2021年2月27日 (土)

仙台戦~不安を強めた開幕戦 

2021227日 サンフレッチェ広島 vs ベガルタ仙台 エディオンスタジアム広島

 

 開幕。関東ではまだ緊急事態宣言中であるが、こうやって試合のある週末を迎えられるというのが嬉しい。外出を控えることを推奨されても結果に一喜一憂できると機会があるだけで生活にメリハリをもたらせてもらえる。

 今シーズン最初にピッチに入場した選手。そのスタメンの中には見慣れない選手が。あんな金髪の選手いたっけと思いきやドウグラス・ビエイラだった。不思議なもので外見のイメチェンをしただけで中身まで変わったような気がする。ただ、それには新加入のジュニオール・サントスの存在も大きいのだった。

トップに張るヴィエイラの後ろに入ったサントス。てっきりスーパーサブとして使うと思いきやいきなりのスタメンだった。対する仙台には皆川と吉野がいた。両者共サンフレッチェで結果が出せずに排出された選手である。それでもこうやってちゃんとJ1の舞台に立ってることに嬉しさを感じた。

 試合が始まるとハイピッチにプレスを仕掛けた。ヴィエイラを皮切りにサントスも守備をさぼらない。そして仙台のボールの行く手を阻むと高い位置での攻撃へと移れる。それによりペナルティエリア内で森島にボールが入る。ゴール前に蓋をした仙台DF。自ら打つことの選択を選ばす後ろへ落とすと後方から駆け上がった東がシュート。が、これはゴールのはるか上を超えてしまう。ああ、東。やっぱりまだシュートは枠に入れることできないんだなとSBへとポジションを下げたことへの妥当性を見出してしまうのだった。

 ゴール前にブロックを敷く仙台。そういうゴール前での引いた相手を崩せないというのは今年も変わらずパスで回してる内に攻撃の芽を摘まれてしまう。それに負けじとハイプレスを敢行。確かにそれで相手の自由は奪っているものの果たしてスタミナが持つのだろうか心配になるのだった。

 ところがそんなリスクを負ったプレスにより中央にいたサントスに入る。また抜きでスペースに飛び出した。ゴールに突き進むサントス。それを背後から倒された。笛がなりプレーが止まる。当然カードだろうと思ったら家本主審から提示されたのはレッドカードだった。シマオ・マテが退場し、数的有利な状況になった。

 これにより押せ押せになったサンフレッチェ。ボールを支配し仙台のブロックを周回する。このまま最後の一突きができないまま攻撃が終わるというのがいつものパターン。が、ここでサントスは前が空いた一瞬の隙に強引にミドルシュートを放つ。DFに当たってコースが変わる。するとその弾丸のようなシュートはファーサイド、GKの届かないとこに突き刺さったのだった。

 先制。

 さすがジュニオール・サントス。この力強さ、そしてゴールに向かう姿勢。明らかにこれまでサンフレッチェになかった要素であった。そしてこのゴールはチームを奮い立たせより一層ゴールへ意識を向けるのだった。

 ところが追加点が入らない。いいところで吉野の守備が効いている。流れでの得点が難しいならセットプレーに活路を見出したい。が、東の前に来たCKのボールは空振り。更にはファーサイドへ飛んだボールに対してボレーシュートをすべき場面で野上がトラップしてしまったことで前が塞がれる。カウンターからの流れでサントスが中央へ流すもヴィエイラのシュートはGK真正面。ああ、決めれない。本当に決めれない。いいとこまではいくのだが。これでサントスがいなくなったらどうなるんだろう。

 そしてサントスが交代を告げられ柏が入る。ここで柏のドリブルで前線をかき乱すという計算があっただろう。主導権を握りながら相手へ攻撃の糸口を掴ませないという作戦だったのだろう。だがここで大きく失速してしまう。右のウイングに入った柏はドリブルで切り込むことができない。ただ、それでも中に入って浅野との連携でクロスを上げた。完全に相手の逆を突いた。そこに入り込んだ東のヘディング。タイミングは合ってたもののまたしてもGKスウォヴィクにブロックされてしまうのだった。

 GK当たってる。いや、でもサンフレッチェの試合に限っていつも相手GKが神掛かって観えるのはどうしてなんだ。どことなくシュートのコースが全部読まれてるような気がする。むしろサントスが決めたような意外性のあるシュートがないのだった。

 更にこの後決定的なカウンターを迎えゴール真正面で森島が受けたもののシュートに躊躇してしまい打てずに終わった。この瞬間、もうこの日ゴールは訪れないと確信した。打つべき場面で打たない。この思い切りの悪さが相手に恐さを与えないのだった。

 そんな消極性はむしろ仙台に活力を与えた。サイドで関根が受けると単独でドリブル。中へ切れ込む、切れ込む、切れ込むとサンフレッチェのDF3人もいるのに付いていけない。そしてシュートはブロックするもリフレクションに反応した赤崎がシュート。見事ゴールに叩き込まれてしまったのだった。

 その時間90分。アディショナルタイムを残すだけの時間にほんの3分前に入った選手に決められた。対するサンフレッチェはサントスが下がってから明らかにパワーダウンしてしまい改めて交代選手の貧弱さを露呈してしまったのだった。

 あれだけ攻めてても点が取れなかったチームがたった5分のアディショナルタイムで決めれる訳がなく同点で終わってしまった。一人少ない相手に追いつかれる。しかもたった一人のドリブルを止めれない。そしてサントスしか点を取る雰囲気がないというのはこの先簡単に対策をたてられてしまいそうな気がした。

 勝ちたかった。単純に先制したというのもあるが城福監督は研究されると勝てなくなる傾向があるだけに最初の内に勝ち点を稼いでおきたい。すでに失速することを考えてしまうのはあまりにも悲観的だがこの試合を終えて益々その感覚が強くなってしまったのだった。

