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2009年5月 6日 (水)

FC東京戦~幸福の形

2009/05/05 サンフレッチェ広島vs FC東京 広島ビッグアーチ

 雨、夜、勝てない、集客に関してはネガティブな要素が多かったものの実際には15,342人の動員で3日前の清水戦よりも多かった。そのからくりについて言えばFC東京のサポーターは結構来てたのでそのアウェイ客分の上乗せがあっただけかもしれない。だけど天候が悪くてもこれだけ集まったというのは意外ではあった。

 更に、一見否定的な要素であったはずの雨の夜はスタンドに妙な一体感を生み出したかのように今日こそは勝ちたいという雰囲気がピーンとスタンドに張り詰めた。確かに声を出しているのはコアサポ付近が中心だった。それでも皆の視線がピッチに釘付けになってるような感覚があった。

 当然ぼくの気持ちも高まる。何が何でも勝って欲しい。チームのため、勿論それもあるだろう。だけどそれ以上にわざわざ連休中に2試合も観戦に訪れて全部勝てなかったとしたらぼくは何て惨めなんだろう。少なくともぼくがわざわざ広島まで遠征してると知ってる人には顔向けできないというどうでも良いプライドもある。ぼくは勝たないといけない。勝って広島まで行った甲斐があったと自慢しないといけない。そう、ぼくは正に自分の為に応援したのだった。ぼくは必死なのだった。

 雨の中ピッチでは試合が繰り広げられたがやはり濡れたボールは両チームの選手にトラップミスを誘った。こういう場合パスを駆使するサンフレッチェに不利に働きそうだったがなぜかこの雨がサンフに有利に運びそうだという根拠のない自信があった。あながちそれは外れてはいない感じはあった。

 とはいえやはりシュートを打たれた時は肝を冷やす。その都度中林のキャッチングによってゴールを守られる。そしてサンフは反撃とばかりにボールを廻し廻してシュートまで持ちこむ。だがシュートはことごとく枠を外れてしまう。絶好のチャンスを見事に外してくれる。その都度ぼくはため息をついた。

 シュートは入りそうにない。また前節の再現かと段々と落胆の感情がぼくの中で支配を始めたとこでミキッチが右サイド深くでボールを持った。「チャンスだ、チャンス」ぼくはドクトルと共に声を荒げてしまった。それでいて頭の中にミキッチのクロスは合った例がないという冷めた声もこだました。

 ミキッチはクロスを上げ中央の高萩はそれをヘッドで合わせた。

「入ったああああああああっ!」

 ドカッとスタンドが沸きかえった。欲しい欲しい得点を高萩が決めた。その過程はというとサンフレッチェらしい美しい崩しのよってもたらされた。今まで溜めていたものを吐き出したかのように絶叫してしまった。

 ただこれで充分ではなかった。失点の恐怖はいつも付きまとう。追加点が欲しかった。相変わらず柏木がシュートを外す。そしていい形でボールを持っても判断の誤りがある。「柏木何やってんだよ」と毒づいたが隣にいる女性が柏木のファンだというのを思い出してしまった。

 チャンスがあればピンチ、ピンチの後にチャンスという展開にカウンターのチャンスが訪れた。左からの折り返しのボールを寿人が走りこんで当てた。キックとしたというより当てたというように見えた。そしてそのボールはゴールに入ったのである。

 波を打ち上げるかのように高まったスタンドであった。誰もが引き分けの呪縛から逃れたかったのだった。この1点の持つ意味の大きさは誰もが理解していた。

 だが、その後メンバー交代をするといつものようにドタバタ劇の再現であった。久保はボールに絡めない、中島はせっかくの攻撃のチャンスを滞らせてしまう。もはや得点は望めず失点がなければ御の字だった。それはピッチにいる選手もそう感じたのだろうか。果敢に前線からのチェイシングをしてる選手がいたが何とDFのストヤノフだった。

 中林の安定したせー文具もあって無事無失点の試合を終えることができた。いつしか雨も上がっており幸せな気分で勝利の余韻を味わうのだった。それなのにドクトルときたらもう帰るというのだ。

「いや、新幹線の時間があるから。じゃ、フクアリで」

 そうだ、次の試合は千葉なんだった。この試合の後ぼくは電車で試合を観に行けるのだ。その分だけ今、この時だけは広島の人よりぼくの方が幸せなんだと思うことができたのだった。

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コメント

久しぶりの勝利の試合を観戦できたのは幸せだったと思います。私はこのGWにジェフ千葉の試合を2試合(5/2鹿島戦・5/5清水戦)観戦しましたが、今の千葉は決して調子は悪いわけではないです。ただ2日は鹿島が千葉以上に上手かったですし、5日は千葉云々より清水が自滅のような感じでした。ただそれでも勝てないのはかなりダメージがあるような気がします。
9日は連勝するのを期待しながら観戦したいものです。

おそい米ですが、、
雨中の応援大変でしたね。確かに5日のビッグアーチは大雨。翌日仕事なのでスカパでみましたが、雷で映像が乱れるくらいでした。
Milesさんの指摘どおり、清水戦のまったりとした雰囲気とはちがい、雨の中でもピリッとした緊張感がありましたね。

千葉戦も勝ってあたりまえ、ということは決してないと思います。疲れているとはいえしっかり走る、DFも攻撃参加する、で、連勝してほしいです。

>ゆみしんさん、ひろしま日記さん

結局千葉には負けました。
失点パターンが本当にいつものパターンで
このチームには守備の改善というものを
望んではいけないのだろうかと思いました。
それにも増してシュートの精度のなさは哀しいですね。

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