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サッカー観戦用のLINEスタンプ作りました。

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2024年4月21日 (日)

札幌戦~決定力不足によるドロー

2024年4月20日 コンサドーレ札幌 vs サンフレッチェ広島 札幌ドーム


 その寒さはやはり本州とは違った。乾燥した空気が冷気を伴って降りてくる。そこに身を切り刻むような寒さを感じながらもドームに入ると一安心する。今更ながら北海道に屋内のスタジアムがあることにありがたさを感じるのだった。

 たださすがにアウェイゴール裏は人が少ない。その中でも塊り声を張り上げるサポーター。だがさすがに札幌の応援と被ると多勢に無勢、声がかき消されてしまうのだった。

 そんな中でのアウェイ戦。前節同様のメンバーに右サイドには新井を入れてきた。ベテランならではの安定感を求めたのだろう。ところがこの新井からサンフレッチェは破綻をきたしたのだった。

 どことなく主導権を握ったような滑り出しが災いしたのか、どこかヌルッとした入りだった。その弛緩した空気が安直なパスを生んだ。右サイド新井は縦を切られると中央へと緩いパスを送ると完全に相手へのプレゼントパスとなり逆襲を受ける。右サイドを抉られ中央のスパチョークへと出され真正面からのシュート。中野が脚を投げ出しブロックするとそれがリフレクションとなりフワリと上がる。GK大迫も間に合わずそのままゴールに吸い込まれてしまった。失点。呆気ない、呆気ない失点となってしまった。

 中途半端なブロックならしない方がGK大迫も対応できたかもしれない。だが大きかったのは新井のパスミスだった。特に相手のプレスが掛かってるような厳しい場面でもないのに完全に相手の足下へ流したパスが全ての起点となる。今回スタメンで起用されたのはベテランならではの安定感を念頭に入れたものだろう。だがその新井が明らかに相手の攻撃の起点を与えてしまった。加入最初の試合では強烈なインパクトを残したもののそれ以後パッとしない。まさかあれだけで終わってしまったのだろうか。

 パッとしないといえば前線の攻撃陣にも当て嵌まる場面が訪れる。1点を追う中ボール奪取から中央を切り裂くカウンターの場面。加藤が抜け出し持ち上がる。そして射程を捉えるとシュート。完全に決まったかと思った場面、見事にファーサイドに外れていった。それには皆顔を覆い天を仰ぐ。そして極め付けは混戦から抜け出し完全にGLとの1対1の場面。飛び出すGK菅野にぶち当てた。その跳ね返りを押し込むもこれも防がれた。裏に出るまでは秀逸なのに最後の最後が決めきれない。加藤のシュートはどうしても入らないのだった。

 それでも決めるにはシュートの場面をつくるしかない。前線からのプレスを強め高い相手の自由を奪うことによって主導権を握る。チーム全体前掛かりになる。競り合いでは体を張り球際でも粘りを見せる。それによりショートパスをつなぎゴール前に出てシュート。が、入らない。枠にいかない。そして行ったら行ったでGKの真正面。札幌がたった1本のシュートを決めるのに対して恐ろしいまでの決定力のなさだった。

 追う展開のまま後半。予想通り右サイドは新井に代えて越道が入った。与えられたチャンスを生かそうと運動量を上げる越道。右サイドを打開できない。サンフレッチェのパスは全て読まれてる。裏に出しても付いてくる。縦への突破は閉じられてる。仕方なしに上げたアーリークロスは何の脅威を与えることもなく弾き飛ばされる。もはやこういった場合セットプレーしかない。ただ競り勝てはするものの枠に飛ばすことができないので期待感は薄い中満田のCK。やはりヒットできずルーズボールが行き交う。が、それをボックス内へ打ち込むことができるとその落としから中野。グラウンダーのシュートをゴールの隅に入れたのだった。

 決まった、決まった、決まった。同点。あれだけ前線の選手が決めれず喘いでいるのに決めたのはDFの中野だった。助かった。本当に助かった。これで振り出しに戻すことができた。

 ここから怒涛の攻撃が続く。右に左にボールが行き交い最後の砦を崩さんと虎視眈々と狙っている。そしてボックスにできたポケットにボールが入ると松本泰志が飛び込みシュート。ゴールを目の前にしたシュート。距離にして数メートル。誰もが決まったと思ったその瞬間、ボールは無常にもポストに弾き返ってしまったのだった。

 ああ、泰志。どうして泰志のシュートはここまで入らないのか。怪我人の影響で出場できてる今のうちにポジションを不動のものとしたい。その為の絶好のアピールであるシュートをことごとく外すのである。よい動きはしても決められない。泰志のプレーにはいつもそんなもどかしさを感じるのだった。

