサンフレッチェの試合を観る為に早朝4時には仕事をとっかかっていたのである。その為ほとんど寝ることもできなかったのでふとした拍子に眠気が舞い降りてくる。そしてこの天候は気をぼーっとさすには絶好の状態なのだった。

 コンビニで冷たいジュースを買う。それで喉の癒しになりいくらか眠気覚ましとなった。

 スタジアムにたどり着くも開場間もないにもかかわらずもう席は3分の1は埋まっていた。それもそのはず、以前に比べてアウェイのエリアが狭くなってるのだ。その為2階席の1列を確保したもののそれをたった1人で確保するのは非常な困難だった。それなのに仲間は余裕を持ってなかなか来ないのだった。

 やっとドクトルが姿を現した時、ぼくは安堵のため息をした。これで席を探してる人の恨めしい眼のプレッシャーを1人で背負うこともなくなった。仲間が1人、また1人と集まりスタンドも埋まってきた。このスタジアムでは10年以上も勝ってないんだよねなどと会話する。いや、それどころか1回しか勝ってない。いつもいつも辛い想いをする場所。そんな決まりの悪さがあるはずだがなぜかそれ程悲観的にもならなかった。それがなぜなのかは自分でも分からなかったのだった。

2012年4月21日 (土)

名古屋戦~太陽の男の記憶

2012/04/21 サンフレッチェ広島vs名古屋グランパス 広島ビッグアーチ

 森脇のシュートはゴールラインを越えた。アディショナルタイムでの同点ゴール。もう負けた、また点が取れなかったのかよと諦めていた。本当は最後の1秒まで点が入ることを願っていた。でもまたしても点が入らず負けてしまった時、その準備ができてるのとできてないのとではショックの度合いが違うと負けたことばかりを考えていたのだった。

 しかし森脇が決めた。ペナルティエリア外からのミドルシュート。そんなシュートをしばらく見てなかったような気がした。そして森脇のゴール自体見てないような気がした。そして森脇のゴールが観れた時、なぜか劇的なゴールであるのだった。

 シュートを打てども打てども入らない。それは楢崎のビッグセーブもあったろう。名古屋DF陣の高さに弾き飛ばされたのもあったろう。だがサンフの選手も肝心なところでプレーを誤る。石原はボールを収めることができず高萩は技巧的なラストパスは必ずと言っていい程相手に引っかかってしまう。何でそう難しいことをやりたがるんだろうなと思ってたらあっさりと点を取られてしまった。ペナルティエリアでえぐられた時もうやられたと思った。絶対にマイナスのクロスを入れられると思ったら見事にフリーの見方に合わせられて余裕を持って狙い澄ましたヘディングシュートを決められてしまった。

 もうこの時点で終わったという気がした。2試合連続無得点による1点差での敗戦。この流れはこのまま続くと思われた。実際名古屋の方が有利に試合を進めている。サンフは名古屋のボールをカットしても必ず相手の足元にボールが転がる。どうしてボールは不公平にできてるのだろう。ボールが丸いというのは嘘なのではなかろうか。

 そんな展開にもう点を入れることは無理だろうと思っていた。だけどなぜかシュート数はサンフの方が上なのだった。入らない入らないシュート。もう永遠にシュートが入らないのではという気がするのだった。

 サンフと対戦するチームは皆DFが強固なような気がする。そしてGKがスーパーセーブを連発するような気がする。恐らくそれはカウンターの遅さとクロスの時にゴール前に入る人数の少なさなんだろう。とにかく遅い。慎重に慎重にやってしまう。もう点を入れないと負けてしまうんだぞ。

 そんな切羽詰った状況になったからか終了時間が近付くにつれバイタルエリアへボールを持ってこれるようになった。でもクロスを入れても弾き返される、楔を入れても潰される、裏へ入れてもGKにキャッチされる。そんな袋小路のイメージしか沸かない。そして時間が無くなる。ああ、やはり01で負けるのか。

 時間は90分を回った。交代枠も使いあらゆる手を使った。時間がない。カズも高い位置でボールをさばきDFの森脇もバイタルエリアまで上がってる。もう人数を掛けて攻める。するとボールを受けた森脇は縦パスを入れるフェイントでDFをかわしシュートを放った。速く、そしてスワーヴの掛かったシュートはゴールの隅に飛び楢崎が目いっぱい手を伸ばしても届かなかった。

 ゴールの中で跳ねてるボールを見て信じられないような気分だった。ゲームは最後まで何が起こるか分からないと言葉では聞くがまさかサンフレッチェがこの時間で同点に追いつくようなことをするとは思わなかった。いや、実際にはそういう場面がなかった訳ではない。そして記憶をたどるとそういう場面にいつも森脇がいたのだった。