2021年2月23日 (火)

今シーズンの展望

 おこがましくも今シーズンの展望をまとめてみました。自分なりにこういうとこに注目しています。

 

  • 今シーズンの展望
  1. 戦術
    • 4バックへのシステム変更は上手くいくか
    • 試合中、3バックへ変更するフレキシビリティを出せるか
    • 研究されると行き詰る城福サッカーの成長は出せるか
  2. 新戦力
    • ジュニオール・サントス 
      • いきなりのスタメンか
      • ポジションはトップと5列目
      • 能力があるだけに頼り切るのはパトリックに依存した2018年の再現になりかねない
    • 今津 
      • まずはカップ戦要員
      • 4バックになった場合CBか、SB
      • 甲府から加入というだけで期待値が高い
    • 長沼
      • J2愛媛での実績がJ1で通用するか
      • 長沼自身もここでJ1としての実績が残せるか勝負の年となる
  1. 今までのメンバー
    • 4バックになった場合DFが余る
    • 野上、佐々木はSBで使うのか
    • 茶島は安定してたものの爆発力がなかった
    • 東は攻撃的なポジションの割にゴールがない。その課題を克服できるか。ただ、今期はサイドバックという説もある
    • 浅野が何点取れるか。J2からステップアップを果たしたが、もう一段の上積みをしたい
    • 森島が昨シーズン後半は目に見える結果を残してない
  2. 妥当な順位予想は何位?
  • コロナ禍での観戦スタイル
    • 無観客試合はあるか
    • ワクチン接種により感染者数が減れば満員のスタジアムで観戦できるか

2020年12月20日 (日)

名古屋戦~空しき最終戦

20201219日 名古屋グランパス vs サンフレッチェ広島 名古屋スタジアム

 

 全国的な寒波に見舞われ昼間なのに気温8度という寒さ。得点力不足により勝てないと嘆きつつもついに最終戦になってしまった。何かを変えたい。その為にもDFに井林を入れ、そして前節城福監督が対席処分を受けたことにより沢田ヘッドコーチが指揮を執ることになった。最後に何かを残したい。それは成績にはつながらなくとも来期への希望を見出したいという希求だった。

 試合開始からワントップのヴィエイラが相手の最終ラインにプレスを仕掛けその下の選手が連動する。それに対して名古屋は際どいとこでかわしサンフレッチェの選手の間を縫ってつなげて前線へとつなげていく。それによりバイタルエリアで回されCKも与える。名古屋の方が一枚上手、そんな気がしながらもフィニッシュに至らないことで押し返すこともできる。浅野が個で持ち上がりボールキープの粘りからFKを得た。ただ、森島の蹴ったキックもゴールに迫ることがなく終わる。そういえばセットプレーってこのところ決まってない。

 今日こそは、今日こそはゴールを決めたい。

 パスでの崩しを狙うも人数の多いゴール前では勝負のパスが引っ掛かってしまう。セットプレーもGKランゲラックの好セーブに阻まれるもセカンドボールが取れてる。このまま叩き込め。浅野がドリブルで突き進みラストパスを流すもカット。ゴール前で受けてターンをするとブロック。CKからは荒木がヘディングを叩くもバーに跳ね返される。ああ、どうしてここまで入らない。入らないことでより慎重になりそれが攻撃への勢いを殺し余計にゴールへの脅威を減らすのだった。

 このチームはとにかく奪ってからの動きが遅い。かといって裏を狙ったロングボールはGKへのパスにしかならない。その結果ゴール前を固められた相手に打開策のないままパスを回してばかりになり、たまに中盤で空いた時に放った青山や川辺のミドルシュートは見事に枠に入らない。どうしてこんなにみんな枠に入らないのだろう。プロとしての経験をここまで積んできて全く精度が上がらないことに深い疑問を感じるのだった。

 それでも名古屋の攻撃もなんとか食い止めてることから一進一退の様相を呈する。そこで先に動いてきたのは名古屋だった。阿部に代わって前田が入る。ここで嫌な予感がした。サンフレッチェは特定の選手に弱いが、前田はその一人なのである。佐々木が負傷交代したこともあり余計に危機感がつのるのだった。

 サイドで相馬がドリブルで上がってくると2人掛かりでも止められない。カットインに対してシュートコースを消すと中央に流され稲垣がミドルシュート。枠に入らなっかったもののその形で2度もシュートまで持ち込まれた。そして前田はペナルティエリア内でターンにより荒木を振り切る場面をつくり出してしまう。折り返しからゴール真正面のシュートをGK林のセーブで救われるもやはり嫌な選手だった。

 この流れを断ち切りたい。前線へつなげると東がドリブルで駆け上がるも最後のとこを抜け切ることができなかった。更には浅野が切り返して川辺につなげるもシュートは枠外。茶島の相手の逆を取る動きからファールを貰うも森島のFKはゴールに結びつかないのだった。

 そんな煮え切らない攻撃を繰り返していく内にパスがカットされるようになる。読まれてる。特に稲垣のところで全部摘まれてしまう。そして反撃に出た名古屋を受け止めるべくゴール前に戻ったサンフレッチェ。サイドから中央へとポストに入った。だが3人掛かりで前を向かせない。が、それを落とすと駆け込んできた前田がシュート。強烈な弾道はゴールの隅に突き刺さったのだった。

 やられてしまった。ゴール前には56人いたのにわずか3人で崩されてしまった。人数を掛けた守備を崩せないのにこちらは人数を掛けても守れない。勝てないのは当然だった。

 メンバーを代え最後は守備の選手を前に上げパワープレーに走るも実らず。結局いつもの通りノーゴールで終えたのだった。5試合勝ちなし、3試合ノーゴールの連敗。何とも後味の悪い幕引きとなってしまったのだった。

