自虐感
2006.5.17 ナビスコカップ サンフレッチェ広島vs清水エスパルス 広島スタジアム
W杯の最終メンバー発表があったこともありこの大会は以前にも増してまるで注目されない存在となってしまった。元々サンフレッチェはこの大会に縁がないので決勝リーグ進出に期待をしてない。そういうこともあってぼくもこの大会へ賭ける思いは希薄だ。だからせめてリーグ戦ではできないことをやって欲しいと思う。
そういえば監督ってどうなるんだろう。望月はあくまでも暫定。だったらもう監督交代してもいいはずだった。サンフレッチェにナビスコを勝ち抜くことは期待できないしまずリーグ戦で残留争いをやってるという現状もある。一体クラブは何を考えているのだ。もしかしたら望月続投するのではなかろうか。
いや、それは最初に織田強化部長が明言してたのでないだろう。実を言うとぼくはある筋から次期監督候補の名前を聞いた。あり得る話だった。ただその監督になってもチームが変わるかどうかは分からない。むしろ勝ち点を取ることにこだわった今のサッカーを続ける可能性もある。だがそれもアリなのかもしれない。
もう今更理想のサッカーだとか言ってる場合ではない。今年の目標は残留である。それならとりあえず2連勝した望月のサッカーは間違いではないのかもしれない。寿人の決定力と下田のゴール阻止能力に託す、プロとは思えないサッカーだがしょうがないのではなかろうか。そんな気分になってきた。ただあの超守備的サッカーがこの先も通用するほど甘いものとも思えずその辺に葛藤がある。そう考えると次の監督には相当な難しさがありそうだ。
そしてぼくはこの試合の結果をパソコンのクリックで知るのだった。0-1、負けである。しかもメンバーを見るとまた期待感のないメンバー。ナビスコカップの敗退と共に寂しい現実である。
翌朝ぼくはTVを付けチャンピオンズリーグ決勝のバルセロナvsアーセナルを観る。昨日のサンフレッチェと同じく雨のピッチだ。しかしそこはサンフレッチェとはまるで別次元のサッカーが繰り広げられてた。あそこを1人で突破している、あそこにこの選手が走りこんでる、あのドリブルは速いよな。やっぱり個の力は必要だよな。個の力に頼らないチーム造りというのは幻想ではなかろうか。改めて小野のチーム造りのコンセプトというのは疑問を感じる。それでもぼくが熱狂するのはサンフレッチェ。自分のチームに対する愛情も自虐的に感じることがあるのだった。
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