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2006年10月22日 (日)

スパイスの力

 このシーズンになると優勝争い、降格争いが激しくなる。そしてJ2も昇格へ向けてのスパートの時期だ。これはJ2を体験した者でないと分からない厳しさがある。こんな過酷なリーグもっと注目されてもいいようなものだがTVじゃちっとも取り上げないし観客も入らない。そもそもJ1の中継だって地上波では毎説試合でもやってくれりゃいいものをたまにやる程度である。この国のリーグ戦はこれ程までに公共の電波に乗ることがない。一体何が足りないんだろうか。有名外国人選手がいないと駄目なんだろうか。それとも全盛期の三浦カズや中山のような日本人の得点王に輝く選手がいないと駄目なのだろうか。それとも中田英寿のように海外で成功した選手がキャリアの最後に日本でのプレーを選択するというイベントがないと駄目なのだろうか。何かどれも当たってるような気がしてどれも的外れな気がする。一体どうしてなんだろう。

 よくJリーグはレベルが低いから観ないという意見を聞く。そうなんだろうか。確かにヨーロッパの3大リーグに比べればレベルは低い。だけどぼくはどうもリーガ・エスパニョーラは肌が合わない。勿論バルセロナの怒涛のような攻撃はハイライトで観れば魅力的だ。だけど90TVの前に座って観る気にはなれない。ただしプレミア・リーグはサッカー専用スタジアムで臨場感があり面白い。プレーもスピーディーでエキサイティングだ。だけどそれ以上感情移入することはない。様々な場面で参考になるプレー、目を見張るプレーは多いが勝敗について一喜一憂することはない。まあどこが優勝してもいいのである。また、セリエAについても状況は同じようなものだ。ただ試合の雰囲気はさすがに世界最高峰だというものがあるが。

 一体こういう海外リーグしか観ないという人は何を観てるんだろう。誰か特定の好きな選手を追ってるんだろうか。それともその勝敗が気になるんだろうか。としてもそこまで感情移入できる何かがあるんだろうか。うーむ、分からん。ぼくのようにサンフレッチェの試合について仲間内で語り合ったりすることがあるんだろうか。それともただ単に映画のように自己の中にその感情を押しとどめるので満足してるのだろうか。それともそういう人達は年がら年中海外へ行っててその地へ行けば一緒に応援してるチームのサポーターを知ってるのだろうか。ぼくには分からない。だがぼくはあえて言う。バルセロナのサポーターだろうとACミランのサポーターだろうとマンチェスター・ユナイテッドのサポーターであろうとぼくは面と向かってサンフレッチェ広島のサポーターと言うだろう。そしてこの紫のユニフォームこそ世界最高だと。じゃあ試合してみようじゃないかと言われれば望むとこだ。ありえないが実際に試合することにしよう。そしたらサンフが100くらいで負けるのも目に見えてる。それでもぼくはその結果に涙をくれながら紫のレプリカを捨てることはないだろう。いつか覚えてろよと胸に秘めつつも再び対戦して再びやられてしまうなんてことはしょっちゅうだ。そんな時ぼくは応援してるチームがもっと強いチームだったらどんなに良かったことだろうと思うのだった。

 愛するチームを持つ、それがサッカーを観る上での最も有効なスパイスだ。今は日本でそのスパイスを持ち合わせた人が少ないということだ。そのスパイスを広める為にももっとJも地上波で取り上げて欲しいものだ。

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     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
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    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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