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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2010年3月31日 (水)

ACL初勝利

2010/03/30 ACLグループリーグ サンフレッチェ広島vsアデレード・ユナイテッド 広島ビッグアーチ

 三寒四温、まさにそんな表現がピッタリ当てはまるこの頃の天候である。3月にもなって氷が張ってるとは思わず道理で寒い訳だと妙に納得してしまったりした。それでいて日差しのある時は気温が上がってくる。そんな目まぐるしい気温の違いにぼくはすっかり体調を崩してしまったのだった。こういう日はすぐ寝るに限る。だけど生中継してるのに寝ることができるだろうか。仮に寝床に入ったとしても気になって眠れる訳がない。ぼくは重い頭に意識を持たせTVの前に座るのだった。

 でもどうせ負けるだろう。そんな考えが浮かんでいたのも正直なとこである。だけどもう負けてもいいという割り切りもあった。普段外国のチームと公式戦をする機会なんてないだけに負けるにしてもそれをチーム力につなげてくれればそれで良かった。ただ変に力んだり慎重になり過ぎたりしないことだけを願った。サンフレッチェのサッカーができればそれで良かったのである。

 立ち上がりサンフレッチェは無理に攻めあがらない。勝たないと全てが終わりという状況である。それなのに妙に落ち着き払って後ろでボールを回し相手のプレスも冷静に回避してるように見えた。それはもう負けてもいいと割り切ってしまった視点で試合を観てるからだろうか。それともチーム自体も割り切ってしまったのだろうか。

 アウェイの時、アデレードとの差として感じたフィジカルと玉際の激しさの差をそれ程までに感じなかった。何気にテクニックではサンフレッチェも負けてなくアデレードのプレスを難なくすり抜けては攻撃として組み立てていった。そして相手のゴールを脅かす場面に惜しいと感情を荒げてしまうのだった。

 ただしそのゴールチャンスは段々と現実味を帯びてきた。少しずつ少しずつアデレードの牙城に忍び寄っていった。GKガレコビッチが憎らしい程のビッグセーブでゴールを守る。特に山岸のシュートは早いパス回しで完全に崩した形で放ったシュートを防がれたのには頭を抱えてしまった。一体、このGKからゴールを奪うことができるのだろうか。当の山岸自身もピッチで頭を抱え込んでいた。

だがCKでチャンスは続いた。放たれたボールはニアに走りこんだ中島が足に当てファーにフワリと飛んでいった。そしてポッカリと空いたスペースになぜか寿人がいた。難なく頭に当てボールは簡単にゴールに入った。これまで山崎が素晴らしいシュートを放ってたもののそれが全部防がれてしまったのに簡単なシュートが決まってしまった。大したゴールではないがそのシュートを放った瞬間にもうゴールは決まってるという寿人らしいゴールで先制点を奪ったのだった。まさか、まさかの展開だがいつかは取れそうだという気もしてたのも事実である。

 そしてこのリードをした状況というのが不安定にさせてしまうのがいつものサンフレッチェだった。だがこの日は違った。後半になっても落ち着いた守備から始まる攻撃の展開。この切迫した状況でも押されることなくチャンスも創ってる。ここで追加点を取れれば大きい。だけどやはりそこは簡単にはさせてくれなかった。

そうこうしてる内に今度はピンチの連続になってしまった。攻められ攻められ攻められまくってる。段々ボールがハーフウェイラインを超えることもなくなり胃の軋むような展開が続いた。時間の流れが遅い。本当に遅かった。上手く前線にボールが渡った時何とか時間を稼ごうとするもののちっとも時間を稼げない。ボールをキープしようともアデレード屈強な体格の前では力負けしてしまうのだった。長い、長い長い時間の経過だった。この長さは鹿島や浦和といったJリーグの中の強豪チームとも違った長さだった。本当に最後の一瞬まで気が抜けない。実際ロスタイムも終わろうとしている最後の最後にカウンターを受けてしまった。危ない、本当に危ない。だがゴール前まで攻め込まれたそのボールは西川がキャッチすることで試合は終了したのだった。