 太陽の男。そう呼ばれたこともあった。その意味を忘れそうになってた。もうどうしようもない展開で引き分けに持ち込む劇的なゴール。そういうのをやってしまうのが森脇なのだった。これがあるからこそ相手にパスをしようとつまらないファールをしようと森脇を観たいと思ってしまうのだ。そんなことを思い出させてくれた。勝てなかったのは悔しい。だが強く印象に残った試合になってしまったのは確かなのだった。

2012年4月18日 (水)

ナビスコ磐田戦~また決定力不足

2012/04/18 ナビスコカップ ジュビロ磐田vsサンフレッチェ広島 ヤマハスタジアム

 打てども打てども入らない。まるでそれは外す為に打ってるかのように。シュートはゴールに入れる為に打つのだ。決定的なシュートチャンスで石原も大崎も目の前が真っ暗になったかのように焦っていた。少なくともGkをかわすことを楽しむような余裕はなかったのだろう。2人共やはりストライカーとしての資質が足りないのかもしれない。

 序盤、サンフレッチェは有利に試合を進めてた。ボール際の争いにも勝ち連動したパスが行き交い裏への意識もあった。公式戦出場経験の少ない清水が日本代表駒野に対して積極的に11を仕掛けていく姿に余裕すら感じた。それなのに皆が皆シュートの場面になるとその余裕が吹き飛んでしまうのだった。

 それ故にあと一押しという感覚があったのだろう。実際最後を決めるだけだったという場面が何度もあったのだからそう考えて当然だろう。そこでハーフタイムに中島から浩司の交代があった。

 この交代はセットプレー要因だったかもしれない。セットプレーのキッカーとして高萩は技術はあるもののボールのスピードが遅く簡単に守られてしまう傾向がある。左足キッカーの浩司が入ることで少なくとも左右どちらから来るか分からないという迷いを与えることができる。

 そして事実FKの場面では浩司の惜しいキックがあった。それは期待はさせてくれたもののやはり惜しいで終わるものであった。だが問題は試合の流れだった。浩司が入って明らかに状況が悪くなってしまった。

 磐田のボールを持つ時間の方が多くなり何とか状況を変えたい。そこで若手の石川に代わって森脇が入る。そしてまた攻められる。そして今度は大崎に代わって寿人が入る。これはもう点を取るというメッセージだった。だが肝心の寿人にちっともボールが入らない。何だか選手交代が全て裏目に出て悪い方へ悪い方へと向かってるようだった。

 そしてそこまで苦労してもちっとも入れることができないゴールなのに磐田はいとも簡単に振り向きざまのシュートで入れてしまった。そのあまりもの簡単さに呆気にとられてしまった。DF3人付いてたのに。決定的チャンスが何度訪れようと決めることのできないサンフレッチェに対して決定機でもないシーンであっさりと入れてしまう磐田。サッカーが判定競技でないからには両者の勝敗はすでに決まっていたようなものだった。

 そもそもサンフはナビスコカップにおいて磐田と相性が悪い。そしてオレンジの2ndユニフォームの時の勝率が悪い。そういう悪い条件が重なってしまった。

 2試合続けて01で負け、決定力不足がその要因の一つであることを考えると実はずいぶん長いこと同じことで悩んでるんだなという気がした。攻撃的サッカーと言われ点が入らないもどかしさ。一体この悩みはいつになったら解決するんだろう。

2012年4月14日 (土)

鳥栖戦~空費の時間

2012/04/14 サガン鳥栖vsサンフレッチェ広島 ベストアメニティスタジアム

 大崎はどこへ行った?高萩はどこ?森脇は今日出てるのか?ボールを最終ラインの2人だけで廻してるだけで何の変化も起こらないゲームをやってる。それ故にまるでピッチには4人ぐらいしか選手がいないかのような錯覚をおこしてしまった。なぜそこまで慎重になるのか。なぜ誰もボールを引き出そうとしないのか。

 そんな気後れした展開に鳥栖はボールを取るや自信を持って攻めてきた。与える必要もない勢いを与えたのはサンフレッチェだった。攻めてこないのなら攻めていける。ボールを奪われてもスピードを持った展開をしてこない。時間ばかりがじりじりと過ぎ去っていく。段々退屈になってきた。

