水戸戦~成長する選手への期待
2008/06/21 水戸ホーリーホックvsサンフレッチェ広島 笠松運動公園陸上競技場
車で迎えに来てもらい水戸に向かった。雨は少し降ってたものの傘を差すほどでもなかった。この雨がこれからまた激しくなるのだろうか。大体昼から大雨にあるということはないのでもしかしてそんなに降らないのではという予測も成り立ったもののやはりカバンにはレインコートを詰め込んでしまった。
車に乗ってるメンバーの中では比較的地理に詳しいぼくはインターまでの順路をナビゲートした。といっても一番後ろに座ってるので話に興じて曲がり道を通り過ぎたりしてしまった。何とも頼りないナビゲーターである。その内に運転手はぼくの案内なしに運転するようになってしまった。
「パーキングに行くとバスツアーと鉢合わせになるんじゃない?」
流山から高速道路に乗り込むとそんなことを話してたら前方に同じ色をしたバスが2台走ってる。ぼくらの乗ってる車はそのバスを追い抜いたが座席には紫の人影、やはりサンフレッチェのバスツアーだ。知ってる顔もいるので手を振ったり聞こえもしないのに声を出したりして存在をアピールしたものの誰も気付いてくれなかった。皆一様に前を見てたのでビデオを見てるのは容易に想像できた。
友部サービスエリアに車を停めるとやはりバスツアーと遭遇した。ぼくの顔を見た人は「あ、来たんだ」という顔をしていた。そしてバスから出てきた人の顔を見ると結構知らない人が多かった。また新しい層が現れてる。比較的若い人が多かったのは嬉しいことだった。その内ぼくのような者から世代交代してこういう若い人が中心になって関東を盛り上げていって欲しい。といってぼくは関東サポーターの中心という訳ではないんだが。
しばらくサービスエリアでバスツアーの人達と過ごしていたがふいにぼくの車の運転手がもう行こうと言い出した。バスツアーよりも先に行かないとゆっくりとスタジアムの売店を堪能できないんだという。そういうものかなと思ったがスタジアムグルメにこれ程こだわる理由が分からなかった。そういえば前回来たときぼくは売店を利用しなかったんだ。一体笠松の売店とはいかなるものか。その時にはもう試合のことなど頭になかったもののスタジアムが近付いてきた時携帯をいじってた仲間が突然大声を上げた。
「今日トモがベンチに入ってる!」
トモ?何でエルツェグがと思ったぼくは岡本知剛のことを忘れていた。高校卒業前にトップに昇格するくらいだから逸材といえば逸材なんだろうがぼくはまだ実感が沸かない。ただユースの試合などを観たことのある人は期待感が大きいようである。といっても高萩洋次郎のように上がってもちっとも試合に出なかった例もあるしどうなんだろう。
「そういえばまだスーパー洋次郎を見てないんですよね」
甲府戦を見てないぼくは聞かれた。
「凄いですよ。芸術的なプレーのまま最後まで運動量が一切落ちないんですよ」
愛媛にレンタルで出されたり戻っても出場機会がなかったりでもう駄目だろうと諦めてた選手がここに来て頭角を現してきた。選手の浮き沈みも分からないものである。でもこうやって次々に芽を出していく選手がいるというのは観戦に対して希望が持てる。本来J2で屈辱に満ちた気持ちがあるはずなのだがそういうのがあまりない。そういった意味でも2003年とは大きく違うのだった。そして優勝などのタイトルとは無縁ながらも楽しめる要素をこのクラブは持ってる。そう感じることができる現在、ミシャを完全に否定することはできないのだった。あまり能力のある監督ではないがかといってすぐにでも辞めてもらいたいとも思わない。とりあえず今いる選手を使おうとする。そしてそういう選手が力を付ける。これぞサンフレッチェならではの楽しみではなかろうか。そして皆が言うスーパー洋次郎を今日は観ることができるのだろうか。
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