ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

サンフレッチェの魂~リンク集

  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

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2008年4月30日 (水)

徳島戦~完勝と浮かれつつも

2008/04/29 徳島ヴォルティスvsサンフレッチェ広島 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム

 この試合は14分で決まってしまった。ドゥンビアの身体能力、熊本戦での酷い試合、そろそろ他のチームが攻略法に気付いてきたことと不安は大きかった。まさか1-4というスコアで勝てるとは思ってもいなかった。

 正直ぼくは後半途中からの観戦だった。パブリック・アローズに着いた時にどこか店内が静かな気がしたからまた酷い試合をしているんだと思った。だからモニターのスコアに11-3と表示されているのを確認した時はホッと胸を撫で下ろした。安心して観れるスコアになっていたんだ。

 程なく浩司が交代したが「今日の浩司は良かったですよ」という声が聞こえた。2ゴール、しかも最初のゴールは素晴らしかったということだ。ああ、浩司、やっぱりお前はこうじゃなきゃいけないんだよ。ゴールの奪えるMF、チームにおいてバランサーのようになっていたが浩司は攻撃だ。PKFKもみんなお前が蹴ればいい。浩司が得点した試合は負けないという不敗神話があった。J2にいる限りその神話は復活させるべきだ。

 その後ちゃんとボールを前線に運んでいるがどこかでブレーキが掛かる。そのブレーキ役のもっとも大きい存在はリ・ハンジェだった。「よし、行け!」と思ったらバックパス、前に人がいてもバックパス、いつでもどこでもバックパス、サンフレッチェがいつもいつも後ろばかりにボールが行くのはハンジェの存在がけっして小さくないことに気付いた。そういったバックパスのオンパレードを見る度に店内からため息が聞こえるのだった。

「もう右サイド替えて欲しいよね」

 そういう声が聞こえた。一番の候補は森脇であるが高柳などでも問題はなさそうだ。橋内、遊佐なんて名前が出てたくらいだから相当に失望させられたのだろう。ただミシャは一度メンバーを固めたらなかなか崩さないという頑固なことがある。オシムはミスをした選手は叱るがその代わり試合には出すと言ってたが同じことをやってるんだろうか。ただそれも行き過ぎると単に引き出しがないだけに見えてしまうのだ。

 もっと点が取れそうなのに取れない。柏木のシュートは枠を外れまたしてもため息で満たされる。柏木はシュートが枠に入らない。キーパーに取られてもいいが枠に入らないというのは何の可能性もないのだ。柏木、オリンピック代表も落ちるだろうというのがおおよそ皆の感想だった。確かにせっかく背番号10を付けてるのに全く10番らしい輝きを放ってない。といって久保以降サンフで10番を付けた外国人FWでまともに活躍したのはウェズレイくらいしかいないのだが。

 その後4点目が入るのだがこのゴールに立ち会えただけでもぼくは幸運だったと言うべきだろう。ロングボールに身体を1回転させてDFをかわしシュート、こんなに鮮やかに決める選手が他にいるだろうか。ゴール前でボールに絡めば何かをやってくれる選手なのだ。高萩も浩司もカズも交代したがそれは温存の意味合いが強いだろう。それなのに寿人だけは温存しない。いつもフルタイム出場である。

 試合は完勝と言っていいだろう。良かった、やはりカズがいれば違うのだろうか。格の違いを見せ付けたのが嬉しかった。

「徳島って相当チーム状態悪いよね」マツダさんが水を差した。「だってドゥンビアに3人でやっと止めてるんだよ、あれがJ1の個人能力のあるFWだったら簡単にやられるでしょ」

 そうだよな、そう言われてみればそうだ。ジュニーニョやマルキーニョスにあっさりとやられた去年を思い出す。ドゥンビアだってJ1からオファーが来るかといえば微妙な気もする。こういう試合をした後は自分たちは強いと錯覚してまだどうしようもない試合をしていまいかねない。順位の上ではぶっちぎりで1位だが傍から見るように安泰ではないのだった。

2008年4月29日 (火)

徳島戦、前節のカズの不満から

2008/04/29 徳島ヴォルティスvsサンフレッチェ広島 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム

 熊本戦後、カズが不満を露にしたらしい。これは頼もしいことだ。といってカズ自身のデキも良くなかったが。どうにか今のチームを立て直して欲しいものだ。

 カズが戻れば良くなる。カズがいればストヤノフからのロングボールだけの試合じゃなくなる。カズがいればもっとパスが通る。そんなことを言ってどんな酷い試合をしようとカズが戻るまでの我慢だと思ってた。それが復帰した熊本戦では今シーズンで一番悪い試合だった。この時の絶望感ときたら相当なものだった。