 この能力ではサンフレッチェの方が上のはずだ。それなのに妙に鳥栖の攻撃にビビってるように見えた。確かに高さを生かした攻撃をされると不利な面もあったが過度の警戒心は腰が引けたようにしか見えなかった。だがこうなることは開始直後に予感された。

 ゴールの目の前まで行けたにも関わらずシュートが打てなかったという場面が2回もあった。それがどうも決定的チャンスの浪費をしてるように感じた。これだけチャンスを創れてるんだからその内入るという安直な意識を感じた。そしてその時今日はもうゴールはないと感じてしまった。

 それに反して鳥栖は少ないチャンスを生かそうとする意欲がゴールへと向かう活力となっていた。まるで押し寄せる波だった。人数を掛けて防ぐも奪われたらすぐに戻り奪ったらまた押し寄せてくる。そしてついにミドルシュートを決められてしまった。

 やられた。西川にとっても防ぎようもないシュートだった。どうしてサンフレッチェの選手はああいう思い切りの良いシュートを打てないんだろう。いずれにしてもこれで尻に火が付いた。点を取らないと負けてしまうのだ。

 後半、攻めていく。ゴール前にボールを運ぶ。だけど全員引いた相手に崩せない。失点する前であればもっと簡単だったのに。ミキッチのドリブルからクロスを入れる。縦パスからワンタッチのパスで崩していく。ファン・ソッコが上がってく。それら全てが何で前半からやらなかったんだとイラついてしまうのだった。

 そしてシュートを打つも入らない。バイタルエリアでのトラップが収まらない。左サイドの森脇に至ってはクロスが見事にブロックされてしまった。これでは絶対にゴールは生まれない。

 サンフレッチェの選手がイラついてるのはファールの多さと審判への異議の多さで分かった。そんなにイラつくなら最初からもっと動いていれば良かったんだ。審判に文句言う暇があったらポジションを修正しろ。簡単にボールを取られるなよと冷静な分析をしているつもりでその実頭の血管が切れそうだった。時間がないぞ、時間がないぞ、早くやれ。

 攻める攻めるサンフレッチェ。だけど惜しいとこまで行くもゴールにはならない。まるでゴールに魔力が掛けられてかのようにボールが逸れるのだった。

 そして時間切れ。サンフレッチェはJ2から昇格したばかりの鳥栖に負けてしまった。実はぼくは最初から悪い予感がしてた。過去の対戦で鳥栖にはなぜか苦労させられたという実績もさることながら前節4点も取って大勝したからだ。更に寿人のJ1通算100ゴールという記録達成に酔ってしまった。この酔ってしまった後というのは意外にも脆いものだ。明らかに今シーズンの試合の中で緊迫感が欠けていた。

 どこかやるべきことをやらずに無駄に時間だけが過ぎて負けてしまった。こういう試合をしてしまっただけに、もしかしたら今シーズン支えていたものは経営の見直しにより主力選手が抜け、監督が替わったことによる危機感だったのかもという気がするのだった。

2012年4月13日 (金)

J1初めての鳥栖戦

2012/04/14 サガン鳥栖vsサンフレッチェ広島 ベストアメニティスタジアム

 2002年、J2に降格したサンフレッチェは2003年のJ2リーグにおいて1年でJ1へ上がるのは当然の目標であった。当時のJ2においてサンフレッチェの戦力は突出しており昇格争いも大体決まったチームで争うような状態だった。というのも当時のJ2は平均観客数3,0004,000人程度でプロリーグとしての認知度も少なく実力的にも厳しいチームが多かった。中でも鳥栖の観客動員の低さは致命的でそれがクラブ運営に致命的にマイナスに作用していた。要は収入がないのだからクラブ存続が危うい。というよりその内消滅するだろうというのが当時のサッカーファンの共通の見方だった。

 ということだから当然成績も振るわず最下位は定位置であった。同時に経営危機の情報が折に触れ耳に入るようになりもはや鳥栖との対戦は勝ち点を計算できるボーナスステージのような意味合いを持つようになった。当然1年で昇格したサンフレッチェも31分と勝ち越したが決して余裕を持った勝利ではなかった。勝った試合全て1点差、しかも1回引き分けてることから苦しめられた相手だ。絶対的に戦力差がありながらなぜか楽に勝てない鳥栖に不気味なものを感じたものだった。

 その後J1に昇格してからは2度と対戦することのない相手くらいに思っていたものの2度目のJ2降格の憂き目に遭い2008年シーズンまた対戦するようになる。この頃には経営者も代わりクラブも再建されJ2においては旋風を巻き起こす存在にはなっていた鳥栖には更に手こずるようになった。サンフレッチェにとっては勝ち点10099ゴールという圧倒的な強さで昇格したシーズンであったがこのシーズンでさえ2戦目までは1点差とギリギリの勝利だった。なぜに鳥栖はここまでやり難い相手なのだろうか。