 何か希望はないのだろうか。思いつくところがない。ボールを大事に大事にし過ぎるあまり攻撃が遅くなりそれを崩せない。それによって相手は守備への自信を深め攻撃へ勢いを持たせてしまう。その繰り返し。何で1年あってそんな悪癖を修正できなかったのだろうか。そんなネガティブな感情ばかりが沸き上がってしまう空しい最終戦であった。

2020年12月17日 (木)

柏戦~寂しきホーム最終戦

20201216日 サンフレッチェ広島 vs 柏レイソル エディオンスタジアム広島

 

 雪のスタジアム。普段緑のピッチが白いマットを敷いたように色彩を違えていた。その為にオレンジのカラーボールが導入され照明の光によりよく映える。このコンディションでボールは滑る。ここでサンフレッチェは初めて浅野を入れてきた。スピードを使い裏を狙うのは明白だった。

 そんなサンフレッチェの意図を汲んで柏は引いて守ってくる。そして同じフォーメーションのミラーゲーム。サンフレッチェの苦手なとこを突いている。そんな柏に対し前からプレッシングを掛けボールは奪える。密集した相手の守備に対してショートパスをつなげる。滑るピッチであるにも関わらずこだわりは貫き通すのだった。

 そのプレッシング、パス回し、ビルドアップには要所要所で相手を上回る。左サイドで森島がスピードで相手を抜き倒されることでFKを得る。そのFKは跳ね返されるもののセカンドボールは収めることができる。そこで目先を変えロングボールに浅野が走る。ゴールに向かうドリブル。だがGKを目の前にした時シュートに躊躇してしまった。相手にカットされたがなぜにあそこで打たなかった。なぜわざわざ切り返した。

 そんなまどろっこしい攻撃を繰り返す内に柏もボールの獲りどころを掴んでしまうとカットから縦へ流れるスルーパス。雪によりツーっと滑るボール。走ったオルンガがドリブルでゴールへ向かう。追走した荒木がタックル。だがあっさりとかわされるとペナルティエリアに入る。GK大迫を前にするも余裕でゴールに叩き込んだのだった。

 やられた。前回対戦では完全に抑え込んだと思ってた荒木は見事にオルンガに振り切られてしまった。せめてあそこで身体を寄せたまま走っていればシュートコースは限定された。なのでオルンガはわざと荒木を飛び込ませたのかもしれない。いずれにしても散々攻めていたサンフレッチェは決めることができず、受けに回ってた柏は易々とゴールを奪ってしまったのだった。

 引いて守る柏。先制されてからこの守り方はサンフレッチェにとって最も苦手な展開。前に出れば出る程柏はカウンターに嵌められる。後ろでボール回すもサイドを経由して手数を掛けるもゴールに迫ることはない。右サイド茶島はボールに関わってる割には深くえぐることができない。すぐに相手のプレスに圧し潰されてしまう。と思っていたらファールでFKだった。ここで茶島は相手の虚を突いて突破をはかる。上手く出し抜いた。深いエリアからのクロス。が、これをゴール前で浅野はジャストミートすることはできず枠にに飛ばないのだった。

 決めたオルンガ。決めれない浅野。両FWの違いが点差として如実に現れたのだった。そこに打開を図ろうとメンバー変更によって次々にタイプの違う選手を送り込む。だがこれが益々攻撃の鋭さを減退させるのだった。

 手を変え品を変え状況を変えようとするも戦況は変わらない。ゴール前でワンバウンドする絶妙なロングボールが出てもヴィエイラはハーフボレーを見事にバーの上にふかしてしまう。ああ、たった1度のチャンスをちゃんと決めれるFWがいれば。それが相手にはいてこちらにはいないと痛感するのだった。そんなイライラは観てる我々以上に城福監督に募ったのかもしれなかった。

 度重なる主審への抗議にイエロー2枚で退場処分となってしまう。もはやいてもいなくても関係ないが士気に影響する。そして柏の安直なパスがカットされるともう柏からボールが奪えない。サイドでドリブルで上がりつつもパスで逃げ前線へと追加点を臭わす動きもする。もはやサンフレッチェは守備するので精一杯の中、無情にもタイムアップの笛が鳴った。ノーゴールの2連敗。引き分けを含めば4試合勝ってないのだろうか。

 勝てない、勝てない、勝てない。その理由は単純に点が取れないからだ。川辺など中盤ではあれほど素晴らしい動きをするのにゴール前では空振りをしてしまう。茶島もカットインしてシュートの形は良かったが枠に入らない。森島など随所で技巧的なプレーをするもののシュートだけは打てないのだった。

 更には雪のスリッピーなグラウンドを利用したスルーパスを出した柏。2年前も大風の特性を生かして3点も取った。それに引き換えサンフレッチェはそういう自然要素を使うのが本当に下手なのを思い知るのだった。

 ホーム最終戦。それは監督の退場、そして得点力のなさによる敗戦と散々なものとなってしまった。一体どうやったらこのチームに点を取らすことができるのだろう。雪のちらつくエディオンスタジアムは気温だけでない寒さに打ちひしがれるのだった。

2020年12月13日 (日)

FC東京戦~解消されない得点力不足

20201212日 FC東京vs サンフレッチェ広島 味の素スタジアム

 

 優勝は川崎フロンターレが早々に決めてしまい唯一のモチベーションとして残ってたACL出場も前節勝てなかったことで潰えてしまった。一つでも上の順位に行きたいという想いはあるものの、さすがに消化試合という感は拭えないのだった。

