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2011年3月19日 (土)

リーグ再開を想う

 大規模な停電があるかもしれない。そんな情報に用のない人は早々に会社を切り上げる通達が来た。現金なぼくはここぞとばかり席を立つ。が、他はまるで行動に移そうという気配がない。どうせ家も停電だからというのがその人たちの言い分だがビル自体も停電の恐れがあるのでエレベーターの使用を禁止されたというのに。まあいい、こんな時他人の目など気にすることはない。

 外に出るとみんな一斉に駅に向けて急いでた。どうもこの辺りの会社では早めの帰宅命令が出たようだ。それなのにうちときたら、まあいい、好きにさせとけばいいさ。

 だけど電車は動いてるんだろうか。地震の起きた日のように電車が止まるとそれこそ歩いて帰るしか手段がなくなる。そうなる前に電車に乗り込まなければ。やはりぼくも歩を早めるのだった。

 ホームに着くと電車が待つ列ができていた。それでとりあえずはまだ電車が止まってるというアナウンスがなかったということは理解できた。とりあえず乗れるなら混んだって構やしない。電車の時刻表も当てにできず駅のアナウンスと他の人の動向で状況を把握しないといけない。予定される時間にピタッと来ないと文句が出るという生活に慣れてたぼくはあまりに便利な生活に浸ってそれが当たり前のようになっていたのに今更ながら気づくのである。

 しばらくして下り電車がホームに入ってきた。無事乗り込むことができるもののこれが途中で止まらないという保障はどこにもない。とてもサバイバルだ。電車でさえこんな状態なのだからJリーグが開催されないというのもしょうがない話なのだ。スタジアムがあってもそこに来る観客、選手、スタッフの安全まで考えればとてもそこまでは保障できない。震災という心理的な要素もあるのだろうが物理的に無理な面も多いのだった。

 電車は駅に止まる度にどんどんその密度を増してくるがぼくは運良く目の前の席が空き座ることができた。というより席へ押しやられたような格好で強制的に座らされたようなものだ。だから座ったとしても前に立ってる人の荷物が露骨にぼくの身体に預かる。それもしょうがないと踏ん張っていたら近くで立ってた女性がうずくまってしまった。ぼくは席を替わろうと声をかけ席を立とうとするも立つことすら容易にできないのだった。そんな圧縮・密封状態から抜け出すべく電車を降りた時はホッとした。そして外の電気の付いた光景にまた安心したのである。大規模停電は行われないようだ。

ここのところ計画停電で昨日は電車を降りた時には真っ暗だった。ただし駅を出た時には灯りがともり夜の停電を体験できなかった。そういえば2004年に実家の山口が台風で3日停電が続いていたらしいがぼくが山口に着いた瞬間に停電が解消されてしまった。ぼくは光を呼ぶ男なのだろうか。ぼくとしては停電してもいいように昼飯も2食分くらい食いだめして家に帰ったら寝るだけのようなつもりでいた。そうやって準備してるとその必要がなくなるものである。それに気づいてもうそろそろスーパーの買占めに走る気運がもう少し収まってくれればと願うのであった。

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  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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