京都戦~絶望の中に希望を見出す
2009/06/27 京都サンガFC vsサンフレッチェ広島 西京極陸上競技場
「ムチャクチャストレスの溜まる試合ですけが、観ます?まあこんな日もあるだろうけどねえ」
タイセイさんからのメールを貰うまでもなくぼくは結果を知っていた。2-0、絶対に勝たないといけない相手に完全にやられてしまった。ここで勝つと上位が狙える、ここは絶対に負けてはいけない、そういう試合に限っておとしてしまう。試合内容も相当悪かったようでそれがまた気を落とさせるのだった。
「どうもねえ、やはり午後1時開催というのは無理があるんでしょうかねえ。私もあの辺住んでたことあるんですけどあそこの蒸し暑さときたら半端じゃないですよ。うちのスタイルだと運動量が生かせないとどうしてもキツイですよね。みんな動きが悪かったもんな」
暑い日差しの中、タイセイさんに電話した。確かに外は暑い。京都ってそんなに暑いとこなのか。でも気候の条件はどっちも同じなんだけどなあ。
「それよりも柏木と盛田が負傷で交代しましてね。横竹と高柳が出たんですけどけが人が多いですよね。森脇は今日もベンチにすら入ってなかったからこれはまた長期の離脱があるんじゃないですか?あと3人目にミキッチが平繁と交代しましたけどミキッチも最近精彩がないですねえ。今日は両サイドからの攻撃が全くなかったですよ」
聞けば聞く程気がめいってきた。そして映像としては最初の失点は観た。4人も守りの選手がいながら相手のシュートを許してしまった。大したシュートに見えなかったが誰かの足に当たってコースが変わってしまった。この失点、運がなかったと言えばそれまでだがこの時サンフレッチェの選手は一人こけてた。そして中林も防ぐことができないポジションにいたということで一時期の神通力が失われたような気がした。
そして次の失点。もうこれをぼくは観ることができなかった。タイセイさんによるとDFが前線まで走りこんできて決められたということで完全にサンフのお株を奪われるようなことをされてしまったということだ。そんなシーンを観る精神力はとてもばくには持ち合わせてないのだった。
この日の晩、近所のサッカースクールの関係者と飲みに誘われた。小学生の試合があってその結果がどうのこうのと盛り上がっていたがぼくは一人沈んでいた。
「そういえば今日サンフレッチェどうだったの?」
ふいにそういう質問をぼくにぶつけてくる人がいる。ああ、止めてくれと思いつつ負けましたと一言答えた。1年を通してあらゆる試合があるもののこの試合というのは意味合いが大きかった。ぼくはサンフレッチェを応援してる限り絶対にタイトルなどという歓喜は訪れないんだろうという気がした。
「でもサンフレッチェはクラブとしては立派だよね。ちゃんとユースの選手を育てているんだから。他のクラブなんてFWに外国人を並べてさ、それで得点力不足なんてそんなん当たり前じゃん。Jリーグの理念っていうのがあるけどさ、そんなのただの建前で広告代理店の産物になってしまってるよね。本当に広島だけだよ」
「そう、そうなんですよ。今だって外人2人しか使ってないですしね」
他にも盛田や中島のようなほぼ他のクラブを戦力外になったような選手を主力として使ってるし久保や服部、もしくは青山のような全くの無名選手を中心選手として見出したし。今回だって横竹のようにまだ不安もある選手だってちゃんと実践で使ってる。他のクラブの選手でもユースを含めサンフレッチェにいた選手は結構いるのだ。そう思うとサンフレッチェの日本サッカーへの貢献度は極めて高いと言える。
そうだ、サンフレッチェはたかが1戦のことで下を向いてはいけない。大きな意味で偉業を成し遂げているんだから。だからこそぼくもサンフレッチェが好きなのだし応援したいという気がするのだ。
「でも、小野剛が監督やってる時にメチャクチャにされましたけどね。今の日本サッカー協会の技術委員長ですけど。何であんな人をああいうポストに付けるのかサッパリわかりませんよ」
この話を聞いてる人たち、一部の人を除いて「小野剛、誰それ?」という顔をしていたのは言うまでもないことだった。
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よりによって一番悔しい相手に負けてしまいましたね。ただ敗戦以上に心配なのが、怪我人の多さです。元々層の薄すぎるFW以外のポジションは怪我人だらけで、復帰がない限りこれ以上、上位にいけるんだろうかと心配でなりません。
若手にとってはチャンスといえば聞こえはいいが、J1は育成と結果を同時に求めるのは難しいですよね。
この層の薄さが管理人さんが後半で書いておられる無名の選手の発掘という現象を生んでいるのかもしれませんね。(もちろんユースの育成、森山監督の指導力など素晴らしい下地があるけど)
でもサポやっている以上は結果(優勝)がどうしても欲しいですね。慈善事業ではないんだから。
でも広島のようなチームがあるから日本サッカー界には未来があるんだと思います。
とにかく怪我人ですよ怪我人。彼らは戻ってくる予定はあるの?(カズ、浩司は絶望?)
回復次第で順位が変動しそうですね・・
投稿: まさ | 2009年6月29日 (月) 12時17分
>まささん
いつも書き込みありがとうございます。
何が悔しいといって相手の京都にとってそんな因縁とか何とかという意識が全くなかったということです。
1点も取れずに負けたというのがまたなす術もなく負けたという印象が強くショックが大きいです。
この試合に関してはとても映像を観ることができないです。
投稿: Miles | 2009年6月29日 (月) 16時09分
自分も録画していましたが、見ていません。
京都は金はあるけどあまりポリシーのあるチームには思えないです。誤解無く言えばあまりリスペクトできないし、こだわる気持ちも持つ必要はないと思います。
幸い今のところホームでは強い。
磐田へのリベンジより、「一昔前のサッカー」と揶揄した小笠原のいる鹿島、審判に勝ち試合を持っていかれたガンバになんとしてもホームで勝って欲しい気持ちでいっぱいです。
しかし次節の磐田戦は勝ちたいですね。今期連敗の記憶は無いですし、ずるずる行くのがトラウマですし。
前々節の大久保復活に続いて、磐田は東京の赤嶺獲得ですか。サンフ戦直前にどこも補強してくるなんてタイミング悪いですよね・・
投稿: まさ | 2009年6月30日 (火) 22時31分