 それでも今シーズンの課題、得点力のなさの解消へ向けて幾ばくかの光を見出したい。特に一身上の都合といううやむやな理由での帰国をしてしまったストライカーのペレイラはまず来シーズンいないことが想像できる。ペレイラ抜きで点を取るのは至上命題である。ワントップにヴィエイラを据えたがゴールへの道筋をつけるのは最大のテーマであった。

 相手のFC東京はACL出場により大幅にメンバーを替えてきた。対してサンフレッチェは1週間置いての対戦で体力的には充分に分があった。ところがこういう絶対的な有利な条件で何度も負けてるので反って演技の悪い兆候のように思えるのだった。

 ところがそんな懸念を払しょくするかのようにサンフレッチェは一方的にボールを保持して相手の陣地に圧力を掛け続ける。そしてファールを受けるとFKから浅野がドリブルで切れ込みゴール前へクロス。合わせたヴィエイラ。ジャストミートしたもののGKの反応に弾かれてしまった。これは決めたかった。ヘディングのコースが甘かったのか。それともGKの読みが当たってたのか。

 それでも長身のヴィエイラがゴール前へ入ることでターゲットとなりその後もクロスが入る。叩きつけたヘディングもGKに弾かれた。そして青山が放ったミドルシュートがバーに当たってこぼれに反応するもボレーシュートはふかしてしまう。ああ、やっぱりヴィエイラのシュートは期待できない。どことなくパンチ力に欠けもう一人ターゲットがいないと力が発揮できないのだった。

 そしてヴィエイラが駄目ならとセットプレーではDFが上がることにより佐々木がヘッドで逆サイドに向けると荒木が頭にジャストミート。が、枠外。左右の揺さぶりで右から左のスペースに出しても東のシュートは枠に入らない。森島がゴールライン際までえぐって折り返すも突っ込み過ぎてて誰も反応できない。どこをどうやっても決めきれない。下手な球も数うちゃ当たると言うが、本当に当たらない。まるでそれはわざとやる方が難しい曲芸のようでもあった。

 そんなちっとも決まらないサンフレッチェのフィニッシュにFC東京の守備は増々自信を深め、攻められてる割に余裕を持ってるかのようだった。好きなだけ攻めてくれ。その分カウンターが発動しやすくなるからと言わんばかりにゴール前を固める。そして奪ったら前線へ一閃、ワントップのアダイウトンが走るのだった。

荒木と野上の懸命なチェイスによって摘み取る。そこまでは何とか対処してたもののメンバー交代で紺野が入ってきてから様相が変わった。サイドでボールを受ける紺野は止めることができない。駆け上がり駆け上がり駆け上がる。そして逆サイドに展開されるともうパニック状態に。そしてあれだけ攻めていたのにもはや攻撃を食い止めるのに四苦八苦するようになると最終列からオーバーラップした中村帆高にズドンと決められてしまったのだった。

喜ぶFC東京の陰にゴール前に佇んだサンフレッチェの選手。数はそろっているのに防げない。それでも決める東京。チャンスの数では圧倒してたのに決めることのできなかったサンフレッチェ。正に決定力の差をまざまざと見せられた光景だった。

何とか追いつきたい。だけどブロックを敷いた東京は崩せない。右へ行き左へ行き後ろへ下げパスを回してるだけ。先制され相手が守りに入る、サンフレッチェの一番苦手とするパターンに持ち込まれ時間ばかりが無情に過ぎる。あの時決めていれば。そんな記憶ばかりが沸き上がり無情にもタイムアップを迎えるのだった。

点が取れない。

ペレイラがいない時の課題は結局解消されることがなかった。せめてミドルシュートで打開を図りたかったが青山が1本打っただけ。ゴール前を固めた相手を崩せないとはもう何年も言ってるような気がする。その弱点は結局何年経っても解消されることがなかったと知らされるのだった。

なぜだか知らないがサンフレッチェが攻撃してると簡単に防げそうに見えてしまう。来期を見据えてとても暗澹たる想いがあるのだった。

2020年11月28日 (土)

札幌戦~追いついた力、その先へ行けない壁

20201128日 サンフレッチェ広島vsコンサドーレ札幌 エディオンスタジアム広島

 

 サブメンバー中心の前節からメンバーを総入れ替えをしたがそれは当然の選考であった。あの中で一人でも気概を発する者がいればこのスターティングメンバーも変わってきたかもしれないと思うとやるせなさが残る。それだけにレギュラーとしての結果を見せつけてもらいたい。

 だが札幌は同じシステムを敷くことでサンフレッチェにとって相性の悪いミラーゲームとなってしまう。しかも前線からのプレスを掛ける戦術も一緒。共に譲り合わないガチンコ対決の様相も札幌のワンタッチパスによって守備を崩されるようになった。

 ドリブルで剥がされ、パスで剥がされ前を向かれるとバタついた守備からファール覚悟のタックル。相手を倒すもプレー続行でシュートまで打たれるも外れたことで難を逃れることができた。

 しかし、主審はここでゴール真正面からのFKを宣告する。シュートまで打たしといて外れたら戻ってFKってどういうこと?そんな疑問に城福監督も激高してたものの、ACLを目指すチームとしてこういう不可解なジャッジは慣れておかないといけない。アジアでの戦いは言葉の通じない相手がもっとヘンテコな判定をしてくるものだ。

 壁をつくって構える。キッカーの福森、落ち着いた動作から軽いステップでのキック。それがバーに当たり枠に入った。GK林跳びつくも掌に触ることもできないのだった。

 早くも先制されてしまった。しかもそれがセットプレーというのがやるせない。もう最初から絶対に入るという確信を持ってたような様子だった。それに対してサンフレッチェのセットプレーは全くといって決まらないのだった。