 そしてそれ以上にもどかしかったのは満田である。加藤との2シャドーというポジションにいながらまるでアタッキングのシーンが見られない。川村の負傷交代のせいでボランチに下がったというのもあるだろうがアタッカーとしての恐さがなくなった。そしてそれ以上に恐さがなかったのは川村に代わって入った小原だった。

 左サイドで受けてもそこから勝負する訳でもなくただパスを回すのみ。売りであるはずのドリブルをまるで見せることなく終始無難なプレーばかりこなすことで相手に余裕を与えている。極め付けは大橋が単独で右から潜り込んでクロスを放った時である。ゴール真正面にいたにも関わらずボールにヒットさせることができなかった。れろれろれろと浮かんだボールにGK菅野は欠伸でもできるくらいの余裕を持ってキャッチすることができるのだった。

 その後運動量の落ちたサンフレッチェは次第にプレスが効かなくなり逆に押し込まれるようになる。相手のクロスボールに小原が手を掛け倒した場面はよもやPKと思いきや笛が鳴らずホッとした。もはや跳ね返すのが精一杯。あれだけあった勢いは完全に相手に持っていかれた。それだけに決めるべき時に決めないといけないといいのを痛感してしまうのだった。

 前線の大橋を狙ったロングボール。上手く競り合いの中から収めたと思ったらファールの判定。そうなるともはや引いて守るサンフレッチェには押し上げの目処が立たない。でも勝ちたい。チャンスをつくりたい。そんな模索を続ける中、無常にも終了のホイッスルがなってしまったのだった。

 勝てた試合だった。失点してから尻に火がついたがあれを最初からやってほしい。そして完全にこちらの攻撃パターンを読んでる相手に対して違いをつくることができなかった。小原はその為のピースであったが全くインパクトを残すことができなかった。そして最も大きいのは決定力不足。決まってもおかしくない場面で全部外してしまう。点を入れなきゃ勝てないルールの中でこれでは勝つことはできない。

 外国人選手がみんな怪我をしてる中で前線では大橋以外不発。その大橋もマークが厳しくいい状態でシュートが打てない。そして一番試合でシュートを決めてる中野がCBという悲運。どうしてここまで噛み合わないのだろうか。

 決まらない、決まらないサンフレッチェ。シュートを打っても打っても入らない。サンフレッチェに来た選手はどうしてこんなにシュートが入らなくなるのかもはやこれはミステリーであった。答えに辿り着かないミステリー。一体誰がこの壁を突き破ってくれるのだろうか。

2024年4月14日 (日)

福岡戦~わだかまりのある引き分け

2024年4月13日 アビスパ福岡 vs サンフレッチェ広島 ベスト電気スタジアム

 

 快晴の福岡。全国的に春の陽気に包まれてシャツ1枚でも過ごせるような気温は絶好の観戦日和とも言える。が、福岡のスタジアムには空席が目立ちどことなく寂しい気もしてくるもののそれを揶揄する気にもならないのはかつて広島もそうだったからだ。どんなに成績を上げようと客が来ないのは危機感を生み、それが勝利への執念となってくる。強く、速く、激しいスタイルはそんなとこから醸し出されたのかもしれない。

 そんな福岡、スタメンを掴みつつある松本泰志にとってレンタルで在籍したチームである。J1昇格の立役者となり中心メンバーの一人として活躍した故に掛ける想いも大きいだろう。そしてもう一人、福岡から移籍してきた志知がベンチに控えている。左サイドのスタメンは東となったもののこちらも虎視眈々と出場を待ってるはずだった。

 そんな中で始まった試合、出だしはサンフレッチェが優位に見えたものの素早い寄せ、激しいチェックはパスワークに歯止めをかけルーズボールとなる場面が増える。そしてそんなボールの奪い合いを福岡が制すると素早い展開を仕掛ける。ワントップに君臨するザヘディが縦横無尽に動きどこからでもボールを呼び込み仕掛けてくる。これにはフィジカルに勝る塩谷でさえ押さえ込むのに苦労する。そして中央に来ると巧みなステップによりシュート。GK大迫が止めるもそのパンチ力は侮れない。たった一人前線にいるだけで攻撃力が2段も3段も上げてしまう。恐ろしい選手であった。

 そんな福岡相手に早めに先制点が欲しいとこでCKを得る。満田のキックから飛び込んだ大橋。ジャストミートしたそのヘディングはファーサイドに流れるも枠を外れる。ああ、どうしてサンフレッチェのセットプレーはここまで入らないんだろう。競り勝つとこまでは行く。だけどそれを枠に入れることができないのだった。

 対する福岡も幾度となくCKの場面を迎える。勢いを持って前に出てくる時、個でサイドを抉ってくるのだがこれがなかなか止めることができずCKに逃げるのがやっとだった。その都度屈強なDFがゴール前まで上がってくるのは脅威であり、クリアする度に安堵のため息をするもののそのセカンドボールは必ず相手ボールとなるので息をつく暇もないのだった。

