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2006年6月29日 (木)

諦めの心境

サッカー日本代表:元広島監督・小野氏がコーチ候補

 新生日本代表のコーチに元広島監督の小野剛氏(43)が急浮上していることが28日、分かった。日本協会関係者は「反町氏以外にも、日本人コーチが入る可能性がある」と話した。協会側は若手育成に定評のある人材を数人リストアップしており、その最有力候補に小野氏が挙がっている。当初アシスタントコーチには次期五輪代表監督の反町康治氏(42)のみを起用する方針だったが、次期日本代表監督が決定的なオシム監督が「日本人コーチを置いてほしい」との希望を持ち、反町氏が五輪代表との日程重複でA代表を抜ける期間もあるためコーチ2人制に切り替えた。

 小野氏は95年に協会の技術委員に就任し、分析の専門家で96年アトランタ五輪ではブラジルが最終ラインのハイボールの処理に不安を持つと指摘してマイアミの奇跡のきっかけをつくった。98年W杯フランス大会では岡田体制でコーチを務めている。03年にはJ2広島の監督に就任し1年でJ1に復帰させ、DF駒野、FW佐藤寿らを育てた。オシム監督の就任が決定すれば、小野氏の入閣も大きく前進する。

スポーツニッポン 2006629

 ブーッ!この記事を読んで口のものを吹き出してしまいそうになった。な、な、何で小野が。しかも駒野と寿人を育てたってそりゃ勘違いもいいとこだ。駒野は小野が来る前からスタメンだったし寿人はJ2仙台で得点王となる実績から獲得したのである。逆に小野の元でフェードアウトした選手、高橋泰、茂木弘人を始めとして再び森崎ツインズ、前田俊介といった選手が輝きを失っていったような気がする。その為若手の育成がダメだと辞任後はついこの間までマスコミが書いたことだった。まあいい、代表ならサンフレッチェと違って見る目も厳しくなる。サンフと同じ事をしていたら途端に批判にさらされるだろう。というかオシムは実際にサンフレッチェと戦って小野の能力に疑問を持ってないんだろうか。

 いや、まだオシムが代表監督をすると決まったわけではない。ただぼくも日本のサッカーファンの一人として楽しみである。ただ、何でこんな名将に今頃になってスポットライトを浴びせるんだろう。もうすでに3年前から日本にいてジェフで素晴らしい成果を挙げてるのに。反対に小野はてんでどうしようもない監督だったというのに。一体マスコミは何を見ているんだ?

 この一部始終を見てて感じた。日本は永遠にサッカー強くならないわ。

2006年6月28日 (水)

アフリカ大陸から来たディフェンダー

2006.6.27 W杯決勝トーナメント1回戦 ブラジルvsガーナ ドルトムント

 3-0、スタジアムで声援を受けながらもガーナは惨敗してしまった。奮闘はしたものの結局は日本と同じで3点差で負けたことになる。日本よりよっぽど可能性を見せてくれた。が、力及ばずというとこだ。スタジアムで声援を受けてたのも昔東京ドームでマイク・タイソンの試合があったのと同じ心境だろう。どうせ勝つのは分かってるからせめて対戦相手にはがんばってもらって面白い試合を魅せてもらおうと。実際マイク・タイソンは2ラウンドでKOしてしまったがその時会場には対戦相手に立てという声援が飛んだという。つまり誰も本気でガーナを応援してたわけではないのである。

 ただ、ぼくにとって残念なのはガーナがヨーロッパのチームとの対戦じゃなかったことである。アフリカの選手というのは身体能力が高くビヨーンと足が伸びるような感覚がある。だから一味違うサッカーなのだがそれもブラジル相手では全て吸い込まれるという感じがした。

 そういえばサンフレッチェにも以前ビロングというカメルーンの選手がいた。デカくて黒い身体はディフェンダーとしてはうってつけなんだがこれがなかなか期待外れだった。2001年開幕戦こそ5-1という大差で札幌に勝ったことから凄いディフェンダーだと思ったものだ。しかしアウェイの柏戦でゴール前FKのボールに近寄ったビロング、FKまで蹴れるのかと期待したもののボールはバーのはるか上を飛んで行った。さすがにそれ以来FKは蹴ってないがフィードは決して安定してなかった。その為ボールを持つと不安でしょうがなかった。さらにスピード系には全く弱く浦和戦ではエメルソンにチンチンにされた印象がある。そんなビロング、ホーム最終戦には試合に出てないにも関わらず試合後にサポーターのチャントに合わせて踊ってくれた。ああ、ビロングっていい奴なんだな。でも来年はいないんだよなと誰もが思ったであろう。

 そういえばビロングもたまに足が伸びることがあったな。今どこで何をしているのか分からないができればまだサッカーを続けてることを祈る。戦力としては不十分だったけど確かにいい奴だった。デカくて黒いカメルーン人は何気にかわいい顔をしていた。アフリカの選手を観ているとふと思い出すことがあるのであった。

まどろみに漂う

2006.6.25 W杯決勝トーナメント1回戦 イングランドvsエクアドル シュツットガルト

 目が覚めた時は夜が明けていた。TVの画面は付けたまま。ぼくは試合を観ながら寝てしまったのだ。だからぼくはベッカムのFKによる得点はニュースにより知るとこととなる。ああ、これをリアルタイムで見逃してしまった。といっても寝てしまったのは仕方がない。正直ちっとも面白くなかったからだ。

 どうもぼくの中でイングランドというだけで面白いという幻想に囚われてるようだ。というかほとんどのイングランド・ファンはそう思ってるだろう。ベッカムとジェラードが同じチームにいるということはディープ・パープルのアルバム『Machine Head』に『Highway Star』と『Smoke on the Water』が一緒に入ってるのと同じように興奮を得られると考えてしまう。が、実際にはそんな興奮などはなくただただ眠いだけのものだった。