 そして今度はJ1で対戦することになったが実は2008年の感触だといつ昇格してもおかしくないという可能性を秘めていた。あれから4年も経ったことは意外と時間が掛かったがしたが今や消滅が前提となってるクラブではなくなった。確かに地方の小クラブという意味では変わりはないが経営危機に陥った地方クラブの生きる道として見本となるべき例と言えるのではなかろうか。

 駅前に建つサッカー専用スタジアム。地方クラブらしくこじんまりとした収容力ながらもこれがJリーグに参加する前に建ったというのは今考えれば奇跡的なことであるような気がする。そして鳥栖のこれまでの経緯を考えると今J1にいることさえも奇跡的なのだった。

 そんな奇跡のクラブ、鳥栖はサンフレッチェとの対戦でまた奇妙な力を発揮する。更に昨シーズンからサンフレッチェからレンタル移籍している岡本が在籍している。また奇妙な力を発揮しないか不安を抱えるのは考えすぎなのだろうか。

2012年4月 8日 (日)

ガンバ大阪戦~暗示するスコア

2012/04/07 サンフレッチェ広島vsガンバ大阪 広島ビッグアーチ

 何なんだ、この怒涛の攻撃は。

 サンフレッチェはボールを持てなくなってしまった。まるで魔力が掛かったかのようにガンバは前方への圧力が強まった。ガンガンと前に来る。ああ、本来のガンバの姿が現れた。そしてシュートへの積極性も俄然強くなる。まるで迫りくる津波のよう。いよいよ防ぐのが難しくなってきた。

 そんな時でもサンフの選手は安易なクリアよりショートパスを選ぶ。DFの千葉はコーナー付近で切り替えし相手の逆を突いたはいいものの反転した際に足を滑らし転んでしまった。そのボールにガンバの選手が食らいつきゴールに向かってきた。西川はシュートコースを塞ぐポジションに着く。が、あっさりとパスを出されて中央で足に当てるだけで入れられてしまった。安い失点。こういう失点、選手が替わってもやっぱりやらかしてしまうんだな。深いため息と共にいよいよ雲行きがあやしくなってきたのだった。

 それにより息を吹き返したガンバが一層攻撃の厚みを増してきた。これはたまらない。マーボールにしても前からのプレッシャーから逃れると結局GKまでバックパスになるが西川はロングキックを蹴って見事に味方に渡らないのだった。どうもこのところ西川のキックの精度が悪いと思うのだがそれは単に余裕のない形で受けてしまうからしょうがないことなのだろうか。

 そして押し寄せる攻撃の波はとどまることを知らず遂にカズがペナルティエリアで相手選手を倒してしまうのだった。背中から押してしまった。この背中を向けられた相手に対して無理に取ろうとしたのは余裕のない証拠だった。

 ガンバのPK。ため息が出る。せっかく前半はポンポンとパスをつなげて良い感じできてたのに。どうして一度悪い状況になるとそれから抜け出せないんだろう。同点になると余計にガンバは勢いを増してくるだろう。西川、止めてくれ。でもPKを止めれないのはしょうがない。ああ、でも同点になったらさすがにもう点は取れないだろうな。2点差あったのに勝てないなんて。ああ、何でファールなんかするんだよと嘆いた。

 だが次の瞬間、PKのボールを弾いた西川の姿が目に入った。止めた。止めた、止めた、止めた。まるでキッカーと呼吸を合わせたかのように反応した。これはファインセーブだ。このPK阻止には勇気付けられもはやこれは2点いれたのと同じ効果があった。

 これで1点差を守り切ればいい。時間よ、早く過ぎ去れ。せっかくピンチを脱するもやはりなかなかマイボールにすることができないのだった。

 その流れを止めるべく選手交代をする。大崎に代わって石原。まあこれは順当だろう。だがその後寿人に代わって平繁を投入する。この緊迫した場面で今シーズン初出場の平繁は大丈夫だろうか。だが問題はその後だった。足のつったミキッチに代わって石川が入ったのだった。

 石川、ナビスコカップで消極的プレーばかりで何の役にも立たなかった選手。これはさすがに荷が重い。というよりみすみす1人少ない状態にするのと同じだろう。今まで理解を示してきた森保監督の選手交代で初めて疑問の付いた采配だった。いよいよ耐える展開になりそうだ。