ACL初勝利。予選リーグ突破の可能性からいうと厳しいことには違いないがオーストラリアのクラブに勝ったというのが大きな充足感として満たされるのだった。ACLに出たのは間違いじゃなかったのだろうか。そんな声にぼく自身もなびいてしまいそうだったこともあった。だけどやはりACLに出場して良かったとようやく思えることができた。チームも一段逞しさを増していったように感じる。たった1勝しただけなのにあの弱くて人気がなくていつか潰れてしまいそうだったサンフレッチェが違う境地に入ってしまったような気がしたのだった。

2010年3月25日 (木)

アデレード戦~ACL3連敗

2010/03/24 AFCチャンピオンズリーグ2010グループリーグ アデレード・ユナイテッドvsサンフレッチェ広島 ハインドマシュースタジアム

 3連敗、勝ち点0、これはACLに参加するJリーグのクラブの中では唯一の不名誉な成績だ。まさかここまで通用しないとは。Jリーグの恥、タナボタの出場枠を譲れば良かった、Jリーグ限定のサッカー、そんな陰口が聞こえてきそうだった。かくいうぼくも中国や韓国のクラブに負けてしまうサンフレッチェがオーストラリアのクラブに勝てる訳がないと冷ややかな視線を送ってたのは事実である。そして早い時間帯での失点でやっぱりこんなものなんだとため息をついてしまった。そしてその後のストヤノフの退場でこの試合の諦念の感情は余計強くなるのだった。

 そのストヤノフの退場の前には森脇が審判への意義で警告を貰ってる。際どいプレーだったがこの審判は接触プレーには敏感に笛を吹く傾向が強い。アデレードの選手がどんどん攻めてくるのでどうしてもギリギリのプレーになってしまう。逆に言えばこちらがボールを持ってる時は相手のファールを誘うことができるということだがそれがパス回しをしようとして簡単にカットされるものだからちっともチャンスにならない。スピード、パワー共にアデレードには敵わない。日本人は俊敏性があるとかいう話を聞いたことがあるがそんな有利性があるとはまるで思えないのだった。

 だが一人少ない状況になって、しかも守備の要であり攻撃の起点でもあるストヤノフを欠いて急にボールが廻るようになっていったのだった。そしてボールがハーフウェーラインを超えるようになっていった。そうなると有利な位置でのファールが貰える。アデレードの選手はプレスが激しいのでセットプレーのチャンスが生まれるのだった。もうこの日のキッカーは浩司と決まってた。その浩司のキックの跳ね返りをカズがゴール隅に流し込んだのだった。一人少ないサンフが同点にしたのだった。

 これで行けるという気になった。この時は勢いが生まれた。そしてまたしてもセットプレーから高柳がヘッドでゴールに入れた。一人少ないのに逆転だ。ぼくは雄たけびを挙げた。アウェイゴール裏の映像で仲間が映ってた。さぞ誇らしかっただろう。事前に現地まで行くという報告は受けてたがモニターに映ってる光景があんな遠くまでよく行くなというよりもうすでにそういう人達はゴール裏に付き物のような印象の方が強く当たり前の光景と映ってしまうのだった。

 あと15分。ここで試合巧者のチームなら時間を上手く使って逃げるのだろう。だけどそれは前掛りになるアデレードの猛攻を受けることになりそうだった。できることならもう1点欲しい。守らなきゃいけないが点も欲しい。そういうどっちつかずの感情というのがピッチの選手にもあったのかもしれない。この辺の試合を90分のシナリオとして創る術をサンフレッチェは持ってない。そしてそれはぼくらも明確に残り15分を過ごせばいいという判断を持ってないのだった。

 それもそのはず、人数を掛けて守ってもシュートを打たれる、カウンターに行こうにも簡単に潰される、スピードでもパワーでも勝てない。つまりはアデレードのような相手にどう戦ったらいいのかなんて見当もつかないのだった。だったらいつものサッカーをやるしかない。いつものサッカー、良い時はパスを回せるが悪い時はゴール前で跳ね返して跳ね返してボールを取られてまた逆襲の連続である。そして逆転後はそんな展開でアッサリと同点にされたのだ。

 もうその時点で緊張の糸が切れた。せめて勝ち点1だけでもあればいいかもしれない。が、それさえもどうでもよくなってしまった。やはり勝つことができなかったというショックの方が大きかった。試合が終わった訳でもないのにもう後ろ向きな感情しかなかったのである。

