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ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles

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2009年5月31日 (日)

ナビスコカップ大宮戦~ダイジェストでのゴール集

2009/05/30 サンフレッチェ広島vs大宮アルディージャ 広島ビッグアーチ

 『スーパーサッカー』でダイジェストが流れた。7得点全て観ることができた。色々とネットで検索した内容そのまま映像で観ることができた。ただ、その映像は実に淡々と流されただけだった。ボランチの青山がGKの股を抜くシュートを決めたのも横竹のプロ初ゴールにもコメントはなし。ましてや不可解な判定から取り消されたゴールのことなんかそんな問題が存在しなかったかのようにスルーされてしまった。多分番組のコメンテイターも編集者も試合を観てないだろう。そしてこの番組の人でさえこのダイジェストで始めて映像を観たというような様子だった。カップ戦を軽視すべきじゃないとサッカー協会会長はおっしゃるがこうやってメディアが軽視してるのにクラブ関係者だけに責任を押し付けるのはどうかという気がするのだった。

 しかし横竹がゴールしたというのには勇気を与えられた。これまでチョコチョコ試合には出場していたがその特徴を把握できないというのが現状だ。それもそのはず、初出場はDF、その後はボランチ、しかもユースでは当初FWをやってたというんだから。どこでもできる反面特徴も捉えづらいのではないだろうか。いや、だからこそそのユーティリティ性を評価してミシャは試合に出してるのかもしれない。

 ぼくはDVDプレイヤーに録画してそのダイジェストを何回も何回も観た。ストヤノフのゴールはオウンゴールにも見えた。逆にマトのオウンゴールはGKにバックパスしなきゃ寿人に決められた気もする。青山のゴールはまるでFWのような狙い済ましたものだった。素晴らしい、本来ならリーグ戦だってこうなってりゃ良かったんだ。

 そして他会場では大分の前田俊介の2ゴールの映像が流れた。本当にストライカーらしいゴールでああいうゴールを決めるのは日本にそういない。大分でも最近試合に出てないし本当に消えてしまうのかと思ったがこれをキッカケに復活してもらいたいものだ。って次はその大分との対戦ではないか。果たして敵となった前田俊介はどれだけの脅威をぼくらに与えるんだろうか。

 でも次の試合も放送がないんだよな。やれば絶対に観る人がいるのに。だけどTV局にしてみれば絶対に観る10人より適当に観る100人の方が欲しいんだよな。これってJリーグの存在そのものにも共通してるようでどうにかならんものかと考えてしまうのだった。

2009年5月30日 (土)

ナビスコカップ大宮戦~映像のない試合

2009/05/30 サンフレッチェ広島vs大宮アルディージャ 広島ビッグアーチ

 7-0。一体誰がこの夢のスコアを予想しただろうか。確かに勝たなければいけない相手だった。リーグ戦で完全な勝ち試合を落とした相手だった。リベンジがあった。だからこそぼくも燃えた。この試合に掛ける意気込みがあった。それなのに中継がなかった。映像を観る手段はなかった。ネットの前に噛り付くだけ。とても肩透かしを食ったような気分だった。

 2008年もこういうことがあった。あれは寿人が代表に召集された時だった。そして天皇杯3回戦も寿人不在で大勝した。今回は寿人ではなく槙野が代表に呼ばれ不在だ。主力メンバーが代表に呼ばれて穴ができるとこういう大勝のスコアになってしまうというジンクスが生まれた。これで心置きなくサンフのメンバーを代表に出すことができる。ただ、問題は代表に呼ばれないというなのだが。

 ぼくはこのスコアを見た時試合観に行けば良かったと後悔した。仕事も休みだし終了時間も3時だし行こうと思えば行けた。ぼくにとっては理想的な時間帯だった。それでも行かなかったのはやはり往復の交通費が勿体なかったからだ。ナビスコカップの予選リーグじゃ4万円もの大金を払ってまで観に行くなんてことはそうそうできたもんじゃない。だからそういう時のためにスカパーがあるはずなんだがそのスカパーでも放送がないというのはどういうことなんだ。といってスカパーに加入してないぼくが批判するのも何なんだが。

 こういう大差のついた試合だったからかミシャの選手交代もツボを得たものだった。負傷明けの高柳、2年目の横竹、ユースの頃からその才能を高く評価された岡本。とりわけ岡本はJ1初出場だ。どんな選手か知ってる人は少ないだろうが期待をしてる人は多いだろう。観たいと思う選手がちゃんと出てきた。その意味でもこの試合に行った人は幸福だった。それなのによりによって6,921人しか来てないというのは不幸であった。

 サンフレッチェは槙野がいなかった場合考えられるメンバーそのままだったのでベストメンバーと言ってもいいだろう。対する大宮もほぼベストメンバーではないのだろうか。そういうとこが分からなくなってるのはぼくが他チームの情報に疎くなってることの証明だった。しょうがない、サンフレッチェだけ追ってても手一杯なのに他のチームのことまで手が回らない。ということにしといて欲しい。

 しかしこの試合を録画でもいいから観れないということは何という巡り合わせの悪さだろう。この試合の映像を観ることができるのはいつなんだろうか。『スーパーサッカー』も期待できないし、スポーツニュースなんて尚更期待できないし。もしかして来年のイヤーDVDの発売まで待たないといけないということだろうか。冗談のようだが結構それが冗談じゃないような気がするのだった。

2009年5月27日 (水)

チリ戦~槙野へ期待を込めて

2009/05/27 キリンチャレンジカップ 日本vsチリ 長居陸上競技場

 代表の人気は落ちた、やってるサッカーが面白くない、それに伴いサッカー人気も陰りが見えてきた。色々と言われているが今回ばかりは楽しみだ。だって槙野が代表メンバーに入ってるんだから。出場するかどうか分からない。それなのにもうピッチに立つ槙野の姿を想像してしまう。槙野とは言わばそういう存在感を持ってる選手である。果たしているだけで想像を掻き立てられる、そんな選手が他にいるだろうか。槙野がいるということは単純に楽しい、そして何よりも試合への興味が掻き立てられるのだった。

 今の日本代表の悩みは大きくなり過ぎたその規模であろう。東京の一等地に自社ビルを建て運営費も莫大になってしまった。これがクラブチームなら外国からスーパーストライカーでも呼んで無敵のチームを造ることだってできるのだろうが代表なので自国の選手を掻き集めないといけない。不幸にも日本には世界に通用する選手なんてそうそういる訳でもなくあるとこまでは伸びたもののそれから先というのは頭打ちのなったような感がある。実際水泳でも陸上でも練習を重ねるにつれ飛躍的にタイムが伸びる時期があるがその時期を越えるともう1秒縮めるのに血のにじむような苦労を強いられる。きっと日本のサッカーもそういうとこに差し掛かってるんだろう。

 更に観る側の人間にしてみてももう親善試合というのは単なる練習試合というのが認識として分かってきたので興味が持てなくなってしまった。それでも日本サッカー協会は経営規模を縮小する訳にもいかないので外国から対戦国を呼ばなければいけない。それで対戦相手もやる気のない選手、どうでもいいメンバーで編成されてるというのももうみんな気付いてしまってるのだ。意味がないと分かっていながらも止める訳にもいかない、日本サッカー協会は苦しい立場に追いやられているのだった。

 それ故にスターを欲してる。そして日本の場合そのスターというものがなぜか若い選手になってしまうという傾向にある。現在カターニャのFW森本などは東京ヴェルディでデビューしたのは14歳で結構マスコミにも取り上げられたものだ。だけどその後思ったような成長が見られなかったからか、イタリアに移籍した後もさしてマスコミに取り上げられることもなくなった。それはもう森本がティーンエイジャーじゃなくなったという理由しかない。セリエA6ゴールといったらもっとマスコミも取り扱っても良さそうなものだがそれをやらない。マスコミにとっては実力よりも視聴率を稼いでくれる選手が良い選手なのである。そしてそれはもしかしたら代表人気復活を願う日本サッカー協会もそうなのかもしれないのだった。