 しかし、この頃からボールが前に展開できるようになっていった。防戦一方だったのがむしろサンフの方が攻めてるように見えるのだった。そして右サイドから入ったボールに石原がシュート。強い弾道のボールはポストに当たってしまった。が、これを平繁が詰める。1度は弾かれたがまた押し込め平繁は今シーズン初出場ながらゴールを決めてしまったのだった。苦しい展開の中、このゴールはチームを助けるゴールとなった。

 更にその後、またしても右サイドからグラウンダーのクロス。合わせたのは平繁だった。そしてそのアシストは石川だったのだった。まるで期待してなかった交代選手によって点差を広げることができた。こんなことってあるのだろうか。目の前がバラ色に彩られたかのようだった。

 そしてこうなるともうゴールが見たくてしょうがない。もう1点、もう1点入れろ。ああ、時間ないぞ、シュートを打つんだ。さっきまで無限のように思われてた残り時間が一瞬かと思うように早く過ぎ去ってしまったのだった。

 41、快勝である。やっぱり今シーズンのサンフレッチェは強い。これは上を目指していいぞ。何てったって相手はガンバだったんだぞ。

 そしてこの時思い出した。そういえば昨シーズンも同じ時期にガンバと同じスコアで勝ったんだった。そして浮かれてた時期があったんだ。だけど優勝争いもできなかった、ACL出場争いもできなかった。果たしてこれは何を暗示するのか。単なる偶然であることを祈るべきだろうか。

2012年4月 7日 (土)

寿人J1・100ゴール

2012/04/07 サンフレッチェ広島vsガンバ大阪 広島ビッグアーチ

PKの瞬間、鼓動で胸が張り裂けそうになった。これが決まれば佐藤寿人J1100ゴール達成。大体そういう記念する数字が掛かってくるとなかなか決まらないもの。そういう重要な場面で自らキッカーとして前に出た寿人。もし決まらなかったらどうするんだろう。でもそんな心配を余所にホイッスルが鳴る。ゆっくりとしたモーションから放ったシュートはGKの逆を突いてゴールネットを揺らした。

100ゴール達成。この湧き上がるような歓喜は何だろう。と共に安堵感。観ているこちらが緊張するというのにあっさりと決めてしまう寿人。素晴らしい、何て素晴らしいんだ。まさか2ゴールも決めてさっさと記録達成してしまうとは。サンフレッチェを応援しててこういうメモリアルに巡り合えたことは果たしてあっただろうか。

その前の1点目は中盤でのボール奪取から青山が縦パス、それを寿人はトラップしながら反転しシュート。GKをかわしたシュートの軌道も凄かったが受けた位置もオフサイドラインぎりぎり。しかもDFDFの間に入ってるのでマークが外れている。そしてトラップの技術。まるでサッカーの教則DVDのテクニックを集大成したようなゴールだ。もっとスポットライトを浴びてもいいような気がするがそれがサンフレッチェにいる限り地味であることは宿命であるかのようだ。

だが点が入るまでは目を覆いたくなるような展開が続いた。特にキックオフ直後は怒涛の攻撃を食らい防いでも防いでもFKCKになり失点も時間の問題のように思われた。ガンバは調子が悪いと言いながらよりによって何でサンフレッチェとの対戦でその眠ってた攻撃力が目を覚ますんだと嘆いてしまった。それが一時をしのぎ切るとガンバの迫力が一段落してしまったのだろうか、サンフが攻められるようになったのだった。

そして20で前半を終えた時、今日はもう勝てるだろうという慢心が生まれなかったといったら嘘になる。どうせだからあと1、2点取って平繁や清水の出場機会をあげたいなどと考えた。でも石川の出場だけはないだろうな。もうこれから先ピッチに立つことはないだろう。そんな後半の選手の交代を考えてたということはもうすでに勝つことは決まったという気になってたのも事実だった。

しかし、過去には2点差を追いつかれた試合はある。そして3点差を逆転された試合もある。決してそれらの事実を忘れてしまった訳ではないのだが。

2012年4月 6日 (金)

G大阪戦に向け

2012/04/07 サンフレッチェ広島vsガンバ大阪 広島ビッグアーチ

 ガンバとの対戦は春先というイメージがある。昨シーズンもそうだったこともありそれが強く印象に残ってるのだろう。すっかりと強豪クラブというレッテルを貼られたガンバに勝ったことによりすっかりのぼせ上がってしまった。今シーズンは優勝争いができると夢見心地になったのも裏を返せばそれだけガンバには勝てないというイメージを持っていたということだろう。

