ガンバ大阪戦~不透明な状況
2007/12/29 天皇杯準決勝 サンフレッチェ広島vsサンバ大阪 静岡スタジアムエコパ
前に準決勝へ進出したのは2002年、やはりJ2に降格した時だった。あの時はJ2に落ちた悔しさ、無念さが合い混じり埼玉スタジアムに集まったサポーターはどうしても意地を見せたいという気持ちがあった。といっても集まったのはせいぜい30人くらいだろうか。少ない、少ないがこの当時のサンフレッチェの関東での試合では集まった方だった。そして後半の善戦もあったもののその試合を落としサンフレッチェの2002年シーズンは終わったのだった。リーグ戦であまり出番のなかったエルツェグって上手いなという話をしながら挨拶を終わって選手がピッチを去る時サポーターは久保竜彦のチャントを歌った。その後ろ姿からやっぱり移籍するんだなというのが分かった。そして天皇杯になって怪我を理由に試合に出なかった藤本主税も出て行くというのは想像でき全くその通りの移籍が行われたのだった。
しかし今回の選手の動向が分からない。駒野はJ2でやるような選手じゃないから出て行ってもしょうがないと思いながらももしかして残るのかというようにも見えるし柏木は全く態度を表明しない。佐藤寿人は早々と残留宣言をしてるし一体何がどうなってるのか分からない。そういう不透明な時期にチームが勝ってしまうという物凄い皮肉な状況に陥ってるのだった。
ただ、本音でいえば駒野はリーグ戦でシュートが入らなかった。柏木もゴール前までドリブルしながら最後のとこでパスをしてしまった、寿人はシュートを外しまくったというそれぞれに降格への責任がない訳ではなかった。だからここで移籍するのは逃げるという感情がなくもない。そして本当にそこまで素晴らしいパフォーマンスができるのならチームは降格しなかったし移籍のリスクを考えると1年くらいは降格させた責任を負うというのも選択肢として間違ってはなさそうな気がする。だからそれでも出て行くという選手は出て行けばいいというのがサポーターの本音だろう。
J2降格が決まり意地を見せる、今回はそんな話ではない。実にフラットな気持ちだ。それはもう吹っ切れた部分があるんだろう。背水の陣のようなリーグ戦が終わり結局ダメだったがその分力の抜けたような感覚がある。応援しているサポーターがそうなのだからやってる選手も同じような感覚があるのではなかろうか。まあそんなこと『エル・ゴラッソ』にも載ってたが。
この大事な一戦、ぼくはTV観戦だ。よりによって実家に帰ってしまった。本当のサポーターならそんなのキャンセルして静岡に行くべきだろう。エコパなんてもう2度と訪れるとこじゃないかもしれないのだから。ぼくは現地に行けないがTVでしっかりと知り合いの顔でも探すことにしよう。
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