 いや、それなら槙野は打ってつけだ。これ以上のキャラクターはいない。これで柏木もいたら言うことはない。彼らは十分にぼくらを楽しませてくれるだろう。

 しかし、どうもこのようなのは違和感がある。人気が出て全国区になればそれはそれで望ましいことなのだろうがそうなったらそうなるで拒否反応がある。あの日本のマスコミの特定のスポーツ選手を祭り上げる報道のやり方、まるで芸能人のように露出される演出、あれはあれで違和感があるのだった。

2009年5月24日 (日)

大分戦~代表槙野の存在感

2009/05/23 大分トリニータvsサンフレッチェ広島 九州石油ドーム

 全てはこの日の為だったのだ。3日前に行われたナビスコカップのマリノス戦のメンバーは途中交代で出場した。特に横竹が出場するとは思わなかった。ナビスコは単に経験を積ますために出しただけという気もしていたがミシャの中ではもう計算に入ってるメンバーだったようだ。そうでなければ1点差しかない状況で経験のない横竹を使うのはリスクが高すぎるだろう。更に寿人と平繁を交代してるがこれも相当な勇気のいることだ。さすがにナビスコカップを観たら平繁は恐くて使えないはずだった。

 そんなことをぼくはパソコンをいじりながら試合を空想するのだった。タイセイさんもいない、アローズでも観戦会がない、スカパーも持ってない、残された手段はネットで情報を探るだけだった。仲間の内にはスカパーあるけど一人で観戦しても味気ないと言う人もいるがぼくのようにスカパーを持ってない人間はその味気なささえ味わえないのだ。そこはもう時間の経過と得点と交代の情報で想像するしかないのだった。

 そういえば九州石油ドームは芝の状態が悪いということだった。元々ここは屋根が日照を妨害してるのか、建設直後ピッチの芝が枯れてしまうという現象が起こってしまった場所だ。あれから何らかの改善をしたのかと思っていたが構造的なものだけに改善は難しいということだろうか。めくり上げる芝、デコボコのピッチ、その状態で苦労するのはパスを駆使するサンフレッチェであるというのは大方の予想であった。だが試合は有利に進められ寿人の1点で勝てた。結構サンフレッチェのペースが続いたということだがそれでも1点で終わったことがまたしても高萩がシュートを外しまくったことが想像できた。

 こういう時は夜の『スーパーサッカー』が待ち遠しい。代表メンバー発表に絡めて槙野中心に試合のダイジェストが流れた。槙野が止める、槙野が攻める、槙野のオーバーヘッドと紹介されたが肝心の寿人のゴールシーンは実にアッサリとしたものだった。この番組も以前に比べてJリーグのダイジェストが減って味気なくなってしまった。それでもぼくはこんな番組に頼らないといけないのだった。

 今シーズン初めての連勝ということだった。あんまり勝ってなかったんだな。そういえば期待に期待を膨らませた試合程負けてるような気がする。そしてこの大分戦、当然勝っておきたかったもののナビスコカップを観た後じゃ大した期待もできなかった。チームとして勢いが出て連勝するという展開が一般的だが大丈夫かよと心配になった時に勝ってイケイケの時に負けてしまう。どうもこのチームは乗せると逆の目が出てしまうようだ。そういう雰囲気になってしまうのはなぜだろう。こういうことを考えた時、どうしても槙野の顔が浮かんでしまうのは気のせいだろうか。

2009年5月22日 (金)

槙野代表選出

本日、財団法人日本サッカー協会から発表されました
日本代表 キリンカップサッカー2009(5/2531)、2010FIFAワールドカップ南アフリカ アジア最終予選のメンバーにサンフレッチェ広島所属の槙野智章選手が選出されましたので、ご案内させて頂きます。

(サンフレッチェ広島公式サイト)

「あんなことやってるんじゃ代表には選ばれないよ」

 ナビスコカップ横浜戦の時槙野がやらかしたミスに対して仲間はみんなそう言った。ぼくもあのプレーは大きなマイナスポイントだと思った。だけど選ばれた。ということで槙野が選ばれることは最初から決まってた節がある。だからあの1試合でのあり得ないミスで選考から漏れるということにはならなかったのだろう。

 ただ、実際に選ばれてしまうと実に淡々としたものだった。嬉しくない訳ではない。だけどいつかは選ばれるとは思っていた。それが思ったよりも早く選ばれた。驚いたのはその予想よりも早い選出という点に尽きるのだった。

 だが、試合に出るかというと難しい。闘莉王、中澤といる中で槙野がCBに入るとはどう考えてもあり得ない。ただどちらかが怪我でもすると可能性がない訳でもない。その時どんなプレーをするだろうか。

 ゴール前から駆け出し、中盤を追い越し、そしてシュートレンジまで進入する槙野。ディフェンダーなのにゴールを狙う槙野。そしてゴールをした後の派手なパフォーマンス。ああ、あれが代表でも観れるのか。ワクワクしてきた。試合に出る可能性は少ないと言っておきながらもうそんな想像をしている。それもそのはず、槙野とはそんな期待感を抱かせてくれる選手なのだ。

 だけどそれなら柏木も選ばれても良さそうだったが確かにシュートが入らないという欠点があるだけにしょうがないのかもしれない。だがそれ以上に不可解なのが寿人がまたしても選ばれてないということだ。どうして結果を残してる寿人が選ばれないのか。不思議で不思議でたまらない。本当に勝てるチームを作りたいのなら寿人は入れるべきなのに。こういうことだから岡田監督は好きになれないのだった。

 もしかして岡田監督は広島のサッカーだから寿人は点を取ってると思ってるのではないだろうか。寿人がいるから広島のサッカーができるというのに。そして毎年安定してゴールを決めているのに。1~2年だけずば抜けて活躍したというのと違いコンスタントに活躍していることから信頼できるような気がするのだが。分からん、岡田監督の考えることは全く分からん。それでいてJリーグでも点の取れないFWを選んでるんだからこれはもうミステリーとしか言いようがないだろう。

 誰が監督をやろうとどこかしら不満はあるものだが岡田監督は特にその傾向が強い。だから岡田監督の指揮する代表は自然と興味が持てなくなる。それでも槙野がいたら、やっぱり観たいと思うのだった。以前の人気がなくなった日本代表、その存在も薄くなったがもしかしたら槙野は救世主になるのでは。そんなことまで妄想するのだった。だけどそれが誇大妄想ではないのはサンフサポなら分かってもらえるだろう。

2009年5月21日 (木)

横浜戦~テンションの下がった夜

2009/05/20 ナビスコカップ 横浜Fマリノスvsサンフレッチェ広島 ニッサンスタジアム

「1失点目が全てだったなあ」

 ドクトルはつぶやいた。確かにそうだった。普段出てないメンバーが出て実験の意味合いもあったがそういうメンバーでどれだけできるかという楽しみも期待もあった。それなのに中林と槙野はゴール前で安易なパス回しを行いそれを掻っ攫われて失点してしまった。ミスは誰にでもあると言うがおよそプロとは思えないミスに気分が白けてしまった。それが試合全体をとおして影響したと言えなくもないだろう。

「横竹がミスをするんだったらまだ分かるけど槙野だもんね。あれじゃあ代表には選ばれないよ」

 また別の仲間が言った。そう、白けてしまった要素として大きいのがそれが槙野のミスだということだ。試合経験がない選手なら場慣れできずに何かをやらかしてしまうこともあるだろうが完全なレギュラーメンバーの槙野がやってしまったというのは心理的に与える影響は大きかった。

「だけどミシャが何でいつもメンバーを固定してしまうのか分かった気がするよね。レギュラーとそうでないメンバーとで落差があり過ぎるよな。あれじゃあ使えないよ」

 そうである。そうであるからこそ後半に入って青山もストヤノフも出場しなくてはいけないハメに陥った。休養の意味で出場しなかった選手を使わざるを得なかったというとこにこの試合の前半の様相が伺い知れる。パスはつながらない、ボールが前に行かない、シュートが打てない。守っても11の場面でスカッと抜かれて失点してしまう。確かに対人に強いとは言えない中島であったがベテラン選手がああもアッサリとやられると更にモチベーションを下げられたる。せっかく寿人が1点返したのにこれでは勝てる訳がない。