 そんなガンバが元気が無い。10年監督を務めた西野監督に代わりセホーン監督が就いたものの就任以来まるで勝つことができず解任。代わってチーム生え抜きの松浪監督が就任することになった。結果的に長期政権の監督に代わりチーム生え抜きの監督が就くという状況はサンフレッチェと似ている。ただシーズン途中の交代せざるを得なかったガンバにはドタバタ感が否めないのだった。

 ここがJリーグの未成熟なとこであるように思える。ついこの前まで強豪と名乗っていたとこがチーム体制の失敗で簡単に行き詰まってしまう。結局どこもここも砂上の楼閣だったのだ。プロの最高峰のクラブにしてこれだから日本のサッカー界というのは非常に貧弱であるというのが実情だろう。

 その為Jリーグの選手はプロだがフロントはアマチュアだという話がよく聞かれる。親会社からの派遣社員によって運営されればそう言われても仕方が無い。だけど公募でフロントの人材を募集したって果たしてサッカークラブを運営する上での有能な人材が見つかるかといえばそこも疑問が残る。そういう仕事をやりたいという人は多いだろうが実際にサッカーの知識があり経営感覚もあり語学にも長け海外とのコネクションも築ける、そんな人なんて見つからないだろう。結局これはどうしようもないことなのだ。

 ただし、ぼくはJリーグの経営がそんなに悪いとは思ってない。地道であるがよくがんばってる。ただ、頭打ちは感じてるに違いない。その意味でもほぼ毎年ACLに出場してるガンバなどはもっとACLのタイトルを取ってJリーグの価値を上げてもらいたい。だったらサンフレッチェで目指したいとこなのだがこれが最初からそんなの無理という潜在意識を持ってしまっている。そこが今まで1度もタイトル取ってない理由なんだろう。

 だからこそ調子が悪いとはいえガンバとの対戦は特別な意味がある。もっともどのチームとの対戦でも何かと因縁を付けて考えてしまうのだが今はガンバの方が格上であるのは確かだ。そして格上と感じなくて済む日は果たして訪れるのだろうか。

2012年4月 4日 (水)

ナビスコカップ川崎戦~川崎の因縁

2012/04/04 ナビスコカップ・グループリーグ サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ

「そこ、シュート!」

 右サイドからペナルティエリアに侵入した石川はこともあろうにバックパスをしてしまった。追いつかなくてはいけない状況なのに、シュートが打ててないのにその千載一遇のチャンスに後ろを向いてしまった。目を覆った。もうその瞬間これじゃ絶対に点は入らないなと思った。

 リーグ戦の合間のカップ戦ということで普段のメンバーと大幅に替えたサンフレッチェだったが右サイドの石川はとてもミキッチの代役とはなり得なかった。確かにミキッチと比べるのは酷だが少なくとも左サイドの清水の積極的な11への仕掛けなどと比べると勝負の意識が欠けてたように思う。そしてミキッチならマークを外し裏へ飛び出しただろうという場面でも止まった状態で足元へボールを貰おうとしてた。挙句の果て、クロスに飛び込むもその全てに当てることができなかった。ああ、ダメだ。この選手がいる限り絶対に点が入らない。それは出場機会のない理由を教えられてるかのようだった。

 そもそもナビスコカップの初戦にこの若手中心のメンバーで臨んだというのは相当な賭けだったろう。メンバー表を観た時かなり無理があるなという気がした。それでいて普段観れない選手を観たいという観戦者の心理を付いたとてもバランスの取れた構成でもあった。ただ、森保監督にとって勝てば大金星、負ければ最初から負けた時の言い訳ができていたととらわれかねないものでもあった。そう考えると勇気のある決断でもあるのだった。

 そして相手がよりによって川崎。こちらがどんなに意識をすまいとするも8戦負けてないサンフレッチェに対して自信を持って挑んできた。キックオフ直後の怒涛の攻撃は絶対に勝てるという余裕さえ感じられそれがまた腹立たしいのだった。絶対に負けたくない。そこシュート打たせるなよ、ボール取れよ、また中島がパスミスしちまったよと観てるこちらの方が焦ってしまうのだった。

 それでも最後のとこで水本、千葉、ファン・ソッコのDFはよく食い止めてたのだった。この辺が本職のDFMFの選手をDFで使う時の差である。川崎に対しては大量失点された実績が何度もあるが結局最終ラインの個の弱さを突かれただけかもしれないと思うのだった。

