病魔におかされ
2002.8.9 東京ヴェルディ1969 vs サンフレッチェ広島 東京スタジアム
最近世間で騒がれてるインフルエンザ抗生剤「タミフル」。あなたがもし気が狂うかもしれないけど飲むかと言われればどうするだろう。しかしそれを飲まないとウィルスは殺せないとなると悩んでしまうのが普通なのだろうか。実はぼくもそういう二者択一に迫られる事態に陥った。そう、インフルエンザにかかったのである。鼻の粘膜を取り出した検査薬はハッキリと陽性の反応をしていた。あ、通りで熱が下がらなかったわけだと妙に安心してしまったのだが大変なことを思い出したのである。その4日後には千葉戦があるのだ。もしかして病気で試合に行けないのか。そんなことあってたまるか。ぼくは医師にタミフルを使うことになることへの抵抗感を聞かれたが何もないと言った。もし異常があったらすぐに連絡をするように言われたが「ハイ」と一言言っておいた。ぼくにとってクスリで気が狂うことなんて大したことではないのだ。それよりも病気の為に試合が観れないというのは身を引きちぎられる思いだ。
実はそういう経験は一度ある。それが2002年のヴェルディ戦だ。夏だったにも関わらず熱を出してしまったぼくは試合に行くことを断念、家で寝てたのである。勿論前売りチケットは購入済みだった。ぼくは熱にうなされながら今頃どんな試合をしてるだろうと思いを寄せるのだった。そして試合が終わるくらいの時間に体温計を計るとかなり熱も引いていた。その時、やっぱり行けば良かったと思ったものである。後からその試合のことを探るとビロングが素晴らしい守備でエジムンドを抑えたということだ。あの外れ外国人のビロングが珍しく活躍してたという。やっぱり観てみたかった。熱なんかいつかは下がる、だけど逃した試合は2度と戻ってこない。やっぱり行けば良かった。そうやってその試合のことは観てもないのにしっかりと記憶に刻まれてるのだった。
もしもぼくがタミフルを飲んで狂ったら。2階から飛び降りたら。暴れたら。やっぱりどうってことないだろう。狂ってしまったら近くにいる人は逃げればいいだけだ。2階から飛び降りても死にはしないだろう。暴れて自殺行為に出たら、これは困るがこれはないと根拠のない自信を持ってる。大体本当に薬のせいなのかどうかわからないくせに騒ぎすぎだっての。普通に高熱が出たら頭おかしくなってしまうだろうに。
ということでぼくは千葉には行く。タミフルを飲んで行く。といって完治してないと周りにうつしてしまう危険があるんだよな。いや、その頃には回復してるだろうし後ろの方で離れて観てるんでどうかご勘弁してください。
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