 そもそもイングランドが素晴らしいサッカーをするというのはプレミアリーグのイメージが大きい。だがぼくを含めてほとんどの日本人がイングランド代表の試合なんて観たことないんだ。だからぼくらはそこに勝手な妄想を入れる。ベッカムがピンポイントでパスをしランパートがミドルを放ちルーニーがゴールを決める。中盤ではジェラードがゲームを造りテリーやファーディナンドが安定した守備を見せる。勝手にこんなことを想像していた。そこは個々の選手の能力が高いということもあるがイギリスを紳士の国というレッテルを持ってることも大きいと思う。

 そういえばぼくはイギリス映画が好きで何本か観たが中でも『フル・モンティー』というのがお気に入りだ。仕事もなくプラプラしてる旦那を尻目に婦人達は男のストリップ・ショーに行ってワーキャー騒いでる。あれでイギリスってとんでもない国だなと思ったものだ。そういったとんでもなさ、そう、音楽でいえばセックス・ピストルズのようなハチャメチャさもなくただ気取っただけの雰囲気がある。でもべつのものを思い出してしまった。

 大学の時受けたイギリスの歴史と文化。ビデオを使って講義を受けたが血に塗られ暗く陰険な雰囲気。それでいて世界の覇権を握っていてやたらと覚えるべき名前が多かったような気がする。ぼくはその講義はどんなにがんばってもウトウトとしたものである。そして眠りについた。イングランドの試合を観てたように。

2006年6月26日 (月)

民族の壁

2006.6.24 W杯決勝トーナメント1回戦 アルゼンチンvsメキシコ ライプチヒ

 W杯の最中サンフレッチェの近所の居酒屋にサンフレッチェの応援仲間を集めた。7人の仲間が集まったが、話はやはりW杯だった。中でもドイツまでブラジル戦を観に行った横浜さんからはアルバムと土産話に聞き入るのだった。おおっ、どこもここもW杯一色の街並みだな。いたるとこにフラッグがなびいてる。そんな中横浜さんも青いレプリカを着て記念撮影をしていた。おっ、ドイツ人とも写ってるじゃないか。ってこれよく観たらブッフバルトじゃないか。何でも日本を応援する為に来たらしい。うむ、確かに青いマフラーをしている。ギドも自分とこの選手がブラジルに完全に力負けした光景を観たのは決して快くはなかったろうな。

 横浜さんは試合会場で何人かの日本人サポーターと言葉を交わしてたみたいだ。マリノス・サポーターという人からは駒野悪くなかった、寿人がいれば得点できたのにということを言われたらしい。まあ社交辞令でしょうけどと言葉を結んだがぼくはある程度本心ではないかとも思ってる。あのマリノス戦、下田からのパントキックをそのままゴールに入れてしまったプレーをマリノス・サポーターは観たはずだ。反対ゴールにいたぼくらは一瞬何が起きたか分からなかったがマリノス・サポーターは目の前で観てるはずである。まさかあれをいれるとはという感じで5秒くらい遅れてぼくらは歓喜の喜びを爆発させたのを覚えている。しかしその後の展開もよく覚えてる。

 「しかしあのマリノス戦って先制したかと思ったら後半に久保にやられてガタガタって崩れたよね。あれってブラジル戦を観てて思い出しちゃいましたよ」とHさん。

 「そうなんですよ。ぼくも現地で観てて妙にサンフレッチェとカブってしまって。どこかで観たような光景だと」

横浜さんが頭を抱えるとみんな笑った。W杯での弱い日本代表、Jリーグでのサンフレッチェ、どちらもひ弱だというとこが似ている。ああっ、やはりサンフレッチェは弱かったのだ。その弱いサンフレッチェを立て直す為に来たペトロビッチ、ぼくたちはその新監督に期待するしかないのだった。

しかし、日本人に合ったサッカーって何なんだろ。その点ではメキシコでしょうということになった。背格好も似ているのに強い。あのアルゼンチンに勝ってしまうのではないかと思ったとHさんは力説していた。

その時、横浜さんは「でもあいつらバカですから」と言った。

「いや、ドイツに行くとメキシコ人一杯いたんですよ。その大半がチケット持ってないんですよ。それで結局現地でもチケット手に入らずにパブリック・ビューイングで盛り上がってるんですよ。それにも入りきれない人も多くてそういう人はバーで酒飲みながら観戦してんですよ。一体何しにドイツまで来たのか。それでもあいつら盛り上がってますからね。あのバカさ加減は日本人には真似できませんよ」

民族性、確かにそこには越えられない壁があるのかもしれない。

2006年6月25日 (日)

監督の力

2006.6.24       ドイツvsスウェーデン アリアンツ・アレナ

 ドイツの選手というのは力強い。あの屈強な肉体に闘志溢れるプレー、これはもう太刀打ちできないのではなかろうか。選手層が薄いことから誰も監督になりたがらなかったのが嘘みたいだ。あえて監督就任を受けたクリンスマンは大正解だった。

 しかしこういう試合を観ると日本はやはり決勝トーナメントには行けなかったと思う。とにかくレベルが違いすぎる。スウェーデンも強いはずなのに全く寄せ付けない。一体ドイツ人は何を食えばあんなにたくましくなるのか。

 食については以前も書いたがあの国の食卓には日本人なら驚くだろう。よくドイツ人はソーセージとジャガイモしか食べないと言われるがほぼ間違ってない。しかもそれが単品で来られる。つまり食事としてソーセージならソーセージだけ、ジャガイモならジャガイモだけ、パンならパンだけという具合にしか食卓には上がらない。栄養的には非常に偏ってる。それでこの強靭な身体を造り出すんだからミステリーだ。何だか日本で栄養学だとか栄養バランスだとか言われてるのがバカらしくなってしまう。日本食を食べてる限り味噌汁飲んでるだけでもかなりの食品を食べてることになるだろうに。

