横浜戦~帰路の中で
2008/09/20 横浜FC vsサンフレッチェ広島 ニッパツ三ツ沢球技場
負けてしまった。
実際には引き分けであるのだがJ2において引き分けは負けに等しかった。当然にぼくらの感情の中では負けという烙印を押された印象しかなかった。反対に横浜FCのゴール裏では歓喜の渦に巻き込まれてる。それが全てを象徴してるようだった。
正直なことろ早い時間の得点にまずいなという感覚があった。それまでの3試合で圧勝してるだけにああも簡単に得点を決めることができるともう楽勝ムードがあったのは否めない。それは選手がどうのこうのというよりぼくらの中にそういう雰囲気があったのは確かだ。だから度重なる相手によるシュートも一時的な危機くらいにしか感じてなかった。だけどああも攻めることができなければ相手も調子に乗ってくる。そして失点はいつもするような形だった。改めてこのチームの守備の弱さが露呈したのだった。
帰る時いつも観戦会で一緒のお姉さんに会ったが浮かない顔をしていた。「点を決められたのが難波だってのがねえ」と言ってたがその時あの同点ヘッドが難波だというのに気付いた。何とも打ちのめされたような気分が促進されたのだった。そしてその後会った人には何か言いたいことが一杯ありそうな顔をしてるなどと言われてしまった。浮かない顔というならぼくも負けてないということだった。
そしてぼくはマツダさんの車で家まで送ってもらったのだがそこからが本番である。車という閉ざされた環境に身を置くともう何も気を使う必要はない。ここでもう愚痴のオンパレードであった。
「最後の浩司のアレ、シュート打てよな。どうしてみんなシュート打たないんだよ」
「青山ってクロスの精度ないよな。といってハンジェじゃフリーの時はいいクロス上げれるんだけどそれ以外はな」
「何で久保を出すのがあの時間なんだよ。残り5分で何ができるっていうんだ。全くあの監督はまともな采配ができないよな」
言いたい放題であった。むしろ負けた時はこういう言いたい放題をやらないと気持ちが治まらない。そして奇しくもこの試合はマツダさんが警告を発してたのと同じような試合となっていたのに気付いたのだった。
試合前、さんざんこんなんじゃJ1で戦えないと唱えてたマツダさんだが聞いてたぼくはそんなことないだろと楽観してた。ただ、横浜FCのようにJ1仕様の戦いをしてくるチームに実際に勝てなかったのである。失点のシーンも人数は揃ってたので他のJ1のチームでは防げた気がした。いくら勝っても今サンフがいるのはJ2なんだと現実を突きつけられたようだった。
「今日横浜FCはミスをしなかったでしょ。やっぱりJ1だとミスをしないんだよ。他のJ2のチームを見てるとしょうもないミスをするんだよね。やっぱりそういう中でやってるとどうしても温くなってしまうよね。J2で1位独走してるといったって何のアテにもならないよ。やってる相手が違うんだから」
反論する材料がなかった。かといってマツダさんは自分に先見の明があったと自慢してる訳でもなかった。それだけにこの現実が重く圧し掛かるのだった。
そんな重い空気になりながらまた監督の采配の不味さに戻りフロントの強化の稚拙さに行きゴール前で崩しきれない選手の不甲斐なさを嘆くのだった。そう、話は同じことを延々と繰り返しているのである。
そういえば試合前に中野さんとの会話でこんなことを話したよな。
「どんなに負ける試合だと分かってても車乗り合いで遠征したりしましたね。予想通り負けたら帰る時はもう監督の悪口大会になったりして。でもそれが面白いんですよね。やっぱりサッカーは仲間と観るのが楽しい競技ですよね」
高速道路が空いてるのもあったが帰りの時間が妙に短い気がした。試合の後はいつもそんな気がするのだった。
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» 横浜FC対サンフレッチェ広島戦観戦 [ゆみしん徒然の書]
味の素スタジアムからニッパツ三ツ沢球技場に移動して横浜FC対サンフレッチェ広島戦観戦を観戦した。結 [続きを読む]
お疲れ様でした。私の試合についての感想は、三ツ沢の前に味スタで観戦した東京V対大分戦と比べて、横浜FC対広島戦の方が内容的にも見所がありました。終了間際の森崎浩司選手のシュートは惜しかったですが、あれは相手GKのポジションを褒めるべきかなと思いました。
ところで28日は長居に観戦に行かれますか?
投稿: ゆみしん | 2008年9月22日 (月) 20時59分
>ゆみしんさん
長居には行きません。
今年はもう生観戦はないでしょう。
3回も行ったからいいかなと思ってます。
でも愛媛戦の来場者プレゼントは欲しかった。
投稿: Miles | 2008年9月23日 (火) 04時15分