FC東京戦~長い観戦
2010/05/01 サンフレッチェ広島vs FC東京 広島ビッグアーチ
かつてFC東京の監督をやってた原博美は一番やり難いスタジアムに広島ビッグアーチの名前を挙げた。どこか「ぼわ~ん」とした雰囲気がやり難いということだがその意味でいえば陽気な太陽、照りつける紫外線でその「ぼわ~ん」とした雰囲気はかなり醸しだされたと言って良かった。
ただし、Tシャツ1枚で過ごせた日中であったが夕方という時刻になって急に気温が下がってしまった。それはまるで誰かが暖房のスイッチを切ってしまったというような急激な温度の移り変わりだった。
それでも先程の「ぼわ~ん」とした雰囲気だけはスタジアムに留まっていたようだった。そのせいかFC東京も危険なシーンを創り出すもそのことごとくを精度の無さや詰めの甘さで潰してしまうのだった。FW平山が前半の内に交代してしまったのも監督にしてみればよっぽど腹に据えかねるとこがあったのだろう。この時昨シーズン浦和戦で丸谷が18分でベンチに引っ込められたことを思い出してしまった。
FC東京が焦っているのかそれともサンフレッチェに余裕があったのか。少なくともサンフレッチェにはACLで若手主体で勝利したという自信があった。攻められはしたもののその内にチャンスが巡ってくるだろうと待ち構えていたらゴール前の連携で最後に山岸が決めた。2、3人が連動して絡んだそのゴールにもはや誰がゴールしたか分からなかった程だ。
後半に入りFC東京は攻撃の手を一層激しくしていった。サンフレッチェもボールを前に運べなくなっていきまるで半分のコートで試合をやってるかのようになっていきその内に失点してしまった。真ん中に入れられたクロスは中央でフリーでヘッドで入れられた。そしてそのゴールを決めた選手がサンフレッチェユース出身の森重だと知るとスタンドからは失笑が漏れるのであった。
ただ、それでも慌てることはなかった。どんなに押し込まれてもCKを取られようとどこかで点が入るような気がした。そんな時というのは後ろのボール回しも安定してるように見え攻められつつも逆襲の準備をしてるように見えるのだった。そしてその漠然とした感覚でしかないものは山崎のゴールとして実現したのであった。
強引でも個でシュートしようとする東京、後ろからつないで連携により確実にシュートしようとするサンフレッチェ。2点目も誰がシュートしたのか分からなかった。山岸の折り返しを足を伸ばしたら入った。実はこれが山崎のサンフレッチェでの初ゴールだったのは言われるまで気付かなかった。
その後も得点のチャンスはあった。あれを決めていればもっと楽に試合を終わらせることができた。特に大崎がGKと1対1になってシュートをGKにぶつけた時はスタンドで喜びにガッツポーズをしようと腰を上げた人が一瞬にして腰砕けになってしまった。ある意味この試合のハイライトでもあった。
5分という長いロスタイムも西川のスーパーセーブなどで何とかやり過ごすと審判はきっちりと時間通り笛を吹いてくれた。その瞬間隣にいたコダマさんやシロくんと手を叩き合って祝福したのだった。
長く長く待った勝利だった。サンフレッチェがというわけではなくぼくがこの日費やした時間という意味でだ。そしてまだ広島で一泊して明日の朝山口まで移動しなくてはいけない。ぼくにとっての観戦はまだ終わってない。それでも勝ったということは高揚感を与えてくれる。他にも丸谷がカズの役割をまるで遜色なくこなしてたのも勇気付けられた。
勝利の余韻は旅の移動に心地良さを与えてくれるのだった。
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森重はサンフレユース出身じゃないですよ。
ユースにも上がれなかったんです。
投稿: 焼山 | 2010年5月 3日 (月) 16時22分
私も行っていました。
昼はシャツ1枚で十分だったのが、夜はダウンジャケットの下にセーター2枚、長袖シャツ1枚で寒さを凌ぎました。
シュートが相手の1/3、CKゼロで勝ったのが不思議です。
丸谷は経験を積めばDFとボランチ両方できる選手になるのでは。
投稿: KANZAKI | 2010年5月 3日 (月) 16時55分
僕はサンフレのサポグループSIGMAのリーダーです
ぜひSIGMAに入ってください!
説明しましょうか?
投稿: SIGMA | 2010年5月 4日 (火) 14時49分
>焼山さん
ご指摘ありがとうございました。
たまに間違ったこと書いてるのでこういう指摘は助かります。
>KNZAKIさん
丸谷には希望が持てましたね。
若手の底上げが嬉しいです。
投稿: Miles | 2010年5月 6日 (木) 13時00分