 森島の放ったFKは壁に当たって跳ね返されてしまう。CKでも相手の身体に当ててしまいどうにも落ち着かない。そうこうしている内に今度は札幌のCK。混戦の中を中央で合わせられ決まってしまった。2点差。逆転勝ちのないチームにとってこれはもう終戦宣告されたようなものではないのか。

 そんな悲嘆に暮れ意識が朦朧としてしまいもはやピッチの中がぼやけて見えてしまった。そんな幻惑は札幌の中にもあったかもしれない。いつの間にか前線までボールが来て浅野がワンタッチで折り返し。そこに喰いついたペレイラシュート。逆サイドへと流し込まれたのだった。

 入った、入った、入った。さすがペレイラ。この決定力、そしてそれを信じて出した浅野。最高のタイミングで最高のコースを辿ることができ、わずかな時間で1点差にまで戻したのだった。

 そのゴールの後柏に代わってヴィエイラが入ると野上が中盤でカット、川辺に渡す。ドリブルで駆け上がる。そしてゴールへと向かうヴィエイラへのパス。その疾走速度、追走するDFの追いつく場所、パスカットされないタイミング。全てを計算しつくした緩くもピッタリと嵌るパスを受けたヴィエイラがシュート。これがゴールに突き刺さったのだった。

 同点、同点、同点。2点差を追いついた。それはまるでありえないことだった。それだけに勢いは増す。炎が燃える。攻撃への圧力が増していくのだった。

 中央で受けた森島シュート。左で空いてた東に出さなかったのはセットプレーのキッカーとして福森に違いを見せつけられたが故の焦りだったのだろうか。それを皮切りに札幌にボールが入ると今度は札幌が押し上げをしてくる。その圧力を消せない。たまらず右サイド深い位置で浅野がファールを犯してしまいFKを与えてしまいまたしてもセットプレーを与えてしまう。今度こそ、今度こそは防いでやりたい。

 もはや札幌のセットプレーは全部決まるような雰囲気があったもののクリアすることができるも札幌の攻撃は続く。最後はシュートを外してくれたことでようやく攻撃をを切ることができたものの、もはやその時には反撃への炎は見事にしぼんでしまった。

 それでもわずかに灯った火は攻撃への機会を与え、森島のキックから佐々木のヘディングが炸裂する。ただ浮いてしまった。その後もカウンターから3人目の動き、ヴィエイラからのラストパスに浅野打てない。更にゴール前にGK1対1になった決定機が来る。だがこれも浅野決めきれなかった。

 惜しい。もう少し。あと一歩。何だか毎試合こういう言葉が出てしまう。特に浅野はパワーを持ったシュートを打つのは得意だがGKを外すような力の抜けたシュートが打てない。その為にシュートパターンが予測できてしまう。

 やはりこのチームには決定力が欠けている。残りわずかな時間、本当なら勝ち越しへと怒涛の攻撃を掛けるべきなんだろうがそこでまたバイタルエリアのFKを与えてしまった。それだけでチャンスになる札幌。セットプレーがまるで実りそうもないサンフレッチェ。両者の違いはそんなところにもあったことでラストプレーとなった札幌の直接FKが枠を外れてくれたことで大いに助けられたのだった。

 2点差を追いついたのは評価していいのかもしれない。8試合負けなしというのも悪くはないのかもしれない。だけど勝ちきれないもどかしさもあった。そして決定力不足。これについてはもはや監督の力の及ぶところでもないような気がし、城福監督に対しても同情する部分もあった。

 勝ってないのだから当然かもしれないが、どこか身の置き所のなくスッキリしない試合後の心情なのだった。

2020年11月25日 (水)

湘南戦~チャンスを生かせなかった選手達の結果

20201125日 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島 Shonan BMWスタジアム平塚

 

 前節とメンバーを総入れ替えをして選手にチャンスを与えた城福監督だった。ただ、湘南が相当にサンフレッチェを研究してることを考えれば違いを出す為には理に適ったチャレンジであった。そして出場選手にしてみれば選手生命を賭けた戦いでもあるのだった。

 正直なところ清水、野津田、もしかしたら永井辺りのもう若くもないが試合に絡めてない選手というのはプロとしての瀬戸際にいるだろう。そういう追い詰められた人間の執念を見せつけるべく、試合開始早々果敢にボールへのプレスを行った。

 奪ったらロングボール。トップでは永井が身体を張るも収まらない。かといってつないでいこうとすると相手の圧力に屈してミスが出る。その結果サイドにしか出しどころがなくなるともうそれも予見してる湘南の素早いプレスに負けてしまい途端にゴール前までボールを運ばれるのだった。その一連の動きに迷いも気負いもなく、自信をもってシュートまでつなげる。その迫力に気圧されてバタバタしたゴール前でのディフェンスにたじろぐばかりだった。

 湘南の連続コーナーキック。食い止めたと思ったらコーナー。クリアしたかと思ったらコーナー。そしてついにファーサイドへのボールを折り返され中央でヘッド。呆気なく先制点を許したのだった。

 その時決めた選手の周りには4人もの選手がいた。しかもマークをした清水は競り合いで完全に負けてしまっていた。ああ、なんたること。これでもう勝つことはなく今シーズン一度も逆転勝ちをしてないサンフレッチェにとってこれはもう致命的だった。ただでさえ普段出てない選手が主体である。どこまで押し戻すことができるのかはなはだ疑問であった。

 湘南の素早い寄せはボールの進行を停滞させ、バックパスに逃げざるをえない。そしてGKまで戻ってロングキック。これが前線で収められない。競り合いでも負けてしまう。そして湘南の自信に満ちた攻撃に移ってしまうのだった。

