ナビスコ浦和戦~10年も勝ってない相手
2009/03/25 ナビスコカップ サンフレッチェ広島vs浦和レッドダイヤモンズ 広島ビッグアーチ
浦和には10年勝ってない。これは2002年に埼玉スタジアムにホームスタジアムを移転して集客力を増しビッグクラブへと変貌してからではない。まだ選手層も厚くない、そしてタイトルも取ったことのない時期の頃からの話だ。こうして特定のクラブに勝てないというのがサンフレッチェの弱さを露呈してるかのようだ。
そういうこともあってか浦和に対しては劣等感を感じる。観客動員数も違うしクラブの規模も違う。選手にしても好きな選手を他から補強できるという資金を持っている。タイトルはJリーグだけじゃなくACL優勝、そしてクラブワールドカップ3位という栄誉がある。だがそういった諸々の優劣の要素ではなくもっとも大きいのはトゥーリオの存在なのだった。
外国人枠を潰してでも取った日系3世のトゥーリオはその特殊な条件により他に取るクラブがなかったんじゃないだろうか。外国人枠を使うなら即戦力を使いたい。それならば渋谷幕張高校を卒業したばかりのトゥーリオに手を伸ばす余裕のあるクラブはなかったはずだ。余裕が無いという意味ではサンフレッチェも一緒だがそれでも獲得したというのがサンフレッチェらしい。そして入団した年の開幕戦でいきなりゴールを決めたのである。この時サンフレッチェにも新星が現れたと感じたものだった。
しかし、最初出てきた時のインパクトの割には段々とプレーに陰を落とすのだった。次第に試合にも出なくなり遂にはその翌年チームがJ2に降格したのを機に水戸にレンタル移籍してしまう。実はこの頃帰化をする気はないかとクラブから打診はされてたそうだ。だがそれができず結局サンフレッチェでは即戦力の外国人に枠を譲る形になったのである。
その後皮肉にも水戸でトゥーリオは才能を開花させた。その爆発的な潜在能力はDFというポジションながら得点に絡み水戸の躍進にもつながったのである。そこで目を付けたのが浦和だった。この水戸のレンタルが終わる頃には日本人への帰化も終わって晴れて闘莉王として浦和に完全移籍したのである。そしてその後は日本代表にも選出される浦和の顔とも言える存在となったのだった。
悔しかった。サンフレッチェでプレーした時は失点を重ねてただけに他で花開くというのが悔しかった。そしてまたサンフレッチェとの対戦の時に限ってゴールを決める。本当に悔しい存在である。巡り会わせが悪いというか元サンフレッチェの選手であるがこの選手にはとても肯定的な感情を持つことができないのだった。
といって実際には闘莉王はこの試合では出場しない。一番燃える要素なんだがもはやそんなものは関係ないのだ。闘莉王が出てないというだけで10年間勝てなかったチーム、そして相手はそんな事情を知っているはずだから舐めてかかってくるに決まってる。付け入る隙はあるはずだ。勝て勝て勝て、絶対勝てと関東の地からエールを送るのだった。
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勝ちましたね。寿人のゴールさすがです。
年を感じてしまいますが、いつかのキングカズと同じ勝負強さ、今日のシュートは昔カズが決めたシュートとそっくりな形でした。
岡田監督見る目ないなあ・・
それと中島。いい選手取りましたね。
チームとしてのピンチはあったけどストやんよりも安定感はあるんじゃないの?と思えました。
投稿: まさ | 2009年3月25日 (水) 23時52分
中島は他に取るとこなかったんじゃないでしょうか。
そういう選手が活躍するというのがいかにもサンフレッチェらしいですね。
投稿: Miles | 2009年3月26日 (木) 05時36分