 ただし、右サイドからのFKをニアで合わせられ決められてしまう。やっぱり川崎にはやられるのかと悔しさが積もる。そして調子に乗った川崎がまた波状攻撃を掛けてくる可能性もあったがこの直後、今度はファン・ソッコがシュートを放つ。一瞬入ったかと思ったがバーに当たって跳ね返ってしまった。点にはならなかったがこのプレーのインパクトは大きかった。

 そして点の欲しいサンフレッチェは寿人と野津田を入れる。更に森脇が交代の準備をしていたが案の定石川との交代だった。そして右サイドに入った森脇のとこにボールが入るとやはりゴールへの可能性を感じさせる。クロスを上げる。中へ切れ込む。ミドルシュートを打ちそうな姿勢をしながらパス。そんな展開から青山へボールが渡りクロスを入れるとDFの裏を取った寿人はこれをヘディングで入れたのだった

 同点。追いついた。追いついたというのが大きい。昨シーズンまで追いつかれ逆転されることはあっても追いつくことはなかった。それが逆転への意欲となったと同時に川崎に与えたショックも大きかった。絶対に追いつかれはしないと確信してたはずだ。

 そこからチャンスは続いた。当然ピンチもあったがこのままいけば逆転できるという勢いは間違いなくサンフレッチェの方にあった。そして最後のゴール前のチャンスに足を出したのは野津田。入ったと腕を上げそうになったがこれをゴール脇に外してしまったのだった。

 それから程なくタイムアップ。あれさえ決めていれば。そんな感情が収まらない。でもこの若手中心のメンバーでよくここまでやったという満足感もある。それでいてだからこそ勝ちたかったというよくばりな感情も沸いてくるのだった。

 そういえば昨シーズンもホームの川崎戦では絶好のシュートチャンスをルーキーの井波が見事に外して同点に終わってしまった。今回もユースの野津田がシュートを外して引き分け。やはり川崎には勝てない呪いでも掛かってるのではなかろうか。

 やっぱり勝ちたかった。変なジンクスを打破する為にも。そんなループする思考が連鎖としてぐるぐると頭を駆け巡るのだった。

2012年4月 3日 (火)

ナビスコカップ始まる

2012/04/04 ナビスコカップ・グループリーグ サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ

 川崎には勝てない。その事実が亡霊のように付きまとってる。確かにやる前から川崎には嫌な雰囲気がある。これが相性というものだろうがそういう意味で昨シーズンのナビスコカップ、ホームで川崎に引き分けたのは痛かった。せっかくリードしてたのにそれをあっさり引き分けに持ち込まれやはり川崎には勝てないという心理が働いた。その心理的影響があまりにも大きくそれによりそれ以後のアウェイでの試合も負けてしまったような気もする。負のスパイラルができてしまった。

 そういう負の連鎖を断ち切る為にこの試合の意味は大きい。ナビスコカップを狙うというよりこの試合を無駄にはしたくない。そうでなければ監督が替わったことで悪いジンクスだけは継承してしまうというネガティブな感情が付きまとってしまうからだ。事実日本平で負けてしまったことでやっぱりこのスタジアムでは勝てないという感情が生まれた。そしてここで負けてしまったなら川崎には勝てないという諦めが生まれてしまうのが恐いのだった。

 そもそもナビスコカップは獲りに行くという体制で臨めない。未だ何のタイトルも取ったことのないクラブにとって最も可能性のある大会だがやはりリーグ戦に比重を置かざるを得ない。それ故予選リーグを通過できれば狙ってみようかというスタンスが標準なのではないだろうか。新人監督に代わったばかりのサンフレッチェにとってナビスコカップも狙うというのはちょっと荷が重いのが現状だ。

 しかしそうはいっても勝ち進めば試合が増える。これは事実だ。対戦相手によっては関東での試合もあるかもしれない。そう思えばやはり勝ち進んでもらわないと困る。それでいて普段出れない選手も積極的に使って欲しい。何ともややこしい大会だ。

 でもこんなこと言ってるぼくのような人間がいるからベストメンバー規定などという訳のわからないものができて余計ややこしくなってしまうのだろう。Jリーグもこの大会の権威を高めたくしょっちゅう大会方式を変えるがどうもすっきりした形にならないと考えるのはぼくだけだろうか。

2012年4月 1日 (日)

FC東京戦~ギリギリの勝利

2012/03/31 FC東京vsサンフレッチェ広島 味の素スタジアム

 家にたどり着いたのはもう試合も終わってる時間だった。録画放送を観ると雨脚がはっきりと映って疲労感のせいでぼくもそこにいるかのような錯覚に陥った。これは前々節の日本平の試合と似てる。しかも今回は風も加わりボールの行方が予想し辛い。果たして今回は割り切ってロングボールの競り合いや遠目のシュートなどある意味運任せのプレーをやるだろうか。それともあくまでも低い位置からのショートパスによるビルドアップにこだわるのだろうか。ぼくはそこに注目した。