「両サイドも酷かったよね。前空いてるのに絶対縦に行かずバックパスだからね。楽山なんて1本もクロス上げなかったよね。ハンジェはあれだけイリアンからフリーでボール貰ってるのにクロス合わすことができないし。速攻の場面でバックパスするし。やっぱりJ2でできなかったことがJ1でできる訳がないよな」

 そうなのである。両サイド、これは酷かった。楽山なんてオシムサッカーを知ってるという理由でミシャのサッカーに合うという予測で取ったのだがまるで走らない。本当にオシムの走るサッカーをやってきたんだろうか。そしてハンジェに至ってはもう何に付けても中途半端。中盤をやれば相手にパスをしてしまう、サイドをやれば突破ができない、終いには槙野がハンジェを追い越してペナルティエリアまで侵入してる始末。何でディフェンダーの方が攻撃をしてるんだよ。

 31による敗戦。相手はベストメンバーで臨んだということはあったがボロ負けであった。それでいて勝つチャンスはなかったかというとそうでもなかったのだ。

「ただ最後の精度がないんだよな。あと相手のGKもよく止めてたよね。2本くらい決定的なのをとめられたよ。マリノスのDFもよく防いでいたよね」

「でもあれが普通なんだけどね」

 ぼくらに自嘲を込めた笑いが上がった。本当に易々と失点してしまう。似たようなミスを何回も起こす。本当に何回も何回も。

「でもよかったじゃないですか。これで使える選手とそうでない選手がハッキリしたということで。清水なんかは良かったけどなあ。ちゃんとシュートも打ってるし。裏に抜けた場面も一瞬寿人かと思ってしまったよ」

 そんな話をしながらぼくらは電車に乗り込んだ。横浜からは横須賀線で座れたこともあって落ち着くこともできた。ただあまりにも落ち着いたのかあくびが出てしまう。

 そういえば試合が終わったの9時半なんだよな。遅いよな。これじゃ明日のこと考えると観戦に来るかどうか迷う人でるのもしょうがないよな。といってそういう迷ってた人のほとんどはスタジアムで見かけたのだった。

2009年5月20日 (水)

横浜戦~マニアックに徹して

2009/05/20 ナビスコカップ予選リーグ 横浜Fマリノスvsサンフレッチェ広島 日産スタジアム

 2009年の開幕戦、勝利を飾ることのできたスタジアムである。それだけに縁起がいいのだろうがどうもここは好きになれない。まあこのスタジアムが好きという人は当のマリノスのサポーターでもそうはいないだろう。サッカー観戦において不適格ということでサッカーファンの中ではとかく評判が悪い。巨大スタジアムの失敗例として代表的な存在と言えるのではなかろうか。

 あと、新横浜という場所も中途半端だ。新幹線は止まるが普通に都内から行くとなると不便この上ない。それが田舎ならまだしも政令指定都市横浜の話であるから尚更どうにかならんもんかという感情になってしまうのだ。それ故せっかくの関東での試合だというのに行くかどうか迷ってる人もいた。キックオフも7時半と通常より30分遅く次の日の仕事のことを考えたら躊躇してしまうのも無理はないだろう。だから客は少ないだろうという予測は容易に成り立った。

 だがそれだけにこの試合に来る人はよっぽど好きな人だという見方もできる。こういう不利な条件でもやって来る人はどんな人なんだろう。まあそんなのは結局知ってる顔ばかりなんだろうが。

 そういえば横浜でのナビスコカップは4年前にあった。あの時はメンバーを入れ替えたのだが奇遇にも今回も同様になりそうだ。この辺がサッカー協会会長にしてみればベストメンバーではないというお咎めに映るんだろうがぼくたちにしてみれば馴染みのない選手が観れる貴重なチャンスなのである。そのチャンスを奪ってリーグ戦と全く同じにしろというのは元から無理な話だ。その辺はよっぽどおかしな采配をすればぼくたちのようなサポーターがクラブに文句を言うのだから放っておいて欲しいものだ。過剰なまでの介入に現サッカー協会会長には違和感を憶えることがあるのだった。

 試合のメンバーについては練習を見学に行った人にしてみればもう分かってることだろう。どこぞのネットの掲示板を閲覧すれば大体は想像できるのだろうがぼくは観ないことにした。だってそこは想像する楽しみがあるから。これぞナビスコカップの楽しみ方。でもやってることがあまりにもマニアック。そして試合に来る人もマニアック。ナビスコカップはマニアの為の大会なのではなかろうか。それってスポンサーのヤマザキナビスコにとってはありがたいことなのかどうなのだろうか。

2009年5月17日 (日)

山形戦~満足の壁

2009/05/16 サンフレッチェ広島vsモンテディオ山形 広島ビッグアーチ

 パブリック・アローズには初めての参加者が3人いた。3人はそれぞれ千葉方面に住んでいて関東での試合は観てるものの足を運べない試合を観る手段はないかなと模索してたということろで千葉戦で配布したフリーペーパーを観て来てくれたということだった。あちがたいことだった。フリーペーパーについてもそしてそういう人がまだいるということも。

 とはいえこの日はいつもより店に来る人が少なかった。中には広島に行った人もいたが大きな理由はシーズン中盤に入って新鮮味が薄れたということが多きいんではないだろうか。現にモニターに映ったビッグアーチの映像も客が少なく連休中に2試合もあったことの影響があったでのはなかろうか。

 現地では雨は降ってないようだ。だが当初雨の予報があっただけに黒い雲が立ち込めている。そこも集客に影響があったかもしれない。そこはそこで残念であったがなぜかぼくは期待を抱くことができた。悪天候、客入りの悪さ、前節の敗戦、そういう不の要素が重なってるとチームのパフォーマンスが上がるという傾向がある。そこがこのチームの不思議なとこである。

 そしてその不思議な傾向は思い込みじゃないというのを証明するかのようだった。試合が始まってからというものサンフレッチェはほぼ一方的にボールを支配し柏木によりアッサリと点が入った。相手のバックパスを掻っ攫いGKをすり抜けるようにゴールに放り込んだ。相手のミスだがシュートはボールをよくコントロールしたものだった。そして2点目も柏木のFKを槙野がヘッドで決めた。これもあまりにもピッタリと決まったので逆に恐ろしくなってしまった。こんなに簡単に2点も入れてしまってしまうとまた簡単に失点してしまうんじゃないかと。大宮戦のように緊張感がなくなって逆にやられてしまうのではないのかという不安が立ち込めたのだった。そしたら前半の終了間際高萩がスーパーなミドルシュートを決めさすがにこれで負けることはないだろうという目途が立ってしまったのだった。

 柏木、槙野、高萩、よりによって前節駄目駄目だった3人が点を取った。特に柏木には殺意すら感じるくらい酷いパフォーマンスだったという印象が残ってただけに汚名を挽回してくれたことにホッとした。さすがに3点差もあったらもう大丈夫。後半は安心して観ていられるはずだ。

 しかし、ここがサンフレッチェが他のチームと違うとこであった。後半になってなぜかパスがつながらない。逆に山形にいいように攻められてる。危ないシーンを何度か向かえついには山形の唯一のパターンともいうべきサイドからのクロスを合わせられて失点してしまったのだ。その時ペナルティエリアにはサンフレッチェの選手がたくさんいた。それなのに1人の選手にやられる。この辺は中林がいくら安定したセービングをしようと改善されないとこなのだった。

 だがそれ以上にまたしても柏木はシュートを外す。柏木は本当にシュートがヘタなんだ。これは決めるだろうという場面で見事に外す。その外しっぷりときたらアッパレであった。まるでもう今日は1点決めたから役目は終わったと言わんばかりだった。

そしてもう1人、アッパレな外し方をする選手がいた。ミキッチだ。もうこれは絶対に入っただろというくらい崩しきった場面でゴールの上に飛ばしてしいこの決定力のなさにミカって本当に昔FWやってたのかとぼくらは顔を見合わせた程だった。

 こうやってシュートを打っても外して外して外しまくる。結局こういうシュートをきめられないからピンチになってしまうのだ。31で勝ったのだがとても2点差あるように見えないくらいに最後はバタついた。このチームは3点取らないと勝てないということだろうか。そりゃ勝てば何でもいいんだろうがとても勝ったような気分にならなかったのも事実である。

 ああ、ミシャにもっとゲームを読む目があれば。そして冒険する勇気があれば。平繁や岡本を試合で使うこともできるだろう。確かに清水は出したがそれでも選手起用が偏ってるのは事実だ。誰かミシャに進言できないのだろうか。

 といって小野監督に比べれば月とスッポンのように良くなってる。それなのに不満があるというのは果たしてぼくの満足のハードルが高くなってしまったのだろうか。それは自分でも分からないのだった。

2009年5月16日 (土)

山形戦~勝てないミシャ

2009/05/16 サンフレッチェ広島vsモンテディオ山形 広島ビッグアーチ

 カズが欠場?