 そして終わった時には負けていた。あの逆転をした高揚感は何だっただろうと空しくなった。果たしてサンフはACLで勝つことができるのだろうか。予選リーグ最下位で敗退ということも現実味を帯びてきた。ACLに出たらどこまで行くだろうと胸を膨らませたが現実は厳しいということを思い知らされたのだった。

2010年3月21日 (日)

湘南戦~春の風に乗って

2010/03/20 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島 平塚競技場

 昇格1年目のチームは危ない。昇格の勢いで開幕から数試合は危険なチームになってることがある。だがそんな危惧も杞憂に終わった。13での快勝である。快勝ではあるがキッチリと失点もしてるとこがサンフレッチェらしい。有利に試合を進めながらも無失点で終わることができないのだ。

 でもその失点だがストヤノフがペナルティエリアで相手選手を倒したということでPKを取られたのだがこれは不可解だった。普通の接触プレーで相手は単にストヤノフの身体の寄せに堪えられなかっただけ。別に手を使ったという訳でもない。今シーズンから手を使ったプレーにはファールを厳しく取るということにしたらしいがこの基準というのが審判によって理解の波があるように見える。手と肩の区別ができてない審判がいる。ただの接触プレーで笛を吹かれる。これでは競り合った場面での肉弾戦というのはピッチから消えてしまいそうだ。日本はただでさえサッカー弱いのにますます弱くなっていきそうである。

 そういう納得のいかない失点があったものの内容はほぼ一方的だった。湘南とシュートの数では同じくらいだが可能性のあるシュートという意味ではサンフが凌駕していた。その為かピッチの選手は実に冷静な様子だった。攻め急がずボールを廻すとこは廻す。そしてチャンスだったら一気に前線に攻め込む。ああ、こんな戦いができるならどうしてもっと早くやってくれなかったのだろう。そしてこんなプレーができるならもっと早い時期からやって欲しかったと思ったのが山岸だった。

 1ゴール2アシスト、全ゴールに絡む活躍、右サイドからスピードで抜き去り寿人へラストパスを送る。それは数字としてしっかりと現れた。前所属の川崎では出場機会に恵まれず不遇の時期を過ごしてただけに本人にとっても満足感が大きかっただろう。これで気持ちの面でも乗ってきたようでシュートの意識も感じられるようになった。わずかな隙さえあれば遠目からでもシュート、サンフレッチェにはこれが足りなかった。ACLで連敗し敗戦の責任を山岸に向けてしまったがやはり山岸は戦力として充分計算できる選手だったのである。

 もう一人、山崎がサンフレッチェで初スタメンとして登場した。こちらもまるで違和感なくチームに溶け込んでる。しかもそのプレーには力強さがあり高萩の軽さのあったプレーと比べると安定感があった。それでも高萩がいたらスタメンで出場したかどうかは分からない。山岸にしてもミキッチがいたら試合に出てたかどうかは疑わしいとこだ。怪我人が多く自転車操業のように選手をやり繰りしてるのだが逆にそれがそれぞれの選手に出場機会を与えてる。選手が揃ったら揃ったで出場機会のない選手のモチベーションの上げ方は難しくなる。実は今のサンフレッチェは良い循環になってるのではなかろうかと思ってしまう。

 まあこんな発想は勝ってるからこそだというのは自分でもよく分かる。でも間違いなくこの試合で山岸と山崎はサンフレッチェの一員となれたという感覚を持つことができた。寿人にしたってゴールを決めるまではサンフレッチェの選手という認識を持てないでいた。やはり試合で結果を出さない限り気持ちの面で受け入れることができないというのは仕方がないだろう。

 それにしても今回の平塚競技場は晴れてたものの風はやはり強かったようだ。前回対戦した2007年も実は同じ日だったようだ。2003年もこの頃だった。湘南との対戦は春の風が必ず伴うらしい。

2010年3月20日 (土)

湘南戦~幻の平塚

2010/03/20 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島 平塚競技場

 ぼくの運も尽きてしまった。何とか行ける工作をしようと努めたが今回ばかりはどうしようもなかった。やはりぼくの力はたかが知れてる。ぼくはちっぽけなちっぽけな存在。この地球上においてあり1匹よりも小さい存在だ。それを言ったらサンフレッチェの1試合ぐらいこの宇宙の摂理から考えると無きに等しい存在である。そう、1試合くらい観れないことなんて大したことではない。せっかくの関東での試合なのに行けないなんてどうでもいいことなんだ。そう自分に言い聞かせ意識しないよう努めた。

