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2009年10月31日 (土)

道草

2009/10/31 天皇杯3回戦 サンフレッチェ広島vsサガン鳥栖 コカコーラ・ウェスト広島スタジアム

 あの悲劇の7失点の後、放心状態のような日々が続いた。面白いサッカー、魅力的なサッカーと言われ専門誌にも紹介されたことのあるサンフレッチェのサッカーだったが7失点もしてしまったのだった。退場者が出てほとんどをカウンターでやられたとはいえ1点目と5点目などは防げた失点だった。特に5点目などゴール前に人数がいるのに簡単に決められたという面でショックは大きかった。逆に攻撃時はゴール前に人数を置かれると全くゴールを奪えない。やはり光が見出せない。ああいう閉塞状況を打破してしまう強引さや力強さがこのチームにはない。それを認識させてくれたということで夢から目が覚めたというのが適してるかもしれない。

 しかし、実をいうと放心状態といってもそれ程でもなかったのだ。毎日事務的に仕事をこなし電車では本を読みふけり家ではネットをやってる。ただ、その中にサッカーはなかった。無意識の内に触れたくない領域になってしまったのだった。

 それなのに家を出た拍子に隣のオバサンと顔を合わした時にはこの前は残念だったねえと言われ記憶を甦らせてしまったのだった。何でこのオバサン知ってるんだと虚を衝かれたような気分だったがそういえば出掛ける時も顔を合わせていたのだった。今から応援に行くのなどと聞かれたから一応ニュースでも観てるとき試合結果を目にしたみたいだった。

 あの屈辱の日。あの恥辱に満ちた日。苦悩と虚脱の入り混じった日。許せん、やっぱりこんなチームもう応援してやるものか。7点も入れられるなんてプロじゃない。もうサッカーなんか辞めちまえ。チームも解散、潰してしまえ。

 よし、サンフレッチェの代わりにもっと強いチームを応援してやろう。川崎、あの攻撃力はすざましいな。あっちで応援してる方が気分がいいだろ。青黒ストライプのユニフォームでも買おうか。でもあれを着るとなると抵抗感がある。いや、できない。それならまだ全裸で歩いた方がマシだ。やはりJリーグのチームは感情的によろしくない。それなら海外のチームにしよう。これならファッションとして着ている人よく目にするから問題はないだろう。リバプールなんか赤くてかっこ良いのではなかろうか。うん、それがいい。それを着ることにしよう。といって同じ値段を出すならやはり紫に手が行くのだった。

 結局あの時の記憶は消えることもないがサンフから逃れることはできないのだった。そこには見えないチェーンがつながってるかのようだ。そんなの誰からも強制されてる訳でもないのに離れることができない。うっちゃっておけば関係ないものをそれでも人生において関わりをもってしまった者を邪険にできない。まるで夏目漱石の『道草』のようだ。

 ぼくの意識も川崎に行きリバプールに行き無我に漂い道草を食っていた。それでいてやはり週末になるとサンフの試合に意識が向いている。そして相手が誰であろうと倒したいと願うのだった。

 だけど天皇杯。これって観る手段が何もないんだよな。また試合結果とイマジネーションに頼るしかないようだ。

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コメント

こんばんは。本日、鳥栖との天皇杯3回戦を観戦したものです。いつも楽しく拝見させて頂いております。
 率直な感想は、先週の川崎戦で今シーズンは終了だったことをすべてのファンが確認できた試合だったということです。
 走る気なし、シュート打つ気なし、チャレンジする気なし。ハンジェの弱気なバックパス、中島の判断の遅さ、カズの足元のおぼつかなさ、陽介のトラップの下手さ、洋次郎の常に浮き玉ダイレクトパス。。。
 私だけでなく、観ている色んな方から、不平不満の声がスタンドから上がっていました。
 後半は、エンジンが少しだけかかったものの、いつものように枠に行かないシュートとFKを与える度にドフリーになるザルディフェンス、お決まりのGKのキャッチングミスともう一度、2部に行った方がいいみたいです。
 さらに極めつけは試合終了後、挨拶に来る選手に向かってスタンドから拍手がチラホラ。どうやら2部レベルなのは選手だけじゃないみたいです。
 寿人は残り4試合すべて勝つと言っていましたが、恐らく4連敗するでしょう。今シーズンは終了です。
 忠成よりもハーフナーマイクが欲しい。GK誰かいませんか?
 

>baggioさん

現地の情報ありがとうございます。
相当に酷い試合だったようですね。
このチームは一度崩れるとバタバタバタと修正が効かないのが問題です。
GKの代わりですけどJ2でいくらでもいそうですけどね。
実際に鳥栖で第3GKだった中林が佐藤昭大より上な訳ですから。
チーム内に競争がない。
最近そんな感じがするんですがどうでしょうか。

返信ありがとうございます。
確かに主力と控えの差がはっきりしていますよね。
ペトロヴィッチの中での序列も。清水、篠原、久保、何をしているんでしょう。久保は引退ですかね。
良いサッカーしてますけど、新陳代謝が必要だと思います。寿人と競えるFWとか、公太をベンチに追いやるウイングバックとか。本気で優勝目指すのなら、陽介を出してでも今オフ他のレギュラークラスを取りに行くべきだと思います。
GKは、フィールドで外国人枠使わないのなら、足元が使える外国人GKもありなのでは?

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     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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