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2022年6月26日 (日)

福岡戦~ヴィエイラ2発で勝利

2022年6月25日 アビスパ福岡 vs サンフレッチェ広島 ベスト電器スタジアム

 

 激しい雨の後のナイトゲーム。湿度が高く体力の消耗を起こしそうなコンデイションでまたしてもメンバーの変更はないように思われた。が、一人だけ違った。松本泰志が入っている。天皇杯での2ゴールが評価されたのだろう。対してシュートを外しまくったサントスが外れたという形だ。

 このわかりやすい起用法は選手に緩みを与えない。結果を出せば使うし出さなければ使わない。その為3連勝中にも関わらずそこに一切の妥協がない。相手のボールには食らいつき高い位置でのボール奪取を常に狙っている。あれだけ走り回って大丈夫なのだろうか。身体がオーバーヒートすることはないのだろうかと心配にすらなってしまうのだった。

 ところがこの激しいプレスのお陰でロングボールを蹴らしてDFで跳ね返すことによりマイボールになる。そこから前を向き上がって行こうとすると今度は福岡の激しいプレス。自由な攻撃ができない。武器である右サイド藤井がまるで縦への突破を図れない。ボールを動かすも、打開ができない。そして突き崩そうとトップのナスへボールを当てるとそこはガツンと跳ね返される。それにより攻守が入れ替わるのだった。

 福岡も後ろからの繋ぎを見せてくる。前の様子を伺い鋭いパスを通そうとしたとき、野津田が食らいついた。一瞬の判断の遅れが生じそこをタックル。ボールがこぼれるとナスが受けると前はDFだけ。猛然とドリブルで駆け上がる。左から森島が追走。そして右にも満田が走りパスが出た。ダイレクトでシュート。縦へと走った勢いそのままファーサイドへと強烈な勢いのボールが突き刺さったのだった。

 先制。凄い。本当に決めた。ダイレクトでなければDFに詰められていただろう。それを決め切るスピードとパワー。改めて今の好調さが満田の攻撃力にあることを思い知らされるのだった。

 均衡を破ったサンフレッチェ。このまま追加点を入れて突き放していきたい。そう思っていたものの福岡は先制されたことによって逆に火がついてしまった。

 前線からのプレスを掻い潜るとサイドへと渡される。ゴール前人数を掛けボールへのチェックに行くも右から左へと展開される。ボールを持った志知が縦を塞がれるもカットイン。間髪入れずゴール前へ速いボール。ゴール前へ向かうボール。そこへ飛び込んだ渡。GK大迫の頭上へと突き刺さるダイビングヘッドをかましてしまったのだった。

 追いつかれた。なんというヘディング。これだけゴール前人数揃ってたのにたった2人で決めてしまった。2年間サンフレッチェに在籍した渡。結果が伴わなく戦力外としてチームを離れただけに期する思いは大きかっただろう。こんなプレーを在籍時にやってくれていたなら。あまりにも簡単に振り出しに戻したのが渡というのは言いようのない衝撃でもあるのだった。

 試合は優位に進めてた。が、時折入るサイドからのクロスに対しては先に触られる場面が目についた。それだけに最初からそこに弱点があったのかもしれない。ハーフタイム、そんな修正があっただろうか。そして後半に入りヴィエイラが入る。イエローカードを貰ったナスに代わるもののこの交代で戦況が変わるような気はしなかった。事実、より前からプレッシャーをかけてきた福岡は高い位置からの攻撃ができるようになってきた。ゴールに襲い掛かる。何とかラインを割ってゴールキックにより息をつけるのだった。

 それでもGK大迫はロングキックに頼らず後ろから繋いでいく。DFに入ると福岡の前線はボールへと食らいつく。パスを出せばそこにもチェックが入る。そして次の預け先にも。前からのチェックは圧力を高めサイドに追い込まれる。出しどころがなくなり中のスペースへ。そこへ野津田が走り込んでいた。前を向きドリブル。最終ラインを越える浮き球を放つとバウンドでブレーキが掛かった。それにより最前線にいたヴィエイラが追いつく。飛び出すGK。が、ループで放ったシュートはそのままゴールへと吸い込まれていったのだった。

 勝ち越し。ヴィエイラ公式戦3戦連発。出場機会に恵まれなく今季初ゴールに涙したこの長身FWはまたしても決めてくれた。特に福岡が点を取る為に前への圧力を高めてたところでそれをひっくり返したこのゴールは精神的なダメージとして大きなインパクトを与えるものとなった。

 その後もヴィエイラのボールの収まりが大きくチームを前を向かせる。それにより守りに入ることなく更にゴールを目指すプレーが出てくる。ペナルティエリア前で森島が受ける。ボックスの中で人数を掛けてる福岡のブロックをどう崩すか。するとヒールで流しボールはペナルティエリアに。そこへオーバーラップした佐々木が追いつく。追いつくも追走したクルークスによって倒された。笛が鳴る。主審はPKを宣告したのだった。

 やった、やったと拳を握り上げる。だけどまだ決まった訳ではない。PKをセットしたヴィエイラ。これを決めれば断然有利。逆に決まらないと福岡が息を吹き返しかねない。そんな緊迫の中、ヴィエイラのPK。助走からステップを刻みタイミングを測ったシュート。GKにコースは読まれてた。それでも掌をすり抜けゴールへと突き刺さったのだった。その巧みさ、ヴィエイラのPKには安定感がある。

 2点差。もはや勝ちを意識していい時間だった。それにより野上を入れ守備固めに入る。最後の最後まで戦いの炎を絶やさない福岡の攻撃は威圧感があった。それでも残り時間の少なさが幸いしそのまま1-3で試合を終えることができたのだった。

 ヴィエイラの2得点で決まった。トップにゴールを計算できる選手がいるというのは頼もしい。ただ、得点は入れても今後もこういうジョーカーとしても起用となるだろう。怪我が多くあまり多くの時間出場させるのは無理があるからだ。

 ただ、中盤のキーマンとなってる野津田が累積警告で出場停止。次節のメンバーが気になるとこだった。が、今日はとりあえずこの勝利を噛み締めよう。そして次なる活躍する選手を夢想しようではないか。そんな想いになるのだった。

 暑さの中の連戦。それは厳しくもあるものの、勝っていることが心地よい疲労感となり更なる次の試合への欲求を生み出していくのだった。

2022年6月23日 (木)

天皇杯横浜FC戦~交代選手の活躍

2022年6月22日 天皇杯3回戦 横浜FC vs サンフレッチェ広島 ニッパツ光沢競技場

 