 寝耳に水だった。ドクトル・カズと呼ばれチームの屋台骨であるカズがいないと一体このチームは成り立っていくんだろうか。代役は中島だろうがさすがにカズのボールキープとパスのセンスは期待できない。果たして試合になるんだろうか。

 こんな不安が漂ったものの考えてみれば昨シーズンの序盤はカズがいなかったのである。それでも順調に勝ち点を重ねていくことができた。確かにそれはJ2の話である。だからある程度は差し引かないといけない面もあるがそれでもストヤノフのロングボールに頼ったりして勝つことができた。美しさも逞しさもない試合だったが勝つことができた。そこはある意味価値に徹したサッカーをやってたと今になってみれば言えなくもない。だから本来どうしようもなくなったら何かしら対応策はあるということだ。それなのに点が欲しい時も流れを変えたい時もピンチの時も有効な選手交代、戦術交代ができないというのはやはり監督の問題も大きいのかもしれない。

 ミシャはどうしても先発の11人を動かしたくないようだ。確かにその11人はかなりのレベルに達したという節があるものの一人欠けただけで大騒ぎになるというのはいかに選手層が薄いかということ。それ以上にいかにそれ以外の選手を実践で使おうとしなかったかということ。だから時たま選手も欠場してくれないと他の選手の出場機会は生まれようがないのではないだろうか。

 久保、平繁、清水、岡本、観たい選手は一杯いるのにまるでその機会に巡り合わない。何だかサンフレッチェってやたら相手からスカウティングを受けてる印象があるがそもそもここまでメンバーを固定してしまうんじゃ相手も研究しやすいんじゃないだろうか。だとすると今の勝ち点の伸び悩みはかなりの部分でミシャに責任があると言わざるを得ないのではなかろうか。

 この点においてミシャに助言をできる人いないんだろうか。一説によると2007年シーズンでウェズレイが夏に来シーズンは広島を出るなんて言ってたらしい。もう辞めることを決めたチームでウェズレイはモチベーションを上げることができずパフォーマンスも落ちていった。確かに夏以降パッタリとゴールがなくなったことからその話はあながち嘘ではないような気がする。それなのにそんな状態のウェズレイをミシャは使い続けた。というよりそのモチベーションとコンディションの低さを見抜けなかったというのがそもそもの問題だ。どうもその辺の監督としての眼の鋭さは持ち合わせてないみたいだ。

 人望も厚く選手を育てることに関しては信頼できる監督だ。その人を惹き付ける意味で三国志の劉備元徳に置き換えることができる。劉備も諸葛亮公明が配下に就くまでは各地を転々としていた。正にミシャにとって孔明に当たる人物さえいればもっと成功できるのにと空想してしまう。

 でも毎試合ベンチの前に出て大声張り上げてるミシャにそれを望むのは不可能に近いだろう。何って言ってるのか知らないけど何となく言ってる内容がぼくらがスタンドやモニターの前で愚痴ってるのと対して変わらないことのような気がするのはぼくだけだろうか。

2009年5月14日 (木)

山形戦観戦会ご案内

『観戦会開催予定試合』

第12節 5/16(土) 16:00 広島-山形(広島ビ)

ナビスコ
第5節 6/ 3(水) 19:30 大分-広島(九石ド)

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※基本、16時以降の試合が対象となり、
チャージ1500円+1フード・1ドリンクのミニマムオーダーを頂く形となります。
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関東在住のサンフレッチェサポーターの皆さん!
試合の結果が気になり、速報サイトでチェックしてる方!
自宅で一人スカパー観戦してる方!

気の会う仲間と楽しくお酒や食事を楽しみながら、愛するサンフレッチェを応援しましょう!!

関東サポのホームと呼ばれる下北沢「under_bar」までは、ちょっと遠いと思いのあなた!
新たに観戦会をスタートした、市川で盛り上がりましょう!!

http://public.arrows-project.com/index.html
千葉市市川市市川南1-1-8 駅前サンハイツ1F
JR市川駅南口 徒歩3分くらい

2009年5月10日 (日)

千葉戦~帰りの電車で

2009/05/09 ジェフユナイテッド千葉vsサンフレッチェ広島 フクダ電子アリーナ

 3試合連続の観戦だった。その締めくくりは敗戦だった。帰り一緒だった仲間は電車が進むにつれ一人、また一人と減っていった。そして最後は広島から来たコダマさんと二人になった。

「ぼく家が福山なんですが試合用に福山直通のバスが出るんですよ。でもほとんど満席にはならないですね。酷い時は5人ということもありますよ。でもそれもしょうがない面もあるんですよね。昔と比べて明らかにサービスが下がってますから。前は入場者プレゼントなんかもちゃんと人数分確保しといてくれましたから。そういうのが欲しい人はあのバスじゃ間に合わないんですよ。それからコアサポの人なんかは準備があるからやはり到着時間が遅いということみたいなんですよ」

 勿体ないな。せっかくあるものを生かせてない。ビッグアーチで常に問題になるのは交通手段と観客人数の関係だが毎試合福山から来るバス、それを満席にするだけで50人くらいは観客を増やせるというのに。しかもその50人は増えたことによって帰りに行列をならばないといけないとかいうこととは関わらない人なのだ。もしかして他にもあるのに生かせてないものがあるのではないだろうか。

 そんな話をしながらもう試合について触れることはなかった。どうせもう柏木がシュート下手だということやストヤノフもキックが良くなかったとか寿人もキレがなかったという同じ話が続くだけだ。そういう話はみんながいる時散々やったのでもう気も晴れたのだった。一人で観戦していると感情を内にグッと押し留めておかなきゃならない。だけど仲間がいると誰かの悪口を言い合ってればいいのだ。そういう環境、それが広島には不足してるような気がしたのだ。逆に関東ではそれができるため年々サポーターが増えてるのではなかろうか。

 最寄り駅に着いてコダマさんと別れぼくは電車を降りた。千葉ということもあって黄色いシャツの人も何人か降りていた。普段生活してると千葉のサポーターなんて本当にいるんだろうかという気がするがそこそこいたんだ。そしてぼくは紫のレプリカで入り乱れる人の中を歩くのだった。その姿というのはどこかみすぼらしかった。勝っていればさぞ堂々と歩くことができたのに。

 それはそうと今朝から鼻炎に悩まされてたがいつの間にかそんなのすっかり忘れてたのに気付いた。確か試合中も鼻をかんでいたが敗戦の激高により忘れてしまったようだ。負けると精神衛生上良くないと思ってたが逆に身体に良い影響を与えることもあるようだ。やっぱりサンフの観戦は辞められない。

 でも良く考えてみればあまりにも苦しそうなぼくに隣に座ってたタイセイさんが鼻炎の薬をくれたのだった。

千葉戦~負けるパターンはいつも一緒

2009/05/09 ジェフユナイテッド千葉vsサンフレッチェ広島 フクダ電子アリーナ

 高萩のゴール。これでもういけるような気がした。プレーが軽いとか何だかんだ言われてるがゴールは決める。それが高萩なのだった。ボールも良く廻りサンフレッチェのサッカーができる。そして千葉に負ける要素はどこにもない。そんな気がしてたものだった。が、そこにはとんでもないブレーキがいたのだった。