 ただしカズはそれが分かっていた。だから中国新聞の取材で不満を口にした。理解してるというただそれだけで救われた気分になる。なぜならいつも選手たちは試合のビデオを観てるのかと不思議に思ってたからだ。そうでなければあんなどうしようもない試合を繰り返しててこれでいいと考えられる訳がない。本当にこの戦いを続けてて勝っていけると考えられる訳がない。勝ったのに勝ったような気分にならない試合をやってていい訳がない。今の心境としては昇格に向けて意気込む期待感よりもどこで失速するかという不安感の方が大きいのだ。もしかしたら次負けてそして連敗スパイラルに入るのではと本気で心配している。

 どうせだからメンバーをガラッと替えることはできないだろうか。昨シーズンも最終戦でメンバーをガラッと替えたらガンバ相手に互角以上の戦いができた。停滞してたチームを活性化させることができた。どうせいつものメンバーで上手くいってないんだからそれくらいやってもいいのではなかろうかなどと素人考えをやってしまう。そんなことくらいしか今の状況を打破する手段が思いつかないのだ。

 そういえば2003年もこういう状況に陥ったものだ。第3クールの水戸戦で勝ったのにとても勝ったという気分になれずサポーター同士「今日勝ったんだよね」と確認しあったという話だ。ということはサンフレッチェは元々そういう危ない橋を渡るチームなのだろうか。こんなんで昇格できるわけないと思わせといてしっかりと昇格している。もしかして今年もそうなのだろうか。

2008年4月28日 (月)

スケジュール

千葉での観戦会の予定です。

参考にしてください。

店もサンフレッチェの旗を店内に飾ってくれたりと何かとか協力的です。

現在参加してくださってる人も近場で仲間を見付けたいという気持ちを持ってます。

ちなみに429日は観戦会後ちょっとお茶でもしようかと考えてます。

もし時間のある方はそちらもお付き合いください。

429日(火)13時~ 徳島ヴォルティス戦 

パブリック・アローズ 

272-0033 

市川市市川南1-1-8 

サンハイツ1 

JR市川駅南口徒歩1 

http://public.arrows-project.com/index.html 

お店はキックオフ30分前に開店していただいております。 

*観戦会予告 

【パブリック・アローズ観戦会】 

56日(土)16時~ ベガルタ仙台戦 

511日(日)13時~ アビスパ福岡戦 

※53日(土)はお休みです 

2008年4月27日 (日)

ロアッソ熊本戦~喜べない勝利

2008/04/26 ロアッソ熊本vsサンフレッチェ広島 熊本県民総合運動公園陸上競技場

無言が漂った。タイムアップの笛を聴いた時その場の雰囲気は何と言っていいのだろう。

「勝ったけど喜んでいいのかって感じだよね」

 店の奥で観てた女性が言った。店内のシラーッとした空気、これを選手にも監督にも見せてやりたいものだ。果たして現地に駆けつけたサポーターはこの試合に満足することができたのだろうか。

「これはもう監督替えないと駄目かな」

 思わず口に出してしまった。ミシャについてそこまで駄目な監督という気もしてなかっただけにこういうコメントをしてしまう自分が悲しかった。試合を追う毎に悪くなってる。最下位の相手にギリギリ勝ってる。しかもそれが勝ったという気分がしない。熊本との差は単に選手の個人能力の差だった。ほとんど一方的に攻めてた熊本に対してサンフレッチェはほんのわずかなチャンスをゴールに結びつける技量があった。それだけの話だった。ただ、最初の平繁のゴール、PKだったがあれは明らかにシュミレーションだった。

「平繁にはこういうプレーして欲しくないんですけどね」

 カウンター越しに観戦してた男性が言った。奇しくもその平繁に対応してたのは上村だった。ファールの判定に抗議もしてなかったのでもしかしたら本当に接触したのかもしれない。だけどコケルことを覚えて欲しくないというのが一サポーターとしての願いだった。コケルことを覚えてしまうと選手として大して成長しない。それはチームとしては強いけど選手としていま一つ大成しないチームの例があるからあながち間違った見方ではないような気がする。

 試合後の記録ではシュート数で810でサンフレッチェの方が多かった。エエッ、と皆驚いてたがそれはコーナーキックが72と圧倒的に熊本の方が多かったのでそういう印象があるのだろう。そしてそのコーナーキックからオウンゴール。これは相手がよく詰めてたというより同じ場所に2人選手が重なっていて身動きできず当たってしまったという感じだった。それ以外にもやたらとゴール前に人数がいるので見方の選手がお互いに邪魔になってるような気がする。そしてサイドには誰もいないという攻める方にしてみればいくらでもサイドをえぐることができるという状態だ。そもそも上村が攻めあがってることからもいかに熊本が前がかりになってたかが分かる。堪りかねて寿人が守備に戻ってるのにはもう呆れるしかなかった。