 蒸し暑い日だった。選手のコンディションを考えればメンバーを入れ替えてくるだろう。レギュラーと比べても遜色ない野上や柏といったとこは入ってくるだろうと思いきや前節のリーグ戦と全く同じメンバーだった。連戦。そこに一切の妥協がない。ここは早い時間で得点を重ねて交代をしときたいところだ。

 序盤、サンフレッチェのペースで試合に入る。DFからのビルドアップに余裕がある。相手のチェックに対しては巧みに身体の向きを変えて取り所を与えない。そして深く食らいつくと逆をつき前へ押し進める。さすが、カテゴリーの違いを見せつけている。

 ところがそんな小気味いいパス回しで前線まで辿り着くも最前線のサントスがシュートを外す。前が空き、ここだと思ったとこで放ったシュートは枠に入らない。前線のチェイスから掠め取ったショートカウンターでも見事に外した。ああ、サントス。FWなのにどうしてここまでシュートが下手なんだろう。

 そんな嘆きを入れていたら左サイドのスルーパスから抜け出した東が中へ入れる。そこへ詰め込んだ森島。GKを前にしながらも見事に仕留めることができ先制したことに安堵する。そして早めの追加点で試合を決めてほしい。そう思ってたら今度はサントスがゴール前に詰めるも倒されPK。早々にチャンスが訪れた。自らセットいたサントス。そして蹴ったボールはGKに反応されてしまった。セカンドボールを詰めるも枠外。サントス、PKすら決めることができないのか。永井といい、どうしてこのチームのFWはPK決めることができないんだろう。

 結局そのまま1点差のままハーフタイムを迎える。もっと怒涛のような攻撃を繰り広げるかと思いきや途中からはJ2の横浜FCの方が推していた。メンバーを落としてるわけでもないのにそれでいいんだろうか。ハーフタイムにスキッベ監督から修正は入っただろう。後半になると右サイド藤井が縦への突破をするようになった。

 一瞬のスピードで抜ける藤井。単純だがそれが一番効果があった。徐々に守備に隙が出てきて東が決める。2点目。それによりやっと交代に動いた。サントスからドウグラス・ヴィエイラ。するとスルスルすると前線へ上がっていくとゴール前に入ったヴィエイラが流し込む。交代間もなく決めてしまった。あれだけ外しまくったサントスとは違うのだった。

 これは大きい。勝利にかなり近づいた。それにより次々に交代が行われ松本、野上、柴崎、住吉といった選手が入る。攻められる場面もあったもののギアが上がりカウンターから中央ドリブル。サイドへの上がりもある。安全にそっちへ出すかと思いきや自ら2人をかわしてシュート。見事に決めてしまった。決めたのは松本。出場機会を生かした。似たような場面でFWのサントスがあれだけ決めきれなかっただけにこれは大きなアピールとなっただろう。

 これにより4点さとなりもはや勝利は確定してしまったがこのあともゴールに襲い掛かるシーンが訪れる。左から駆け上がりクロス。流れ込むゴール前。だが最後に決めたのはファーに飛び込んだ松本だった。松本2点目。松本ってこんなに得点力のなる選手なんだと初めて知るのだった。

 これにより0-5となりこのままシャットアウト。天皇杯の勝ち抜けを決めてしまうのだった。ベストメンバーで入ったことで出場機会のない選手のアピールの場が奪われた気がしたが、実際に結果を出したのは交代した選手の方が多かった。恐らく相手の疲れもあったのだろうが、選手層の厚みという意味において収穫のある試合となった。他会場では結構J1クラブが下のカテゴリーにやられた試合があったようだ。それだけに手堅くいったのは良かったのかもしれない。ただ、週末のリーグ戦は連戦となる。それだけにいかに交代で出た選手が試合に絡んでいけるか。そこで今後どのようにメンバーが変化していくのか。そんな空想をしながらリーグ戦への想いを馳せることができるのだった。

2022年6月19日 (日)

セレッソ戰~試合を決めた野津田

2022年6月18日 サンフレッチェ広島 vs セレッソ大阪 エディオンスタジアム広島

 

 雨の降りそうな上空。日は落ちつつあるものの蒸し暑さがまとわりつく。今シーズン初の週末のナイトゲームにもうこんな季節になってしまったんだと気付かされるのだった。

 6連勝中のセレッソ。前からのプレッシングでその攻撃力を蓋をしようという意図はいつもと変わらないのだろう。ただ、この体感温度の高さでどこまで体力が持つだろうか。これから夏になっていく中でも今まで通りの運動量を要求していくのか。リーグ戦の折り返しという意味でもターニングポイントとなりそうな予感があるのだった。

 静かな立ち上がり。セレッソの攻撃を佐々木のところで絡め取り前に出す度に堰き止められセレッソボールとなる。そんな展開だった。ボールが前に行かない。右サイドからの崩しを狙うも藤井のところは完全に警戒されている。特に塩谷からのボールが全く通らない。最終ラインから出した縦のロングボールはほぼ全てラインを割ってしまうのはセレッソのプレッシャーの掛け方が上手いのかもしれない。

 そんな手詰まり感漂う中、徐々にではあるがボール保持の時間が作れるようになる。ただし、後ろで回してる内はいいが中盤より前に前進させようとするとすぐに引っ掛かる。それにより中途半端な位置からカウンターを食らう。ワンタッチで簡単に深いエリアまで持ち込まれシュート。枠には飛ばなかったもののどうしてあんなに簡単にシュートまで辿り着けるのか不思議でしょうがなかった。そこが苦労して苦労してバイタルエリアまでボールを運ぶサンフレッチェとの大きな違いなのだった。

 中が硬いのでサイドからの打開を図る。右サイド藤井からクロスが入る。ゴール前にいたベンカリファがヘッドで合わせるも枠外。ああ、その背後には東が待ち構えていたのに何で自分で打ちに行ってしまうのか。どうもこの選手、今ひとつ得点力がないような気がする。だがもう一人のFWサントスも得点力に欠ける。ただ、強引なまでにシュートへのこだわりはこのこう着状態の打開への唯一の希望であった。

 そして前半スコアレスのまま折り返し、後半に入る。メンバーの交代はなし。このまま引き分けのまま終わるのが無難かもしれない。それだけセレッソの守備は固く、下手に出ていくと跳ね返され見事なつなぎを見せてくる。そんな懸念を抱いてると正にその形が訪れた。中盤からサイドへと振られるとカットインから速いクロス。ニアに走り込んだブルーノ・メンデスのヘッド。ゴールネットに突き刺ささる。疾風の如き速い失点に唖然としてしまうのだった。

