広島皆実優勝
2009/01/12 第87回全国高校サッカー選手権決勝 広島皆実高校vs鹿児島城西高校 国立競技場
「寒い、寒かった。雪まで降ってましたよ」
高校選手権に行ったという仲間は姿を現すなり言ってた。でも広島皆実の優勝を見れたのは羨ましい。ここにいるみんな少しはそういう気持ちがあっただろう。
新年会と称して集まった9人の内3人も国立に行ってた。そして実際に現地で見るとこの対戦においてチームとしての完成度は皆実の方がが上だった、守備が安定していたということだった。あの安定感がサンフレッチェにあれば。そして何より右サイドが突破しまくるのが羨ましい。でもゴール前でボールを廻したりDFラインまでボールを下げてしまうとことかサンフレッチェに似てるといえば似ている。やっぱり影響されてるとこはあるみたいだ。
それもそのはず、広島皆実高校にはサンフレッチェジュニアユースから行った子が6人もいるらしい。そして同じ広島県内ということでサンフレッチェユースとの試合は何度かあった。ただ皮肉なことに昨年の試合ではサンフレッチェユースは広島皆実に1度も勝てなかったらしい。ユースに入れなかった選手によるチームにその本家本元のサンフレッチェユースが1度も勝てないとはどういうことだ?そこが若年層の実力の浮き沈みと捉えればいいのだろうか、それともサンフレッチェユースの衰退と見るべきなんだろうか。
その後宴会場へ場を移り新年の乾杯をした。新年会などという名前は限りなくこじつけでシーズンオフの暇なこの時期でないとこういう催しはできないというだけだった。ここに集まったメンバーは試合になれば必ず会う人たちなんだが意外とこうやって宴会をやるという機会には恵まれないのだった。
「広島皆実の藤井監督って2年前に就任した人なんでしょ。広島にもあんな人いたんだね」
マツダさんの問いかけに広島の人材の話になっていった。そしてその内にユースに関する話になった。こういうことは詳しい人は物凄く詳しいのだが一体それらの情報をどこから仕入れているのだろうか。といってもぼくはそういう情報をありがたく拝聴するのだった。
それらの話によるとつまるところ広島にも有能な人材はたくさんいるということだ。実際山形の小林監督、元神戸の松田監督、元柏の石崎監督、それらはみんな広島の人だ。それなのにどうして本家本元であろうサンフレッチェ広島に有能な人材が集まらないんだろう。
でもこうやって広島の高校のレベルが上がるというのはいいことだ。そして優勝の文字を広島が付けるというのも名誉なことだ。鹿島入団が決まってる鹿児島城西の大迫の影響で鹿島のサポーターも来てたようだがそれを見返したというのも気分がいい。だけど、だけどそれだけにサンフレッチェを憂いてしまうのだった。これはサンフレッチェユースが高円宮杯で優勝した時と同じような感覚だった。他はいいのにどうしてトップのサンフレッチェ広島は成績も悪いし観客も入らないのだろう。行くつもりになればぼくも国立に行けた。そして実は最初からぼくは広島皆実が勝つと思ってた。圧倒的に城西が勝つという空気が流れてたのがその逆の流れを産むような気がしていたのだ。だからぼくも勝利の瞬間に立ち会うことはできた。それでもそれをしなかったのはこの葛藤にまた思い悩んでしまうからだった。かくも難しきサポーター心理である。果たしてこういう感覚はぼくだけなのだろうか。


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