 せっかくボールを取ってもロングボール、前には誰もいないので通る訳がない。それでまた逆襲という一体このチームは何をやりたいのか分からない。パスの選択肢が後ろにしかないのかというくらいに後ろにばかりパスをする。カズが戻ってきたら大丈夫だろうという声もあったがカズが戻ってきてもやっぱり駄目だった。というよりカズは酷かった。

  辛い辛い辛い。一体これからどういう希望を抱いて試合を観ればいいんだろう。もしかしてこのチームはアマチュアチーム相手にでもこんな試合してしまうのでは。そんな気がしてきた。これからの試合全く勝てるという気がしなくなってきた。ただ、パブリック・アローズで痛みを分ける仲間がいたのがせめてもの慰めであった。

 中継が終わってチャンネルが変わった。京都vs浦和だった。高原がゴールを決めスタジアムが盛り上がった。その声援と盛り上がりが眩しかった。ぼくらのチームはあの舞台に立てることができるのだろうか。

2008年4月26日 (土)

『4-2-3-1』

 「34124231が対峙すればサイドの関係はそれぞれ12になり3412は、そこで人数不足を招きます。『4』の両サイドはおのずと低くなる。5212同然となるのです。後ろに人が多いので、高い位置でのプレスはかかりにくい。ボールを奪う位置も低くなります。相手ゴールまでの距離は遠いし、攻撃を仕掛ける人数も少ない。パスコースも少ないので、どうしてもロングボールを用いたカウンターになりがちです。前の3人に個人能力が極めて高い選手を揃えてない限り、なかなかそれは決まりにくい。攻撃の幅も出しにくいので、攻撃者とボール、すなわちパスの出所と受け手は、同時にディフェンダーの視界に収まってしまう。カウンターは簡単に決まりません」

 9899シーズン、デポルティーボ・ラコルーニャの監督に就任し、翌年スペインリーグ優勝、チャンピオンズリーグ5シーズン連続出場という快挙を挙げたバビエル・イルレッタの言葉である。欧州サッカーにそれ程詳しくないぼくがこの人の台詞にこうも目を引かれたのはあまりにもサンフレッチェの現状と適合してるからだった。これはまるでサンフレッチェのことを言ってるようではないか。まるで目隠しされた相手にこちらの行動を全て見透かされてるような気持ちの悪い感覚に陥った。サッカーは戦術じゃないという人もいるがそうでもないような気がしてきた。

 こういう議論になった時、まず監督なんて関係ないと言うのはサッカー経験者に多い。しかも県の代表とか高いレベルでやった人程そういう傾向が強くぼくのような選手経験のない者がいくら異論を唱えようと聞く耳を持たない。そして経験者がそう言うのだからやっぱりそうなのかとぼくのような者は思ってしまうのだがやはりそうでもないという目覚めを与えてくれた。サッカーに戦術は大切だ。そしてその戦術を取り入れるのは監督。となれば監督の存在はとてつもなく大きいことになる。やはりミシャじゃ駄目だ、即刻ヨーロッパの有能な監督を獲得せねばならない。

 そう熱くなろうとした時ぼくの中に眠ってた冷静な感性が呼び止めた。それだけじゃないと。勝てばいいのか。優勝すればいいのか。そういうものなのかと。確かに優勝すればそれは嬉しい。嬉しいが血肉騒ぐような興奮を得られるだろうか。それはないような気がする。一体この我侭な感情は何なんだろう。それは小野監督時代ずっと味合わされた違和感であった。大して勝てもしなかったがあの人が監督をしている限り勝っても素直に喜ぶことができなかった。外国人FW優先、生え抜きの選手を簡単に干してしまう、裕福なクラブでもないのに他から選手の補強頻繁にをする、そんなのサンフレッチェだったか?金がないなりに無名の久保竜彦を発掘し戦力外の沢田謙太郎を再生させユースから選手を供給できるようにして森崎ツインズや駒野といった選手が出てきたんじゃないのか?このチームを応援した経緯は色々あるだろうがぼくらの応援するチームはそういうチームじゃなかったのか?逆にそういう選手だからこそ本当に応援する気になるんじゃないのか?

 そう考えた時、ミシャはある意味サンフレッチェの意向に沿ってる監督である気がしてきた。少なくとも青山、柏木という若手をレギュラークラスに押し上げたという実績はある。そして槙野もスタメンになり平繁、高萩、高柳にもチャンスを与えてる。自分が連れてきたはずのダバツを優遇するということもない。優れてるかどうかは別にしてサンフレッチェにとって外れてる監督ではないのだ。ただその能力となるとこんな1冊の本を読んだだけで欠点が露呈してしまうくらいなのだからやっぱりちょっと・・・というとこなんだろう。

