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2007年5月 4日 (金)

ビッグアーチへ行く

2007/05/03 サンフレッチェ広島vs大宮アルディージャ 広島ビッグアーチ

 山口から叔母の車で身内を含んだ5人で広島に向かった。車で行ったのは初めてなのだがそもそもぼくは高速の乗り口自体どこにあるのか知らないという運転者としては恐ろしく地理感のない者だった。それなのにハンドルを握るのはぼく、単に観戦暦があるというだけの理由だ。そりゃ電車では行ったことあるんだが。だから高速道路では宮島パーキングに下りて道を確かめようということになった。

 宮島パーキングでは紫のシャツを着ているぼくは目立っただろう。だけどサンフレッチェ後援会のフラッグが並んでるのを見て妙に誇らしい気分になったのだった。しかも屋内ではグッズも売ってるではないか。感動だった。サンフレッチェが公共の場所に姿を出してるというごく当たり前のことが嬉しかった。そしてそのグッズ売り場の隣ではサンフレッチェのロゴの入ったシャツを着た人が案内係をしている。その案内係はビッグアーチへの案内図をぼくにくれた。こんなものが用意されてたことにぼくはまた感激してしまった。

 再び車を走らせ五日市ICを出る。地図の通り進んだが駐車場満車という知らせと共に臨時駐車場へと誘導された。といっても余所者のぼくはさっぱり分からない。案内看板が出てたが一人だったらたどり着けたか怪しい。何せこんな遠回りをして離れた場所にある。しかもそこはマンションやショッピングモールが建ち並んでる。とてもビッグアーチの雰囲気に似つかわしくない。といってもそれはぼくが知らない間に開発が進んでたみたいだった。もうすでに東京の感覚に慣れてしまってるぼくとしてはそんな山の中を開発するというのが信じられなかった。それでも何とかLet’s駐車場に着き車を入れることができた。そしたらどこかで見た顔が。あっ、先生!東京の友達の薬剤師先生だった。先生も一緒に駐車場から無料シャトルバスでスタジアムに向かうのだった。

 「いつの間にか開発が進んでたんですね」

 「そうだね、こんなにマンションが建ってるとは思わなかったよ」

 「でもこれだけ住んでる人いても試合を見に行ってる人いなさそうですよね」

 「却って試合日は道路が混雑して迷惑とか感じてるんじゃないの」

 先生の言葉は本当にそんな感じがして寂しい気がした。でも今日はそこそこ客が入るのではないだろうか。ぼくがバスに乗ってる間も次々に車が入ってた。最近客が少ないので歓迎すべきことだがもしかしてぼくや先生みたいに単に帰省客のせいかもしれなかった。

 バスは思ったより早くスタジアムに着いた。スタジアムに入る前にぼくはペトロビッチ弁当を買った。700円、果たして売れるのだろうか。というかミシャによってチームがどれだけ変ったか認識してる人がどれくらいいるのだろうか。そんなミシャだがメンバー交代をしないというような話を先生としながらスタジアムに入った。

 ぼくはゴール裏との境界のバックスタンドの席に着いたのだが知り合いのママさんが子供を抱えて会いに来てくれた。羽田空港で買った『エル・ゴラッソ』をあげると喜んでた。そしたらそんな姿を見たタツくんが声を掛けてきた。ぼくはママさんに千葉に住んでるタツくんを紹介した。そしたらママさんは顔を知ってるらしくてっきり広島の人だと思ってたらしい。一体君、何回広島来とるんじゃ。まあ他にも4、5人関東の人間が来てるようだった。

 そんなことをしてたら選手がアップでピッチに入ってきた。ゴール裏は前に詰め掛ける。みんな前に詰めて応援するんだと思ったら選手がグッズを投げ込むのを取ろうとしてるだけだった。そしてコアサポはコールを始めるがその周囲は手拍子はするものの声は出してなかった。だから座って声を出してると目立ってしまう。それがさらに声を出し難い状況になってる。関東では座っても声を出せるエリアを意識的に作っていき今では自然にコアサポとの一体感がでるようになったがホームでも何らかの工夫が必要ではなかろうか。正直なところ大宮のサポーターは数が少ない。それでも声がよく通ってる。正直どこかもどかしい気分になった。

 それでも試合が始まると手拍子をする人はいる。それはバックスタンドにもいた。だから本当はもっと応援したい人もいるみたいだ。そう考えるとまだまだ開拓の余地は残されてる。そして開拓の余地はサンフレッチェの試合自体のも残されてるといつも思うのだがまた今日も開拓されないまま失点してしまった。いつもと同じパターンの失点に目の前が暗くなった。が、すぐに寿人がゴールを決め同点にする。おおっ、寿人寿人ヒサトーッ!

 しかしその後はチャンスがあれどもあれども決めれないいつものサンフレッチェ。服部は絶対決められる場面で力のないゴロのシュート、キーパーの真正面、浩司は枠に行かないシュート、ヘナチョコシュート、どれもこれもやっぱり決められないかといつものパターンを繰り返すのだった。何だかゴールは自分の役目ではないと割り切ってるとさえ見えてしまう。そんなフラストレーションを溜めながらもう終わりだろうと思ってた時、駒野の放ったシュートはバーに跳ね返ってしまいまたかよと思ったら詰めてた駒野が入れてしまった。何という演出。チームに何の希望も見出せない状況でしかも一度は外れたと思ったものを入れてしまう。去年の連休も駒野のFKで決まり今年も駒野のゴールで決まった。

 すぐに試合終了のホイッスル。ぼくの周りでは同じような会話をしてる人がいた。やっぱりみんな思ってることは一緒と同時に潜在的に応援してる人はいるような気がした。まあ何にしても気分がいい。お陰で帰りの気の遠くなるようなバスの順番待ちも駐車場の混雑も気にならなかった。さらばビッグアーチよ。また来る日はいつのことになることやら。

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  • ルイ・ルイ
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     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
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    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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