カズはどうした
2006.7.1 W杯準々決勝 イングランドvsポルトガル ゲルゼンキルヘン
イングランドが負けた。それは勝負事なのでありえる話であるがぼくが一番ショックだったのはジェラードがPKを失敗したことである。よりによってジェラードだけは絶対決めるだろうと思っていた。
ジェラードはとても安定感のあるプレイヤーだ。去年世界クラブ選手権で日本に来た時本当に上手いと思ったものだ。そもそも彼がいなかったらチャンピオンズリーグの決勝もリバプールはACミラン相手に前半に3失点、後半に同点に追いつくことなんてこともできなかっただろう。逆にそのイメージがあるからぼくはジェラードに対するイメージを膨らませてしまったのかもしれない。
このジェラード、今回のW杯は振るわなかったけどそれでも1点決めてる。中盤から得点にも絡む、まさに中心になるにふさわしい選手。これをサンフレッチェに当てはめるとカズなのだ。よくカズにジェラードを目指せという声を出すサポーターもいる。ぼくもそうなって欲しい一人だ。そのカズが最近練習に参加してるということだ。
ぼくはもしかしてカズもフェードアウトしていった数々の期待の若手と同じ道を歩むのかと思った。絶対的に中心選手だったのに突如試合に出なくなり練習にも参加しなくなってしまった。原因はオーバートレーニング症候群、何ともハッキリしない病気である。そしてカズのいない試合を観る回数が増えてくるにつけぼくらの脳裏にもカズをメンバーとして計算しなくなってしまった。考えてみたら悲しいことだ。ユース代表では絶対的なキャプテンでもあったのに。ここでぼくはカズのチャントを思い出した。
俺たちの和幸
俺たちの誇り
ああ、本当に誇りだったのに。今シーズンはまたピッチに戻ってきてくれるのだろうか。いや、試合に出るというだけでなくて本来のパフォーマンスを取り戻すという意味において。そしてぼくの脳内にあるジェラードになってくれるのだろうか。
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