 サッカー監督というのは思った以上に色んな要素を持ってる。いかに優れた戦術をもってようとクラブに気に入られなければどうにもならない。逆にクラブにも気に入られサポーターにも愛された原博美みたいに知識がある割にはそれ程の成績を残したという印象がない監督もいる。ということでやっぱりサッカーは戦術じゃないのかなという気になってくる。でも間違いなくこの本はぼくのサッカーの概念にあるヒントを与えてくれたのは事実である。サッカーは知れば知るだけ面白みが増すという要素の一端を垣間見たような気がする。そしてサンフが毎度毎度同じような戦いをしてアップアップになった後でさも自慢げにこういう知識をひけらかせる。これぞ観戦後の醍醐味だ。

 といってこういうことしてるからあの人濃いとか言って後ろ指差されるんだろうな。

2008年4月25日 (金)

敵となった高橋泰

2008/04/26 ロアッソ熊本vsサンフレッチェ広島 熊本県民総合運動公園陸上競技場

 J2にいる限りサンフレッチェにとって勝利以外受け入れることができない。それが当たり前でありほとんどのサポーターが感じてることだろう。それなのに甲府戦は負けてしまった。決して許せることではなかった。やる気あるのか、勝つ気あるのかと叫びたくなってしまった。この憤り、どこに納めるべきかといってそんなの次節の勝利以外に気持ちの持っていきようがないのは明白だ。熊本戦は今までより厳しい目で観ざるを得なくなる。

 ロアッソ熊本、その名前で頭に浮かぶのは高橋泰だ。トムソン監督時代久保と2トップを組みルーキーイヤーに5ゴールを奪う。その後もヴァレリー監督の下で躍動感のあるプレーをしてこれからが楽しみなストライカーだった。それなのに翌年ガジエフ監督からは評価されなかった。ベンチを温める日々、チームも勝てなくなり遂にはJ2に落ちてしまう。ここで久保がマリノスへ移籍、高橋にとってはエースになれる絶好のチャンスだった。サンフの顔になる体制は整ったのだった。

 しかし、その時指揮を執った小野監督は空気を読まない人だった。そしてセンスのない人だった。この人は音楽家なら理詰めで素晴らしいテクニックを身に着けるのだが売れないというタイプだ。逆に大して演奏は上手くないのに世界的に大ヒットしてしまうローリング・ストーンズのようなカリスマは絶対に持ってない人だ。だから理屈で上手くかないという選手は使わないという主義だ。逆に本番でどんなに上手くいかなくても自分の頭の中で上手くいっていればとことん使うというまさに外から見れば呆れるばかりの人だった。そんな中で高橋は才能を埋もれさせた。

 こういう時の小野監督の言い分というのはプロの選手というのは駄目でも自力で這い上がっていかないと通用しないというものだった。確かに実力の世界だからその通りなのだがそれで潰れた若手選手というのが1人や2人ではなく毎年毎年入ってくる選手軒並みなのでこれで選手が悪いといったらじゃあこの監督の目に適う若手選手ってどこにいるんだろうということになる。そうやって潰れた内の1人が高橋泰だという目を向けてもあながち間違ってはいないだろう。

 2003年の第1クール、ダントツで1位だったサンフレッチェは第2クール、第3クールと入るに従って段々順位を落としついには3位まで落ちてしまった。この時絶対的にポジションを確保してたのがテクニックはあるけど得点能力ゼロのマルセロだった。マルセロを使ってチームが勝てないというのが本当に許せなかった。そもそもこの人ヘディングができないという欠点があり尚更高橋が見たいと思ったのであった。高橋となら心中できるという気持ちだった。

 結局サンフレッチェは1年でJ1に上がれたものの高橋は大宮にレンタルで出されることになった。本人はまたサンフに戻る気でいただろうが大宮でも思ったような結果が出せず千葉に行き流れ着いた先が当時JFLのロッソ熊本だった。もうサンフに戻ることはない選手とは分かっていながらその動向が常に気になる選手だった。そしてJFLにまで落ちたのかとため息に似た感情が起こるのだった。

 ただそのロッソがJ2に昇格、同時に高橋もJ2の選手となることが決まった。それは嬉しかったが同時にサンフレッチェもJ2に降格してしまい同じカテゴリーでの対戦となったのは皮肉だった。昨日の友は今日の敵とは言うがそう割り切れるものでもないのはそれまでの経緯を知ってるものであればこそである。ああ、あの高橋と対戦しなければいけないのか。完全な敵としての目を向けられるだろうか。勝利以外は許されない、そう言っておきながら妙な感傷が湧きあがってしまう。ぼくは甘いのだろうか。少なくとも世間のぼくに向ける風当たりよりは甘いだろう。

2008年4月23日 (水)

熊本戦観戦会告知

熊本戦の観戦会も決まりました。

よろしければ参加してください。

4月26日(土)15時~
パブリック・アローズ

〒272-0033
市川市市川南1-1-8
サンハイツ1階

JR市川駅南口徒歩1分

http://public.arrows-project.com/index.html

2008年4月22日 (火)

