国際試合のプレッシャー
2006.11.6 AFCユース選手権インド2006準々決勝 U19日本vsU19サウジアラビア Sree Kanteerava Stadium
か、勝った~。喜び飛び上がるというより腰が砕けるという感覚だ。これでU20ワールド・カップに出れる。柏木も槙野も世界の舞台を体験することができるのだ。まあそれで選手として一皮向けるとかそういう期待はかけない方がいいのかもしれないがサンフレッチェの選手が海外で経験を積めるというのはチームにとってもプラスだろう。といって森崎ツインズも駒野も年代別代表でさんざん海外での経験は積んできたのだがな。それで海外での経験が生きてるというプレーをしてるかというと考え込んでしまう。駒野はまだしもツインズにいたっては思い切りの良さだとか強気のプレーという面で物足りない。Jリーグにはヨーロッパのクラブに所属した選手もいるがそういった選手がJリーグの中で抜けてるかというとそういう印象もない。果たして海外経験って言う程必要なものなのだろうか。一人の観戦者の立場からするとそう見えてしまう。
まあそれはいいとしてU20ワールド・カップに出れるということは素直に喜びたい。柏木はやはり存在感があった。槙野も安定してたと思う。ただ正直サウジアラビアはそれ程のチームではなかった。やはりこの国はホームじゃないと本領は発揮できないらしい。それでも同点にされた時には危ないと思った。最後に勝ち越しゴールが決まった時には喜ぶと共に安堵のため息が出たものだ。
そういえばこの中継を観てて気付いたことがある。アナウンサーが選手の名前を覚えてるということだ。そんなのは当たり前のことのようだが以前別の局では選手の名前をまるで覚えてないようで悩んだ挙句自分の局で付けた愛称で選手を呼んでいるのを観たことがある。当然選手がどこのチームに所属してるのかまるで知ってない。そんな素人のような中継を観さされたのだ。改めてこの国のサッカーに対する認知度なんてこんなものかと落胆したものだった。それが今回の放送では結構選手の事を詳しく知っていた。柏木のことをサンフレッチェ広島でレギュラーで試合に出てますと再三言ってたのはちょっとした驚きだった。そんなので驚いてはいけないのかもしれないのだが。
こうやってマスコミから変わっていってもらうと観てる視聴者も選手の名前や特徴を覚えてくるようになる。そうするとJリーグの試合でもあの選手が出てるというのが分かるようになる。今の海外移籍をした選手と日本代表以外の選手はどうでもいいような存在という風潮はどうにかならないものか。そのためにも色んな大会に勝つことによって多く試合をこなしていかなければ選手も名前を覚えてもらう機会がない。日本は何か別の理由で国際試合で勝たなければいけないという宿命にあるようだ。
とりあえずは準決勝進出でまた試合ができる。そしてかつことによりマスコミは以前から注目してたというような報道をする。負けると無視をされる。ある意味これもプレッシャーである。何とも奇異なるプレッシャーだな。
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