 が、そんな評論家めいた考えはすぐに消し飛んだ。サンフのパスがつながらない。攻められてばかりいる。また全員引いてしまっていいように攻められてる。特に目を覆いたくなるのがマイボールにしたのに自分達の連携ミスでカウンターを受けてしまう場面だ。やっぱりこのコンディションでは細かいことなどどうでもいいもっとボールを前に持って行け、ボールを取られるな、局面で負けるな。

 特に寿人。1トップで最前線に立ってるもののそこでボールが収まらない。1タッチではたくとこれが大抵ずれてる。それにより後ろがせっかく守備を耐え凌ぎカットして寿人へ送るも潰されてしまう。結果またしても守備に追われてしまうのだった。

 実況アナウンサーがまたしても寿人があと3ゴールでJ1通算100ゴールだなどと説明してる。止めてほしい。得てしてこういう大台の数字などへのカウントダウンを始めてしまうと決まらなくなってしまうものだ。これによってもう寿人のゴールはないものだろうと思うぼくは何てペシミスティックなのだろうか。

 そしてこういう膠着した状態を打開するのはやはりミキッチだった。ミキッチのスピードとドリブルは個人でどんどんボールを前に運んで行く。DFラインから1人でドリブルで前線まで運んだ時、これはもはや反則ではという気にさえなってしまう。何せ普通なら追いつかないボールもミキッチなら追いついてしまうことがあるのである。それ故に時としてミキッチに頼り切った戦術になってしまうことがある。そして対策を練ったチームには見事に沈黙させられることがあるのだった。

 しかし、この日のミキッチは相手が2人だろうが抜いて行った。その位置では無理だろうと思われる角度からでもクロスを上げることができる。やっぱりミキッチは別格なのだった。

 そんなミキッチから次々とチャンスが生まれる。縦への突破。切り返し。クロスボール。右からこれだけダイナミックな働きをされてるだけに左サイド山岸の積極性の無さはほとほと悲しくなるのだった。

 だがこれは右でミキッチが高い位置を取ってるので山岸はバランスを取ってるのかもしれない。というのを解説の説明により知ることができた。これが中継を観る利点だ。勿論そんな利点なぞスタジアムにいる臨場感に比べれば何ということもないのだがそうでも思わなければ哀しくなってくる。

 そして哀しいのはちっともシュートが打てないことだった。更に自陣でのパス回しでボールを取られ逆襲を受けてしまうのはなお哀しかった。そして寿人や大崎の裏への飛び出しはことごとく封じられるかボールが伸びすぎてしまう。どうしてここまで正確性を欠くのか。やっぱり天候の荒れる日は負けてしまうのかもしれない。

 しかしまたしてもミキッチのドリブルからグラウンダーのクロスが入った。そのボールを追いかける東京のDF陣。そしてそのDFのラインから抜け出した1人の影。GK真正面に飛び出したのは寿人、GKの脇を抜けるシュートをダイレクトで放った。

 先制ゴール。また寿人が決めた。寿人はこのスタジアムだとなぜかゴールを決める。中盤で潰されてたのも考えてみれば1人で張ってるので当たり前である。あれだけマークされて2回しかなかったチャンスの内の1つを決めた。今更ながら寿人はサンフレッチェのエースだ。

 そして今度は長い長い時間との闘いだった。寿人を残しみんな引いてしまう守備スタイルは昨シーズンと同じだが最後のとこでシュートを打たせてない。そこの守備が強固だとも言えるのかもしれないが観てるこっちは気が気じゃない。いつこの堤防が瓦解してしまうか不安でならなかった。

 だがその心配をよそにこのまま試合を終えてしまう。ドッと肩の荷が下りるような気がした。2点、3点と畳み掛けて欲しかったが実際には勝てればいい。ミシャの時の失点されれば取り返せばいい、それはそれでエキサイティングだったが無謀にも思えることがあった。やはりJ1で勝っていくにはこういうギリギリの試合を制するかどうかなのかもしれない。

 こうして勝ってしまうとやはり味の素スタジアムに行けなかったことが勿体なく感じられるのだ。どうしてぼくが行けない時に限って勝つのだろう。もしかしてぼくがいない方が、そんなことがふと頭を過ったがそれ以上は考えないことにしたのだった。

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