甲府戦試合前

2008/04/20 サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 広島ビッグアーチ

 ぼくは浅草にいた。16時から観戦会があることでぼくは焦っていた。だけど実家から両親が来てることでどこか連れて行くということで浅草寺の見物に同行したのだった。雷門の大きい提灯に実物は大きいなと言って浅草寺で参拝をしたのだがこのぼくときたらこういうお寺だとか参拝にまるで感心が向かない。そもそも何でわざわざ来てやったのに賽銭をやらないといけないんだと賽銭箱には2円いか入れなかった。それでも入れてやっただけ偉いだろなどと思ってる。そういえば死んだばあちゃんはよくぼくのとこを罰当たりと呼んでたな。墓参りも嫌々行ってたしぼくの信仰心のなさにはほとほと呆れてたようである。そしてぼくは罰当たりにも関わらず早く帰ることばかり考えていた。

 もう帰るよ。ぼくの言葉で引き上げることとなったのだが駅までの順路の人の多いこと。ぼくの気ばかりが焦る。どうせモニター観戦なんだからと気を落ち着かせようとしたがその後観戦会の主催者だもんなと考え直すのだった。

 しかしこういう時に限って電車の接続が悪い。京成戦はいつまで経っても各駅停車が来ないのだ。観戦会に近い市川真間は各駅しか停まらないのである。快速、北総線、金町行き、次々に目的に合わない電車ばかり来ることでぼくの焦燥感はより一層募るのだった。10分は遅れるだろうな。段々と諦めの心境に変わったものの10分ではスコア動いてないだろと考えるのだった。

 やっとのことでたどり着いたパブリック・アローズは当然の如くすでに観戦が始まってた。そしてぼくが顔を出したにも関わらずシーンとした店内だった。それもそのはず調度失点した瞬間だった。あちゃ~、何というタイミングで来たんだ。何だかショボイ得点だった。だけどショボイシュートで失点するのもサンフらしかった。そしてその後もう1回ショボイ得点を許すことになって相変わらずの守備だなと呆れるのだった。

 せっかくセレッソ戦で良い流れができたかと思ったがまたこんな試合をしてしまって。一体どうしたんだ、何かあったのか。そこで後で冷静になって考えてみたらばあさんの一言が頭に浮かんだのだった。

 罰当たり。

 ああ、そうか。これはぼくがちゃんと参拝しなかったせいだな。これからはお寺さんに失礼のないようにぼくは参拝を控えることとしよう。こんなこと考えるぼくにあの世のばあさんもさぞため息をついてるだろう。

2008年4月21日 (月)

甲府戦から見えた疑問

2008/04/20 サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 広島ビッグアーチ

「こんなんじゃ昇格したってJ1で戦えないだろ」

「ええ、J1じゃ無理でしょうね」

 第2回目となるパブリック・アローズでの観戦会は敗戦で終わることとなった。その戦いはボールを持っても敵の姿が見えたらバックパス、さらに敵がプレッシャーを掛けたらバックパス、そして最後はGKにボールが戻る。そして木寺のキックは見方に渡らず速攻を受け守備に戻る。堪えて堪えて堪える時間が続きやっとボールを取ったらストヤノフのロングボール、そんなのが通るわけなくはじき返されまた相手ボール。そしてまた攻められる。そんないつもの通りの展開でいつもの通りにやられた。皮肉にも服部のゴールの後に逆転負けをしたといった経緯も昨シーズンと一緒だった。こんな同じことを繰り返して同じように負けるって恥ずかしくないんだろうか。少なくともぼくは恥ずかしかった。

「これで甲府に勢いを与えるかもしれないね」

 店内にはそういう声もあった。相手を勢い付かす、これも昨シーズンそのままだ。適当に蹴ってるように見えるロングボールについて選手は適当じゃないと答える。だけど観戦者としてみれば適当にしか見えないのだ。このビデオ見せてやりたい。一体このサッカーを見てみると本人達はどう思うのだろうか。

「いつも思うけど試合のビデオって観てるのかね。観てたらこれはないよね」

「いや、観てないでしょ」

 どこにどういう情報がある訳でもないのにそういうふうに結論付けられてしまう。そしてこの先も同じようなサッカーが続けられて同じように苦しむのが眼に見えている。やはりミシャで大丈夫かという疑問が残る。

「クラブ自体は監督がミシャで大丈夫と思ってるんだろうかな」

「思ってるでしょ。だからJ2に落ちても解任しなかったんだから」

 そうだよな。この時点で不安を抱くぐらいなら最初からミシャに続投をお願いしなかったよな。だけどもう勝てるような気がしなくなってきた。たかが1敗しただけだがこの1敗がこれまでの悪いとこを集約したような結果だった為にこれからどんどん悪くなるような不安を感じるのだった。