 中盤前目でパスを受けた柏木は余裕がないのかよりによって敵にパスをしてしまった。しかもそのパスが最悪の形でカウンターを受けてしまい深井に決められてしまった。そしてその後はCKから巻に決められてしまった。この時の失点、一番マークしなきゃいけない巻をフリーにしてたように見えたが後で『スーパーサッカー』で確認すると槙野が見事なまでに振り切られていたのだった。わずか5分の間で2失点というこれまで無失点で切り抜けていたGK中林にとっては迷惑な失点だった。

 カウンターとセットプレー、いつものパターンで失点した。本当に安い失点だった。それでも得点は取れるという自身があったためそれ程焦りもしなかった。これから2点取ればいい、まだ試合は終わったわけじゃないと。

 だけどどうもおかしい。パスがぶれている。オフサイドに掛かりまくる。シュートを打っても全て枠の外。段々焦りとなっていった。時間の経過と共にそれが上手くいってないとはっきりと判断できるようになっていった。

 そしてこの日の主役は何と言っても柏木だった。ボールを持ったら判断が遅く、または判断を間違いボールを取られる。シュートを打てば枠の外。せっかく攻めているのに柏木のところでプレーが止まるという感じになって明らかにチームにとってマイナス要因だった。1トップというフォーメーションを取ってる限りシャドーにいる高萩と柏木もゴールが求められるものの柏木にはゴールできないとハッキリと予想できた。

「大体シュート練習でさえ入らないのに試合で入る訳ないんだよな」

 隣にいたドクトルが口に出した。そういえばアップの時のシュート練習は入ってなかった。柏木を代えたい。それなのにミシャの選択は柏木ではなく高萩だった。ゴールがあったとはいえこちらも簡単に敵にボールを渡していた。意表を付くようなプレーをしようとしてたがそれがちっとも敵の意表を付かれてないのは目を覆いたくなるとこはあった。

 交代で出たのは平繁。そしてそのすぐ後服部に代わって楽山が出る。平繁はボールに触れない。楽山に至ってはボールが廻ってくるが本当に11人の中の1人。そこから何かが起こることは皆無だった。こんなのでわざわざ服部を交代させたのは何か意味あるんだろうか。最初に不安定だった森脇と盛田の交代があった時は理にかなっていたがミシャの選手交代は理解不能のことが多い。

 ただし平繁だけはボールを持つと何かがありそうだった。3人に囲まれてでも突破をしようと試みたりああいうのを続けていけばいつか守備は破綻するだろう。だけど残念なのは平繁に残されてる時間はそう多くなかったのだ。今更ながら前2試合で中島をトップ下で使うくらいなら平繁を使って欲しかった。あまりにも突然の出場で試合に馴染んでないようにも見えた。

 シュートまでは行くが何せ枠に入らない。いい位置でFKを得ても最初から入らないような気がする。ストヤノフまでキックの精度がない。かといって柏木が蹴ったら尚更入りそうもないのだった。

 2点目は取れなかった。そしてカウンターとCKでやられた。何だか相手にやられたというより自ら負けたような感覚だった。攻めても攻めても点が取れないのは清水戦と一緒だった。そしてこの状況でも柏木を使わないといけないというのは苦しかった。

「トップ下の選手がいないってのが辛いよね」

 仲間が言った。

「本当はそこのポジション選手一杯いるんだけどね」

「高柳、浩司、桑田。一体サンフのトレーナーはどうなってるんだろう」

「とりあえず高柳は次の試合には間に合うんじゃないかな」

 そんな戦列を離れてる選手に期待を抱き妄想にふける。

 帰り、4、5人で蘇我駅まで行きホームで電車を待つ。終わった試合についてああでもない、こうでもないと議論を深めているとふともう一人ぼくらの後ろに紫のレプリカが立ってるのに気付いた。「あ、お疲れ様です」と挨拶すると彼もこの終わりのない議論に加わってきたのだった。

「でも今のサンフレッチェってバクスター時代の感覚に似てますよね。負けたけど面白いですよ」

 そう言ったのがJリーグ元年から応援をしてるというシロさんだった。

「ああ、そうですよ。ぼくもそんな気がしますよ」

 そう返したのがさっき知り合った彼で彼はJリーグ元年のレプリカを着ていた。ぼくはサッカーを観だしたのがそのもっと後だっただけに貴重な話だった。

 でもそうやってずっと昔から関東で応援してるのに知り合わなかった人もいる。そしてアウェイ自由席は明らかに増えている。まだまだ関東も開拓する余地があるのが確信として持てたのだった。

2009年5月 9日 (土)

千葉戦~満席のアウェイ自由席

2009/05/09 ジェフユナイテッド千葉vsサンフレッチェ広島 フクダ電子アリーナ

春うららの輝く海。砂浜に寄せる波が、一日じゅう、のたり、のたり、と倒れ続けるのどかさに、心もうららかに楽しくなってくる。(与謝蕪村)

 千葉の海じゃ輝くというのはどうにも無理があるがまさに心情はこんな感じだった。半袖じゃないと汗を掻きそうな気温、眠気を誘うような陽気、眩しささえ感じてしまう日光の輝き。気候としては恵まれた日なんだろうがぼくは違った。もう花粉の季節もスッカリ終わってるというのに持病の鼻炎の症状が酷かった。まるで身体の中の水分を全て噴出してしまうのではないかというくらいに鼻をかんでいる。何だって急にこんなになったんだろう。

 総武線

に乗って蘇我駅

へ向かう。勿論紫のレプリカを着たのなんてぼく一人だ。ふいに正面に座った二人組みの女の子はカバンの中に黄色いシャツを忍ばせてした。ああ、この二人も同じ場所へ行くんだというのが分かった。

 蘇我駅に着いたのはあっという間だったような気がした。連休中広島で2試合も観戦した後関東のスタジアムへ行くととても楽な気がする。サッカー観戦ってこんなにも手軽なものなんだ。広島のように我慢も忍耐も必要ない。

 スタジアムに入ると所々にいる知り合いに声を掛け2階席に陣取った。さすがに2階はガランとしていて気楽なものだった。その内にいつもの仲間がぼくを見付けて集まってきたが気付くと2階席も空席が見当たらなくなってきた。広島からコダマさんという今年知り合ったサポーターが来たが皆が席を詰めることによって何とか座ることができるというような様子だった。凄い、2年前このスタジアムでやった時にはもっと余裕あったぞ。

 1階席は総立ちで声を出している。そして2階席も手拍子を合わせる。その一体感はビッグアーチにはないものだ。アウェイエリアが限られてるせいで一つにまとまるというのもあるだろう。そしてフクアリの屋根による反響も影響してるだろう。だけど2試合連続で広島で観戦した後ではそのギャップの大きさに感覚がおかしくなってしまった。コアサポの中には全試合駆けつけて応援している人がいるが毎回こういうギャップによく適応しているなと感心するのだった。

 アウェイゴール裏は満席だったろう。中にはフクアリのアウェイ席は狭く残席が少ないということから慌ててチケットを買ったらしいがあながち間違った判断ではなかったようだ。

 何でサンフレッチェなのにあんなに席埋まってるんだとジェフ千葉のサポーターは思ったかもしれない。それはそうだろう、当のぼくらだってまさかこんなに集まるとは思ってなかったんだから。

 その時の熱気、雰囲気、一体感。今日は絶対に勝てるなと試合前は確信をしてたのだった。

千葉戦~千葉との戦いの意味

2009/05/09 ジェフユナイテッド千葉vsサンフレッチェ広島 フクダ電子アリーナ

 Jリーグの中でも異質なクラブ。常にヨーロッパの監督を据え日本の主流となってるサッカーとは違うテイストを持っている。それが結果、スタイルと共に大成したのがオシム監督の時代でありその成果を評価され日本代表監督へと引き抜かれてしまった。そしてその辺から徐々に歯車が噛み合わなくなってきた。右肩上がりだった成績もストップしGMの交代もあってこれまでのスタイルを一層するような策に出た。それが選手の反発を買い主力選手の大量放出につながったのだった。

