気ままなサポーター
2006.7.5 W杯準決勝 ポルトガルvsフランス ミュンヘン
この試合の前、ぼくはポルトガルの勝利を予想してた。別に意味はない。ただポルトガルの方が強そうな気がしたからだ。だが勝ったのはフランス。しかもジダンのPKが決勝点。GKリカルドはよく反応してたがわずかに取れなかったという感じである。
ポルトガルにもチャンスはあった。C・ロナウドのFKの跳ね返りに当てたフィーゴのヘディングはかなり悔しい場面だ。あれさえ入ってれば試合は分からなかった。ということで試合はかなりの僅差で決まった。
このレベルになるともう1点入れるのが至難の業である。まさに選手の技量、踏ん張り、監督の戦略などがあるがそれ以上に運もある。そういう際どいものを制したチームが勝ち進めるのである画どうもこの辺が日本では常識となってないような節がある。
例えば日本代表のオーストラリア戦。6分の間に3点も取られたチームはないだろう。そしてブラジル戦も前半のロスタイムにアッサリと同点にされた。あれなどは1点の重みを感じてない証拠だ。いや、選手もプロなんだからそれくらい分かっているはずだが日本の文化として分かってない気がする。だから点の取られ方が軽い。
これは日本のサッカーの歴史が浅いことの象徴だろう。サッカーというものが血肉化してない。少なくともW杯で優勝争いをするような国はサッカーが血肉化している。確かにオーストラリアやアメリカなどのような国でもある程度の成績を収めたが日本と対戦したクロアチアとセルビア・モンテネグロなんて内戦で明日の生活さえも分からないのにサッカーの練習をする選手がいた。いつか戦争が終わって再びプロとしてサッカーをプレーできることを考えて。そういう国とは明らかに違うだろう。
こういうのは日本のサッカーの歴史が浅いのでしょうがない。しょうがないのであるがせめてプロであるJリーグの選手はそれをピッチで魅せて欲しい。というかサンフレッチェの選手だ。
開幕時寿人がコメントしてた。あんなに簡単に失点してしまうと勝つことなんてできない。コンスタントに得点してた寿人だから言えるセリフだが的を得ている。
サンフレッチェの選手も今回のW杯は観てるはず。1点の重みを感じて欲しい。1点で試合が決まる。1点で天国と地獄が分かれる。かといって望月の超守備的サッカーは御免だ。まだ失点はしててもヴァレリーの超攻撃的サッカーの方が面白かった。あれ、さっきと言ってることまるで違うような。結局サポーターって我侭だな。こんなサポーターに付き合わなきゃいけない選手、やっぱり大変だなあ。
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