ホームの雰囲気
2006.7.16 J2第28節 柏レイソルvsヴィッセル神戸 柏日立台スタジアム
曇った空を覆いつくすように闇が訪れ照明がスタジアムへ照りついてるのが外からよく目立った。その照明の光を求めるように黄色いシャツの人々がスタジアムに歩いて行った。別にどちらの応援をしてる訳でもないぼくはアウェイのゴール裏の席のチケットを購入した。が、よく考えたら神戸には茂木弘人がいるのを思い出した。
J2とはいえ去年までJ1で戦ってたチーム同士のため注目の一戦という雰囲気があった。ただ柏はそのサポーター層の質からいってそれ程殺伐としてない。色々と問題行動の多い柏サポーターだがそれがごく一部の人間だというのはスタジアムに来てみれば分かる。そういう意味では柏サポーターもそういう一握りの人間によって変なレッテルを貼られてるのは気の毒ではあった。
スタジアムに入る。ぼくのチケットはアウェイのはずだったがゴール裏自由席なので柏エリアに座っても問題ないようだった。たまたま空いてる席があったのでぼくはそこに腰を落とした。入り口付近の端の席である。
試合が始まる。ぼくが期待してた茂木はベンチだった。さすがに未だノーゴールというのがアピールポイントに欠けるのだろうか。ただスタメンの平瀬などにしてもそれ程のインパクトは与えていない。この選手ももうピークは過ぎてしまったんだろうか。
柏も決して悪くはないがこのチームの悪癖、バタバタ倒れる癖により神戸は不必要なファールを取られてしまった。お陰で前半終了間際に退場者は出すしFKからの失点は受ける氏で踏んだり蹴ったりである。ただ必要以上に抗議することなくプレーへ打ち込んでるのは評価できた。それだけに柏のあの必要以上に倒れたり痛がったりする行為には殺意を感じたがあんなのに笛を吹く審判も審判だ。あんなの海外じゃ絶対に笛は吹かれないだろう。
だが後半になると茂木は登場した。1点負けてる状態だから得点を期待されての起用だ。さすがにストライカーらしい動きはして何度も柏ゴールを脅かすのだがこれがことごとくゴールに入らない。何であそこまで行くのにゴールが決まらないのだろう。やっぱり小野が干してたのは正しかったのかと思うと悔しかった。
ぼくの後ろの席では柏サポーターと思われる2人組の会話が聞こえる。あの神戸の11番って誰だ。あれ茂木じゃないか。神戸もいい選手揃ってるよな。
ああ、茂木のこといい選手と言ってくれるんだね。それなのに何で点とってくれないんだ。結局その決定力の差が出て3-0というスコアで終わってしまった。この試合だけで判断するのもどうかというのもあるが神戸の今年の昇格は厳しいかなという気がした。もっと1点の重みを感じないとあんなにチャンスを逃してたら勝てるわけがない。どこかゴール入らなかったけどそれまでの動きは良かったと言い訳してるようだった。
ぼくは席を立とうとした。隣りでは年配の男がビール片手に喜んでる。そしてぼくの前ではバレーボールの栗原恵みたいなかわいい女の子が一人でその勝利の余韻に浸ってた。そして当然勝利に大声で称えてるサポーターもいる。柏って本当にこの町のクラブという雰囲気がある。ぼくはこのクラブはJ2に落ちたら潰れるのではと思ったがそんなことなかった。一地方クラブとしては立派だろう。果たしてサンフレッチェのホームにはどんな雰囲気なんだろう。普段ホームの試合行かないから分からないんだよな。
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