 監督だけの問題じゃないのは確かだ。だけど甲府の3トップってそんなに恐いか?あの3トップに苦しめられてるって試合の中で対応できないのか?こう考えると選手の方にも問題があるような気がしてきた。それなら甲府に勝てないんだから選手の年棒も甲府の選手と同じくらいに落とすべきじゃないのか?全てが全て疑問と怒りの入り混じった感情で感じられていたたまれなくなる。

 ただ最後に行き着くのはやはりJ2ということだった。昨シーズンJ1残留を賭けて戦った大宮や京都はJ1の舞台でも勝ち点を重ねている。果たしてサンフレッチェが運よく残留してたとしても同じような戦いができただろうか。運営規模も選手層も違う今のJ2リーグの中で1桁少ない規模のクラブになす術もなく負けてしまった現状に一体何が悪いのかと悩んでしまう。恐らく世界中のサッカーのサポーターは同じような悩みを抱いてるんだろうがサンフレッチェほど見えない悩みというのも珍しいだろう。いや本当、一体何が悪いのか。日本代表だったら色んな視点で語ってくれる人がいるもののサンフレッチェでは相手にしてくれるメディアがない。結局そこに行き着くんだろうか。

2008年4月18日 (金)

良き緊張感の中で

2008/04/20 サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 広島ビッグアーチ

 ホームでの試合、ぼくには大して影響ないはずだった。リアルタイムで観たいには観たいが所詮モニター観戦である、別にいつ観てもいいという気がしていた。だから休日の行動として特にサンフレッチェの試合が支障になることはなかった。勿論関東で試合がある場合は別だが現地に行けないのなら結果報告だけを受けるものしょうがないと思ってた。それが観戦会をやる場所ができたということでぼくは必ずそこへ行かないといけないということになってしまった。これは大変だ。今までのようにその都度タイセイさんやマツダさんに電話してTVを観させてもらうというのとは事情が異なってあらかじめ用意周到に準備しなくてはいけない。店にアポイントを取り告知をしてと。こんなことこれからずっとやらないといけないのかと思うと少しばかり不安にもなるのだった。

 しかし、トレブルでサンフサポが定着したのはそういったことをやってきた人がいたからだ。関東でのサポーターの集まりもそういった一人一人の努力の賜物である。それを考えればこれくらいのことどうってことない。が、ここで一つ困ったことが起きた。よりによってこんな時に実家の両親がやって来るのである。観戦会と重なるのであるがここで観戦会を欠席するという選択をぼくがする訳がなく呆れた反応をされるのは目に見えている。しょうがない、こんな時に来る方が悪いんだ。だったらあんたの暇な時っていつなのと聞かれて色好い返事をできることもほとんどないのだが。

 そんなぼくだから親はすでに行動を読んでいて5月の連休に帰ってくるのはすでにお見通しだった。53日に試合があるから必ず帰ってくるだろうとすでにバレてて報告の電話をした時は広島寄って来るんでしょと先に確認をされてしまった。まあだからってどうってことないがこの年にもなって親に腹を見透かされてるというのはあまりいい気分ではないのだった。

 でもみんなこうやって色々なことを犠牲にして取り組んでいる。だから仲間が増えればそれだけ様々な取り組みに参加できる人が増えるということだ。それは押し付けというのではなく絶対に何かやりたいと思ってる人はいると思う。それは今までぼくが色んな形で仲間を増やしていった中で新しいことを率先してやってきた人が結構いるからだ。やはり自分が関われるという参加意識というのは楽しい。そこをクラブにも理解して欲しいがよく分かってないような気がするがどうだろう。

 ただ、確かに最近になって意識付けが変わったという兆候はある。関東でも最近仲間が協議をして・・・、申し訳ない、これ以上は公表できない。ただ非常に良い方向にいるのは確かだ。クラブは関東のサポーターも気にしてるというのは事実だ。そしてホームをもっと盛り上げよう、今までの通りでは駄目だという方向に行きつつある。だからぼくたちはあくまでも広島の外から見た目線でクラブへの助言をできればと思ってる。あくまでも主役は広島の人達だがその主役が他へ誇れるようなものへとなっていくのがぼくの願望だ。その為にもはやくJ1に上がってもらわねば。

 甲府は昨シーズンやられた相手。セレッソよりも恐い気がする。前からのプレスを始めとして走る印象がある。ミシャになってからこの走るチームに弱くなってる。J2なのにまるで気が抜ける要素がない。良い緊張感がある。もしかして水戸と岐阜に引き分けたのは良い刺激になったのではなかろうか。そう思うのはぼくだけなのかどうかは甲府戦の観客動員で掴めるだろう。

2008年4月17日 (木)

甲府戦観戦会告知

千葉の観戦会、前節セレッソ大阪戦では12名の方に参加していただき初回にしてなかなかの成功でした。

ということで次節甲府戦も開催します。初回はこちらも慣れてないこともあって案内等上手くいかない面がありました。その反省を生かして次回はもっと手際よくできるように心がけます。

