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2009年8月 2日 (日)

鹿島戦~劣勢の一閃

2009/08/01 サンフレッチェ広島vs鹿島アントラーズ 広島ビッグアーチ

「ミキッチがいないじゃないか!」

 メンバー表を見た時そう声を出してしまった。出場停止が明け当然のことピッチに戻ってくるとばかり思っていたのになぜにいないのだ。大事な一戦だというのに一体何をしてるのだろう。理由が分からない。分からないこらこそ憤慨してしまう。そして右サイドからの攻撃を諦めてしまう。それは前節FC東京戦でミキッチのいないことがいかに代わりがいないか見せ付けられたからだった。

 よりによって鹿島との対戦。当然現状でのベストメンバーで臨めるとばかり思ってたがとんだ肩透かしを食らったような感覚だった。鹿島は現在首位を独走しており連続無敗記録を続けてる。そしてそれがこともあろうにサンフレッチェとの対戦から続いてるというのだ。歯痒い相手である。

 そのせいかスタンドには一杯人が埋まってるように見えた。いや、鹿島サポーターも結構来てるようだ。これは試合として盛り上がるだろうな。こういう時にぼくも観てみたいものだ。ああ、ぼくもビッグアーチに行けば良かった。物理的に無理なことをごく簡単に考えてしまうのだった。

 かくして試合は鹿島が一方的にボールを支配していた。サンフレッチェはボールが取れない、カットしてもすぐに奪われる、その結果ハーフコートで試合が進んでしまう。要は防戦一方だということなのだった。

 この光景にやはり駄目なのかと落胆をしてしまった。鹿島スタジアムでの試合を再現してるような。こうやってボールを廻され蹂躙され脆くも崩れ去った。またあれを繰り返してしまうのだろうか。目を覆いたくなった。まさにこれは上位と下位の対戦だ。J1J2、プロとアマチュア、ブラジルと日本、そういう類いの試合がイメージとして浮かび上がった。

 しかし、20分ぐらい鹿島の巧みな攻撃を凌ぎきると徐々にボールを前に運べれるようになった。まるで押し寄せていた波を防いでた壁を前進させるかのように。服部がシュートを打つなど積極的な攻撃が出てきた。その積極的な攻撃、それこそがサンフレッチェなのだった。そしてそのらしさが出た効果だろうか、ゴールが生まれたのである。青山が敵の読みを外すアウトサイドキックによるパスで抜け出した寿人はキッチリとGKを交わすシュートを放った。

 ぼくは「うおおおお!」と叫んだ。その雄たけびは近所の人に頭狂ってると思われただろう。だけどこの感情は抑えることができないのだ。素晴らしいラストパス、素晴らしいゴール、そして先制点なのである。少なくともこれで鹿島に時間稼ぎ戦術を取られなくても済むのである。その点だけは優位であった。

 ただ、鹿島の選手は失点に不満ながらもこれで終わったという感じは微塵もしてなかった。あたかもこれから2点取りにいくのかといった少し高慢さも感じる表情だった。正直この試合で負けることを考えてた選手は一人もいないのだろう。それは選手だけでなくサポーターもそうかもしれない。そしてそのプライドがまた攻撃に冷静さと巧みさを産むのだった。

 ヤバイ、ヤバイ。鹿島の攻撃に何度も肝を冷やす。こうやって先制点を取っておいてコロッと負けてしまう試合を何度観たことだろう。笛が鳴るのが待ち遠しかった。やっとのことで笛は鳴ったもののそれはハーフタイムの笛である。それなのにホッと胸を撫で下ろしている。先が思いやられるとはこのことだ。ハーフタイムで相手が修正して後半逆転するというのはよくあること。あと45分もあるのか。気の遠くなるような時間なのであった。

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     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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