 そういうのを考えると日本の強化プログラムは的外れなのではなかろうか。いや、だからってぼくに具体的なアイデアがあるわけじゃないけど。だってぼくはサッカー素人だし単に一人の観客の視点での素朴な疑問をぶつけてみただけだから。

 そういう時に日本の次の監督にオシムと交渉してることが分かった。といってさしたる驚きもないだろう。普通にJリーグを観ているとオファーはするだろうなと誰でも予想はついたはずだ。サッカーは監督がやるわけではないがジェフ千葉の試合を観てると期待というか楽しみにはなってしまう。何せクラブに金がないことから毎年草刈場のように主力選手を引き抜かれてるにもかかわらず上位の成績を収めている。まさに選手の力量に劣る日本にはうってつけだろう。

 ある意味選手層が薄いということにおいてはサンフレッチェも似ている。だからぼくはオシムのようを監督が欲しかった。と思ってたらペトロビッチはオシムと面識があるらしい。これだけでこの監督に期待してしまう。一体どういうツテでこの監督を連れてきたのか謎だがもしかしたらジェフの協力でオシムから紹介してもらったのではなかろうか。まあこれもその内真相は明らかになるだろう。

 果たしてヴァレリーの時のようなエキサイティングなチームができるだろうか。だとしたら本当に長く待ち望んだ監督が来たことになるのだが。

2006年6月23日 (金)

必要な人間

2002.6.22       W杯グループリーグF 日本vsブラジル ドルトムント

 完全に力負け。それは分かっていた。だがこうもまざまざと力の差を見せ付けられると愕然としてしまう。それでも寿人が選出されていたら。巻がこの試合で可能性を見せただけに寿人の決定力が欲しかった。クロアチア戦のFW陣の決定力のなさを見たらやっぱり寿人だった。本当に勿体無かった。

 寿人は攻撃力のないサンフレッチェで本当に1チャンスをモノにしている。マリノス戦などはまさかあれは入らないだろうという際どいゴールを決めている。あれを観ていたら寿人をW杯に出したいと思うはずだ。もしかしたらサンフサポだけじゃなくマリノス・サポーターもレッズ・サポーターもそう思ってるのかもしれない。少なくともベガルタ仙台のサポーターには分かってることだろう。いずれにしてもそのゴールを観てしまったらその能力に可能性を感じてしまう。

 しかし、寿人の代わりに柳沢が選ばれたのはサンフレッチェにも罪はある。開幕戦のハットトリック、あのせいで何度地上波の放送で柳沢への期待を促す映像として使われたことか。結局あの試合くらいしか活躍してないことなんて一般人は知らない。一方寿人は固め取りはしないがコンスタントに得点を重ねている。どちらが計算できる選手かといえば明白だ。

 そういえばサンフレッチェはよくよく引き立て役になってしまう。2005年シーズンの玉田のゴール、先程の柳沢のハットトリックと地上波に出る代表選手の活躍シーンの相手は必ずサンフレッチェだ。結果としてチーム一丸となって寿人のW杯の選出を阻止したことになってしまった。

 でもそもそもいくらそんな映像が流れようと寿人のプレーをほとんどの人が観てないというのが問題だ。もし観てたら選出の世論は高まっただろう。これには普段はサッカーに関心を示さないニワカ日本代表サポーターの責任でもある。結局日本がW杯で勝てないのも選手や監督の責任とも言い切れないとこがある。まあこういうW杯になると湧き出てくるニワカ日本代表サポーターは今回のグループリーグ敗退でやっぱり日本は弱いやと青いレプリカも押入れにしまうに決まってるが。

 以前ドイツGKオリヴァー・カーンが言ってた。毎日クラブで練習をやってて一番恐いのは練習を見学に来る爺さん達だと。爺さん達は練習後カーンに忍び寄ってこう告げるらしい。

 「今日調子悪かっただろ」

 見事爺さん達にその日の体調を見抜かれたカーンをギョッとしてしまったらしい。これは練習で手は抜けないと。日本ではJリーグのクラブの練習に何人来てるだろう。それ以前に観客数が少なすぎる。中でもサンフレッチェは少ない。だからこそぼくのような人間が必要なんだ。

2006年6月21日 (水)

日本のスタイル

2006.6.20       W杯1次リーググループA ドイツvsエクアドル リーグベルリン・オリンピアシュタディオン

 もうこれは最初からドイツが勝つことが決まったような試合であった。ドイツ・サポーターも試合の勝敗よりも何点入るか楽しみにして観てるという感じだった。勝ち抜くことが難しいことから誰も監督をやりたがらなかったドイツだがあえて監督就任を受けたクリンスマンは正解だったろう。この勢いはもうちょっと強いチームがいても1次リーグ突破してしまいそうなくらいである。Aグループがこの組み合わせになったのはよっぽど自信がないからと言われてたものだが。

 それでもクローゼというストライカーがいる。この試合でも2得点決めた。日韓大会の時は競り合いで負けてるように見えたが今回はそんなことない。ドイツもこういう選手が出てくるのが羨ましいとこだ。でも正直このクローゼ、ドイツ人ぽくない顔だなと思ってたらポーランド人とのハーフみたいだ。道理でと納得してしまった。

 ドイツ人というのはデカくて硬い顔をしてる。かといって大食いという訳でもない。ぼくがドイツに行った時一緒にピザ屋に行ったドイツ人に「日本人ってこんなに食うのか?」と驚かれてしまった。それを言うならドイツ人は何でそんなもんしか食わなくてそんなに巨大になってしまうんだよと答えたかったもののそこまでの語学力はなかった。