 ある意味それはサンフレッチェにとって密接に関わることになるのだった。元々監督のペトロビッチは千葉から紹介されたのだがオシムのコーチをやってたこともありそのサッカーはかなり影響を受けている。その為ストヤノフ、結城、楽山、中島と移籍してくる選手はほとんどが千葉の選手ということになった。これはミシャのサッカーに合うという判断もあるのだろうが強化担当の織田が他に人脈を持ってないというのもあながち外れた見方でもないような気がするのだった。

 いずれにしてもJリーグの中で異質という意味ではサンフレッチェも突出してる。そういう意味でジェフとの試合はいつも噛み合う。どこか雰囲気的に普段のJリーグとは違うものになるのだ。それはジェフが市原臨海競技場というまるで地の果てに来たかのような錯覚に陥るスタジアムを使ったことも大きいだろう。そしてその後できたフクダ電子アリーナは日本では数少ない屋根付きサッカー専用スタジアム。やはり特異である。そしてサンフのホームスタジアム、広島ビッグアーチもかなり特異なスタジアムであることには間違いない。

 残念ながら今のジェフは不審に喘いでいる。リバプールからアレックス・ミラー監督を招聘して今度はどんなサッカーを見せてくれるんだろうという期待もあったがあまり上手くいってないようだ。強烈な個性を持った顔となるべき選手が巻一人というのも寂しいような気もする。まあそうやって同情心を持つほどサンフも余裕がないのだが。勝ち点は6しか違わないのだ。

 やはりジェフとの試合は白熱する。全く勝てない時期でもジェフには勝ったり、2点差でもう勝てたと思ってたらわずか6分の間に同点にされたり。でもそれ以上にジェフにはかつて観客動員数でワーストを争ってたという親近感がある。そういう目でこの対戦を特別なものと位置付けてるサポーターはいるだろう。といってもそれも昔からの本の一握りだろうが。新しいファンが付いたがそんな過去のことは知らない人も多い。実はそういう点についても両者は似てるのかもしれないのだった。

2009年5月 6日 (水)

FC東京戦~幸福の形

2009/05/05 サンフレッチェ広島vs FC東京 広島ビッグアーチ

 雨、夜、勝てない、集客に関してはネガティブな要素が多かったものの実際には15,342人の動員で3日前の清水戦よりも多かった。そのからくりについて言えばFC東京のサポーターは結構来てたのでそのアウェイ客分の上乗せがあっただけかもしれない。だけど天候が悪くてもこれだけ集まったというのは意外ではあった。

 更に、一見否定的な要素であったはずの雨の夜はスタンドに妙な一体感を生み出したかのように今日こそは勝ちたいという雰囲気がピーンとスタンドに張り詰めた。確かに声を出しているのはコアサポ付近が中心だった。それでも皆の視線がピッチに釘付けになってるような感覚があった。

 当然ぼくの気持ちも高まる。何が何でも勝って欲しい。チームのため、勿論それもあるだろう。だけどそれ以上にわざわざ連休中に2試合も観戦に訪れて全部勝てなかったとしたらぼくは何て惨めなんだろう。少なくともぼくがわざわざ広島まで遠征してると知ってる人には顔向けできないというどうでも良いプライドもある。ぼくは勝たないといけない。勝って広島まで行った甲斐があったと自慢しないといけない。そう、ぼくは正に自分の為に応援したのだった。ぼくは必死なのだった。

 雨の中ピッチでは試合が繰り広げられたがやはり濡れたボールは両チームの選手にトラップミスを誘った。こういう場合パスを駆使するサンフレッチェに不利に働きそうだったがなぜかこの雨がサンフに有利に運びそうだという根拠のない自信があった。あながちそれは外れてはいない感じはあった。

 とはいえやはりシュートを打たれた時は肝を冷やす。その都度中林のキャッチングによってゴールを守られる。そしてサンフは反撃とばかりにボールを廻し廻してシュートまで持ちこむ。だがシュートはことごとく枠を外れてしまう。絶好のチャンスを見事に外してくれる。その都度ぼくはため息をついた。

 シュートは入りそうにない。また前節の再現かと段々と落胆の感情がぼくの中で支配を始めたとこでミキッチが右サイド深くでボールを持った。「チャンスだ、チャンス」ぼくはドクトルと共に声を荒げてしまった。それでいて頭の中にミキッチのクロスは合った例がないという冷めた声もこだました。

 ミキッチはクロスを上げ中央の高萩はそれをヘッドで合わせた。

「入ったああああああああっ!」

 ドカッとスタンドが沸きかえった。欲しい欲しい得点を高萩が決めた。その過程はというとサンフレッチェらしい美しい崩しのよってもたらされた。今まで溜めていたものを吐き出したかのように絶叫してしまった。

 ただこれで充分ではなかった。失点の恐怖はいつも付きまとう。追加点が欲しかった。相変わらず柏木がシュートを外す。そしていい形でボールを持っても判断の誤りがある。「柏木何やってんだよ」と毒づいたが隣にいる女性が柏木のファンだというのを思い出してしまった。

 チャンスがあればピンチ、ピンチの後にチャンスという展開にカウンターのチャンスが訪れた。左からの折り返しのボールを寿人が走りこんで当てた。キックとしたというより当てたというように見えた。そしてそのボールはゴールに入ったのである。

 波を打ち上げるかのように高まったスタンドであった。誰もが引き分けの呪縛から逃れたかったのだった。この1点の持つ意味の大きさは誰もが理解していた。

 だが、その後メンバー交代をするといつものようにドタバタ劇の再現であった。久保はボールに絡めない、中島はせっかくの攻撃のチャンスを滞らせてしまう。もはや得点は望めず失点がなければ御の字だった。それはピッチにいる選手もそう感じたのだろうか。果敢に前線からのチェイシングをしてる選手がいたが何とDFのストヤノフだった。

 中林の安定したせー文具もあって無事無失点の試合を終えることができた。いつしか雨も上がっており幸せな気分で勝利の余韻を味わうのだった。それなのにドクトルときたらもう帰るというのだ。

「いや、新幹線の時間があるから。じゃ、フクアリで」

 そうだ、次の試合は千葉なんだった。この試合の後ぼくは電車で試合を観に行けるのだ。その分だけ今、この時だけは広島の人よりぼくの方が幸せなんだと思うことができたのだった。

FC東京戦~観戦での出会い

2009/05/05 サンフレッチェ広島vs FC東京 広島ビッグアーチ

 徳山から山陽本線に乗った頃は暑いくらいの陽気で夕方からにわか雨という予報も現実味を感じさせなかった。果たしてこういう日のナイトゲームはどういう格好をしていったらいいものか、判断に迷った。そのまま広島で1泊して東京に帰る身としてはなるべく荷物は少なくしたい。難しいさじ加減であったがこの時少なくともぼくはカッパは用意しなかったのだった。

 前節14,584人しか入らなかったことと2試合連続のスコアレスドローという条件を考えると客足は期待できなかった。広島の中心地ではフラワーフェスティバルも開催されそっちに客足を奪われてるという要素もありそうだがそちらはあまり関係ないだろうという気がしていた。だってぼくが広島にいる時23回行ったらもう飽きてしまってあんなつまらないものはないと思ってたくらいだから。つまり他にもっと面白いものがあればそっちに行くに決まってるというくらいのものであると理解している。

 ところが岩国を過ぎると一斉に乗客が増えぼくと同じ横川に降りると皆路面電車の方に向かって行ったのである。やはりフラワーフェスティバルは人気があるとさっきまでの確信めいたものにいささか後ろめたさを感じるのだった。

 ただぼくはそれらの人波とは離れバス停に歩を進めた。紫のレプリカで誰が何と言おうとビッグアーチに行くんだと無言のアピールをしている気分であった。といってほとんどの人がそんなの毛ほども気にしてないのだろう。シャトルバスの時間が早いこともあり紫の人が本当にぼく一人だったのはやはり心細さを憶えてきたのだった。

