清水戦へ想いを馳せて
2009/10/03 清水エスパルスvsサンフレッチェ広島 アウトソーシングスタジアム日本平
現在2位の清水。1位との勝ち点は1しか差がなく後半戦に入ってグングンと順位を上げていった。その勢いたるや確固としたものがありちょっと負けるイメージは沸かない。対してこちらはは4位、一応上位にいるが何とか留まってるという感覚が強い。こちらも後半戦に入り8戦負けなしと好調を維持してるようにも数字の上では見えるが実際にはそう磐石なものでもない。というのもここ2試合で勝ってない上、前節の新潟戦での負け方があまりにも安い失点によるものだったことで気持ちの上でのマイナスイメージが出来上がってしまった。そして何より次が日本平での試合というのが大いなる壁なのだった。
日本平。ここでは本当に勝てない。ここまで勝てないと魔物が住んでるのか、それともここにしかない特異な空間が存在するとか、はたまたサッカー専用スタジアムならではの威圧感のようなものを想像した。それもこれも行ったことがなかったから。スタジアムの光景は映像でしか知ることができず体感することのなかった身にとってそれは一種のミステリーだった。そしてついに実際に現地に足を踏み入れたのが一昨年前だったのである。
もう降格争いの真っ只中にいて負けることが目に見えてたのに仲間と乗り合いで清水まで向かった。その道のりは高速を使ったせいか意外とアッサリと着いてしまったという印象だった。そして未知なる領域の日本平スタジアムに足を踏み入れたら、そこではまたしても意外と普通な雰囲気だったというのが正直なことだ。魔物、異空間、威圧感、そんな言葉が全く似つかわしくないただの山の麓に建ってるスタジアム。ここでミカンの即売をやってても何ら不思議ではない牧歌的な雰囲気に満ちていた。それなのにやはりその日もその場所で負けて帰ったのである。
一体サンフが日本平で勝てない正体は何なんだろう。それを見極めたく現地に行きたい。でも色々と事情があり今回は無理そうだ。しょうがないから現地に向かった仲間に電話で様子を聞くしかなさそうだ。
ああ、でもこれで勝ってしまったら来れば良かったのにと散々浮ついた口調で対応されるのだろう。でも負けたら今日は来なくて良かったですねとため息混じりの言葉となる。もうその辺の台詞は初めから分かりきっているというよりぼくらの挨拶のようなものだ。ご近所同士でとりあえず顔を合わせたら今日は暑いですね、寒いですねといったような。ただ、用途としては一緒でもぼくらの場合そこに感情が混じってて挨拶というにしてはいささか濃いというのも事実なのだった。
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