 それぞれが持ち場でのプレスが緩み前線へと繋げられ、クロスの場面では塩谷が振り切られシュートでは荒木が競り負けた。更にはGK大迫もシュートへ対応できなく、それぞれが少しずつ守備でのズレを生じた末での失点。攻撃への起点が見つけられなかっただけにもはやこの試合は決まってしまったと諦めを感じざるを得なかった。

 するとすぐに左サイド藤井からのクロスが入る。ゴール前の山を越し逆サイドで東が受ける。そして再びファーへと振るとベンカリファがシュート。再三好セーブを繰り返してきたGKキム・ジンヒョンもこれには反応できずゴールに叩き込まれた。おお、ベンカリファ、さっきは得点力ないとか言って悪かったと謝罪と共に感情を爆発させるのだった。

 ところがここで試合が止まる。VARのチェック。スローで流れる映像の再生。すると確かに出てた。東の折り返し前に片足分ラインから出ていた。オフサイド。主審の判定は虚しくノーゴールを宣告されたのだった。

 早い時間の振り出しに歓喜したもののとんだぬか喜びだった。やはりベンカリファは得点力がない。八つ当たりとも言える感情が湧き上がる。追いつかないといけないサンフレッチェはこれ以後も攻め続ける。が、3分の1まではいくもののその後に行かしてもらえない。硬い、硬いセレッソの守備。更にそこへ攻撃の選手から守備の選手へと交代を行うとまるでゴール前に要塞を築かれたかのようにびくともしない。槍で突いても傷ひとつ付けられないかのようだった。

 サイドからのクロスは全て跳ね返され中央からの崩しも人数をかけて刈り取られる。ショートパスによる崩しも裏への飛び出しを読まれてしまう。そして何よりもそれらの壁を突き抜けたとしても最後にキム・ジンヒョンが立っている。どこからどう打っても防がれてしまう。一体これでどうやって点を入れればいいんだ。

 するとサンフレッチェはサントスに代えてドウグラス・ヴィエイラが入った。てっきりスキッベ監督には評価されてないと思ってただけにこの点が欲しい場面での投入は意外だった。長身の割にはヘディングが弱いものの前線での収まりだけはいい。そして高い位置での相手へのプレッシャーで自由なビルドアップを許さない。それが功を奏したのか、一方的にサンフレッチェの攻撃が続くようになった。だが決まらない。どんなに攻めたところでセレッソの守備に綻びはないのだった。

 引かれると手詰まりになる。それはサンフレッチェの持つ最大の欠点の一つだった。だがこんな時の常套手段を使ってない。依然として右サイド藤井の突破に頼るべくボールが集まる。縦は警戒されていけず満田へ渡す。そこから切れ込もうにも入れず落としのボール。野津田へのパスだったそのボール。次の瞬間、電光石火のようなボールがゴールに飛んだ。閃光を放ちつつ誰も触ることすらできずゴールに突き刺さったのである。野津田のミドルシュート。正にスーパーゴールによってセレッソの牙城を突き破ったのだった。

 ガクト、ガクト、ガクト!そんな雄叫びをあげたくなった。元々比類なきキックを持ってるにも関わらず打てなかったミドル。閉じ籠った相手に一番有効な手段で仕留めた。こんな場面をどれだけ待ち侘びてたことだろうか。やっと振り出しに戻したがここで終わらない。もはやこれは勝ちに行かないといけない。

 慌ててセレッソはFWのパトリッキを入れてきた。だが守備固めにきたのが逆に響きサンフレッチェの攻撃は続く。ペナルティエリアへ入る。ボールがこぼれヴィエイラが反応。が、こけた。主審の笛が鳴り響く。PK。セレッソDFの足に引っかかってたようである。

 唸りを上げるスタジアム。だがまだ決まった訳ではない。ボールをセットしたヴィエイラ。ピーンと張り詰めた空気。スタートのホイッスルがなると小ギザミなステップを踏みつつヴィエイラが蹴った。読みを当てたキム・ジンヒョン。が、地を這うボールは掌を掠めることなくゴールへと吸い込まれていったのだった。

 逆転。雄叫びを上げるヴィエイラ。ベンチを含めて駆け寄るサンフレッチェの選手。今シーズン出場すらできなかっただけにもはや構想外になってしまったのかと危ぶまれたが貴重な逆転ゴールを決めた。そしてそれを導き出したスキッベ監督の采配も見事だった。

 あとは試合をシャットダウンするだけ。だがアディショナルタイムには7分という長い時間が表示された。守りに入るには危険すぎる。それだけに満田は打って出た。ドリブルで駆け上がりサイドをえぐる。最後はラインを割ってしまうが攻撃の姿勢を崩さない。リスクはあるもののリスクを下げてもいる。下手な時間稼ぎはセレッソに勢いを与えてしまう。最後の最後まで火を消さない。そんな取っ組み合いの中、笛が鳴った。終わった。2-1で逆転勝利を決めたのだった。

 戦力外と思ってたヴィエイラが決めた。それも大きかったがやはり試合を動かしたのは野津田のミドルシュートだった。守備でも貢献し、パスを配給して決めるとこを決める。野津田が試合を決める選手になった。そして出る選手それぞれが結果を出してる。これからの連戦、また新たなヒーローが出るチャンスがある。果たして次にそうなる選手は誰だろうと胸をたか鳴らしてしまうのだった。

2022年6月12日 (日)

ルヴァンカップ札幌戰~3年ぶりベスト8

2022年6月11日 ルヴァンカッププレーオフステージ2戰目 サンフレッチェ広島 vs 北海道コンサドーレ札幌 エディオンスタジアム広島

 

 しとしとと雨の滴り落ちる中、スタンドの観客の少なさは天候のせいと自らに言い聞かせた。せっかくのホームなのにこれでは選手の士気に影響が出るのではと懸念された。でもそこはプロの選手、一旦試合が始まると前線からのプレスは高い強度を持っていた。ただ、札幌も第1戰で慣れたのか、ワンタッチパスでくぐり抜けていく。点を入れなきゃいけないものの冷静に持ち上がり守備の隙を突いてくる。ゼロトップであるが故にターゲットがない代わりに数人の連動で崩しにかかるのだった。

 その動きはかつての監督ミシャであるだけに予測できそうで対応するのは厄介だった。ボールホルダーを警戒してると逆サイドへ振られクロスが入るとニアへの飛び込みがある。これをGK川浪が防いだものの間一髪だった。第1戰で3点差をつけてるものの札幌はまだちっとも諦めてない。それだけに1点でも入れるととどめを指したい。その為に右から左へとボールを動かす、札幌と同じようにパスによる揺さぶりを起こし東からのクロス。サントス中央でヘッド。真正面で捉えながらもこれを決め切ることができないのだった。