 平塚というのは結構遠い。東京駅で東海道線で行くのだがこれが休日フリーパスの切符を買った方がわずかながら得になってしまうという距離なのだ。だから一種の旅のようなものである。東京始発なので必ず座ることができ平塚までの旅気分を味わえる。ああ、やっぱりいいな。いや、いかんいかん。頭から消去しなくては。

 湘南ベルマーレというクラブは長くJ2 にいたこともあって平塚競技場での対戦というのはそれ程なかった。ただ、サンフレッチェも2J2に落ちたせいでこのスタジアムで対戦がなかった訳ではない。そしてその数少ない対戦においてなぜか嵐のような天候に遭遇してしまうのだ。もはや立ってるのさえ辛い横殴りの雨。風は渦を巻いて吹き荒れる。容赦のない降雨の量。そのせいで平塚とは辛い場所というイメージができてしまった。今回行けないぼくは見事にそのイメージを保つことができたのである。どうだ、羨ましいだろう。といってどこをどう自慢として汲み取ってやればいいか分からないという表情をされそうである。

 しかし実際のところまさか湘南とJ1で対戦することになるとは思わなかった。J2にいる時来年はJ1にいるはずだという意味を込めてもうこのスタジアムに来ることはないだろうと話したもののそういうチームがJ1に上がってきたりしてる。それがこの湘南であり甲府であり山形であった。そして昇格1年目のチームというのはほぼどこも必死さがある。その必死さというのが恐いのである。サンフはその必死さに弱いような気がする。

 でも2007J2で対戦したチームはどこも必死だった。ボールに対するプレッシャーが強かった。それでもサンフは巧みなパスワークでそのプレッシャーを徒労に終わらせた。それならばと逆に完全に引いた状態で守備一辺倒の布陣で引き分け狙い、もしくはカウンター1本でも決めて運よくゴールがあればいいという戦術を取ったチームもあった。それでさえサンフはゴールに穴をこじ開けたのである。そしてその時戦った湘南と再戦するのである。恐らく相手の方が研究はしてるだろう。そういえば湘南のFW2006年のJ1J2入れ替え戦で2ゴールを決めた田原がいるのだった。これは因縁めいたものになるだろう。

 ああ、いかん。盛り上がるようなことを考えてはいかん。ぼくはその時間仕事をしてるんだ。3連休なのに仕事。何が3連休だ。3連休どこ行くのなどと聞かれた。ゴルフと答えた者もいた。仲間だったら当然平塚へ行くと答えるだろう。そしてぼくは仕事。まだ仕事があるだけいいじゃんと慰められたがそういうことにしとこう。今シーズン最初の関東での試合、ぼくは飯のため生きるために仕事をするのだった。

2010年3月18日 (木)

高萩負傷、岡本負傷

 高萩の神戸戦での負傷退場は思ったより重傷で全治8週間というリリースが出た。また怪我人かよと思ってたら今度は岡本も捻挫で全治3週間の診断を下された。高萩の負傷でさえまたかよという感覚だったがまだ試合中の怪我だからマシなような気がする。岡本などトレーニング中の負傷というのは一体どういうことなんだろう。本当に怪我人が絶えない。

 一体次節はどんなメンバーになるんだろう。そろそろ山崎も復帰するはずだが。それともチュンソンを使うのだろうか。分からないがまさにメンバーの自転車操業である。1人復帰すれば1人怪我を負う。常に45人怪我人を抱えベストメンバーを組めない。選手を補強するよりフィジカルトレーナーを補強した方が早いのではなかろうか。

 一説には今のサンフレッチェのサッカーは怪我を負うリスクの大きいということだ。怪我人が多くなるのも致し方ない面もある。それなら少なくともキャンプでのトレーニングマッチの試合数を減らせばいいような気もするのだが。傍目からはトレーニングに負荷を掛けすぎて肝心な本番の前に身体を壊してるように見えなくもない。

 それでいてメンバーが固定しがちなミシャにとってこのやむにやまれぬ状況というのはメンバーの硬直化を防いでいるとも言えるのだった。控えのメンバーにとってはチャンスなんだろうが岡本のように控えなのに怪我をしてしまう選手はどうにもならない。どうも岡本は自信にとってチャンスの時に怪我をしてる印象がある。

