正気と狂気の狭間で
2008/03/23 サンフレッチェ広島vs水戸ホーリーホック 広島ビッグアーチ
正直ぼくはこの試合を観ていない。自分の通ってるサッカー教室の納会があったというのと時間的に都合の付く人がいなかったことからだ。一々人の家に行って中継を見せてもらうってぼくはまるでTVの普及してない時代の子供のようだ。といってもぼくの場合は交通費を掛けて行ってる。考えてみればその交通費で視聴料金は払えてしまうのだ。だけど、だけどぼくがサンフレッチェの試合を観てておとなしくしていることができるだろうか。2人も退場者が出て平静でいられるだろうか。もう駄目だろうと思った後半ロスタイムに森脇が同点ゴールを決めて黙っていることができるだろうか。そんなことを住宅地の只中に位置するぼくの家でやると狂人と思われてしまう。いや、それならそういうことを他人の家でやるのはもっと正気ではないのだが。
ただ、そこに一緒にいる仲間がいるとぼくも正気を保つことができるのだ。一人だともうその世界に入りきってしまう。だからぼくは音楽活動をしてた頃は家でお構いなしに練習などをして度々苦情を受けるということをやってしまった。つまりサンフレッチェのお陰で仲間を作りぼくをマトモな社会生活へと導いてくれてもらえる。と同時に頭に血が上る存在でもある。ということは果たしてぼくにとって正の存在だか負の存在だか分からなくなった。いや、少なくともぼくはサンフレッチェで楽しんでる。それでいいだろう。
それはそうとサッカー教室でぼくがサンフレッチェを応援してるというのは皆が知ったところとなってる。そもそもぼくは運動着というものを持ってなくて事ある毎にサンフレッチェグッズを買ってる内に結局それが運動着になってしまった。いつもサンフレッチェのグッズを身にまとってるぼくを見て最初サンフレッチェの関係の人だと勘違いしてた人もいたみたいだ。学生時代に水泳で鍛えただけあってサッカーもそれなりにできるようになったものの実はサッカーなんてやったことはなかったのだった。知識なんてJリーグの選手や監督の名前とかプレーには関係ないことばかり覚えている。だけどそんな目を向けられてちょっと気分のいいぼくあのであった。
あるお父さんと話をした。最近息子がJリーグの試合観に行きたいと言い出したという。よし、それならサンフレッチェの試合に連れて行こうと言い掛けたその時気付いた。J2に落ちたサンフレッチェは関東で気軽に行けるスタジアムでの試合がなくなってしまったのだ。
「広島にも観に行くんですか?」
そう聞かれて年に1、2回と答えると驚かれた。昨シーズンは3回行ったがそこまで凄いことなんだろうか。もはや麻痺している。だって仲間の中にはどこに住んでようが全試合観に行ってる人もいるんだから。果たしてサンフレッチェに入れ込むということは正気なのか狂気なのか分からなくなってきた。といって止めなさいと言って止められるようなものじゃないんだが。
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