ダバツ退団
2008/05/21 サンフレッチェ広島vs横浜FC 広島ビッグアーチ
予想はしてたがダバツの退団が決まった。運がなかったとも言える。怪我が多かった。そしてリハビリをしている間に盛田にレギュラーを確保されてしまった。ただ、右サイドもやったこともあるしDF、左右SBとユーティリティーな選手だったんだろう。ただ印象としてはあまりにも普通だった。悪くはないが普通という感覚しかない。普通であったなら外国人でなくてもいい。次第にダバツの出場がなくなったのは単に怪我の問題だけではないのだった。
だが、疑問なのが元々この選手はミシャ自らが連れてきたということだ。だからどんなことがあっても使うのだろうと思ってた。そして監督自ら連れてきたということはまだ見ぬヴェールが隠されてるのかとも思った。それらの憶測は全て外れてしまい実力としては期待外れの部類に入るだろう。それでいていざ退団となると少し寂しい気もしてくるのだった。
しかもこともあろうにこの退団の発表があった日に来場者プレゼントのカードがダバツのなである。何たる皮肉、何たるタイミング、やはりダバツは辞めるべくして辞めるんだろうか。これぞ運命の悪戯である。いずれにしてもどこかでサッカーを続けててもらいたいものである。
ダバツに関して残念な報告を受けたが実はもう一つ残念な報告があるのである。それは2003年から関東のサンフレッチェ・サポーターの観戦会場所として存在してくれたサッカーバー「トレブル」が閉店するそうだ。この報告も突然来たそうでとりあえず6月一杯の放送はするということだった。サンフの試合の時立ち見が出る程の盛況ぶりだったのだがやはり普段からそんなに客が来るわけでもないので営業的には厳しいものがあるんだろう。そういえば「トレブル」の前に観戦会をやってた吉祥寺の店も突然店をたたんでしまった。潰れる時って本当に一瞬なんだな。そういえばぼくも仕事をやってて数社の倒産を目の当たりにしたが会社が潰れる時もそうだった。サッカーバーとはいえこれも一つの会社なんだなと現実を突き詰められたような気分である。
人生には色々とある。サンフレッチェを応援してても色々とある。だが間違いなくその色々ある問題をみんなで乗り越えてきた。だから今回も何とかなるだろう。週に1度必ず30名以上集まる集団、このパイを欲しいと思う店は必ず出てくるだろう。サッカーバーなんてどこも零細だし2003年の5人ぐらいでやってた頃を思えば格段に話はまとまりやすいだろう。幸い6月一杯は営業をやるというので時間の余裕もある、ぼくはこの点においては楽観的に考えてる。
話が飛んだ。ダバツの話だった。だけどダバツに対してそれ程印象がないのだ。学校のクラスでもいたって普通で何ら特徴もない奴がいた。先生からも睨まれることもなく成績もいたって無難にこなす、そういう奴とは気が合わなかった。というかぼくがはぐれ者だったからしょうがない。そういえば学校の先生をやってる友達がいてそういう平凡で特徴のない子供の成績表に何てコメント付ければいいか分からないと悩んでたのでアドヴァイスしてやった。「大衆に同化する能力がある」と。そしてダバツもそういう能力があると思う。日本では外国人だから目立つが外国では見分けることができないだろう。そしてプレーでもしばしば日本人の中に紛れて同化していた。正に姿を知覚することができない。
だけどダバツは最後の最後に印象付ける仕事をしてくれないのだろうか。2002年に在籍したミロは役に立たなかったけど最後の試合だけはCKで浩司に合わせるボールを蹴って得点に結びつけた。その試合の後ミロは戦力外とされたにもかかわらず「I love Sanfrecce」と言ったという。ダバツにもそういうチャンスはあるのだろうか。限りなく可能性がないのだが。
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