サンフレッチェ・クオリティ
2007/05/12 サンフレッチェ広島vs横浜FC 広島ビッグアーチ
悪い冗談だろ。その試合結果に身体に穴が開いたような衝撃を受けた。0-2。スコアの上で完敗である。カップ戦を含めて3連勝の後だったから当然勝つものだと思ってた。それがこうも易々と負けてしまうとは。結局柏木も浩司もゴールを決めることができなかったようだ。当然寿人とウェズレイも決めてないのだがこのチームの課題が2トップ以外の選手の得点というのがハッキリしてるだけにやはりそこに目が行ってしまう。一体浩司なんてどうしてこんなに点が取れなくなったんだろう。
後で『スーパーサッカー』でハイライトを観る。何だか一番最初にエンエアされてまさに横浜FCの勝利を放送するのに良い引き立て役になってた。しかもキングカズの今期初ゴールは最高の演出だったようだ。いつもこういう引き立て役をやる。それがサンフレッチェ・クオリティというやつだ。
この日の観客13,636人。サンフにしてはよく入った方だ。いや、これでよく入った方だというなら本当はビッグアーチのキャパシティは必要ないことになる。色々なところで運営が悪いという声を聞くがそうなる理由の一つはこの無駄に広いスタジアムにも原因があるのではなかろうか。同程度の動員の柏レイソルなんかは本当に15,000人入るのか怪しいスタジアムであるがサッカー専用だし臨場感あって面白い。スタジアムもコンパクトなので運営も管理しやすいのではないだろうか。あの程度のスタジアムならそんなにお金も掛からないだろうにと思うがそれは素人考えなんだろう。
サッカー専用の新スタジアムが欲しいと数年前ちょっと沸いたことがあったがそういう声も聞かなくなった。それもそのはず、現実味がないからだ。ビッグアーチがあるじゃないかという議論に必ず行き着く。それにサッカー専用にしたら客が入るかという問題もある。確かにジェフ千葉のようにスタジアム移転して観客動員の上がったクラブはあるがそれはサッカー専用にしたからというより場所の問題が多いような気がする。だからサンフレッチェが試合をするのはビッグアーチ。しょうがないけどここしかないのである。ここで満足するしかない。そしたらどうすればいいんだろう。
ぼくは非常に単純なことだと思う。お客を満足させることである。それは試合結果が良ければそれにこしたことはないがサッカーは何が起こるか分からない。絶対に勝てると思ってた相手に負けてしまうのである。逆に中途半端に勝ち続けるとまた客が入らなくなるような気がする。勝てないから悩み勝てないから考えるのだ。そういえばギャンブルの達人という人がギャンブルは負けてる内が一番面白いと言ってたがそれと似ているような気がする。結局ピッチでのことは選手や監督による部分が大きいので手の届かないとこだ。だけどピッチの外は違う。スタジアムに集まり試合を観て帰る。これをスムーズに行うだけでお客の印象はずいぶん変わるのではなかろうか。
いや、といって勝った後は帰りの順番待ちも大して苦にならないのも事実。だからホームでは絶対に勝とうという姿勢だけは見せて欲しい。そしてなるべく前売り券を売る努力をしてもらいたい。そもそも当日券に頼ってるからその日にならないとどれくらい客が来るか分からないといった状況になるのだ。客が来ると見込んで来場者プレゼントを用意すれば思った程来なくて大量に余ってしまう、来ないと思ってたら結構来てパニックになってしまう。何だかかみ合ってない。これもサンフレッチェ・クオリティというやつだろうか。
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