鳥栖戦~ファールの習性
2008/05/17 サガン鳥栖vsサンフレッチェ広島 ベストアメニティスタジアム
この試合で改めて気付いたことがあった。寿人はPKを取ってもらえない。ちょっと触れただけで大袈裟に転んだり倒れて痛いふりをしたりわざとファールを貰いにいくことをしない。むしろ倒されまいと身体を張るプレーからややもすると自分から突っ込んで行ったというように見られるのだろうか。この試合も明らかにボールに触った後から相手GKに強い接触をされ倒されたが笛は吹いてもらえなかった。倒れるのが上手い選手ばかり笛を吹いてもらって倒れないように努力してる選手が笛を吹いてもらえない。これでは安直に倒れた方がトクだと考えるのも無理はないだろう。中には明らかに倒れる練習をしてる選手もいるということだ。
こういう話になると審判はシュミレーションをする選手に対しては苦言を呈するが現状としてシュミレーションをする選手の方が有利な判定をされてる。日本のFWが代表の試合で全く通用しないのはこの辺にも理由があるのだろう。日本では吹いてもらえる笛が外国では吹いてもらえないのだ。そりゃそうだろう、ぼくでさえあんなんじゃこけないという接触で簡単に倒れる。単純に観客という視点からももっと足腰鍛えろと言いたくなるのだ。
しかしこんなんでいいんだろうか。Jリーグの得点ランク上位は全て外国人。誰かそれに割って入る日本人いないのかと歯がゆい想いをしながらも逆にそれが故倒れてファールを貰おうとしてる。もっと観客の空気を読んで欲しい。確かにその場では得点に結びついて喜ばすことができるだろうがPKの得点より流れからの得点の方が嬉しいに決まってる。だから勝った試合であってもセットプレーだけで決まったとしたら流れからの得点が欲しいという論調になるのだ。こけるかどうかというより突破できるかどうか、シュートが打てるかどうかという展開こそが熱狂できるのだ。ここは選手達にも安直な方向へ走らないでくれという注文を付けたい。
ここでせっかくだから審判の人には引退した人でいいから際どいプレーのジャッジを講義で解説してもらいたい。CS放送とかでいいので映像つきで素人にでもわかるような説明をしてもらえないものだろうか。例えミスジャッジだったとしてもこれはこの角度からじゃこう見えてしまうというとか試合の流れからいってここは流したが裏目に出たといったことを。それがないから審判に対してどんどん不信感が募る。その結果負けた方は審判のせいで負けたと責任転嫁をしてしまうのだ。
それにしても一体いつから日本のサッカー選手は倒れることを覚えたんだろう。ブラジル人の影響だろうがとにかくその倒れ方がみっともないものが多い。そしてプレーを止めたかと思うとピッチに出されそうになったら途端に起き上がってプレーに戻ったら走り回ってる。そんなものを観て面白いと思えるだろうか。一体日本のサッカー界に蔓延ったこの習性はいつから始まったんだろう。
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