 果たしてベストメンバーという布陣になったらどういうサッカーを魅せてくれるのだろうか。それはそれで期待が大きいが何せメンバーが揃ったとこほとんど見たことないので空想でしかない。意外とメンバーが揃おうと揃うまいと大して変わらないかもしれない。それは上手くいかない時あまりにもベストメンバーが組めないことを理由にしてたからだ。勿論チーム自体はそんなこと勝てない理由にあげたりしないだろうがぼく自身は実はこの怪我人が多いというのは成績が伴わない時の格好の逃げ口上なのだった。

2010年3月14日 (日)

神戸戦~J1にいる意味

2010/03/14 ヴィッセル神戸vsサンフレッチェ広島 ホームズスタジアム神戸

「また森脇のファールだよ」

 PKの判定を受けたのは森脇のハンドだった。せっかく02で勝ってたというのに、無失点で終わらせたかったのに失点の機会を与えてしまった。今シーズンの公式戦3試合の失点は全てセットプレー、そしてその元が森脇のファールなのである。森脇のファールにはいつも苦しめられる。昨シーズンの川崎戦も7失点したのは森脇がイエロー2枚で退場してしまったからだった。

 サンフには自らの内に爆弾を抱えてる。いつ何時ファールを取られ相手にセットプレーのチャンスを与えるかもしれない。一体森脇はいつからこんなになってしまったのだ?J2の頃にはチャンスと見るや前線に上がって攻撃に厚みを与える存在だったが今ではその爆発力を見せてない。劇的なゴールが多いことから太陽の男と称されたが今や太陽を通り越して爆弾となってしまった。

 神戸の大久保はPKをいとも簡単に決めてしまった。1点差となったのは心理的に追い詰められた。こういう時サンフレッチェは後ろに人数が多くなる。相手の攻撃を防ぐ。防いで防いで防ぎまくる。こう言うと奮闘してるような印象を与えるが実際にその光景を眺めているとそれはもう水中でもがいてるようなものだった。必死にクリアするが跳ね返してもパスを出そうと敵にボールが渡ってしまう。そしてまた攻撃に晒されるのだった。

 残り時間30分。まだそんなにあるのかよ。サッカーの試合って何でこんなに長いんだよ。今更ながらそう思ってしまうのは開幕戦の嫌な記憶があるからだった。ロスタイム残り1分での失点。ということは本当にタイムアップの笛が吹かれるまで全く、ちっとも、カスリとも油断できないということだった。それは途方もないことだった。人間の集中力がそんな長い時間持続するだろうか。ただTV画面を観ているだけのぼくは30分水の中に潜らなきゃいけない心境だった。そして針の筵に座る思いでもあった。

 カウンターのチャンスかと思いきやこういう苦しい展開の時というのはどうしてアッサリと敵にボールを渡してしまうのだろう。山岸はシュートが枠に入らない。高萩は軽いプレーで攻撃を終わらせる。高柳に至っては交代で入って体力があるはずなのにその優位性を全く感じないくらいボールを収めることができない。ああ、やっぱり残り時間が長すぎる。

 90分に近い時間になった。その時、カウンターのチャンスを潰された。そのプレーに家本主審がポッティに2枚目のイエローに続いてレッドカードを掲げた。ポッティ退場である。やった、これで数的優位に立てた。でもぼくはこの判定に喜んだというより束の間の急速を得ただけのような感覚しかなかった。1人多いくらいじゃこの逆境は変わらないような気がした。

 そんなぼくの不安は高萩の負傷退場により数的優位がなくなったという意味で当たってしまった。一体高萩はどうしたんだろう。散々ゴール前でパスを選んでしまう高萩には苛立ちを感じていた。前はもっと遠めからでもシュートを放ってたような気がしたがどうも芸術的なゴールというものにこだわってるように見える。誰がゴールしてもいいがゴールは芸術性が伴わなくてはいけないとでも言ってるかのようだった。自分でゴール決めようという気がないのかよと罵ってたとこで2点目を決めてしまった。それでさっきまでクソミソ言ってたのに称賛を送ってしまった。それなのにやはり時折見られる軽いプレーが段々2点目のゴールを忘れさせていたのである。だがそんな高萩でもいなくては困るでのある。