 その語学力がなかったことがあってぼくは何回か話に付いていけないことがあった。日本人、ドイツ人の数人でカフェへ行ったことがあるのだがそんな場所でいきなりネオナチの話なんてされた日にはたまらなかった。日本では考えられない光景である。つくづくお堅い国民性だという気がした。そういえば街にも少しもいかがわしいものがない。パチンコ、ネオン、コンビニ、ゲームセンターといたものがない。しかも歩いてる人の格好といったらお洒落とは程遠い格好をしている。そういう意味ではサンフレッチェのTシャツ以外自分で服を買ったことがないというぼくに合ってるのかもしれない。いずれにしてもお堅い国民性だ。

 そのお堅い国民性はサッカーにもよく現れてる。まるで教科書のようなサッカー。日本でこんなサッカーをやるとそんなお決まりのサッカーをやってちゃ勝てないなんてことになってしまう。それでも今大会でドイツが優勝でもすれば途端にドイツサッカーこそ原点とドイツサッカーを取り入れようとする。ついこの前までフランスを参考にしようと言ってたのに。その節操のなさが日本であるがある意味柔軟性がある。だから日本の街はあんなゴッタ煮のような光景になってしまうんだ。

 でもサッカーにおいてはもうそろそろ日本のスタイルを確立せねばいけないという論調がある。確かにそうだがもしかしてスタイルのないのがスタイルなのではなかろうか。何でもいいものは取り入れていく。となればすでに日本のスタイルは出来上がってるような気がするんだが。

2006年6月19日 (月)

熱くなれない

2002.6.18 W杯グループリーグ グループF 日本vsクロアチア 

 ぼくはこの試合をお茶漬けを食べながら観ていた。もはや日本のグループリーグ敗退は決まったものとして感じてしまう。さすがにあのオーストラリア戦を観た後では望みを抱くのが無理というものだ。

 当然のことながらこの試合には駒野はピッチに入ってなかった。これでぼくはこの試合へ疎外感を感じるのだった。ただしスタメンの加持は明らかに駒野より良かった。やはりこのレベルではまだキツかったのだろうか。寂しさを憶えてしまった。

 それにしても日本のシュートは入らない。特にFWの決定力のなさは絶望的だ。ジーコはシュート練習は歯磨きみたいなものとシュート練習ばかりやらしてるらしいが練習の成果はちっともなかった。そして後半はミスばかりが目に付きあんな簡単なパスが通らないかなと首を傾げてしまう。やっぱり他の国の試合を観てるとレベルが落ちるというのは認めざるをえない。

 それでもTV中継のあるTV朝日の煽り方はすざましかった。TV朝日だけじゃなくNHKも大河ドラマの出演者に日本代表への応援メッセージが放映されたりと様々なタレントが日本代表への思いが発せられてした。一々そんなの観てないのだが果たしてその中で何人がサッカー観てるのだろうか。そして何人のタレントがこのW杯に便乗して聞くに堪えれないコメントをしてることか。ロナウジーニョのことを話したりしてるがロナウジーニョってどこのクラブに所属してるか知ってるのだろうか。W杯は楽しいものの普段からサッカーを観てる者にとって違和感を感じることが多い。

 しかし一番違和感を感じたのはこの試合の最後だった。日本は絶対に勝ち点3が欲しかったが引き分けを告げるホイッスルを聞いた瞬間喜んでる日本のレプリカを着た女性がカメラに映し出されていた。結局そんなのW杯の瞬間だけサッカーファンになった人に決まってる。えてしてこういう人に限ってチケットを手に入れてるのが不思議なとこだ。そういえばローリング・ストーンズの日本発公演の時もコンサートを観たというのは決まってそういう人だった。あの時ミック・ジャガーはみなさんも一緒に歌ってくださいと『You Can’t always get What You Want』を歌いだしたが果たしてあの中の何人があの曲を知ってただろうか。ビデオで観た時半分もいないように感じた。

 日本が弱いということもあるんだがどうしてもこのW杯に関して他人事のように感じてしまう。いや、決して日本を応援してないことはないんだが。

2006年6月16日 (金)

強いイングランド

2006.6.15       W杯グループリーグ グループB イングランドvsトリニダード・トバゴ 

 昔ぼくの友人でアメリカのドラマ『ナイトライダー』が好きなやつがいた。結構ワンパターンだったので次第に飽きるような内容だが主人公の人工知能搭載カーが数々の事件を解決するのは楽しかった。その友人も好きな理由はどんな危険なとこに行っても必ず助かるから安心して観れるからということだった。

 この試合においてぼくはそれと同じ感覚を持って観戦できた。なかなか点の入らなかったイングランドだが圧倒的に攻めてる。こうなるともう誰が点を決めるかということをワクワクしながら観るだけだ。長身のクラウチがベッカムのクロスに合わせるか。それともランパートがミドルシュートを決めるか。それともオーウェンかと。

 しかし、それもあまりにもゴールが決まらないと段々と不安が立ちこめてくるのだった。サッカーではよく攻めてるチームが一発のカウンターにやられるということがある。ここまで入らないとそうなる可能性は十分考えられた。

 入らない入らない入らないシュート。まるでどこかの国の代表を見てるようだ。いや、シュート打ってるだけよっぽどマシだが。

 段々と手に汗が出てきた。クラウチなどはベッカムのピンポイントのクロスを外した時にはさすが20試合ノーゴールという成績を残したことがあると思った。そしたらそのクラウチがやっとのことで決めてくれた。そのクロスもベッカムだった。そして最後にはジェラードが追加点を決めた。ぼくはこのジェラードの前に屈み気味にドリブルする姿が好きだ。そのジェラードのゴールで試合を締めくくったとなるとこれはもう完全にハッピーエンドである。まさに『ナイトライダー』を観てるのと一緒だった。