 その時背中をポンと叩かれた。関東の仲間のSさんだ。地獄に仏のように救われた気分になったがシャトルバスを待たないでも別のバスでも行けるということで本当の意味で救われたのだった。そしたら他にも一緒に行きたいということで付いてきた人もいた。ぼくがレプリカを着てたから何でも知ってると思われたようだが実際に救ったのはSさんなのであった。

 そして一行はバスに乗り込んだがそこは志賀直哉の表現そのまま、トンネルを抜けると大雨だった。その風景にゲンナリとしてしまったのである。そしてカッパを用意してない自分の準備の悪さを呪ってしまった。

 バスを降りると歩道橋の下へ雨宿りをした。まるで試合のある時間を狙って降ってるようでお天道様というものに悪態をつきたかった。ただし横川では晴れてただけにビッグアーチの場所ふぁ天候の悪さを呼んでるような気もした。

「すみません、スタジアムってどうやって行くんですか?よろしければ一緒に行ってもいいですか?」

 そう声を掛けてきたのは2人組みの女性だった。勿論Sさんの案内で一緒に行くことになったが大阪から来たということだった。そこでぼくらも関東の人間で同じ遠征組という意味で親近感が沸いた。

 コンビニでカッパを買ったもののそんなことをしてるのはぼく一人、普通天気予報を確認して用意するものなのだろう。そしてスタジアムへ進みがてら話をすると2人は親子だというのを知った。お母さんがあまりにも若々しかったので親子と気付かなかったのである。どうやら娘さんの方が好きでお母さんは付き添いだそうだ。

 ぼくは調子に乗って関東でのサポーターの活動を教えると興味を持って聞いてもらえた。以前女の子にロックの話をしているとあまりにもくど過ぎて心ここにあらずという顔をされたのを思い出し程ほどにするよう苦心した。

 その後Sさんは応援の準備があるとサッサと行ってしまったがぼくはその親子と一緒に観戦することになった。いつものようにバックスタンドの端に座ったがその内ドクトルが姿を現した。

「あ、この2人大阪から来たんですよ」

 ドクトルは自らを自己紹介しつつも一体どこで知り合ったんだという顔をしていた。ぼくはあえてそこでは詳しく説明しなかった。だってドクトルとはしょっちゅう会うからいくらでも説明する機会があるからだった。

2009年5月 4日 (月)

清水戦~遠い1点

2009/05/02 サンフレッチェ広島vs清水エスパルス 広島ビッグアーチ

 遠い遠い1点だった。打てども打てども入らない。まあシュート自体ほとんど枠には行ってないんだから得点のなりようがなかった。清水はガチガチに守ってくるので確かにゴールをするのは難しい。だけどそんな時でももし攻撃にスーパーな選手がいたら、個の力で試合を決められる選手がいたならば、世界のスーパープレイヤーはこういう時にこそ本領を発揮させるものだ。だから高萩や柏木にその力量がなかったというのを目の当たりにしたのは正直ショックであった。どの選手もフィニッシュが足りない。やはりJリーグに収まってる選手だったのだ。

 清水はまるで2008年の湘南ベルマーレのようにドン引き戦法だった。違うのは湘南より選手のレベルが高くなかなか壁をこじ開けられないということだった。そしてボールを奪えばしっかりと攻撃をしてくるということだがそのことが逆に少ない手数でシュートまで持ってくるという効率の良さをうみだしていた。

 やられた。そう感じたのは1回だけじゃなかった。少なくとも3回はあった。だけどその度に中林のファインセーブによって救われた。やはり中林は安定している。特にハイボールの処理は安心感がある。ボールへの反応も鋭くもしかして中林こそが広島の伝統を受け継いだGKなのかもしれなかった。キックの精度がないというオマケもしっかりと広島の伝統を受け継いでいるとこも何か因縁めいているのだった。

 得点がなければ当然のことながら中林のことばかりが印象に残ってしまう。良い形でシュートが打てないのは清水の戻りが早いせいもあるが裏を返せばサンフレッチェの攻撃が遅いことでもあった。柏木はカウンターでシュートまで行くのかと思えばパスをして逆にDFの陣形を整えさせる時間を与えた。服部はストヤノフのFKをサインプレーで完全に裏に抜け出したのに自分でシュートを打たずにパスをだした。この試合での無得点はそういう自分がシュートを決めるという意志を欠いてたような要素も見えた。

 ロスタイム4分。1点入れるには十分な時間であったが無常にもゴールは訪れず終了の笛と共に選手はグッタリと倒れこんだ。2試合連続のスコアレスドロー。4試合連続ドロー。勝てない。そして点も取れなくなってしまった。J2とは違うと言われればそれまでだがその事実を受け入れる程ぼくの心には余裕がなかった。むしろこんなはずじゃなかったのにというわだかまりが渦巻いている。

「モヤモヤした試合だったねえ。連戦で疲れとるんかな」

 ドクトルが言ったがぼくは否定した。ミキッチもストヤノフも前節欠場してるのにその理由は使いたくなかった。高萩にしても、途中から入った中島、楽山にしても連戦という程出ずっぱりではない。疲れてるというなら相手だって同じ日程を消化してるはずなのだった。

 やはりJ1じゃこんなものなのか。

 今のサンフレッチェのサッカーは面白い。そんな夢を抱いて広島まで来たというのに力が抜ける想いだった。そして一緒に観戦した仲間はそれぞれ自分の実家や予約したホテルへと散らばっていった。ぼくはというと横川駅行きのバスの列に加わったのである。

 長い長い行列だった。一体バスは本当に運行してるのだろうかと疑いたくなる程に列は進まなかった。待ってる間何人か関東の仲間がお疲れ様と通り過ぎて行った。最後の最後にまたバスを待つということでこの日は朝からずっと待つことの連続だったと考えふけった。

 そしてやっとのこと横川駅にたどり着くとちょうど下りの山陽本線に乗ることができた。乗客の中には紫のレプリカを着た人が数名いた。ぼくはそんな人達に話しかけてみたかったが気が引けてできなかった。その辺がやはり関東とは違うのだった。そして同じ車両には外国人の男性でレプリカを着た人が2人もいた。一体どういう敬意でサンフレッチェを応援してるんだろうか興味があったがこちらは尚更話すことができなかった。だって何語が通用するのか分からないんだもん。といって実は自分が今ではもうほとんど英語を忘れてるというのが恥ずかしかったのだった。

2009年5月 3日 (日)

清水戦~我慢と忍耐の広島行き

2009/05/02 サンフレッチェ広島vs清水エスパルス 広島ビッグアーチ

 手にしている切符は自由席だった。すでに広島行きの新幹線はホームに来ている。それにも関わらず列ができているのは次の便を待っているのだろう。そこで待つことも選択肢としてあったがぼくはそのまま新幹線に乗った。1時間ホームで待つなら動いてる新幹線の中で1時間待てば後3時間で広島まで着いてしまうのだ。だからぼくはデッキの隅を陣取ったのだ。

 新聞紙を広げ腰を下ろす。駅に停車する度に立ち上がらないといけない。それでも4時間の辛抱なのだった。

 新幹線が動いた頃に携帯にメールが入ってきた。前日練習でミキッチとストヤノフが元気にボールを蹴ってるということだった。ということで2人とも試合に出るのは明白だった。そしてリハビリの続く下田もボールを使った練習をしてたというのだ。このまま引退かと思ったが復帰もあり得るかもしれなかった。

 メールに返信したりしてるとウトウトしてきたもののその居心地の良さも長くは続かなかった。床の上に座り込んでるため段々とケツが痛くなってきたのだ。痛い、痛くてどうしようもない。タオルも敷いてみたものの気休めにしかならなかった。やはりデッキで快適さは得られないということだったがしばらくするとそんなケツの痛さなんてどうでも良くなった。京都からゾロゾロと乗り込んできてもはや座ってなんかいられない。都内の通勤ラッシュのような状態になったのだった。