 もしかしてこれでまた長期離脱ではなかろうか。タンカで運ばれて結局ピッチには帰ってこなかった。もう交代枠を使ったので10人対10人で同じ数になってしまった。これでまたしても慌しくなってしまうのだった。

 ロスタイム4分。4分もあるのかよというのは昨シーズンから何度も口にした言葉だ。それだけにこのロスタイムの長さには冷静に受け入れられる思考があった。人間何事も慣れれば不可解に感じなくなってしまうのだろう。

 危ない場面は続く。続いて続いて続いたがやっとタイムアップの笛を吹いてくれた。いやあ、もっと早く吹いてくれよと言いたくもあったが家本主審では文句を言うことができない。サンフはこの審判と相性が良くいくつもの重要な試合で勝利を与えてくれたのだ。あまりに真面目な性格ゆえカードを出しすぎるジャッジにより不遇を囲った過去もあったがぼくにはこの家本主審が成人君主のように見えるのだった。

 セットプレーにより中島が先制ゴール、高萩の追加点。後半の早い時間に02としたのだが以前ならもっと点が欲しいと意気込んだだろう。もしくは寿人のゴールが見たいと勝敗とは別の視点を移しただろう。そういう観点に思考がいかなかったのはまだ公式戦で勝ってないという切羽詰った状況があったからだろう。メンバーもやってるサッカーもそれ程変わらないはずだがどこかニュアンスが違う。あのイケイケに攻め込んでゴール後におちゃらけたパフォーマンスは楽しかったものの今やそんな余裕がない。だがそれはJ1に慣れてしまったからという気がしないでもないのだった。

2010年3月11日 (木)

負け続けるACL

2010/03/10 アジアチャンピオンズリーグ・グループリーグ 浦項スティーラーズvsサンフレッチェ広島 スティールヤード

 ACLのアウェイに行くなら韓国だ。地理的に一番近く一日休めば行けそうだ。だが実際に行くとなったらツアーなどに参加することとなりどうしても宿泊が伴ってしまう。平日の休みを連続で取るのは難しいと断念した仲間もいた。まあぼくの場合パスポート自体持ってないので休みが取れるとかいう以前の話なのだった。

 そして中継を観る為に何とか早く帰宅しようと努めるのだった。だがこれも7時半のキックオフと通常より30分遅い開始時間の為ずいぶん余裕があるのだった。平日開催の試合をTV観戦するにはこれくらいの時間が調度良い。でも実際に観戦するとなると帰りが遅くなりたくない為これでは遅い気もする。いずれにしても平日の試合というのは色々と頭を悩ますことが多いのだった。

 BSのチャンネルに合わせると韓国のスタジアムが映った。サッカー専用である。そして観客もガラガラかと思いきやある程度は入っていた。そしてちゃんと浦項の赤紺横縞のレプリカを着たサポーターも応援をしていた。だがJリーグでいうとJ2程度というとこだろうか。といっても日本だってACLの試合に関してはそんなに客が入る訳ではないので判断もできないのだった。

 サンフレッチェのサポーターもまとまった人数がゴール裏に陣取っていた。これも思ったよりはいた。ACL出場は夢だったがアウェイの試合にサポーターがまるでいないのではと数年前は危惧をした。だが韓国へ駆けつけたサポーターはそこそこいたのは期待の表われでもあるのだった。

 しかし、試合はそれはそれは酷いものだった。ボールはハーフウェイラインより後方ばかりで展開されまるでハーフコートのサッカーかと見紛う状態だった。守って守って守り跳ね返したらボールは相手の足元に行く。アウェイ用の白いサンフレッチェのユニフォームが羽のように軽く見えるのだった。

 TV解説は前半は堪えて後半ホームで勝ちたい相手が焦ってきたとこを突いていくゲームプランなんだろうと推測してこの無残なる戦いに理解を得た。だが後半になったら運動量が落ちるのはサンフレッチェも一緒のことのような気もした。しかも相手の方がフィジカルも強くボール奪取能力も明らかに優れていた。それで攻撃の可能性をどれだけ潰されたことか。そういった負のイメージはハーフタイムを過ぎると実際の光景として再現されたのだった。