 その後にも満田の前線のパスカットからショートカウンター。エリア内に入り込みマイナスクロスをシュートもサントス決めきれない。サイドからのクロスもヘディングはGKに防がれてしまう。訪れる決定機をサントスはことごとく決め切ることができない。ああ、サントスにもっと決定力があればと嘆くものの右サイド茶島が再三クロスを上げるものの中で誰も合わせることができない。これだけ決めきれないとリーグ戦への不安が湧き上がった。いや、それよりもまずはこの試合に集中しないといけない。いけないのだがどうしても先を見据えてしまう。

 そんな弛緩した空気を突いてくるように札幌は逆サイドへとライナー性のボールを放つ。ファーで受けトラップからシュート。まさに一瞬の技だった。ゴール前の守備の人数が揃ってるとこでやられてしまった。これにはマークについてた野上にとって痛恨だった。久々のスタメン出場だっただけに悪いイメージを与えてしまったのだった。

 後半、1点返したことで追いつけるイメージにより具体性を持った札幌は攻め急がずじっくりじっくりと押上を図りゴール前で一気に剥がしに掛かる。まだ2点の余裕があるとはいえこの先どうするんだろう。元々は点を取って突き放しにかかるはずだったものの攻めても決めきれない。かといって守理に徹するには時間がありすぎる。そこへ満田の前線でのチェックが効いてくる。2度追い、3度追いが相手のキックの正確性を失わせ攻撃に蓋をするのだった。

 その後茶じまの負傷を契機として藤井を始め次々にフレッシュなメンバーを入れてくる。対する札幌も前線にターゲットとなる選手を入れて点を取る為の後退を行ってくる。ゲームも間伸びしてきてせめぎ合いの様相を呈してきた。奪ったら藤井のスピードを生かすのでアップダウンも激しくなってきた。

 体力が消耗する。攻められる時間が多くなる。苦しい。札幌のパスワークが冴え渡る。それをハードワークによりパスカット。そこから森島にボールが渡るとドリブルで持ち上がる。突き進む、突き進む、突き進む。エリア内に入るも2人に追いつかれ奪われる。だが東が再び奪うと中央の満田へ。立ちはだかる札幌DF。そこを力任せに振り切ると見せかけ切り返してシュート。ぽっかり空いたゴールに叩き込まれたのだった。

 決まった。突き放した。スコアは引き分けだが2戰合計で4-1。そしてこのまま試合を終え、3年ぶりのベスト8に進出することができたのだった。

 皆が皆シュートを外しまくる中、高い運動量でかけずり回り最後の最後は切り返しでシュートを決めるという冷静さを持つ満田。一体この選手のスタミナはどうなってるんだろう。もはやチームに欠かせない存在となってしまったのだった。

 もしも0-1のまま終わっていたら途轍もない後味の悪さを引きずってしまった。一応の面目は保ったまま3年ぶりのベスト8進出を叶えた。今度こそは準優勝で終わりたくないと想いを馳せるものの、まずは次のステージを勝ち進まないといけない。全てのカップ戦を早々に敗退してしまった昨シーズンと違って忙しなさを感じつつもそこに心地の良さも感じもするのだった。

2022年6月 5日 (日)

ルヴァンカップ札幌戰~勝利によるよき循環

2022年6月4日 ルヴァンカップ・プレーオフステージ 北海道コンサドーレ札幌 vs サンフレッチェ広島 札幌ドーム

 

 足の重い序盤だった。

 後ろから繋ごうにも縦パスをカットされ、クリアをするとセカンドボールを拾われる。中2日の連戦の影響も考えられるが、連戦じゃない選手にもミスが見られる。エンジンが掛からない。スタジアムの観客の少なさが影響してるのだろうか。

 もはや札幌はゴールに迫ることしか念頭にない。実際にサンフレッチェはその圧力から抜け出せないので理にかなった戦いだった。大きく蹴っても前線で孤立してるサントスやベン・カリファは収めることができない。後ろで繋ごうとすると連携が取れない。どうやっても抜け出せないこの状況で最初にそれを打ち破ったのが右サイド藤井だった。単純にスピードだけで縦へ上がっていく。それだけで相手陣内の深いエリアまで上がれるので押し上げができる。そのプレーを皮切りに徐々にサンフレッチェの攻撃シーンも出てくるようになるのだった。

 それでもまだ札幌は自らの優勢を確信してるが如く攻め上がってくる。最終ラインでは積極的にシュートを放ってくる。決められてもおかしくない場面はあった。ペナルティエリア内で荒木が滑ってこけてしまった場面もあった。それでも決まらなかったのはGK川浪のボジショニングが安定してたからだろう。だがそれ以上に札幌の決定力のなさに助けられた面もあった。

 サンフレッチェも悪いが札幌も行き詰まってる。バイタルエリアまでは持ってこれるけどその先の迫力に欠ける。それは選手の問題もあるけどミシャの行き詰まりでもあった。かつてサンフレッチェも味わった閉塞状況。大体5年くらい経つと袋小路に陥ってしまうのがミシャの特徴だった。

 それに引き換えサンフレッチェはスキッベ監督就任初年度という新鮮さがある。それが停滞した守備網を切り裂き幅を使った攻撃になりC Kを得る。立ち上がりの悪い流れを切るには絶好の機会となり野津田のキックが入った。ボールはゴール前で簡単に弾かれたもののそのセカンドボールは東の元へ。迷うことなくダイレクトでシュート。密集したゴール前の隙間をスルスルすると通ってゴールへと吸い込まれていったのだった。

 先制。この悪い流れで先に点を取ったというのは相手に対して相当のダメージを与えた。しかしそれ以上に東が決めたということに驚きを感じた。もはやシュートが決まらないというのは東の代名詞のようなものだったがゴールへの僅かな隙間を力むことなく決めた。彼の唯一最大の欠点を克服しつつあるのだろうか。

 点を取ったことで余裕が生まれた。劣勢になっても守備に腰を据えたような感じに見える。後半になると更に安定感は増してきて追加点への願望も湧き上がる。ところが札幌も負ける気はなく攻めてくる。そこを食い止めると満田が一気にゴールに向かって駆け上がる。ドリブルで縦へ縦へ縦へ。そして前が塞がれサントスへ落とすと間髪入れずシュート。強烈な弾道のミドルシュートがゴールに突き刺さったのだった。

