なでしこジャパンのサッカー、女のサッカー
2008/08/06 北京オリンピック女子代表 日本vsニュージーランド Qinhuangdao Olympic Sports Center Stadium
何たるこのアウェイ・ジャッジ、と思ってたら審判はアフリカの人だった。あれがファールかよとイライラしたものの段々諦めの境地になっていった。だって中国だもん。まともに試合ができる訳がない。それに北京オリンピック自体あんまり盛り上がってないからどうでもいいという感情もある。ただ男子よりも期待値が高かった為に残念な試合であった。
まさかニュージーランドに2点も奪われるとは思わなかった。それは不可解なジャッジもさることながら訪れた決定機を外したのが大きい。この決定力不足というのは男女共通のものなのだろうか。もはや日本人であるからにはそこは諦めなきゃいけない部分なのだろうか。そんな哀しい気分になった。ただこの状況になっても諦めてない選手には女性ながらも逞しさを感じた。
だが実は極限において実は男より女の方が強いのではと思うことがある。それは気持ちの切り替えの早さと辛抱強さにおいて。そして後ろを見ることがない。ぼくのようにフラれてばかりいると「ああ、駄目だ駄目だ、この世は終わりだ。こんな世界終わっちまえ」とすぐに世の中のせいにして内に閉じこもってしまうが女の子は失恋したといったってすぐに新しい彼氏を見つけてケロッとしている。そういう性質がサッカーにも現れていた。
なでしこジャパンと呼ばれる女子代表はあくまでも攻めていった。ボールを前に前に運ぶ。自分の応援してるチームがバックパスが多いのでそれが何とも新鮮に見えた。そしてそこまで果敢に挑む代表選手を本当に応援したくなった。ほとんどアマチュアに近い彼女らがここまでがんばってる。勝たせてやりたい、点を取らせてやりたいと日本を応援する気持ち以上にここで戦ってる選手の努力を報いてやりたいという気持ちになった。そして運良くPKを貰った時気づいたら拳を振り上げてた。
そのPKを決め今度は終了間際にFKから澤が決めた時ぼくも本当に喜んでしまった。一体代表の試合を観てここまで喜んだのはいつ以来だろう。応援したいという気持ちになったことさえも久しぶりのような気がする。
引き分けは数字の上では残念だった。ただぼくは満足だった。審判が悪い、ピッチが悪い、スケジュールが悪い、色々な言い訳がある中やっぱりそんなもの関係ないという気を起こさせてくれた。予選リーグとしては厳しいがぼくは望みを持っている。望みを持ってるから観戦のし甲斐があるのだろうし負けると悔しいのだ。日本では負けた時の言い訳ばかりが蔓延してるような気がする。
ただ、それでもこのスケジュールはどういうことなんだ。17時30分キックオフって普通の人試合観れないじゃないか。これは絶対に中国の陰謀だ。こんなオリンピックなんかボイコットしちまえば良かったんだ。そういや中国国内でも食品による食中毒被害が出たっていうじゃないか。やめれやめれ、中国なんかでオリンピックやるんじゃない。
ああ、やっぱり男はこういう屁理屈に帰結するんだな。
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