 それでも岡山を過ぎるとゴッソリと降りて行きわずかな区間だがシートに座ることができた。1時間もしない時間だったがそれこそが貴重だった。何せ広島に着いても横川駅のシャトルバス発射時間にはずいぶんと時間があったからだ。とりあえず広島に着いた際には横川まで移動してお好み焼きを食べにいった。そしてその後、何をしていいか分からなかった。

 とりあえずシャトルバスの停留所へ行くと一人だけ観戦客と思われる人が立っていたのでその後に付いた。こんなに早く並ぶ必要もないだろうがだからといってブラブラ散歩をする程の気持ちの余裕もなかった。だからただ並んで時間を過ごすことにしたのだがすぐにぼくの後ろに次々と人が付きバス待ちの列はできてしまった。結構そこに誰か並ぶのを待ってたのかもしれない。ただ、それだけ列ができててもレプリカを着てるのはぼく一人。サッカー観戦に行くはずなのにレプリカを着てるのが浮いてしまうというのはどういうことなんだろう。

 そしてついにバスはやって来た。早速車内に乗り込んだものの何か違和感がある。それはぼくが普段関東では仲間と駅で待ち合わせをしてワイワイガヤガヤと騒ぎながらスタジアムに向かってるのと違うからだ。シーンとしててまるで病院の待合室のようだ。おい、お前たち、今からサンフのサッカーを観に行くのに血が騒がないのかよと言いたかったが当のぼくもここでは貝のように縮こまったのであった。

 バスはビッグアーチに到着した。一番早いシャトルバスに乗ったのだから当然早い来場と思いきやすでに入場ゲートには今まで見たこともない長蛇の列ができていた。またしてもここで待機。ただこれだけ並んでいるとさぞスタジアムは一杯になるんだろうと期待が膨らんだ。そして列が動きスタジアムに入った。スタンドに出た。徐々に埋まっていくだろうと思ったら空席はなかなか埋まらなかった。

 ぼわ~んとした空気が漂う。清水のサポーターも少ないというのもあるが予想したよりも客に入りは悪くいつものビッグアーチの雰囲気になっていた。この腑抜けたような雰囲気、これはもうスタジアムの構造上どうしようもないことなんだろうと諦めの心境になりやはり広島にもマトモなスタジアムができないものかとため息が出るのだった。

 そしてぼくはいつも座るバックスタンドの隅に席を取った。そしたら新潟に行った時知り合った福山のサポーターの人と合流できここ数節の引き分け続きについて終わりのない議論が始まり、そうしていると今度はドクトルが現れたのだった。さらに今度はまた関東の仲間が現れてと広島なのに関東の観戦と同じようになってしまった。こうして知り合いに合流し易いということでぼくはビッグアーチではいつも同じ席で観戦するのだった。

 それにしてもここまで来るのに何と苦労したものか。それだけビッグアーチも場所的な問題を抱えているというのにここで関東の仲間に会えるというのが何とも愉快だった。

2009年5月 1日 (金)

連休、広島へ行く

 茅ヶ崎に出張しネットもつながらずまさに何も無い生活だった。ぼくは朝一番に出掛けコンビニで『エル・ゴラッソ』を買おうとした。そしたら早すぎてまだ新聞が来てないということだった。ぼくは飢えていた。あまりにも刺激の無い日々に感覚が麻痺してしまいそうだ。ロンドンは退屈で燃えていると歌ったのはクラッシュだった。でも茅ヶ崎は日差しでも燃えそうなのだった。海岸は広がるもののそのどこも商売じみている。観光地なんてそんなものかもしれないが。

 そういえばここは湘南ベルマーレのホームタウンのはずだ。スタジアムのある平塚なんて駅でたったの1駅である。それなのにここにはサッカーの匂いがまるでない。TVもサッカーなんてない。ネットも使えない。だとしたら『エル・ゴラッソ』しかないのだ。だがその『エル・ゴラッソ』さえ売ってるかどうか自信がなかった。

 なぜにここまで情報を欲するか。それはゴールデンウィークに広島に行くからだった。別にそんなもの単に新幹線の切符を買って観戦チケットさえ用意すればいいだけなのだがそれでは気分が盛り上がらない。実にどうでもいいこだわりがあるのだった。

 連休中、ぼくは2試合を広島で観戦する。わざわざ連休に2試合も広島で試合があるというのはまるでぼくに行って来いと言ってるかのようだった。ただしぼくの実家は山口、連休の2試合目のFC東京戦はナイトゲームということもあって実家に戻ることができない。そこで広島市内のゲストハウスに宿を取ったのだった。

 しかし、ぼくの仲間はこういう宿泊施設のことはすでに知っていた。安いと思ってたがこれでも連休価格で通常より料金が高いらしい。以前泊まったプリンスホテルのことも知ってたし広島の宿泊施設のことはもうみんな知ってるんじゃないだろうか。恐らくその仲間もビッグアーチで会ってしまうのだろう。

 広島へ行ったらお好み焼きも食べたい、サンフレッチェのグッズも買っておきたい、そしてビッグアーチの雰囲気を味わいたい。サッカーの観戦なんて今まで掃いて捨てる程やってるのに広島だけは特別に感じるのはなぜだろう。それはきっと滅多に行ける場所じゃないからだろう。それなのに広島の人はどうしてあんまりビッグアーチに行かないんだろう。

 いずれにしても1年ぶりのビッグアーチ。昨シーズンとどう変化してるのか楽しみである。何気に毎年少しずつスタンドの様子が変化してるような気がする。それを体感するのも楽しみだ。これも遠方にいて滅多に行けないからこその楽しみだろう。

 いや、それよりも本当の楽しみは広島なのに関東の知り合いに何人出くわすかということかもしれないのだった。

名古屋戦~勝てない理由

2009/04/29 名古屋グランパスvsサンフレッチェ広島 瑞穂陸上競技場

 何かガッカリだった。負けなくて良かったということなのだろうか。携帯で確認した試合結果はスコアレスドローだった。勝てない。本当に勝てない。次は行けそうだと思いつつも結局は勝てない。期待外れとしか表現のしようがない。

 2008年、圧倒的な強さでJ2を優勝してJ1でどれだけやるのかと期待を膨らませた。そしたら第8節までで勝った試合は2試合だけ。これで旋風を巻き起こしてると言えるだろうか。少なくともこの結果で喜んでる人はいないだろう。期待が大き過ぎる?そんなことはないだろう。なぜならJ22位で昇格した山形は3位に食い込んだ。すっかり後塵を拝してしまった。その山形の存在があるがために尚更情けなくなるのだった。

 どうして勝てないのだろう。あの攻撃的で魅惑的なパスサッカーはただ単に楽しく見えるだけのサッカーなのだろうか。サンフの選手は楽しませる能力だけは持ち合わせてるということだろうか。この辺がどうしても納得できない。他より高いレベルのことをやってるという確信はある。だけどそのやってることは勝利という最も基本的な要素を欠いている。そこがもどかしくもあり残念なとこだ。

 ぼくは仕事があり茅ヶ崎にいた。何もしなければ試合結果の情報なんて一切入ってこない。出張先の旅館に戻りTVを付けようと全く結果は分からない。それでいて結果を見るのが怖くもあった。そして最後には滅多に使わない携帯電話のIモードを使い結果を知ることができたのだった。

 本当にどうして勝てないのか。色んな人に理由を聞きたい。もはやぼくの持てる知識では説明ができなくなってしまった。

 そんなことを考えていたが実際に瑞穂に行った仲間からメールが来た。やはり現地に行かないと分からないことがある。実はぼくもドクトルと車を乗り合わせて行くつもりだったが急に仕事が入ってドタキャンをしてしまった。もしかしてこの浮かない気分は自分が現地に行けなかったということの影響の方が大きいのかもしれないのだった。

今日は猛暑だった上に、グランパスもうちもケガ人と連戦で、とにかく運動量が

落ちて、お互い「らしくない」試合でしたね。それでも後半終わり頃はうちがポ

ゼッションで完全に上回ってました。惜しかった。けど、みんなよく頑張ったと

褒めてあげたいです。(特に森脇と中林)

しかし交代(しなかった)意図がよくわからない・・・暑いからうまく交代を使

ってほしかったけど。

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