 2点目。これは大分有利になった。盛り返したとはいえボール支配率は札幌の方が多かったことでこれも相手へのダメージは大きかった。そして勝利を確信した瞬間でもあった。

 攻撃的選手を入れて攻勢に出る札幌。サンフレッチェはブロックを敷いて守りに徹する。ボールに対しては激しくアタックに行く。野津田が相手との接触により倒れる。何人かそういう場面に出くわすものの依然として交代はない。唯一ベン・カリファがカードを貰ったことで柴崎に代わっただけで流石に連戦の疲労も気がかりになってくるのだった。

 そんな時、攻撃を組み直しの中の相手のボールを奪った。サントスに受け渡すとゴール目掛けてボールを運ぶ。速い、速いサントス。だがシャビエルが追いつきゴール前でシュートコースに入る。キックモーションに入ってたサントスはここで切り返しシュート。飛び出したGK。だがその頭上を越えるループシュートはふわりとゴールに吸い込まれていったのだった。

 決まった、決まった、決まった。あれだけ点の取れなかったサントスがルヴァンカップだけで6点も決めてしまった。結果を出す選手が増えている。そして来週にはコロナで養生してる選手が戻ってくる。チーム内での競争が大きくなる。3点差とすることができほぼ勝ち抜けが決まったかのような気もするものの天皇杯ですらベストメンバーを送り出す監督だけあって次戦も緊張感を欠くことはしないだろう。

 活躍する選手がいるお陰でカップ戦勝ち上がり試合数が増える。それにより出場のチャンスも広がっている。その循環がいい方向に回っている。かつてミシャの時もそんな時があったなと札幌のベンチを見つつ思うのだった。

2022年6月 1日 (水)

天皇杯ホンダロック戦~ベストメンバーによる勝利

2022年6月1日 天皇杯2回戦 サンフレッチェ広島 vs ホンダロックSC  福山通運ローズスタジアム

 

 2-0で勝利。やった。バンザイ。

 そんな通り一辺倒な反応しかできない。何せどこにも中継がなく、全ては文字による速報のみ。満田が決め、佐々木がヘディングで決めたということだけ。これだけネットが普及し、情報インフラの発達した現在においてあまりにもお粗末なことだった。天皇杯はいかにもお役所的な体質があるが、それは一向に改善されないのだった。

 そんな中、ぼくらはイマジネーションを駆使して戦況を思い描くしかない。福山の小さな陸上競技場はいかにも地方の昔からあるスタジアムという感じで場末感が漂う。芝生席があり陸上トラックに取り囲まれたピッチ。いや、それはエディオンスタジアムにしたって変わりはない。どちらにも共通することはサッカー観戦には適していない。ただ、いつにも増して客の入らない天皇杯にしてみれば規模的には妥当な会場ではあるのかもしれない。

 4部に相当するJFLのホンダロック。昨シーズン5部のおこしやす京都に1-5という屈辱的大敗を喫しただけにほぼベストメンバーで臨んだ。それだけに2点しか入らなかったというのは物足りなさを感じるものの、勝ったことで安堵したのも事実である。ただ、本来であればおこしやす京都戦のメンバーをそのまま出してリベンジの機会を与えたかったというのも本音だった。

 それでも茶島はFKで佐々木のゴールをアシストし、今津や長沼も交代により出場機会を得た。それで満足しとこうじゃないかという自らを納得させるのだった。そもそもが当時のメンバーにはもういない選手だっているのでこの辺が頃合いなのかもしれない。

 そして3日後にはルヴァンカップ。こちらも昨シーズンは予選リーグで早々に敗退した大会。勝つことでしかリベンジできない。こちらは一応スカパー!にて放送があるので試合を楽しむことができる。サッカーってなんで観戦するだけでここまで苦労しなくちゃいけないんだろう。天皇杯みたいにそもそもが放送する気がないコンテンツって動画配信を自由にできるようにしてくれないんだろうか。

 いや、元々そんな気が回らないからこそこんな場末感漂う大会となってしまってるんだろう。せっかくプロのクラブが出てるのにもう少し観てる人へサービス精神というものを向けてもらえないのだろうか。試合が観れなかったお陰で余計なことばかりに目が向いてしまうのは致し方ないことだった。

2022年5月28日 (土)

名古屋戦~野津田のFKによる勝利

2022年5月28日 サンフレッチェ広島 vs 名古屋グランパス エディオンスタジアム広島

 

 暑い、暑い、暑い。この気温の高さはもはや初夏を思わせる。それなのによりによってデーゲーム。運動量を駆使するサンフレッチェのサッカーにとっては辛い環境である。が、中2日で乗り込んできた名古屋にしてみればもっと条件は過酷なのだった。

 チャイナウィルス感染により前節が試合中止となった為に1週間の間の空いたサンフレッチェにとっては有利かもしれない。だが、チームの核とも言える森島が欠場。代わって入ったのがベテランの柴崎。能力的には引けを取らないものの体力面での懸念はどうしても感じざるを得ないのだった。

 それにも関わらず試合開始と同時に相手ボールへのチャイシングを怠らない。特に満田の動きはすざましく、高い位置でのプレッシングを外されて逆を取られると今度はDFラインまで全速力で戻る。体力のペース配分とかそう言うものは一切考えてないかのようだった。そうやってはめ込んでも奪うことができなかったとしてもボールがこぼれることがある。するとそのルーズボールを野津田が回収してショートカウンターへと繋げる。それによりいい位置でのFKの獲得につながるのだった。

 野津田の左足が炸裂する。ゴールへ向かって飛んでいくボールはGKランゲラック止めるもファンブル。それを柏が頭で押し込む。入ったと思ったもののゴール寸前で柿谷に寄って押し出されてしまったのだった。

 ところがこのプレーでランゲラック負傷。GKのチェンジが行われる。これはチャンス。それだけにシュートチャンスを多く作っていきたい。

 名古屋のサイドチェンジを藤井が掻っ攫うとそのまま縦へ駆け上がる。バイタルエリアでカットインすると強引にシュート。中央で走ってたベン・カリファに当たり軌道が変わった。ゴールへ向かったもののガツンという音と共に跳ね返った。ポストに当たってしまった。そのこぼれをベン・カリファが詰めたものの冷静にGK武田は冷静に処理してしまった。GKのレベルは決して低くないのだった。

 名古屋の粘りつよい守備もありこのまま前半終了。ただ雰囲気は悪くない。このまま前を向くプレーを続けていきたい。より激しく、より速くいくスキッベ監督のサッカーは後半になっても続いていくのだった。左サイドからは柏がドリブルで仕掛けていき前を閉じられれば佐々木のオーバーラップによって攻撃に厚みをもたらす。そして中央のサントスに当てるも前を向けないと落として逆サイドへ。満田がワンツーを使い出ようとすると倒された。今度はよりゴールに近い位置でのFKを得たのだった。