4月13日(日)16時~
パブリック・アローズ

〒272-0033
市川市市川南1-1-8
サンハイツ1階

JR市川駅南口徒歩1分

http://public.arrows-project.com/index.html
店は30分前には開いてます。

2008年4月16日 (水)

イメージの構築

盛田けが、復帰に2カ月

 Jリーグ2部(J2)広島は15日、DF盛田剛平(31)が「右ひざ内側側副靱帯(じんたい)損傷で、復帰まで2カ月を要する」と発表した。5月末までの第1クールは、出場が絶望的。J1復帰を懸けたシーズン序盤、主力DFを欠く戦いを強いられる。

(中国新聞)

 まさかとは思ったがやはりこうなってしまったか。2ヶ月で戻れるというのは不幸中の幸いかもしれない。ピッチに倒れてそのままスタッフがバツサインを送ったというのは怪我の程度として軽くはないだろうという予想はついた。盛田もついてない。もはや確実にスタメンを確保したはずなのに怪我でピッチに立てないとは。

 しかし、ポジションが開いたということは当然他に入る選手がいるということだ。その第一候補は森脇だろう。DFとして高さがないという声もあるがそもそも盛田と較べるのが酷というものだ。それには日本代表にまで上り詰めた駒野だって及ばないし他のサンフのメンバーで敵う者はいないだろう。それこそ同じディフェンダーのストヤノフと槙野しかいないだろう。ただ森脇はすでに2ゴールを決めている。この辺の得点力は盛田にはないとこだ。FW出身ということでセットプレーでの競り合いやゴールも期待したのにまるでゴールがない。利き足頭という言葉は今や本人も口にするのが恥ずかしいだろう。だがそこがまた盛田らしいとこで愛着が沸くとこである。

 森脇についての不安、それはない。何でかというとまだそこまでイメージとして定着してないのだ。盛田は良いとこも駄目なとこもイメージできる。森脇はそこまでいってない。それはピッチに立った時間と比例するのだろうがまずはその時間を得るチャンスは得た訳だ。もっともっとアピールして欲しい。勝利の後の槙野、柏木と3人でする被り物パフォーマンスもいいポイントだ。結局印象がないとぼくらはその選手を観たいと思わない。どんな方法でもサポーターの記憶に留めることをするのは間違いではないのではなかろうか。

 理想としてはこの期間にDFとしても目途を立たせ盛田が戻ってきたら本職の右サイドに移動することだ。やはりあの得点力は魅力だ。そう思わせる辺りもう少しのとこまで来てる。一度レンタルに出した選手はもう駄目だという固定観念を持ってしまうが高萩と共にそれを打破して欲しいものだ。

 だがここで気になるのが戸田だ。全く名前を聞かなくなってしまった。昨年負け続けてる時には戸田にも辛辣な評価を与えたがいなければいないでやはり寂しい。戸田がいることで救われた試合だって確かにあったはずだ。キャプテンまで任されてミシャに信頼されてるはずだったがここまで存在感がなくなるとどうなってしまったんだろうと心配になる。プライドの高い選手だけに出れないんだったら移籍するなんて話になるんじゃないだろうか。ただそうなっても現状においてサンフレッチェは困らないというのが事実である。その辺にサッカーの厳しさを感じるのだった。

 もう一人、ダバツである。かつては駒野の代わりに右サイドで出場したこともある。そして盛田とDFのポジションを争った。それなのに駒野も盛田もいなくなった今まるで出場の気配がないのだ。ミシャ自身が連れてきた選手だけに厳しいものがある。今では日本語も多少話せるようで親近感があるんだが年齢的にいってももう限界なのだろうか。いずれにしても外国人として試合に出ないで在籍してる現状はどうなんだろう。

 ここで昨年のDFを考えてみた。1点、また1点、みるみる内に失点してしまう。そして大敗。ああ、そんな記憶を辿っていけばカズや戸田やダバツは絶対にDFに使ってはいけないという感覚が湧き上がってくる。結局ミシャもあの失点の悪夢にうなされてたんだろうか。戸田やダバツにチャンスが巡って来ないというのはいた仕方ないといったところだろうか。やはりサッカー選手にとってイメージって大切なんだな。

2008年4月15日 (火)

セレッソ大阪戦~歓喜で終わる

2008/04/13 サンフレッチェ広島vsセレッソ大阪 広島ビッグアーチ

 ギリギリで引き分け、そんな気がしてたハーフタイムだった。良くて3試合連続の引き分け。ただ救いは今シーズンは抜けてるチームがないということ。昇格のライバルと思ってたセレッソにしてもなかなか勝てない状況が続いてる。だからここで躓いてもまだ建て直しがきくと思うことにしたがチームがこのままじゃマズイ気がした。どうしてこうなってしまうんだろう。やはり監督の問題なのか。それなら早目に監督を交代してもらうためにも負けた方がいいかもしれない。そんなネガティブな思考が脳裏を支配したのだった。