 サッカーというものをこういう気持ちで観ることは滅多にないことだ。改めてW杯というものが楽しいということに気付かされるのだった。だってぼくの応援するサンフレッチェ広島はいつも胃を痛くさせて落胆ばかりさせているからだ。こういう舞台に出る選手の1人でいいからサンフレッチェに欲しいものだ。ってよく考えたら駒野友一が出てるじゃないか。

2006年6月15日 (木)

マイナーな対戦

2006.6.14       サウジアラビアvsチュニジア ミュンヘン

 ぼくが大学の時ソ連崩壊を見事に予測した教授がいた。その教授は自らまさか自分の言ってたことがこれ程当たるとは思わなかったと豪語し自分の分析能力を自画自賛してた。こういうことをよく行いこの教授の分析能力は並みの評論家をはるかに超えている。

 しかし、ぼくが在学中これからの予測というものを聞いたことがない。予測が当たったという話はいくらでも聞くが肝心なこれからの社会の動きなどは言及してなかった。結局終わったことに対して自分は予測してたと言ってただけだ。そこまで分析能力があるのなら本にでも書いてるはずだ。実際に本の出版をしたことがあると言ってたし。ただ言葉巧みに学生にカリスマを与えるにはいい方法ではあった。

 そこでぼくもその教授のように後出しジャンケンのようだがこの試合は面白いのではと思ってた。というよりサウジアラビアはイケるのではと思ってた。というのもアジア予選で韓国戦を観たが滅茶苦茶強かった。中東の独特なリズムと個々の選手が足がビヨーンと伸びるようなプレー。これは凄いチームだと思ったものだ。本戦でどれだけやるのか見モノだった。そしたら今大会で一番面白かった試合になったらしい。観たかった。

 残念ながらこの試合は地上波での放送がなかった。だからぼくは放送が観れなかったのが悔やまれる。W杯前にスカパーか衛星放送に加入しようかと思ってたが考えてる内にW杯始まってしまったのである。それでも毎日何かしら中継してるのでまあいいかという気になった。そしてらやっぱりこういうマイナー国のカードは放送枠から外されるのだった。結局サウジアラビアなんて人気ないから放送はないだろう。ということはぼくは1試合も試合を観ることができないのかもしれない。残念だ。

2006年6月13日 (火)

日本の敗戦

2006.6.12       日本vsオーストラリア 

 負けた。3-1で負けた。スコアからいえばボロ負けだ。まあこんなもんかもしれない。日本はとにかくシュートが枠に入らない。オーストラリアは枠に行ってるし積極的にシュートを打つ。何で日本はゴール前でパスを廻すんだろう。シュートを打てよ、シュート、シュート。

 ハッ、これはどこかで言ってるセリフだ。そう、サンフレッチェの試合でぼくはいつも言ってる。ただ寿人のお陰で最近はそのセリフを言ってない。少ないチャンスをモノにする寿人。ああ、やっぱり寿人がメンバーに選ばれていたら。今更ながら勿体無いと思う。

 この試合各地でパブリック・ビューイングが行われぼくも青いレプリカの女の子を2人見た。そういうのはみんな5番を付けている。TOHOシネマズでやってるので行こうかとも思ったが2500円もするので止めておいた。所詮スクリーン観戦にそんな金を払うくらいだったらJリーグの試合に行った方がいい。ただぼくの場合スタジアムのチケットを持ってたとしてもドイツまでは行かなかっただろう。20万以上交通費を掛けて行くくらいなら100回近く近場のJリーグの試合を観た方がいい。もしくは広島に何回行けるか。ぼくがこんなこと言うのも周りに現地まで観戦に行く人がいるからだ。どうやってチケットを手配したのかは知らないが少なくとも一人は何らかのツテで貰ったみたいだ。

 実を言うとぼくは前回の日韓大会の時4試合観戦した。その中には日本vsベルギー戦も含まれてる。そしてその4試合ともぼくはチケットを買ってない。全て懸賞で当たったり友達に貰ったりした。だからぼくはW杯のチケットにプレミア感を持ってない。その分Jリーグにはずいぶん金を落としてるんだが。

 そういえば前に日本代表の親善試合のチケットが余ってるといってぼくに買わないかと連絡してきた知り合いがいる。よっぽど喜んで飛びついてくるのだろうと予想したのだろうがぼくは丁寧にお断りをした。何で余ったチケットをぼくが定価で買わないといけないんだ?しかもその時の代表にはサンフレッチェの選手が一人も入ってなかった。サッカー好きなら代表が楽しみでしょうがないと考えてるみたいだが実際は全く違う。応援はするがそれはサンフレッチェを観る時とは全然違う。その証拠にぼくはサンフレッチェのレプリカは4枚持ってるが代表は持ってない。何となく着たいと思わない。さすがに駒野がW杯メンバーに選出された時には買おうかと思ったが。

 その駒野もいいとこを見せられずに終わってしまった。よくがんばってたと思うがなにぶん負けてしまった。もう次からはピッチに立ってない可能性が高い。負けたのは残念だし駒野が本来の能力を見せられなかったのも惜しいが仕方がないことだと思う。どの道勝ったとこでJリーグの人気につながらないしどうでもいい気もする。まあインターネットの掲示板では駒野が戦犯のように書かれてるがJリーグ観てない人に言われてもねえとさして腹も立たない。マスコミもW杯の時だけ煽って普段サッカー無視してるもんな。そんな国が勝てる訳ないだろ。

2006年6月11日 (日)