 ボールに寄ったのは野津田と塩谷。左右でキッカーが揃ってる強みだった。が、ここまでずっとセットプレーを野津田が蹴ってきたことを考えるとそろそろキックの照準が合ってきそうな予感がした。鳴り響いた主審の笛。ゆっくりとしたモーションから野津田が助走をとる。左足のキック。壁を越えゴールへ向かったボール。スワーブが掛かり落ちるとニアサイドへと吸い込まれていったのだった。

 入った、入った、入った。ゴール、ゴール、ゴール。野津田のFK。せっかくいいキックを蹴れるのにやっと決まった。ポジションがボランチへと下がることによってシュートチャンス自体減ったもののやっと野津田の武器であるFKを決めることができたのだった。

 先制。この勢いで畳み掛けていきたい。ところがここから名古屋は攻撃の強度を強めていく。プレスが掛からなくなっていく。むしろボールに食いつくサンフレッチェのプレスを利用して裏を突いてくる。ゴール前へ縦パスが入りポストプレーで落とされるとマテウスがシュート。弧を描いたボールは意外性があり反応できなかった。ゴールマウスを外れたのを見てとるとホッと安堵のため息が出る。名古屋のこういう一発を持ってる選手は脅威だが左サイドの相馬もどんどん高い位置を取るようになってきた。マッチアップする藤井も縦への仕掛けができなくなり守備に追われるようになってきた。

 もはやボールを奪っても前線でボールが収まらない。何とかマイボールの時間を作ろうとするもどうにも上手く刈り取られてしまう。そこで選手交代によってチームを活性化させようと試みる。東、青山、永井と入っていくもペースは変わらない。跳ね返しても跳ね返してもセカンドボールを拾われる。もう1点入れると安泰なものの、時間の経過と共にもはやこの1点を守り切る方が現実的なような気がしてくるのだった。

 アディショナルタイム4分。とても長い4分。相手のセットプレーにはFWの永井も守備に入り顔面でブロック。それにより倒れると更に時間を追加されいつまで経っても終わらない。名古屋のCK。これを凌げば終わるだろうと思いきやクリアするとまたしても名古屋のCK。西村主審はまだ終了の笛を吹いてくれない。えげつないキックを持つマテウスがセットして蹴った。鋭いスワーヴをしたボールが飛んでくる。が、ゴールラインを超えた。それと同時に終わった。やっとのことで終了のホイッスルを聴くことができたのだった。

 厳しい、厳しい戦いだった。試合を決めたのは間違いなく野津田のFKだった。この瞬間をどれほど待ち望んでいたことか。森島がいなくても勝ったと言うことも大きいが、実際にFKを決めることで相手は迂闊にファールで止めることができなくなるのだった。

 一旦リーグ戦は中断し、これからルヴァンカップへと入る。ここでどれだけチームの底上げができるか。そんなことを考えると既に次の試合が楽しみでしょうがなくなってしまうのだった。

2022年5月21日 (土)

京都戦~紫の対戦を制す

2022年5月21日 サンフレッチェ広島 vs 京都サンガFC エディオンスタジアム広島

 

 空一面は薄く灰色掛かり日は覗いてないにも関わらず気温は高い。メンバーは前節と変わらずメンバーは固定されてきた。運動量を使って相手を嵌めるサッカーだが、相手の京都も同じスタイル。そしてウタカ、宮吉という元サンフレッチェの選手がいるのも高いモチベーションを抱えて臨んできそうだったが、キックオフからいきなり深いエリアに入り込まれCKを与えてしまうのだった。

 立ち上がりから押し込まれる。そんな予兆があったもののこのCKを跳ね返すとボールへ対しての速いチェックで京都のビルドアップに規制を掛ける。すると今度はGKからの長いボール。トップには得点力のあるウタカがいる。が、これを佐々木がクリアするとサントスが受ける。ワンタッチで落とす。そこに走り込んでいたのが満田。最終ラインを抜けドリブルで走る、走る、走る。そしてバイタルエリアに入りシュート。強烈な弾道がゴールの中にぶち込まれていったのだった。

 先制。早い時間の先制だった。しかもクリアボールからの少ない手数でもぎ取ったというのが試合を進める上で有利な精神状態を与えるのだった。

 攻める、攻めるサンフレッチェ。相手ボールに対しては数人掛かりでのプレッシング。それでも取り切らない時、野津田のフォローが効きマイボールにする。そこで前掛かりになりつつもシュートはブロックされる。が、そのセカンドボールを回収してしまうので攻撃が止まることはない。ところが一旦下げてしまうと京都は前から奪いにくる。GK大迫まで返されるとキックするもスペースがない。結果カットされてしまいそのままカウンターへとつなげられるのだった。

 バイタリエリアまで運ばれる。ペナルティエリアに入れられで前を向かれる。だがこれをカットするとすると中盤満田の下へ。ターンして前線の裏のスペースへ。抜け出たサントスはボールに追いつく。GKも飛び出す。すると足裏を使ってフェイントをかますとGKを避けシュート。入った。入っていった。昨シーズンあれだけ活躍できなかったサントスはここにきて覚醒してるのかもしれないのだった。

 2点差。前半の内に決め楽になった。ただ、流れから言うともっと点が欲しい。先制しつつも追いつかれるというのを何度となく繰り返している。そんな時ベン・カリファが倒れた。VARの確認はあったもののPKの判定は出なかった。映像では手を使って倒してるように見えたのだが。そのまま試合は続いたものの再びエリア内でベン・カリファのヘディング。DFに当たって跳ね返る。バイシクルで打つ。が、それも入らない。来日してすぐに出場してしまうくらいの実力は持ってるのに決めることができない。まるでそれは呪いかかってるかのようだった。

 そんな攻めあぐねを続けているとボール奪取から一本の縦パスを中盤に入れられた。すぐに潰しに行ったものの奪いきれず前線のスペースへ出される。スピードを持ったウタカが受けそのままペナルティエリアに侵入。全速力で戻ったサンフレッチェの選手が数人でウタカを囲う。個で打開するかと思いきやすり抜けるような横パス。ゴール真正面に入った武富にいとも簡単にシュートを決められてしまったのだった。

 やってしまった。圧倒的に攻めて3点目を取るべきとこだった。そこを逆にやられてしまったのはかなりの痛手。ただまだ負けてる訳ではない。後半に向けて修正していこうと気を取り直すのだった。