 しかしそんな疑念と疑惑に包まれたぼくの感情は後半開始と共に吹き飛んでしまった。公太のクロスに寿人が飛び込んだ。全くフリーで頭に合わせセレッソのDFの甘さを指摘する声もあったがあそこに飛び込む寿人も素晴らしい。これであと40分近く無失点に抑えれば勝ち点3を得られる。この思考はすでに追加点を期待してなかった。前半にあれ程酷い試合をしてたチームにそれ程過度な期待ができるだろうか。それは無理というものだ。特にDFには森脇が入ってる。盛田程安定はしてないだろうと考えたのだ。

 本来なら勝ち越したことで気分が楽になる。それなのにこのクラブは時間が進むに従って不安になる。不思議だ。勝ってるチームというのは勢いが付くはずなのに不安と焦燥が募るなんて。かつてもうこれで大丈夫と思いながら何度哀しい想いをさせられたことか。追加点が欲しい。いや、そんな贅沢は言わない、これから無失点で切り抜けてくれと願った。

 サンフレッチェのCK。リ・ハンジェが右コーナーのボールに位置した。今年のサンフレッチェはCKで利き足とは逆サイドからのキックをやる傾向がある。つまりゴールから逃げる方向にキックするのだが今回はゴールに向けていくキックだ。ただ珍しいなという感覚しかなかったが森脇が相手DFの間に入り込んでヘディングを決めた。3点目、3点目、3点目。まさかまさかの森脇の得点だった。やった、やった、やった、店内は盛り上がる。これで俄然サンフペースとなっていくのだった。

 柏木が、高萩が、浩司がどんどん前に向かって行く。交代した高柳もピッチに君臨するがごとくボールに絡む。凄い、こんなサッカーが見たかった。だけど3点目を取ってやっとまともなサッカーをやるんだなというコメントにみんなドッと笑いを起こすのだった。

 チャンスはいくつもあった。柏木、そこはシュートだろと叫ぶ場面もあった。それでも勢いは続き公太のシュートのこぼれを寿人が詰めた。あそこによく詰めていたと皆冷静な解説者のようなコメントを発する。もうこうなると前半あった審判の不可解な判定も忘れ去ってしまっていた。これぞイケイケムードというやつなのだろう。セレッソは集中力が切れたのかプレーが落ち着かない。もはや勝利は確信できた。それなのに木寺のとこにボールが来るとドキッとする。これが一方的になった試合におけるほんのちょっぴりのスパイスといったとこだろうか。何でもない浮いたボールをキャッチしただけで拍手が出てしまった。そしてパンとキックがハーフラインを越えただけで「おおっ、半分越えたよ」という声が挙がった。何ともプロらしからぬ目を向けられるのだがそこを余裕を持って見守るのだった。

 試合終了時には41。まさかセレッソ相手にこういうスコアになるとは思わなかった。今まで草津や湘南にはギリギリで勝ち水戸や岐阜には引き分けが精一杯だった。一番手強いはずのセレッソにこういう大差を付けるとは奇妙なものだった。明らかに後半セレッソは壊れてしまった。

 この結果により第1回となった千葉での観戦会は白熱した盛り上がりを見せ第2回の開催もマスターは約束してくれたのだった。

「正直代表戦よりも客来ましたよ。また今後も続けていきたいですね」

 嬉しい言葉を貰った。こうやってパブリック・アローズも段々と人が集まってくれればいい。そういえば本家本元のトレブルは50人も来場者があったらしい。色んな意味で今年のサンフレッチェは違うのではなかろうか。

2008年4月14日 (月)

セレッソ大阪戦~天国から地獄へ

2008/04/13 サンフレッチェ広島vsセレッソ大阪 広島ビッグアーチ

 1点入れたことで明るい雰囲気になったのだがその直後凍りつくような瞬間が訪れた。盛田が相手と接触して倒れてしまったのだ。頼む、盛田立ってくれと祈ったが駆けつけたスタッフが出したのはバツのジェスチャーだった。また一人怪我人が増えた。膝を押さえてるから無理はしない方がいいだろう。タンカで運ばれる盛田を見ながら残念な気持ちになった。果たして盛田が移籍してきた時ここまで感情移入できると思っただろうか。いや、ハッキリとこんな選手取りやがってと小野監督を罵ったのであった。確かにストライカーとしては得点力がなかったがディフェンダーとしてここまで計算できる選手になるとは思わなかった。遅咲きだが広島で再生したということで盛田には沢田と同じような親近感を持つのだった。

 その後の交代は予想通り森脇だった。盛田は残念だったものの森脇にもがんばって欲しいという感情はある。それは盛田の方がDFとしては安定してるだろう。だけど森脇には前に進む力がある。その見た目から弱気なプレーが感じられない。ぼくは見た目で選手を判断してしまうが