鹿島戦~弱い弱い弱いサンフ
2011/08/20 鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 鹿島スタジアム
熱帯夜が続く。日が落ちても気温は一向に落ちることもなく夜は寝ることができなかった。昼に比べて日がない分余計暑く感じられ喘息を患ってるでもあるように呼吸ができない。こんなの人間が寝ることができる環境ではない。それでも何とか眠りにつけると目覚めは早く時計を見るとまだ3時だった。シャツは汗で濡れ再び寝ることなどとうていできない。そんな日が10日続いた。灼熱の太陽は容赦なく地上を照りつけた。少しでもいいから雨でも降ってもらいたい。そんなことを考えてた頃だった。
その雨は昼前に突然降り出した。一瞬にして青空は鈍い色の雲に覆われポツポツと雫が垂れると滝のように流れ出した。まるで今まで溜まってたものを吐き出すかのように。あまりもの勢いに傘なんか持ってても役に立ちはしなかった。少しでも外にいようものなら途端にずぶ濡れになり上空では雷鳴が轟くのだった。その為すぐに屋内に非難しなくてはならなかった。通常そこまでの雷雨であるとすぐに止むものだが一向に勢いは留まることもなく何時間と雨宿りを余儀なくされたのだった。
そんな嵐のような天気が前日あったせいですっかり過ごしやすくなった。サッカーをやるにも適度な気温だろう。むしろ再び雨が降る方が心配なくらいだった。どちらにしてもこれで運動量が心配されることはないという条件は整った。サンフのパスサッカーをやるにこの要素は決して小さくないという論説を何度か聴いたが果たしてどうなんだろう。
せっかくの関東の試合なのに現地に行くことのできなかったぼくは家のTV観戦だった。そしてこの気温の低さのせいもあるのだろうかサンフはテンポの良い攻撃を繰り広げていた。そしてシュート。が、ことごとくこれを外す。高萩はゴール目の前のシュートを外してしまった。あれを外すようなら一体ゴールの大きさ何倍にすればいいんだろう。そしてミキッチも突破からGKを交わしたループシュートを打つがこれもポストに当たってしまう。ただしこの時外したミキッチよりもボールが跳ね返った後の軌道を予測してなかった高萩のポジション取りの方に頭を抱えてしまった。そんなプレーをするもんだから高萩の信用をすっかりなくしてしまったもののその後素晴らしいアウトサイドキックによるスルーパスで浩司のシュートチャンスを創る。そして浩司はGKとの1対1でシュートを見事にGKにぶち当ててしまった。
シュートが入らない。良い時間帯に得点できないというのはこのチームの持つ病気だ。結果的にこの時決めなかったのが敗因につながるのだがでもまだシュートを打つだけマシだったのかもしれない。最悪なのはシュートを打たないこと。見事な崩しから浩司はまたGKと1対1の状態になりつつもパスを出してしまった。そして山岸のポジションはパスを貰うポジションでなかったので相手へのプレゼントパスとなってしまった。そこでカウンターを受け最後は西川がファール覚悟で止めたのだった。
こういう消極的なプレーで絶好機を逃してしまったら絶対に失点すると聞こえる訳もない画面に向かって言い放つと見事にFKから決められてしまった。岩政のマークについてた盛田はいとも簡単にマークを振り切られフリーで叩き込まれた。いつもいつも盛田はディフェンダーとしての基本ができずにやられている。カズに代わって盛田が出た時点で不安にかられたがその悪い予感も見事にあたってしまったのだった。
こうなるともうサンフの崩壊は決定づけられた。好機を逃し戦局が悪くなると失点しその後巻き返すことなくずるずる防戦する。もはや失点すると全く勝てる見込みがない。それどころかもう攻めることができないような気がしてしまう。こういう負のサイクルを何度となく観てきたのでそういうイメージができあがってしまってる。そしてそのイメージを覆すことなくまたしてもしっかりと失点を食らってしまったのだった。
その失点もサイドで2人もマークについてるのに簡単にクロスを上げられてしまってる。逆にサンフが攻める時は2人いたら何もできずバックパス。もうこの時点で勝負は決まったようなものなのだ。特に左サイドの山岸は存在感ゼロの働きっぷりだった。
なす術もなく負けた。試合後鹿島のオリヴェイラ監督は広島は運がなかったと余裕綽綽にリップサービスをしてた。そして鹿島の選手は中2日というスケジュールだったが明らかにサンフの選手の方が先にバテてた。暑くてパスサッカーをやるにも運動量が生かせない。それを言い訳にしてきたが結局そんなものは関係がないのが証明されてしまった。タイトルを狙う、そんなことを言ってたのが夢であったかのような気になってしまうのだった。
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カシマに行きました。トラップやパスの精度等基本的な所から負けていたと思います。鹿島の強さはそういうところにあるのかなとまざまざと思い知らされた感じでした。サンフレッチェも最初こそ惜しいシュート等もありましたが、それ以降はほぼ見た目以上に鹿島のペースだったと思います。
投稿: ゆみしん | 2011年8月21日 (日) 20時19分
カズ交代後のアナウンサーの「森脇センターバック」という一言から、全く落ち着いてみていられなくなりましたよ。。
やはり森脇というのはモッてるなーと。
浦和戦行けたら行こうと思います。
投稿: 毘沙門天 | 2011年8月22日 (月) 15時14分