 すると後半から京都は選手交代を含めてシステムを変更してくる。するとこれが功を奏しサンフレッチェも前半程気持ちよく攻めれなくなっていった。いや、むしろ京都が盛り返している。ボールが奪えない。自陣に下がる時間が多くなった。ここでウタカに入るとどんなプレーをしてくるかわからない。だがそこばかり警戒すると他からシュートが飛んでくる。その都度GK大迫のシュートブロックに救われるのだった。

 もしかしてこのまま防戦一方になるのでは。少しでもマイボールの時間をつくって呼吸を整えたい。佐々木が最後尾からパスを送る。左サイド柏に入るがゴール前はすでにガッチリをブロックを敷かれて付け入る隙がない。それでもトップのサントスに当てる。束になったDFの圧力に野津田に落とすと再度サントスでの打開を試みるも押し返され野津田が縦へ入れる。ベン・カリファが出た。GKでコースがないが打った。股下を抜けゴールへ向かいDFに当たりつつも入った。決め切った。ベン・カリファが初ゴールを決めたのだった。

 これにより再び2点差。時間的にも有利に進めることができる。ただ、京都もこのまま負ける気はない。再び傘になって襲ってきた。運動量の落ちてきたサンフレッチェは選手交代により活性化を図る。柴崎、東、永井、松本、いずれも実績のある選手だったものの最後に長沼が出てきた。正直彼に突いては今シーズンは戦力外と思ってただけに不安が押し寄せる。あそこが穴となって攻められなければいいがと祈るのだった。

 刻々と時間が過ぎてく中、防戦の時間が続くようになったものの左サイドのスペースにボールが出た。するとこれに追いついたのが長沼だった。果敢にもここで勝負挑み前へ抜けようとしたとこで倒された。FK。これだけで20秒は稼げる。おお、長沼。この時間において最良のプレーをした。もしかしてスキッベ監督によって再生されたのか。そんな希望を持たせたまま、程なく試合を終えることができた。3-1、1失点はしてしまったものの見事勝ち点3を得ることができたのだった。

 ベン・カリファ、サントスの2トップにしてから負けてない。確かにこの2人が前線にいることは相手にとって脅威になっている。ただ、この2人はカードを貰う傾向があるのでその内累積警告による出場停止は出てくる。その時にどう戦うか。そんな課題を感じつつも終了間際に見せた長沼のプレーはまだ伸び代のある選手が控えてる可能性も感じることができたのだった。

2022年5月18日 (水)

ルヴァンカップ清水戦~アピールできた選手、できなかった選手

2022年5月18日 ルヴァンカップグループステージ最終戦 清水エスパルス vs サンフレッチェ広島 IAIスタジアム日本平

 

 勝利絶対条件の清水に対し消化試合のサンフレッチェは出場機会の少ない選手で臨んだ。勝敗は関係ないとはいえ自身のキャリアに関わる。選手にとっては大きなモチベーションに繋がるはずだった。

 ところが試合は清水の方がボールを支配する。仙波や永井が高い運動量でプレスに行くもののどうにも嵌らない。バイタルエリアでブロックするもその後が繋がらない。やはりこのメンバーでは無理があるのか。そう思ったものの青山が持つとボールが落ち着く。そして柴崎が関わることでボールが回る。やはりベテラン達はチームに安定感をもたらす。そこで棚田の仕掛けからボールがこぼれると青山の裏への放り込み。右サイド茶島が走りクロス。最高のタイミングで入ったボールをゴール前で永井がヘディング。当たりそこねでゴールマウスには入らなかった。

 ああ、永井。あれはせめて枠には入れてくれよ。そんな嘆きをするもゴールに近づいたことでポジティブな雰囲気になりパスが繋がる。相手のプレスにはパスでいなす。左サイドからCB今津にバックパス。するとこのパスを今津はトラップミス。それを掻っ攫われゴールに向かわれシュート。今津がコースに入ったことでゴールには入らなかった。が、CKになってしまった。

 ニアに向けて低いキックが飛んだ。これは簡単に防ぐことができるだろうと思っていたら浮き球で後ろへ逸らした。するとその高く上がったボールはファーで詰められる。GK川浪の反応も間に合わずゴールに押し込まれてしまったのだった。

 呆気ない。そもそもが今津のトラップミスからの失点。出場機会の得られない選手にはそれなりの理由があることを思い知らされてしまった。これは後半早々にメンバー代えられるだろう。そう思ってたもののスキッベ監督はあくまでも出場機会を優先するのだった。

 永井はワントップとして前線での収まりが悪い。仙波はゴールに向かうプレーが出せない。ただ唯一棚田だけはボールを持ったら自ら仕掛けることで前へ行く姿勢を見せていた。すると段々と3人が前を向くようになる。ゴール前でがっちり守ってる相手に永井が仕掛ける。クリアされるものの前へ行こうという姿勢がリズムを生む。そして棚田、仙波、永井と斜めでのワンタッチパスが通った。飛び出したGK。が、動きを見極めシュートがゴールの隅に突き刺さったのだった。

 決まった、決まった、決まった。決してスペースのあった訳ではない状況において狭いとこを3人で崩した。美しく破壊的な得点。そこに雄叫びをあげそうになる。そしてこのまま逆転へと向かっていける、そんな機運が高まったのだった。

 ところがここでこの結果を出した3人が交代してしまう。ベン・カリファ、浅野、柴崎が前線の3枚となったが、更に攻勢を強めていく。ボールを回しシュートへの機会を伺う。サイドに散らし無理と見れば後ろからやり直し。そこには余裕を感じさせもいたものの、回してばかりの中中途半端なとこで取られてしまった。攻撃に脅威がな買ったのか、清水は心置きなく攻撃に移ってくるのだった。

 サイドを起点に崩しにくる。人数を掛けて止めに入るもののボールが奪えない。そこから中央を経由し逆サイド。縦へのスルーパス。柏の背後を取られるGK川浪と1対1。これを冷静にゴールに流し込み再び勝ち越しされてしまうのだった。

 やられた。攻勢に出てセカンドボールも拾えてる時に煮え切らない攻撃で終わってしまったのが相手に勢いを与えてしまった。その後は一方的に清水に勢いを持っていかれて反撃の目処もつかない。特に浅野の存在感のなさは如何ともし難かった。そして残り時間が減っていく中、防戦一方になってしまいそのまま何もできずに2-1での敗戦となってしまったのだった。

 勝敗は関係ない試合だった。それだけに各選手のアピールの場でもあった。そこで評価を上げた選手がいる一方より立場を厳しくした手もいた。少なくともゴールを導き出した3人、このトリオでのリーグ戦の起用もあるかもしれない。果たしてこの試合が後にどういう影響を与えるか、それを考えるのは楽しみなもののやはり負けたという事実は悔しかった。今シーズン清水にはどうにも相性が悪いが、この試合が今後のいい教訓となることを願わずにはいられないのだった。

