破天荒なチーム
2007年7月1日(日) FIFA U-20ワールドカップ カナダ2007 グループF U-20日本代表vs U-20スコットランド代表 @ビクトリア・Royal Athletic Park
試合を観てて単純な感想。何か、楽しそうだな。一人一人が連動し個人技でも負けてない。創造性溢れるプレー。日本が勝つのはもう決まったことといったように見えた。そして最初のゴールは日本の森島だった。ゴール後は数人の選手が集まり踊ってる。そしてゴールパフォーマンスの締めくくりとしてスタンドに弓矢を射った。おお、これはウェズレイがサンフレッチェでやってるゴールパフォーマンスではないか。これをやろうと提案したのは槙野だろうな。
槙野は柏木と共にサンフレッチェでも勝ち試合の後覆面を被ったり何かと盛り上げるのが好きだ。そしてその雰囲気はこのU20日本代表チームでも見事に出ている。だから今までの日本代表とはどこか雰囲気が違う。底抜けに明るいのだ。今までの日本代表にはどこか修行、苦行の雰囲気がありお堅い感じがあった。絶対に負けられない戦いだとか国を背負うとか真剣さばかりを押し出してきた。そしてそういう雰囲気の重さに押しつぶされるように実力を発揮できずに終わった世界大会が何と多いことか。いや、単に弱かっただけの話かもしれないが。
そしてスタンドの観客も反応が良かったような気がする。U20の試合なんてスタンドに客がいないという印象しかないのにこのスタジアムではほぼ満員だった。スタジアムの規模が小さいというのもあるのだがそれぞれのプレーにも反応してるようなそして各自勝手気ままに通路を歩いたり応援したりしているようだった。そして明るい日差しがまた今までのU20の大会と違ったように見えるのだった。
残念ながら柏木はこの試合でゴールがなかったがそのプレーは注目されただろう。フランス・グルノーブルではほとんど試合に出場することのなかった梅崎などは輝いてた。本当にグルノーブルで使えない選手だったんだろうか。恐らくこのスタンドに混じってるスカウト達の目には止まったはずだ。それは柏木もそうだろう。ある意味このU20ワールドカップというのはスカウト達の格好の品定めの場でもある。槙野もそうだがサンフレッチェユースで育った選手が世界でどういう評価をされるか楽しみな大会でもある。でもそうなると海外のクラブに引き抜かれるということではないか。ちょっと複雑な気分だ。
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