横浜Fマリノス戦~春の陽気
2009/03/07 横浜Fマリノスvsサンフレッチェ広島 日産スタジアム
春の日差しは気持ちいい。横須賀線は東京から座れることもあり、また乗車時間が長いこともあってついウトウトしてしまう。春の陽気、長閑な風景、ベンチコートは暑いくらいで眠気を促す。朦朧とした意識の最中横浜に着いてしまった。
横浜駅で乗り換え。ホームを移ったがその移動がやけにエネルギーのいる作業だと感じるのは人が多いせいだ。そして横浜線のホームも人だかり。知り合いなんて誰一人いないはずなのに視線を感じる。それもそのはず、ぼくの着ているベンチコートは2007年の福袋に入ってたやつで全身紫のやつなのだ。この人だかりに混じるマリノスのサポーターらしき人には当然意識されるのだった。
だが、ぼくはその視線が心地よい。相手はバカにしてるかもしれない。J2から上がってきたばかりの弱小チームと。だけどそんなチームをこうやって堂々と応援してるんだぞというのを見せ付けたようで気分がいいのだった。もはや2回もJ2に落ちたチームだけどぼくは誇りを持ってるととんでもない自意識を持って立っているのだった。といってその実このベンチコート、あまりにも派手で試合ぐらいしか着る機会がないのだった。
その内横浜線が来て新横浜まで移動した。いつもの通り改札前ではみさんが集合企画をやってるはずだ。改札へ向けて歩を進めているところに横から声が掛かった。
「こんにちは」
その声の主はドクトルさんだった。こんなところで会うということは同じ電車に乗ってたということみたいだ。そしてこうやって見付けてくれたというのはぼくがこの目立つベンチコートを着ていたからだというのは明白だった。
「いやあ、J1だねえ。楽しみだけど大丈夫かねえ」
「うーん、練習試合だとJ2に昇格したばかりの岡山に負けたんでしょ。マズイでしょ。それから怪我人が多いのも気になりますよね。何で毎年開幕になると怪我人だらけになるんでしょうか」
「そうだね。でもミキッチがいいっていう話じゃないですか。どんなプレーするか楽しみだねえ」
「ユキッチが外れだっただけにね」
「ユキッチ・・・。いやあ、いつの間にかいなくなりましたねえ。まあミキッチには期待しましょう。それはそうとトップ下は誰なんでしょうね。」
「高柳でしょう」
「高柳かあ。まあ彼も今年は一皮向けてもらわないと。今日はチャンスだよねえ。でもどうして彼はパスミスをすると両手を挙げるポーズをとるんでしょうねえ」
「そうだよ、そんなことしてる暇あったらボール取りに行けってんだよ」
そうやって改札をくぐって行くとはみさん達一行は立っていた。いつも試合があると会える人達。この人達の顔を見るとまたシーズンが始まったんだなという気がするのだった。
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