強気の姿勢
運動量劣り ホーム3連敗 '06/8/12
▽「魔の先制」許し覆せず
またしても、地元ゲームで白星を挙げることはできなかった。リーグ折り返しとなる節目の17試合を終え、ホームでは1勝1分け7敗と無惨な成績となった。試合後、サポーターへあいさつに向かう広島選手はうつむき加減で、足取りも重かった。
「ホームの試合では先に失点しないのが大事なんだ」。日ごろから、ペトロビッチ監督は言い続けていた。ところが、踏ん張れない。後半開始直後、一瞬のすきを突かれて先制点を許した。1―1の後半33分には、数的不利な状況から右サイドを崩され、決勝点を与えた。
DF戸田は「2失点とも集中力の欠如。ホームで1勝しかしていないのは知っている。巡り合わせもあるし、意識はしていない」と言う。ただ、これまでのホーム6敗のうち、5試合で先制点を奪われている。データ的にも厳しい展開だった。
ペトロビッチ監督は「何か、あるのだと思う。原因を探したい」と地元での不振に頭を抱えた。解決の糸口が見えないようだと、後半戦の浮上は、おぼつかなくなってしまう。(貞末恭之)/中国新聞
ホームで勝てない。これはチケットを売らなければならないというクラブにとって致命的だ。広島の気質として勝てば来る、勝たないと来ないという風潮がある。しょうがない、それが県民性というものだ。だけど本当は勝っても負けてもそれがサッカーなのだ。
ただある意味今のサンフレッチェに危機感がないというのは事実だろう。この危機感というのは単純にぼくたちサポーターからしてみてだ。確かにJ2落ちの危険もあるがそれだって本当に落ちると思ってる人はいないだろう。順位としては下から4つ目だがその下位3チームが勝てそうもないので安心しきってるという面はある。それであればほぼ無風地帯、勝っても負けても一緒ということで特に目標もなくただ目の前の勝利を追及するだけになってしまう。そうなれば勝てなきゃ観に行かないということになってしまうのだろう。
そういう観客を抱えるサンフレッチェの経営は本当に難しいだろう。例えばポール・ガスコインはニューカッスルとトットナム・ホットスパーズはサポーターと気質が違うと述懐した。ニューカッスルは勝っても負けてもチームを応援する風潮があるが、スパーズは負ければブーイング、しかももう負けることが分かってるとみるや試合終了前に帰ってしまう人が大勢いるらしい。真のサポーターはそうあるべきだという声が聞こえそうだがそれはどっちもアリだと思う。問題はそういうサポーターの気質にクラブがどう対応できるかということである。
ぼくがは広島のサポーターはスパーズのサポーターに似てると思う。その辺にクラブの体質とのギャップがあるような気がする。サンフレッチェは元々強豪チームではない。予算も少なく有り合わせの選手で戦うという雰囲気がある。なのに観る方は勝利至上主義、このギャップはデカイ。
この辺関東のサポーターはサンフレッチェの試合を観る機会自体が限られてるだけに勝てないことで観戦が遠のくということがない。勿論ふがいない試合に対してはブーイングが飛ぶ。2004年の天皇杯なぞJ2の横浜FCに負けてしまって試合後挨拶に来ようとする選手に向かって「来るな、来るな」の怒号が飛んだ。それでもみんな次の年の関東の試合には顔を出してるのである。
負けるのはしょうがない。相手も必死なのだから。ただ、広島のサポーターが勝利至上主義でいる限りにおいてはもうそれに合わせるしかない。客は相手を選べるがサンフレッチェは客を選べないからだ。だったらもっと厳しい体質にするべきだった。少なくとも小野なんて辞任という形ではなく解雇という形を取るべきだった。例えそれが対外的にしてもだ。いずれにしてもあまりにも外から見てヌルイという感覚が出てしまってる。
もうこうなったら徹底的にやって欲しい。次の試合勝ったら勝利給を3倍出すと公言しちゃっていいじゃないか。実際ヴァレリーの時はそれをやって終盤残留争いから抜け出したという実績がある。そして今度ふがいない試合をしたら森崎ツインズは解雇だと公言するのもいい。ゴールがなけりゃ寿人もウェズレイも減棒だ。監督だって解雇だ。そして残りシーズンホームで勝てなかったらチーム解散だ。
いや、何だか言ってる自分が一番恐ろしくなってしまった。やっぱりなあなあでやらざるを得ないんだな。お願いします、広島のみなさん今度こそ勝つと信じて観戦に行ってください。
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