2022年5月14日 (土)

浦和戦~スコアレスドロー、打たなかった松本

2022年5月13日 浦和レッドダイヤモンズ vs サンフレッチェ広島 埼玉スタジアム2002

 

 朝から降り続ける雨はじっとりとした湿気の不快さを蔓延させていた。スタジアムに入りレインコートを身に纏うと身体に湿り気が滲み出る。荷物もゴミ袋に包んだりと何かと手間がかかる。ああ、何でこのスタジアムはゴール裏に屋根を付けなかったんだと今更ながら怨嗟の念に駆られるのだった。

 そんな中入場してきた選手。メンバーは前節と変わらずである。快勝しただけに継続を選んだのは当然の判断ではある。ただ、それだけに最初から畳み掛けていきたい。主導権を握っ手行きたいと思っていた。が、蓋を開けてみればスリッピーなグラウンドが災いしたか、どうにも前への推進力がない。サイドを閉じられた結果浦和がボールを支配するようになった。サイドを深く抉られゴール前まで侵入される。前を向かれシュート。枠を大きく外れた。コースに寄せてたこととボールコントロールがままならないことで救われた。だがそれは枠にいった場合のリスクの大きさも感じさせるのだった。

 依然としてボールの取れないサンフレッチェは自陣で引いて対応するしかなかった。野津田が激しい当たりでボールにアタックする。するとそれが相手の背後からのチャージとなりFKを与える。右サイドバイタルエリアの前。ゴール前に合わせるにはちょうどいい角度と位置。ヘディングを狙ってずらりと並ぶ浦和の選手。ラインを揃えて備えるサンフレッチェの選手。両者が最終ラインとして揃うと主審の笛と共に蹴った。馬渡の深くスワーブするボール。そこに合わせる浦和の選手の動きにGK大迫反応。が、ボールはそこを通り越しファーへ飛ぶとそのままゴールへ吸い込まれてしまったのだった。

 ああ、やられた。よりによってサンフレッチェで出場機会の得られなかった馬渡に決められるとは。失意の中、悪天候の中でのFKを与えることへの危険度を認識させられる。早くも追う展開になってしまった。ボールも満足に奪えない中、それは気の遠くなるような難易度を感じるのだった。

 だがここで主審が試合を止める。VARの介入があった。オーロラビジョンに映し出されたリプレイ映像。キックをされた瞬間のゴール前の動きが映る。するとゴール正面の選手が早く飛び出していた。ボールには触ってないとはいえGK大迫は明らかにその選手の動きに反応してしまっていた。つまりは守備側に影響を与えたプレーということでオフサイド。サンフレッチェボールでのリスタートとなったのだった。

 その瞬間アウェイゴール裏はゴールが決まったかのような盛り上がりを見せる。一旦は終わったとばかり思ってただけに確かにこれは大きかった。これにより息を吹き返したサンフレッチェは徐々に攻撃への重心を高めていく。満田が運動量を駆使してボールの受け手へアタックする。それがイーブンな状態になると満田は強引に回収する。そしてゴールへ向かう。味方の上がりも追いつかない中で相手DFも立ちはだかってる中でシュート。流石に枠に入る角度ではない。が、確かに入りはしなかったもののゴールポストを叩いた。ボールが内に巻いた。瞬間にしてそういうキックを蹴った満田のプレーに再びアウェイゴール裏は湧きあがった。

 それからというもの、野津田もミドルレンジのシュートを放ちCKを得る。スリッピーなグラウンドを生かしていきたい。だが勢い余ったベン・カリファは相手への接触でカードを貰ってしまった。この選手は能力は間違いなく高いもののまだ日本のジャッジの基準に適応できてないのが残念である。ハーフタイムに入り後半に入った時、早々に松本泰志との交代を告げられたのだった。

 攻撃の起点を失った。そんな気がしたもののそこから俄然前に進めるようになった。最終ラインからの繋ぎから中盤を経由してサイドを切り崩していく。右サイド藤井がボールを持てるようになってきた。1対1で仕掛ける。クロスボールが入る。クリアされても雨により何が起こるかわからない。どんどん速いボールを送ってやりたい。が、なぜか藤井はクロスを上げるのに慎重になる為、ゴール前の守備がガッチリと整ってしまうのだった。

 入れても上手く防がれる。ボックスの中へサントスが入り個人技を見せるも人数を掛けて対応されてしまう。そんな浦和の集中力の高い守備からのカウンターがサンフレッチェゴールに襲い掛かる。追走する荒木も佐々木も追いつかない。そこでフリーでシュート。やられたと思った瞬間、GK大迫により弾き出されていたのである。

 大迫、大迫。そんなエールを叫ぶ代わりに拍手を響かせる。最後は大迫が守ってくれる。それによって再び攻撃へと重心が傾いていくのだった。

 人数を掛けた浦和の守備を崩せない。だがやはり最後は右サイド藤井の突破が効いてくる。スピードで縦へ振り切ってクロス。ゴール前を通過した。が、ファーへ柏が突っ込んだ。ボールは捕らえた。が、ワンバウンドしたボールはあり得ないくらいバウンドしてゴールの枠を超えていってしまったのだった。

 完璧なタイミング、完璧なポジショニング。それが最後の最後で決まらなかった。この試合最大の決定機に歯噛みする声が漏れる。決めたかった。あれは決めたかった。だがそれ以上の決定機がこの後あとずれるのだった。

 人数を張ったゴール前ながら松本が真正面でボールを受ける。その決定的チャンスにパスをした。シュートではなくパスをした。それによって浦和は余裕でブロックしてしまいチャンスをみすみす潰してしまったのだった。

 打てば何が起こるかわからなかった。そもそもシュートのイメージのない松本があそこでパスを出しても誰も引っかからない。結局スタメンに選ばれない選手というのはそういうとこで差があるんだというのを認識させられたのだった。

 その後は浦和のCKを中心にゴールに迫られる展開が続いたもののGK大迫のファインセーブによって救われる。結果スコアレスドローで終えたもののやられなくてよかったという感覚の方が大きかった。いや、せめて松本がシュート打ってれば違ったかもしれないとも思う。何で打たなかったのか。そればかりが残像として残ってしまったが、もっとチームとしても早いタイミングでのクロスを入れるという強引さがあってもいい気がした。

 天候を利用できない。雨が降った時の勝率の悪さが全てを物語っていた。雨の多い日本。今後この条件での戦いに適応できるかという課題を突きつけられたような気がするのだった。

«鹿島戦~首位相手に完勝

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    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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