 そしてついに失点は訪れた。森脇がバイタルエリアでファールを起こし与えたFKでヘディングで合わされてしまった。そう、これはいつもの失点パターンである。まるで成長がないというのはこのことを言うのだろうか。つい4日前にした失点をまたやってしまい悔しさを通り越して笑いが起こってしまった。

 もう終わった。これまでろくに攻撃できてないサンフレッチェに得点の匂いはなかった。だがこれで尻に火がついたのか前方に人数をかけるようになってきた。Jリーグのようにパスを廻すことができない。そしてシュートを打つことができない。やっとシュートを打つことができてもゴールには入らない。そこで決めろよと叫ぶぼくの声は空しく部屋に木霊するのだった。

 ああ、駄目だ。やっぱりACLなんか出なきゃ良かった。もしかしてこの大会無得点で敗退するんじゃないか。ACLの経験がないせいだろうか。だがそれならわざわざ毎年トルコまでキャンプに行って海外のチームと試合をしてるのは何なんだろう。

 半ば諦めた心境になった時ドリブルで切り込んだ槙野がペナルティエリアで倒された。PKだ。ガッツポーズする槙野。これをストヤノフがキッチリ決め同点。残り時間も少ない。勝ち点1でもいいだろう。それともあくまでも勝ちを目指すのか?

 その辺の判断が曖昧だった。時間を掛けるでもない、攻撃に出るでもない、そういう明確な意思を感じることなくロスタイムに失点してしまった。ロスタイムの失点、これも2試合続けてである。

 4チームある中で唯一勝ち点0。勿論最下位である。果たしてこの大会思い出作りに終わってしまうのか。

 この時言ってはならない言葉がまた頭の中に浮かび上がるのだった。やはり出なきゃ良かったと。

2010年3月 7日 (日)

清水戦~Jリーグ開幕戦

2010/03/06 サンフレッチェ広島vs清水エスパルス 広島ビッグアーチ

 中継を生で観ることはできなかった。だが心配は無用。日常生活を営むにおいてこちらから自発的に情報を得ようと勤めない限りJリーグの試合結果など知る由もないからだ。ということで何の努力もなしに家に帰って生中継のように録画放送を観ることができるのだった。

 しかし仕事の帰りラジオで試合速報が流れてしまった。車で送ってもらってるぼくとしてはそこでラジオを止めることもできずかといって耳をふさぐような行動を取るのは奇怪に思えてなすがまま耳に入ってしまった。といってもボリュームが小さくエンジン音で非常に聴きにくかったのだがその放送に耳を澄ました。といって結局自分から耳を傾けてるのだった。

 11のドロー。ああ、何だよ。勝てなかったのかよ。といってもACL初戦の悪いイメージが拭い去れず引き分けという結果はそれ程悪くもないように思えた。かといって今シーズンも上位を目指すとなったら初戦は勝ち点3が取れなかったことについての落胆もあった。ただ、間違いなくこの勝ち点3をとれなかったという結果に焦燥感はなかった。ここで意識の奥底に今シーズンは降格はないという余裕があるのに気付くのだった。

 その安心感が危険なのは頭では分かってる。それは今まで今年はイケルと意気込んでいたらあえなく降格という経験を2度も味わってきたからだ。特にJリーグは上位下位の差が小さいリーグだけにちょっとした気の緩みが足元をすくわれる。といって試合でプレーをするのは選手なんだが不思議とこういう弛緩した空気というのはチームにも伝播してしまうものだ。それ以上に期待した挙句降格してしまったらその精神的ダメージは大きいのだった。まあ降格してしまったらどういう状況だろうとショックだが気を引き締めないといけないのだけは確かだった。

 家に帰って録画の放送を観たが、先制点は開始早々のPKだった。高萩が抜け出しGKをかわした際倒されてしまった。故意ではないとはいえ確かに明らかなPKだった。そしてボールをセットに行く槙野。そういえば昨シーズン第2節で失敗してPKを蹴らなくなった槙野の挑戦だ。やはり後ろ向きに構えた。と、その直後相手選手の位置が気に入らなかったかその選手の前へ歩を進めちゃんとペナルティエリアから出ろよとアピールするように身体で押し戻した。2度目の失敗は許されないから槙野も慎重になってるのだろうと思った瞬間ボールに向かって走りこんだのは寿人だった。アッと思った瞬間にはボールを蹴って決めてしまった。こんなPKもあったのか。今までサッカーを観てきて初めてのプレーだった。散々サインプレーや工夫を凝らしたプレーで敵を欺く方法は世界中で考えられただろうが本当にわずかに残されたプレーを考え出した。それはあたかもギター・プレイヤーが考えつくされたかと思ったギター・テクニックでわずかに残った新技を発掘したかのような驚嘆があった。