 これはもうプロの試合ではなかった。大人と子供、プロとアマチュア、月とすっぽんといった試合だった。辛い。あまりもの違いに段々惨めになってくるのだった。すると悪いことは重なるものでエゼキエウが倒れて起き上がれない。唯一ドリブルでキープできてただけにこれは苦しかった。が、ここで森島と交代する。そこに活路を見出そうとしたのだった。

 すると後半に入り柏と浅野を投入すると湘南のプレスを剥がせるようになってきた。適度に保ちつつもパスで逃げ、プレッシャーのない後ろに下げると見せかけて前を駆け上がる。柏のいる右サイドではカットインからクロス。もしくはスルーパスもある。そしてまた下げてつくり直しもできる。そこでいてトップに入ったヴィエイラの収まりが効いてくる。そんな前線の活性化がファールを呼びFKを得た。距離はあったものの松本大弥のFKはバーを叩き真下に跳ね返った。入ったかと思ったがわずかにラインを出ていた。決まりはしなかったもののゴールの雰囲気が近づいてきた。

 そして野津田に代え川辺が入ると中盤のカットからトップのヴィエイラへ出る。前を向くもスルーパス。駆け上がった川辺がシュート。ゴールにぶち込まれたのだった。

 同点、同点、同点。ボランチの川辺がこんなところで決めた。メンバー交代によってどんどん活況を呈していたがそれをゴールという結果に結びつけた。

 もう1点。このまま同点では勿体ない。攻めて攻めて攻めまくれ。左サイド松本がクロス。ヴィエイラのヘッドはGK真正面。川辺が再び前線に飛び出しシュートを流し込むも枠を外れる。更にミドルシュートも放つもGKにキャッチ。決まらない。最後の最後が決まらない。

 相手のカウンターにフィニッシュもGK大迫の反応に救われ再び攻勢を強めるもゴール前の混戦からのヴィエイラのシュートは枠に入ることはなかった。そして決めきることもなくそのままタイムアップを迎える。相手に足をつった選手もいたことを考えると勿体ない結果であった。

 それでも湘南にしてみれば前半に2点、3点入れるチャンスはあっただけにどちらにしても勝ちを逃した試合とも言えた。だが今回チャンスを貰った選手の中には厳しい立場に追いやられた選手がいたのは確かだった。選手交代によって生き返ったチーム、それは残酷なまでの選手の序列を表してしまったのだった。

2020年11月22日 (日)

セレッソ戦~耐えて耐えた後半

20201121日 セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島 ヤンマースタジアム長居

 

 大きなスタジアムは観客制限してる中では余計にスカスカに見えた。テクニックのあり鋭い攻撃をするセレッソはスタメンに都倉を入れてきてロティーナ監督はサンフレッチェの天敵をよく理解してるようだった。

 トップで身体を張れる都倉、いきなりCKで合わせてきた。わずかに枠を超えたもののやはり当たりに強い。そのフィジカルの強さは低い位置でのボール奪取にも発揮されそのままゴールに向かわれる。阻止をしようとした青山のタックルはファールとなりFKとなってしまった。

 ボールの前に3人も並び威圧感がある。直接狙ってきたが壁に当たって難を逃れた。やはりキッカーのいるチームは攻め手が増える。だがサンフレッチェも浅野のドリブルが効いて同じような位置でのFKを得た。浅野と森島が並び森島が蹴った。縦回転を掛けたキックは壁を越えたがGKにキャッチされてしまうもセットプレーではサンフレッチェにも武器があるのだった。

 激しく中盤でも嵌めていく。それがボール支配率を高めビルドアップからワンタッチパスでテンポを速める。そして青山による裏へのキック。左サイドに抜け出した東。ワンタッチで上げる。ゴール前でクリアもこぼれをペレイラ拾った。ワントラップでシュート。流し込むようなボールが決まった。DFの寄せもありながらも素晴らしき決定力だった。

 このサンフレッチェの流れるような攻撃は続く。セレッソに攻め込む隙を与えない。この中で追加点を決めたい。だけどこういう時に決めきれないのがサンフレッチェなのだった。

 右サイド茶島のクロスはボール数個分ズレていて中で合わせてもいい体制で打てない。自らカットインしてシュートを放つも枠に入らない。FKからのトリックプレーもペレイラのシュートは壁に当たりそのこぼれを青山がダイレクトシュートもブロックされてしまった。決めきれない。決めきれないままハーフタイムを迎えた。

 すると後半に入りセレッソはフォーメーションを変えミラーゲームとしてくる。後半に入ってのこういう戦術変更に弱いのも知ってるようで実際にここからセレッソの侵入が徐々に大きくなってくるのだった。何とか盛り返したい。そんな焦りがあったのか、ペレイラが後ろからのタックル、更にはその後の遅延行為によってカードを貰ってしまった。これが2枚目のイエローにより退場。一人少なくなってしまった。

 ただでさえ攻め込まれてた状況においてこれは致命的だった。もはやゴール前に張り付いて守備に徹する。浅野に代えヴィエイラを入れる。その後も攻撃的選手を守備に強い選手へと代えていく。守る、もはや守るしかない試合となってしまった。

 そこでセレッソは高木を入れてきた。ああ、高木。いつも交代で入っては決められてしまうというのもよく分かってるようだ。その高木がサイドで持つと切り込んでクロス。いや、ゴールに向かってる。GK林も反応しきれない。が、バーを叩いて事なきを得た。本当に高木は一瞬で決めてしまう恐さがある。

 何とか息をつきたい。ヴィエイラにはボールが収まることがない。そんな中で森島がドリブルで持ち上がる。3人に囲まれるも奪われない。だがそのままマイボールにはできなかった。それでもそのわずかな時間が救われる。そしてその森島と青山を永井、柴崎とより守備で動ける選手に代えていくことでセレッソの攻撃を跳ね返すのだった。