Yesterday’s Paper

2006.6.10  イングランドvsパラグアイ フランクフルト

 W杯において日本を置いてぼくの最も注目するチームがイングランドである。そう、ぼくはミーハーと言われようと何と言おうとベッカムが好きだ。現役選手の中で一番好きである。あのフォームとボールの軌道の美しさは素晴らしい。そのきれいなプレイにぼくは教則DVDまで買って公園で真似したくらいである。そしてもう1人ぼくの最も好きな選手の1人、スティーブン・ジェラード。この2人がいるイングランドはその存在だけで興奮してしまう。

 試合はベッカムのFKからオウンゴールが生まれイングランドの攻撃が続く。ジェラードも守備に攻撃にとよく貢献してる。ジョー・コールのドリブルも鋭い。確かこの選手以前ウエストハムでフォックスとチームメイトだったな。そしてランパートのミドルシュートは強力だ。遠めからあれだけ精度のあるシュートを打たれたんじゃディフェンダーは下がる訳にもいかないだろう。他にもオーウェンのスピード、クラウチの高さ、目が離せない。

 しかし、後半に入ってイングランドが攻められたということもありぼくはもう眠たくなってしまった。元々早く寝る方なので22時からのキックオフは辛い。まだ早朝4時の方が起きていられるのだ。

 ああ、眠い。瞼が重い。HDDに録画してるのだから明日観ればいい。なのにそれはしたくない。ぼくはどうしてもライブで観たいのだ。終わった試合を観るなんてやっぱりできない。そんな結果の分かってる試合を観ても今の臨場感は味わえない。W杯の期間中はこうやって睡魔と闘う日が続くのだろうか。

 そういえばローリング・ストーンズがYesterday’s Paperで歌ってた。

Who wants yesterday’s paper

Who wants yesterday’s girl

Who wants yesterday’s paper

Nobody in the world

 サッカーの試合において録画で中継を観るというのはまさに昨日の新聞を読むのと同じこと。毎日毎日サッカーの中継が放送されるのは嬉しいことのようであり辛いことでもある。でも4年に1回のことなんだから辛抱しよう。といって1年中サンフレッチェの試合を観てるんだが。

2006年6月10日 (土)

W杯開幕

2006.6.9   ドイツvsコスタリカ ミュンヘンW杯スタジアム

 W杯が開幕した。ぼくは早めに寝て夜中に起きた。TVのスイッチを付けると試合はもう後半に入っていた。すでにドイツがリードしている。予想通りの展開でガッカリだ。ドイツに負けて欲しいという訳ではないが自分がゴールシーンに立ち会えなかったことが悔やまれる。それでも3-1のスコアからコスタリカ、ワンチョペのゴールで3-2となった時は試合としての面白みが出てきた。結局フリンクスがスーパーミドルシュートを決め4-2となり試合を決めてしまった。これで再び予想通りの結果となったものの今度は自分がリアルタイムで観たことで素直に楽しめた。

 ドイツは強くて上手い。日本とは3国同盟を組んでたこともあり親近感を持つ人も多いのではないだろうか。そういえば親善試合で日本にやって来た時ドイツのレプリカを着ている日本人がいたな。日本よりドイツ応援するというやつもいた。まあそれは好みだから別にいいのだが実はぼくドイツ人が嫌いだ。なぜって日本人をバカにしてるからだ。

 ぼくは20歳過ぎにドイツに1ヶ月行ってたことがある。マールブルクというフランクフルトの上の小さな町だ。そこでドイツ人との交流をはかりお互いに親睦を深めたと言いたいとこだが実情はその逆でドイツ人のぼくを見る目ばかりが気になった。明らかにバカにした態度。このジャップがとでも言いたげな歪んだ表情。クソッタレ、日本人だと思ってバカにしやがってと何回思ったことか。そこでドイツにかぶれて何ヶ月もドイツでホームステイしてる学生なんかがいたがぼくには信じられないことだった。ドイツ語も少しは喋れるようになったもののもう2度と行きたいとは思わなかった。

 所詮日本人なんて欧州ではそんな風にしか見られないのだ。ぼくはロックは洋楽しか聴かないし映画も洋画しか観ない癖に西洋が大嫌いだ。結構邦楽ばかり聴いてるやつに限って西洋かぶれになってサッカーはJリーグなんてとバカにする傾向があるような気がする。まあ気のせいかもしれないが。

 それでもドイツには勝って欲しいと思う。何だかんだでホスト国だし。それにあんまり弱いと駒野の輝きが相手が弱かったからということになる。でもそんな心配をよそに本当にドイツ優勝してしまいそうだ。根拠は大したことじゃない。単に試合観てたらそんな雰囲気があったというだけのことだ。

新体制

新コーチにポポビッチ氏=Jリーグ・広島

 J1の広島は9日、新コーチにランコ・ポポビッチ氏(38)=オーストリア=が就任すると発表した。同氏はミハイロ・ペトロビッチ新監督(48)が今年5月まで指揮していたオーストリアのクラブでコーチを務めていた。 

(時事通信) - 691831分更新

 ポ、ポ、ポポビッチーッ!って別人じゃないかよ。しかもオーストラリアじゃなくてオーストリア。以前所属してたポポビッチと間違えたのはぼくだけじゃないだろう。というかそのポポビッチは今W杯でドイツにいるし。

 ようやく新体制が整いつつあるようだ。恐らくはセレーゾと契約できずに已むに已まれず契約したペトロビッチだがコーチも連れて来ることで欧州路線が復活する。ベットもジニーニョもウェズレイも好きだがやはりサンフレッチェは欧州が似合う。これで今年残留して徐々に外国人も欧州の選手が揃うようになれば本来の姿に戻る気がする。やっぱりサンフレッチェは他のチームよりもマニアックな雰囲気がないとなという気がする。

 しかし、もはやブラジル体制となって4年目である。J2から応援するようになったサポーターはそんなこと知らない。もしかしてそういう人はぼくとは違った考えを持つのだろうか。まあそういうぼくも熱心に応援をするようになってまだ6年くらいなのだが。