 やはりサンフレッチェは面白い。そして連携したパスサッカーは尚も面白い。その軽快さは清水を完全に翻弄していた。このサッカーができれば問題はない。昨シーズンとメンバーは替わったもののやってるサッカーは変わってない。心配することは何もないのだった。

 だがその昨シーズンと変わらないという部分でいうと攻めているのに点が入らないというのも変わってなかった。前半はボールを持って攻めてるようでいてシュートをあまり打ってない。そしてシュートを打っても入らない。そこで惜しい惜しい、その内入るだろうと思っていたら波が変わってきて押されっぱなしの展開になるのも一緒だった。そしてメンバー交代をしても悪い流れがちっとも変わらないというのも一緒だった。そしてロスタイム、セットプレーから失点してしまう脆さ、これはずっとずっと昔からまるで変わらない悪癖だった。

 本当にあと1分だった。あの時間にあんな深い位置でファールをする意味あったのだろうか。単純にボールをラインに出したら良かったのではなかろうか。全ては結果論である。だけど悔いは付きまとう。

 Jリーグとしては開幕試合だったがサンフレッチェとしては公式戦2試合目だった。そこでまだ一度も勝ててない。そこが不安でありながらもこれだけは間違いがなかった。試合の結果に一喜一憂し試合も観ないといけない。また忙しい週末のシーズンが始まったのだった。

2010年3月 2日 (火)

ACL山東戦~スタンドでの体験者

2010/02/24 サンフレッチェ広島vs山東魯能 広島ビッグアーチ

 ふとした用事で仲間に電話をした。送料を節約する為に共同購入発売されたイヤーDVDを渡そうと都合を聞いたが何と今広島にいるというのだ。当然山東戦もビッグアーチに行ったということで現地の様子を聞くことができた。

 まず初めてのACLで戸惑いがあったということ。それは試合自体AFC管理でスタジアムもいつものホームの試合とは勝手が違ったようである。普段なら使えるスペースが使えなかったりクラブとしてもAFCの指示の元に運営する必要があるので迷いがあったようである。それが観戦する者の立場でも分かったということだった。そしてそんな状態が来場したサポーターも落ち着かないものがあったらしい。声だしをするB6のエリアもどこか気の抜けた雰囲気になってしまったらしい。そこはホームでありながら他人の家にでもお邪魔してるようなばつの悪さがあったようだ。

 そういう弛緩した雰囲気はピッチにまで伝播したようだ。どこかピリッとしなかったのはそういう要素もあったらしい。だがそうとばかりも言えなかったのも事実で柏木の穴というのもどうしても感じてしまったということだ。何せ柏木だったらここにいるだろうという場所に誰もいないのだ。そこが攻撃の手詰まりにつながった面があるらしい。

 実際のところ三東のサッカーのレベルといったら相当低いものだったらしい。それでも勝てばいいというサッカーをしてくる。まともにやり合うことなんか最初から考えてない。守備を固めて固めて少ないチャンスをものにする。これはかつてJリーグのチームがACLで勝てなかった要素であった。この大会での経験を積んでいったチームはこの辺をちゃんとわきまえている。その辺の認識の違いがあったのだろう。

 だけどそこで見えてきたものがある。そもそもサンフレッチェがこの大会に臨むに当たってのモチベーションの持って生き方が不透明だということだ。元々タナボタで得た出場権。最初から優勝するという意思に欠けてたのは認めざるをえないとこだろう。だとしたらそこはこれから経験を積むことで上を目指すようになってくる、そういうもんだろうか。その割には韓国のクラブなどは簡単に優勝したりしてる。Jリーグより明らかに金を掛けられない財政事情のクラブが簡単にJリーグのクラブに勝つ。本当に難しい大会だ。

 しかし記念すべきACLの初戦、広島まで駆けつけようとした人は他にもいただろう。だけど試合が終わって行かなくて良かったと考えた人は多かったのではなかろうかということだけは容易に想像できたのだった。

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