 変幻自在のセレッソの攻撃は逆サイドを突かれ、ドリブルで翻弄され、トラップで幻惑される。だがその都度DFの寄せ、そして最後はGK林の飛び出しによって弾き返すのだった。

 アディショナルタイム5分。ハイボールが上がる中で何度も跳ね返し凌ぐ。我慢の時間は続く。そんな中で川辺がドリブルで持ち上がる。うねりを効かせ容易に奪われない。マイボールとすることはできなかったが時間稼ぎにはなった。だがそれだけに終わらずパスカットからロングシュートを放つのだった。枠には入らなかったがGKが前に出てるのを逃さなかった。この状況においてもまだ前を向いているのだった。

 放り込みに対してはGK林キャッチ。下手につなげない。とにかく前に蹴る。そんな愚直なプレーが試合の終了を告げたのだった。

 勝った。勝てた。湯気が立ち上がるような熱したようなセレッソの攻撃だった。まともに対峙したら火傷してしまいそうな中耐え切った。前半と後半で全く違う試合になっただけにそれに対応したチームには逞しさを感じるのだった。

 だが問題は次の試合であった。トップのペレイラ、DFの佐々木が累積警告で出場できない。点を取る選手、ゴールを守る選手がいない中でどうやって戦うことができるか。ここで真価が問われることになるだろう。

2020年11月14日 (土)

横浜FC戦~3度目の早い失点

20201114日 サンフレッチェ広島 vs 横浜FC エディオンスタジアム広島

 

 連戦を考慮してか、5人メンバーを入れ替えた。前線はヴィエイラのトップに永井、エゼヒエウという初めての試みであるが、横浜FCはミラーゲームで臨んできた。こういう対戦となった時、チームとしての力量が大きく問われる。果たして攻撃陣にそこまでのインパクトが残せるかが勝負であった。

 前からのプレッシング。これは強い強度で行われる。だが掛からない。奪いきるどころかミスすらも誘い出すことができずパスでいなされ前線に運ばれてしまう。そしてCKを与えてしまうとショートコーナー。後ろに下げたところで誰もマークにつくことができずアーリークロス。ファーサイドに入りこまれヘディング。決まってしまった。もうやられた。開始10分での失点である。今シーズン逆転勝ちをしたことのないサンフレッチェにとって早くも窮地に陥ることになってしまった。

 ところがそれからすぐにCKのチャンスを得ると茶島のキックを佐々木が決めた。場内に響いたゴールのアナウンス。だが無情にも主審の笛でファールを宣告されてしまった。佐々木とは別のとこでGKへの接触があったらしい。幻のゴール。もしこれが決まっていたら先制した相手の出鼻をくじくには大きな効果があったはずだ。それだけになるべく早い時間に追いつく必要があった。

 そんなサンフレッチェのボール保持に対しては素早いプレッシャーを掛けて自由を奪う。その圧力に屈してボールを失うと横浜FCはダイレクトパスと3人目の動きでつかまえどころがない。追いつくところか守るだけで精一杯。歯痒さが沸き立つ。どうにかしろ。動きの予測をしろ。奪い返せ。そんな叫びに応えるかのように中盤で土肥のタックルが入る。そしてそのこぼれをヴィエイラが前線に蹴り上げるのだった。

 縦に出たボールはDFの頭を超す。エゼキエウが抜け出し胸トラップによりコントロール。GK11。コースを塞いだGK南の飛び出しにシュート。脇をするすると転がりゴールに入ったのだった。

 同点。まさかヴィエイラがあんなパスを送ることができると思わなかった。そしてエゼヒエウのシュートへの落ち着きは素晴らしい技術であった。ペレイラ以外にゴールが計算できる選手である予感があるのだった。

 そのゴールで調子に乗ったか、前線へのクリアボールがこぼれると奪った途端にシュート。再び入ったかと思ったが枠外。いや、惜しい。勝ち越し点はその内入るだろ。そんな楽観を抱いてしまった。

 ところが横浜FCの方が鋭い攻撃をしてくる。2次攻撃、3次攻撃に守備への負担が大きい。縦からのクロスに一美がヘッド。タイミングが合ってただけに悲鳴を上げそうになったが枠を外れホッと胸を撫で下ろすのだった。

 ただそれでも試合はイーブン。攻勢を強めるべく青山を入れ、浅野、東というアタッカーを入れてくる。それでも打開ははかれずついにペレイラをヴィエイラに代えて入れてくる。チーム1決定力のある選手。これでペレイラにどんどんボールを供給すればチャンスは広がるだろう。だがこの投入後、ちっとも前線にボールが来なくなる。パスが引っ掛かる。そしてせっかくクロスを上げてもペレイラ自らファールを犯してしまう。チャンスをみすみす潰してしまうのだった。

 横浜FCは更にギアを上げ攻撃の圧力を増してくる。それだけにGK林も忙しくなってきてボールをキャッチする。そこからパントキックで森島へ。フリックにより浅野が抜け出しペナルティエリアへ。だが自分で打たず森島への横パスを出した。これぞという場面。後は当てるだけ。それなのによりによってトラップをしてしまい、じかもそのトラップもズレてしまうものだからDFに詰められ打てずに終わってしまうのだった。ピンチがあってもその都度防いでる横浜FCはもはや攻撃に確信めいたものが備わってきた。

 ゴール前にへばりつきもはや防戦一方。もう勝つ見込みはないのだろうか。だが途中出場の森島がボールを受けるとスルスルと単独で持ち上がる。引いた横浜FCのブロックの空いたとこにいた青山にパスがでた。ミドルレンジのシュート。が、バーの上に浮いてしまう。その後もCKで野上ドンピシャで当てるもGK真正面。更には佐々木のクロスはGK南にキャッチされてしまった。