 4年前、ガジエフに代わり木村が監督となり降格した。今回は小野が辞任して望月が代行、そしてペトロビッチ。シーズン中の交代という意味では一緒だが日本人、外国人という順番は逆だ。ぼくは密かにいいチームを造ってくれるのではと期待してる。だってペトロビッチにポポビッチって名前聞いただけで凄そうだろ。

 またそんなんで期待してという感じだがしょうがない。だって他に判断する材料がないんだもん。

2006年6月 8日 (木)

新監督決まる

ペトロビッチ氏が新監督に Jリーグ1部の広島

 Jリーグ1部(J1)の広島は7日、オーストリア、スロベニアなどのクラブで監督を歴任したミハイロ・ペトロビッチ氏(48)が新監督に就任すると発表した。
 ペトロビッチ新監督は現役時代にディナモ・ザグレブなどでプレー。1980年には当時のユーゴスラビア代表としてワールドカップ予選に出場した。ことし5月まではオーストリアのシュトゥルム・グラーツで采配(さいはい)を振るっていた。来日予定などについては、現在調整中という。
 広島は4月に小野剛監督が成績不振で辞任。望月一頼GKコーチをワールドカップ(W杯)による中断までの期間限定で監督に充てていた。
                           (了)

[ 共同通信社 2006年6月8日 0:21 ]

 この報道にぼくはどういう反応を示せばいいんだろうか。とりあえず新監督が決まったということを喜べばいいんだろうか。それともやっと見つかったのかよという反応を示せばいいんだろうか。一つ言えることは今まで何やってたんだということである。そして織田強化部長がブラジルに飛んだらしいが当初のアテは外れたということらしい。まあぼくとしては最初からトニーニョ・セレーゾなんて無理だと思っていたが。

 この監督についてはぼくは何も知らない。ただ写真を見る限りではなかなかイケてる。なかなか監督っぽい顔をしてるじゃないか。これでクラブもブラジル路線から抜けるだろう。

 ぼくはいつだって顔で判断してる。監督というもの見た目で相手に与える心理的プレッシャーという面でも必要だと考えてる。とはいえガジエフの時はソ連書記長のような風防にも関わらずチームを低迷させてしまったからな。やっぱり人間顔じゃないんだよということか。

2006年6月 6日 (火)

駒野のプレー

2006.6.4       日本vsマルタ デュッセルドルフ

 この試合でのぼくの興味は当然駒野のプレーだった。いよいよW杯前の最後の親善試合。こんな試合に駒野が出てるのにドイツ戦と比べて興奮はなかった。もはやドイツ戦で駒野の高いレベルは証明されたわけでこの試合はそこを実績としてどう上積みしていくかというとこだった。

 気のせいか中継中駒野の名前が呼ばれることが多いような気がする。それだけボールの来るところに顔を出しているということだ。確かに駒野はピンチにおいても守備についてる。やっぱりこの選手はワールドクラスなんだろうかと考えてしまう。シュートをふかした場面もあったが逆によくあのポジションにいたとぼくなどは感じてしまう。

 もはやぼくは駒野のプレーを第一に観ている。そして解説者が駒野のプレーをどう解説するかに神経を尖らせている。そして日本代表がシュートを外す度にあそこに寿人がいればなあと感じてしまう。あれだけチャンスがあり何で決められないのか。

 でも駒野が良かったという訳ではない。ただ以前は代表の中では『ウォーリーを探せ』のように存在感がなかったのでとりあえずこうやって名前が呼ばれてるというのが嬉しい。そりゃ本大会も出てくれればそれにこしたことはないがそれを願うのは加持の怪我を祈るようで複雑なものがある。確かに本大会のピッチに駒野がいればそれだけで興奮するだろう。

 それでも駒野があんまり活躍してしまうとぼくにはある不安が立ち込める。それはどこかのクラブチームに強奪されるのような気がするのだ。過去に高木、久保とチームのエースが強奪された。資金力のない広島、魅力あるオファーには当然付いていくだろう。

 駒野には活躍して欲しい。でもあまり注目されたくない。ああ、ジレンマだ。

2006年6月 4日 (日)

情報難民

 楽器屋に行った時ベースを眺めていると大抵店員が近寄ってくる。高いものなのでそうそう買えるものでもないが、逆にそれだけに店員も忙しい訳でもない。なので話し相手になってその内買ってくれればという感じなんだろう。大抵はどんな音楽が好きなのか聞かれそれならこのベースがいいよという話につながるのだ。

 そんな時ぼくはいつもパンクが好きだと答える。セックス・ピストルズやクラッシュは元よりジョニー・サンダースが好きだと言う。おお、ベーシストでジョニー・サンダース好きという人初めてだよと言われ1970年代後半のパンクの話になるのだがじゃあ年はぼくと同じくらいだろと言われぼくの年齢を言うと5歳以上若いのでエッという反応を受けてしまう。そう、ぼくはリアル・タイムでパンクとは接触してない。全ては後追いで本などを読んで当時の知識を得ただけなのである。だからその後付の知識から当時のパンク・キッズの様子を認識している。

 当時、パンク・キッズは主にピストルズとクラッシュに分かれたらしい。確かにぼくもパンクというとこの2つのバンドのイメージがある。ジョニー・サンダースは好きだがパンクのイメージといったらこの2つのバンドになってしまう。ロックで言えばプレスリーやチャック・ベリーがサンダースでビートルズとローリング・ストーンズがピストルズとクラッシュになる。が、一つ大きな違いは当時ピストルズ派とクラッシュ派で分かれていたパンクスだが根っこの部分では同じパンクということで強調してたらしい。そこはビートルズとストーンズのファン層がお互い反目しあってたのとは違う。もっと言えばセリエAのローマとラチィオのサポーターが相容れないのとも違う。きっとその関係はJリーグのチームの関係に近いのだろう。

