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2010年5月 6日 (木)

磐田戦~魔の球

2010/05/05 ジュビロ磐田vsサンフレッチェ広島 ヤマハスタジアム

「今日は勝ってくれないと上位には食い込めないよ」

 試合前ドクトルはそう話した。連休ということで磐田まで行ってる人もいる中現地に行かなかった仲間でフットサルカフェKELに集まった。プロジェクターで壁に映しての試写ということで明るさには難があるのは分かっていたがよりによってこの日は一段と日差しの強い日であった。壁に映された映像はまるで古代遺跡の壁画でもあるかのようにぼんやりとしていた。ぼくらはボールを受けた選手を一々確認しあう必要があった。

 それでも開始4分の浩司のゴールは素晴らしいものであるのは分かった。山岸、寿人とつないで中央に出したマイナスのパスをミドルの位置から素晴らしい軌道でゴールに入った。ペナルティエリアで詰まって後ろへ出したパスを中盤の選手が走り込んでシュートする場面はよく見るのだが大概大きくボールをふかしてしまう。これ程までに理想的に決まったのを見たのはそう記憶がないのだった。

 これで今日はもう大丈夫という安心感が漂ったのはFC東京戦の時と同様だった。実際この後も得点のチャンスはあったもののこういう流れがある時に2点、3点と畳み掛けることができないのがサンフレッチェなのだった。これはいけるかもしれないというチャンスにシュートを入れることができない。それでもその内またチャンスが巡ってくると思いきや磐田がボールを持つ時間が多くなっていった。それでもあえてボールを持たせているんだという感覚でいたのである。

 ところがボールに変な魔力が働いたのだった。クリアしてもクリアしてもボールは磐田の選手のところに行くのだ。その最たるシーンが同点となる失点のシーンだった。ゴール前で攻撃を防いだと思ったら見事にそのボールは磐田の選手が受けそれを防いだらフワリと前田の頭上に舞い込みアッサリとゴールを決められたのだった。唖然としてしまった。だがこれはこの試合を象徴してる出来事の一つでしかないのだった。

 仕方ない、また点を取ろうと気を取り直すもののボールは支配されっ放しだった。競り合いでも負けパスもカットされドリブルも止められる。そして後ろでボールを回してる内に前からプレッシャーを受けどんどんラインを下げてしまい苦し紛れに出したロングボールはほぼ100%磐田の選手が拾うのだった。精度のないシュートが外れホッとしてるとゴールキックさえ磐田のボールにされてしまう。更に言えばスローインさえマイボールにすることができない。これでは攻撃に期待を持つことはできなかった。

 極めつけは2失点目だった。左サイドでボールコントロールのミスでボールを奪われゴール前の前田に良い形でパスが渡った。11になった前田はアッサリとDFをかわしてシュート。サンフレッチェのDFはまるでいないも同然だった。

 空しい失点だった。浩司のゴールはスーパーだった。逆に失点はしてやられたという類いのものではなかった。といっても際どいシュートを打たれまくってた。ポストに当たったり運もあるかに思えたがついにその運もつきてしまったのかもしれない。

 ボールが奪えない。プレッシャーに行けない。シュートがない。終わってみれば7本しかシュートを打てなかったのだった。磐田は22本打ってる訳だからまさに数字の通り負けてしまったのである。観戦を終えたぼくたちは言葉少なだった。

「やっぱりこういうとこで落とすというとこが強豪とは言えないとこなんだろうなあ」

 ドクトルが上の空のようなつぶやきを放った。ただ、ここで勝たねばというとこでサンフレッチェは見事に負けてしまうのは事実だった。メンバーが変わって監督も変わってもそれだけは変わらない。攻撃サッカーを掲げながらもシュート7本しか打てない。連休の終わり、気分はずっと沈むのだった。帰りの電車でドクトルとはサッカーの話をしなかった。ちっとも希望が持てなかったからだが前節も同じようなサッカーをやって勝ったのである。それなのに今日は何で上手く行かなかったんだろう。理論的に観察することのできないぼくはやっぱりボールに魔力が宿っていたのだと結論付けるのだった。

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     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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