 そのプレーで倒れたまま動かない南。時間稼ぎをされている。その行為にイラつきながらもどうしてこうなる前に決めきることができなかったのかと焦りが積もる。そして最後の最後に攻勢を強めるも結局時間切れ、またしても先に点を入れられると勝つことができないのだった。

 引かれた相手を崩せない。そういう時のセオリーでミドルシュートを放っても枠に入らない。サイドプレイヤーが深い位置まで侵入してクロスを上げることができない。柏もかつてのように単独で突破してチャンスをつくることができない。なのであまり得点は期待できない。それだけに早い時間の失点は致命的なのだった。

 今シーズンこういう失点を3回もやっている。同じ過ちを3回もやってしまった。でも追いついただけマジなのだろうか。そんな自問を延々と繰り返してしまうのだった。

2020年11月12日 (木)

名古屋戦~決めるべきとこで決めた2点

20201111日 サンフレッチェ広島vs名古屋グランパス エディオンスタジアム広島

 

 名古屋グランパス。昨シーズンまで主力として在籍した稲垣がいる。疲れを知らないそのプレーはずいぶんとチームも助けられ、その移籍には驚きがあった。ただそれは誇らしくもありサンフレッチェで飛躍したという証明でもあった。敵としての稲垣がエディオンスタジアムに現れるのは何とも奇妙な感じだった。

 その名古屋に対してサンフレッチェは前から嵌めようとFWから積極的にプレスをかける。それは前節早い時間に失点してしまった反省もあるのだが残念なことにプレスを続けててもちっとも高い位置で取れない。むしろそのまま切り抜けられてDFのとこで回収する。そしてマイボールにするも中途半端なとこですぐ奪われる。その結果またプレスを続けないといけないのだった。

 ただ、ボールは奪えないものの、前からのプレスはゴールを脅かされないだけに観てて安心感があった。ペレイラがCBへチェック。浅野がパスコースを塞ぐ。GKに返されると縦パスで剥がす。が、これを読んだ川辺がギリギリで跳ね返すとルーズボールがゴールに向かう。そこに入ったペレイラ。左足一戦でシュート。次の瞬間ゴールネットが揺れゴールの脇に収まってたのだった。

 先制。川辺のチェックも素晴らしかったがペレイラの決定力はすざましい。圧倒的にボール支配をされてる状況でワンチャンスを決めた。やはり決めてくれる人がいるというのは心強いのだった。

 ところがまだ早い時間帯ということで名古屋に動揺は見られなかった。そこにはいつでも立て直せるという確信めいたものがあり、圧倒的にボール支配率を上げる。それでも中盤に出たとこで野上や荒木が潰してくれるので危機感はない。むしろカウンターとなって名古屋のゴールに向かう。ただこれも肝心なとこで決めきれない。茶島のクロスは絶好のスペースにこぼれるも東はボレーシュートをふかしてしまう。川辺のカットからのロングフィードは森島がトラップをDFに掬われるのだった。

 チャンスを生かせない。そういうのを繰り返すと段々と相手に勢いを与えるものだ。事実、名古屋はCKを取るとそこから連続してCKが続く。防いでも防いでも守備の時間が消えない。だがついに奪うことができると森島が縦へ速いドリブル。中央ペレイラが入った。が、ここでペレイラのファールによって攻撃が止まってしまった。

 その後もカウンターから浅野がカットインからのゴールに向かうドリブルが倒されFK。ここで森島が蹴ると縦回転のキックは惜しくもゴールの脇を逸れた。ボールの軌道はよかったのにコースがズレるという何とも勿体ないキックであった。

 名古屋は徐々にサイドの深い位置を侵食し始めた。それでもペナルティエリアの中へは入れない。シュートコースも空けない。守備は効いてるもののこれを残り時間ずっと続けるのも無理なあるような気がした。やはりあと1点。もう1点なければ名古屋の攻撃に耐えることはできないだろう。

 そこでメンバー交代でヴィエイラを入れるとペレイラからヴィエイラへパスが出る。これをDFがハンドをしてしまいFKを貰うと再び森島がボールの前に立った。1度外した時の感触の残っている。トリックプレーも何もない。完全にGKとの勝負のようなFKを蹴った。壁の上を抜けたボール。GKが飛ぶとポストに当たりゴールに吸い込まれたのだった。

 追加点。森島FK決めた。これは大きい。そして森島のFKが確固たる武器として確立した瞬間でもあった。これにより相手もゴールに近いとこでのファールができなくなる。そこに隙が生じる。そんな可能性を感じるのだった。

 2点差となりもはや守備に徹する。奪うと収まりのいいヴィエイラを目掛けると珍しくミドルレンジからのシュートを打った。枠には入らなかったが完全にカウンター狙いとなった。だが相手が押し込む中でも川辺が3人囲まれながらもキープするとサイドチェンジ。そこからサンフレッチェのボール回しが始まった。

 回して回して回していく。そしてついにバイタルエリアに侵入しフィニッシュまでいけそうになると蓋をされる。だがそうなると後ろへと逃がしていくと時間が進んでいく。そんなボール保持によりタイムアップを迎えた。

 20、圧倒的にボール支配された中なぜか勝ってしまった。前からのプレス、深い位置に侵入させないDF、ワンチャンスを決める決定力、そういうものが上手く体現できた。もうこういうスタイルでやっていくことになるのだろう。

 城福監督も一つの戦術に固執しなくなってきた。一つのパターンを構築しても攻略された後に次の手を出してくる。そんなサイクルをもっと適切なタイミングでできるようになれば。そんなすでに来シーズンへの想いが巡っていくのだった。

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     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
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     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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