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2008年4月 9日 (水)

監督か選手か

 監督か選手か。この疑問は常に付きまとっている。成績が悪いと監督の責任になる場合が多い。それもそのはず、サッカーは監督の影響の占める割合が大きいスポーツだからだ。だから勝てないと監督に批判が向くのは当然のことだ。

 一方、選手について批判というものはどうだろう。これも出るには出るがやはり監督へ向ける批判に較べればその比重は低いだろう。これはミスや判断の悪さに憤りを感じながらもそういう選手を試合にだしたのも監督だという感覚がある。悪いなら使わなければいい、例え戦力となる駒が不足しているとしても勝てない原因をどこかに探すとすれば監督しか行き当たらないのだ。

 ミシャについて優秀な監督なのかどうかは分からない。もしかしたらヨーロッパのクラブに行けば結果の出せる人なのかもしれない。だけど日本でJリーグという土俵で戦った場合明らかに合ってない。実際に勝ててない。だとしたら監督を替えればいいだけの話になりそうだ。

 といってここで過去の記憶を思い返してみた。トムソン、ヴァレリー、ガジエフ、木村、小野、望月、ミシャ、ある程度の期間指揮を執ってる人が多いが結果を残したと言える人がいない。唯一望月監督が短期間の内にとにかく勝ち点を稼ぐという目的を達成できたということで成功したと取られられる。その他の監督がそこまで輝かしい成績を残しただろうか。少なくともぼくは自身を持って答えることはできない。

 それでも愛着のある監督とそうでない監督がいる。トムソン、ヴァレリーはそのキャラクターのせいか否定することができなかった。ヴァレリーの攻撃サッカーは嵌った時確かに魅力に満ち溢れていた。そのヴァレリーの紹介ということで入団したガジエフはまるで期待外れだったものの希望するタイプの選手を補強してもらえなかった。そこはすぐに選手補強を行うことができないサンフレッチェの事情を理解してなかったという事実もあるが果たしてクラブが希望を叶えてやるとどういう戦いができただろうという気もする。続いての木村だがこの人にもう一度監督をやって欲しいという人はいないだろう。そもそも見た目からして監督向きではなかった。あの手この手で勝てない状況を打破しようとしたが降格させてしまった。戦犯として槍玉に上がったがそれも叩きやすい雰囲気があったのは確かだ。

 こう考えると監督によってチーム力が向上するというのは幻想なのではという気がする。確かに千葉がオシムを、大分がシャムスカを連れてきて戦力的に落ちようとそれなりの成績を収めたのを見れば監督次第で成績を上げることができると考えるのも無理はない。だけどこうもどの監督もJ1で大した成績にできないということになればきっと他に強くなれない要素があるのではという気がしてきた。だから今にわかに湧き上がってるミシャ解任論も全面的には賛成できない。全面的に反対もできないのも事実だが。

 だが小野監督の時代を思い出して欲しい。優秀なユース組織を持ちながら上がってきた新人選手は次々とフェードアウトさせ首を切られ足りない戦力を多額の移籍金を使って獲得する。選手起用も外国人選手優遇、PKも外国人任せ。それを繰り返し確かに一時は好成績になった時期もあったがそれがサンフレッチェとして愛する姿なんだろうか。せっかく若手選手がゴールを決めても次の試合でベンチにも入れないという不可解な起用法。正直ぼくはこの時の方が早く監督を追い出したいという気分になった。クラブもこういうやり方をよく黙認しているなという気がしたものだ。そういう意味でミシャはそこまで批判をしたくないという心情があるのだった。

 若手の起用、無理な補強をリクエストしない、自身は外国人なのに決して外国人選手を優遇しないというとこでシンパシーを感じる。ただ残念なことに勝敗を決める監督としての能力はないということだ。その監督の能力の無さを選手が埋めてくれれば言うことないんだがそれを求めることができるのはストヤノフくらいだろう。やはり選手もそれなりなのかもしれない。

 それでも今は閉塞状況にあるのは間違いない。ここで何かを変えないと。それが監督を替えるのか選手を補強するのか。判断に迷うが一つ目安があるとすればそれなりの結果を残してきた監督でも同じチームに3年いると3年目でコケることがあるということだ。世界のトップクラブでもない限りあまり長く同じ人が監督をすると硬直するのかもしれない。選手の踏ん張りも期待したいがあまりもの厚い壁は突き崩せないだろう。果たしてセレッソ戦では何かしら変化があるだろうか。それとも解任要求をするに確固たる材料を与えてしまうんだろうか。何だか楽しみな週末が気の重い週末へと変わってしまった。

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