W杯メンバー発表
正直に言おう。この発表には多少なりとも楽しみにしてた面はあった。そして来る南アフリカW杯への関心がグッと高まるものだと想定してた。だがそうはならなかった。どうでもいい大会になってしまった。少なくとも日本代表を応援しようという気概はなくなってしまった。3戦全敗、冷静になれば最初から結果の見えてる大会に想いを馳せることなどできはしない。だけど負けると分かっててもチャンスがない訳ではないとその可能性に思慮をめぐらせることはできるはずだった。だがそれもできないのであった。
この感覚、この感情、いつかどこかで味わったものだ。そう、小野剛がサンフレッチェの監督をやってる時散々味合わされたものだ。メンバー表を見てガックリ、試合を観てガックリ、試合結果にガックリ。三重苦とは仲間のドクトルの言葉であった。
この大会に選出される可能性を寿人、槙野、西川は持っていた。そして思わせぶりな召集もされた。自分のクラブでも結果を出している。それなのに選ばれない。サンフレッチェは呪われてる。代表に入りたかったらサンフレッチェにいては駄目なのだ。自暴自棄ではなく本当にそんな気がしてくるのだった。
しかし、サンフレッチェの選手が選ばれなかったという理由だけだろうか。むしろ選ばれなかったお陰で救われた部分もある。2006年ドイツ大会で期待されたにも関わらず1分2敗で終わった代表選手の多くは大会後そのブランド価値を下落させた。今考えると当時の期待は過大評価でクロアチアに引き分けたことは検討と言っても良かった。それでも世間に実力以上の期待を背負った当時の代表は結果が出なかったことでサッカー選手としての評価を大きく下落させたような面がある。W杯の時ピークにある選手を呼ぶのだから当たり前かもしれないが大会後チームを去る、クラブでの出場機械が減るという選手が多い気がするのだった。
恐らく今大会も惨敗するだろう。岡田監督はW杯で2大会まるで勝てなかった監督としてもう監督の話は来ないだろう。あの監督のせいでこんな酷い負け方をしたという空気が出たらその監督に選ばれた選手というのはブランド価値を大きく落とす可能性が出てくるのだった。
そういえば寿人は代表は関係ない、サンフレッチェに専念するというような発言をした。もしかしたらあの時岡田監督に何か言われたのかもしれない。人を失望させるには本当に才能のある人だ。それには岡田監督の下でコーチをしてた小野剛も変わりはない。
どうして日本サッカー協会はこういうつまらない人たちが幅を利かせているのだろう。もう少し魅力があり人身掌握術に長けた人がいないものだろうか。人間力という言葉を使った人もいたが肝心の自分たちが一番人間力に欠けてるのである。困ったものだ。
ところがもっと困ったことがあるのである。あれだけ嫌ってる小野剛著の『サッカー・テクニカル・レポート』を読んでしまったのだがバカにしてた割には面白かったのである。そこにはサッカーに対する真摯な姿勢があった。本当にこの人はサッカーに真剣に取り組んでいるのだ。そしてそれについては岡田監督も変わりはないのだった。
それでもこの2人に親近感が沸かないのは2人ともやはり監督に向いてないのだろう。少なくともぼくらサッカーを観てる人に高揚感を与えることがない。やはりそれぞれ適材適所というものがあって実際に指揮を執った方がいい人と裏方に回った方がいい人がいる。その辺のボタンのかけ違いを起こしてるのが今なんだろう。とはいえこうやって失敗を繰り返していって日本のサッカーも発展していくのだろう。これから長い歴史があるとすればこれも決して無駄にはならないだろうと考えることにした。
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本当にのろわれているというか、西川まで・・という感じですよ。矢野って今シーズンほとんど点を取ってないんですよね?槙野もいないこの大会、次のブラジルWカップに向けての先行投資もないわけですね。岡田監督は南アフリカが終わったらやめるといっていましたが、本当に自分のことしか考えていませんね。彼のサッカー人生は終わりかもしれませんが、日本代表は4年後のことも考えなくてはならないのです。なのにムードメーカーで川口?ばかにしすぎです。
サンフレッチェはもう金輪際代表を辞退してもらいたい、そんな衝動に駆られてしまいました。寿人が出ないだけでWカップは見る価値がないと思っていましたが、100%見ないです。ていうか3戦全敗を期待してしまう・・いけないとはわかっていても。
投稿: まさ | 2010年5月10日 (月) 20時51分
>まささん
ぼくにとって今の代表は何だか小野監督時代のサンフレッチェと同じで勝ってもどこか純粋に喜べない常に喉に魚の骨が刺さったような感覚があります。
3戦全敗は願わなくても普通にそうなると思います。
でも次のW杯のことを考えるとせめて勝ち点1だけは取ってもらいたいです。
ベスト4というよりむしろそちらの方が現実的な目標ではないでしょうか。
投稿: Miles | 2010年5月11日 (火) 05時44分
岡崎も川口の選考に異論は無いとか・・なんと閉鎖的な代表なんでしょうか。ファンの声は届かず、寿人達今回の選出された人間よりも期待できる人間の思いも届かず、ここまで代表を嫌いになったことはありませんでした。
川口の選考は他のGKに対する侮辱です。イングランドのベッカムのようにコーチとして帯同すればいいんです。仮に楢崎、川島が怪我をして川口が凡ミスでもしたらどうするんでしょうか?(試合勘の鈍っている状態では十分にありえます。昨年新潟戦でのウッズのように)
岡田は最初から川口を使うつもりなど無く、明らかに選手の枠を一つ減らしたわけですよね。そのあおりを受けたのは西川であり、広島です。
本当に応援しないと思います。選手には何も罪はないので心苦しいですが岡田監督だけは応援できません。
投稿: まさ | 2010年5月15日 (土) 19時13分