 ぼくは仕事の帰りにジェフ・サポーターのおじさんを車に乗せた。おじさんはジェフにFWがいないことを嘆いていたがサンフレッチェを応援してるぼくとしては贅沢な悩みだった。そしてぼくもサンフレッチェの話をするのだがそこでお互い反目しあうこともライバル心を掻き立てられることもなかった。最後に行き着いたのはもっとJリーグの試合TVでやればいいのにとか土曜は仕事だから観に行けないよねということだった。つまりは同じJリーグファンということで暗黙の共同意識があったのだ。

 結局JリーグはTVを付けても扱ってない。新聞の扱いも小さい。欲しい情報があれば自らネットで探さないといけない。試合が観たければ生観戦かスカパーに入るしかない。そういう情報難民みたいなとこがありお互い手を取り合っていかなければならないのだ。そこが1億中流社会を反映したリーグになってる原因の一つでもあるのだ。

 ただどうなんだろう。確かにもっと人気が出て欲しいと思うこともあるが、こういう状態だからこそ親密になれた人がいたような気がする。難民同士手を取り合っていこうというような。これから先もっと反映するのか衰退するのか知らないが少なくともぼくは今の状況を楽しんでるような気がする。いや、本当はもっと発展しなきゃいけないんだが。

2006年6月 3日 (土)

理念を感じない

 何だか新監督の発表が一向になされない。織田強化部長がブラジルに渡ったというとこで情報が止まってW杯の陰に隠れてどうでもいいような空気になってる。これはトニーニョ・セレーゾとの交渉失敗したとみるのが妥当なのではなかろうか。だとしたら他にもいくつか候補がいる訳でもなく結局日本人監督に落ち着くだろう。まあそれはそれでしょうがない。

 しかし、今までの監督人事に関してはやはり不満がある。そもそも小野にあれだけ大きな信頼を寄せたという時点で終わってるのだが普通あんな無能監督雇ってたら次の監督の候補ぐらい最初からたてておくだろ。少なくともあれだけ勝ちがない状況において次の監督を探すということをやってなかったことになる。これがこのクラブのぬるさでもある。ぼくらがもう小野はクビだろと言ってた頃しぶとくクビにしなかったのは単に他の候補をたててないだけの話だった。何とも情けない限りである。普通だったら中断前のナビスコカップではもう新監督がスタジアムで見学ぐらいしててもいいようなもんだ。やっぱりこのクラブは普通じゃない。

 いずれにしても新監督はブラジル人ではなさそうだ。となれば日本人だろう。ぼくはあの人だという想像はついてるが名言は避けたい。まあ引き出しがなくなってもうそこしかないといった人選であるが。金のないクラブだからしょうがないとは思う。

 それにしてもあまりにも理念がない気はする。セレーゾは鹿島を優勝させたがじゃあセレーゾのどこが気に入ってたのか。最近の外国人選手にしてもサンパイオ、マルセロ、リカルド、ベット、ジニーニョ、ウェズレイ、いずれもJリーグでプレーしてたというだけでオファーを出してないだろうか。少なくともマルセロみたいな3流外国人と契約するなんて正気の沙汰ではないぞ。もしかして本当に替えなきゃいけないのは強化部長なのかもしれないな。

2006年6月 1日 (木)

日本代表駒野

2006.5.31 ドイツvs日本  レヴァークーゼン

 W杯直前の親善試合であるが本番前の重要な試合であることに違いがない。だからぼくは単純にドイツとの試合を楽しむつもりだった。それが思いもよらず加持が負傷したことで駒野がピッチに立ったのである。ここからぼくは特別な思いで試合を観ることになった。

 正直なとこ駒野の出場には嬉しさ半分、不安半分といったとこだった。勿論ぼくは駒野の素晴らしいプレーはいつも観てる。だけどそれはサンフレッチェの中で際立ってるというだけなのじゃないかという不安を持っていた。時にサッカーとは思えないようなつまらない展開を見せるサンフレッチェ。駒野だけがいいという試合を何度も観た。そしてそんな中でも寿人は点を取る。今年のサンフはそんなチームだ。

 だけど試合に出た駒野は実に堂々としていた。普段やってることをそのままやってるという感じで安定感があり積極的な上がりも見せていた。これは代表に呼ばれるようになってから加持からの刺激も受けたのだろう。とても代わりの選手という感じではなくあくまでも代表の一選手という動きをしてた。こんな選手が我がチームにいたなんて。改めて駒野は凄いと思った。

 この時ぼくはまるで自分がピッチに立ったかのような感覚に囚われていた。そもそも駒野は本大会は元より代表においてまるで名前を聞かない存在だった。だからこうして本番直前の試合に出るということがとてつもないことだったのだ。そんなぼくの興奮とは別に本人は実に冷静にプレーしていた。

 そして最も興奮したのは日本の2点目だ。クロスと見せかけグラウンダーのボールを高原にパス。それを高原がDFをかわしシュート。夕方のニュースでも解説員があれは20%は駒野の得点とコメントしてた。地上波の放送で駒野の名前が出るなんて夢のようだ。

 試合は2-2で終わった。惜しい試合であったが楽しめたのは事実。本大会も楽しい大会になりそうだ。勿論駒野がこのままスタメンで出てくれるのが一番いいがそれは加持の怪我を祈るようで気が進まない。ただ、思ったよりも日本も強くて安心した。成績はどうなるか分からないが楽しいW杯になりそうだ。

 一方で田中誠が太腿痛で帰国、茂庭が召集された。その瞬間まだ寿人にも可能性があると思ってる自分がいるのであった。

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    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
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     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
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     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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