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2010年8月22日 (日)

FC東京戦~味の素スタジアムの縁起

2010/08/21 FC東京vsサンフレッチェ広島 味の素スタジアム

 連日の猛暑から一息落ち着いた。ここ2日はすっかり涼しくなったような気がする。だがそれもそれまでがあまりにも暑かった為に温度感覚が麻痺してるだけだった。実際スタジアムに入ると籠もった空気が漂っていた。スタンド内は風の通り抜けがなくどうしても空気が停滞してしまうのだ。ドクトルを見つけると隣に腰を下ろしたが同じように蒸し暑さを嘆いていた。

 その内にmasserがやってきた。比較的上段に位置してたというのもあるがこのスタジアムは入り口からスタンドを見渡せることができ人を探すのが容易である。そしてこれは熱が籠もる原因でもあるんだが屋根が付いてることによって声の反響もすざましい。その為ゴール裏の声援はいつにも増して迫力を持って発せられた。そしてその声の塊は座ってる人にまで巻き込んで相乗効果となっていた。

 アウェイであるにも関わらずサンフレッチェのゴール裏は盛り上がっていた。手拍子もまとまりこういうのが選手を後押しするのだろう。だけどぼくはこの期に及んでも気が晴れなかった。3連敗、その内得点したのは1点、まともに攻めることさえできない。それらのことが諦めのような心境となってしまう。そんな諦念感を持ちながらわざわざスタジアムに来てしまう自分が不思議だった。

「でもこのスタジアムって案外相性悪くないんだよね。負けた記憶ってかなり以前だったような気がする」

 そういえばそうだった。このスタンドの盛り上がりもその過去の実績から来る自信の表れだったのかもしれない。そしてまたドクトルは言葉を続けた。

「そういえばmasser、昨年このスタジアムの帰りに事故に遭って肩を怪我したんだよね」

「そうなんですよ、お陰でしばらくギブス嵌めるハメになりましたよ」

 どうやらサンフレッチェにとっては縁起の良いスタジアムもmasserにとっては縁起の悪いスタジアムのようだった。

 そのせいだろうか、試合においてはこのところの不調が嘘のようにボールが回ってた。選手もよく動いてる。心配された右サイドも崩されることはない。後ろの横竹、前の森脇ががんばってるのだろう。ただ、森脇に関しては上がった時どうもクロスが合わない。ミシャが森脇をDFのポジションにしてしまったのが分かるような気がするとはドクトルの意見だった。

 確かに攻撃になった時の森脇の残念な場面は目立つのだった。せっかく切り込んだのにシュートを打たない。昔はもっと迷いなくシュート打ってたのにと完全にDFばかりやってた頃よりも一列前に出た今のポジションの方がシュートを打ってないことに頭を抱えてしまうのだった。

 そしてもう一人、残念な場面の目立つ選手がいた。トップ下の高萩である。これはもう完全に得点を取る、もしくはそれに絡む仕事なのにせっかくのチャンスを高萩のところで潰してしまうのである。一瞬ゴール前ぽっかり空いた場面でもシュートを打たずにパスを出す。高萩こそ昔はもっとシュート打ってたのにと頭を抱えてしまうのだった。

 しかし、森脇も高萩もミスが目立つ。残念なプレーも多い。森脇は代えがいないとしても高萩のポジションなら他に代わりはいそうなものである。いい加減ミシャも高萩は交代させてくれよ。そんなことを話していたのだが、この時チャンスをことごとく潰してるように見えたということは良い場面でボールに絡んでるということだった。有利な展開の内に点が取りたい、そう焦ってるぼくらはその時そんなことに気付くことはできなかったのであった。

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    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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