 そんな中、湯沢が左サイドを駆け上がるとマークについた東は振り切られてしまう。そしてクロスが入るとダイレクトボレー。が、GK大迫セーブ。完全に崩された場面だった。そして同様の場面が再び訪れる。サイドラインに追い込むことで一旦は動きを止めた東だったものの湯沢の巧みなターンに置き去りにされる。ゴールに向かいクロス。そこに入り込んだザヘディ。越道をなぎ倒しヘディングで叩き込んでしまったのだった。

 失点。完全にやられた。まずは東が湯沢との1対1のバトルに敗れ、越道も競り合いに持ち込むことができなかった。マンツーマンでの守備が基本のサンフレッチェは責任の所在が明確になってしまうだけに東の守備での弱さが目についた。志知との交代は早いかもしれない。

 そんな失意の中、サンフレッチェにCKが訪れる。満田のキックに佐々木。GK村上が飛びつく。が、球威が強く押し込まれていたのだった。

 同点。早い時間での振出し。CKからのゴールは今シーズン初めてだった。ヘディングには強い選手が揃っているのに枠に入れられない。これが入るようになれば相手にとって簡単にCKを与えられないという緊張感を生む。それが相手を崩す手がかりになりそうだった。

 その早い同点に活気ついたサンフレッチェは途端にパスワークが冴え渡る。相手の目先、鼻の先で受けワンタッチで返す。食らいつくとそれを逆手に前線のスペースへと出すと速攻の場面となる。ただ、そんなビルドアップに右サイドの越道のところで何度か意図の合わない場面が見られた。その辺がまだ経験の浅さなのかも知れなかった。

 そんな越道は後半途中で東と共に中村、志知との交代を告げられる。両サイド同時の交代だった。志知にとってはいよいよ出番が回ってきた。ところがこの志知、今ひとつ機能しないのである。どことなく消極的で無難なプレーに終始しているような気がした。かつて対戦相手として感じた志知の強くて速いイメージがなくなってしまったことに福岡のサポーターも感じてしまったかも知れないのだった。

 それでも依然としてサンフレッチェの勢いは止まることもなく、攻撃をクリアされてもセカンドボールは回収する。そして際どいボールになると福岡はファール覚悟で突っ込んでくる。そしてその多くはファールの判定になりイエローカードが乱発される。もはやなりふり構っていられないといった様相で完全なる大橋の抜け出しにファールで止められたシーンでは流石にイエローでは軽いような気がした。更に2度目に同様のシーンが出た時には大橋も怒りを抑えられなかった。危ない場面はファールで止めればいい。イエローカードは1回なら退場にならないというルールを逆手に取ったような先方になかなかフィニッシュまで至らないのだった。

 そしてこのまま試合を終えたものの後30分あればゴールを破れた気がする。ある意味90分という時間と違う選手が互い違いにイエローカードをもらっても退場とはならないというルールを上手く使ったのは福岡だった。それには批判もあるだろうがルールを最大限活用したとも言える。そしてザヘディの圧力はすざましかった。特に前半の体力のある時間での存在感は圧倒的だったことを考えると引き分けは妥当とも言えるものかもしれなかった。

 それでもやはり考える。2度あった大橋の抜け出しさえ止められなかったら。ファールで止められなかったら。そんなわだかまりにいつまでも燻っているのだった。

2024年4月 7日 (日)

湘南戦~大橋の2ゴールで勝利

2024年4月7日 サンフレッチェ広島 vs 湘南ベルマーレ エディオンピースウィング広島

 

 中3日、3連戦の最終節。サンフレッチェは外国人選手5人を含む8人が負傷離脱している。中でも不動のCBだった荒木の欠場は大きい。そこに入る中野も前節では新たな可能性を見せてくれたものの今回はトップに屈強なフィジカルを持つルキアンがいる。そこをどれだけ抑えられるかが大きなポイントとなりそうだった。

 そんなルキアンとのマッチアップは開始早々に行われる。前からのプレッシャーで嵌めようとすると奪ってから右サイドのスペースに出される。縦へとドリブルで駆け上がるルキアン。喰らいつく中野。ただここでカットインされると完全に入れ替わられたまらず身体を当てて倒す。FKの判定。嫌な位置。ただこれはゴール前で跳ね返すことができたものの明確なターゲットとなる選手がいるというのは脅威なのだった。

 その後もガイプレッシャーを続ける中で剥がされるとルキアン目掛けてボールが飛ぶ。マンマークの中野。競り合いに入る。前を向かせない。そして今度は中野が勝負を制し逆にファールを貰うのだった。中野も負けてない。むしろそれ以後は対人で負ける場面がなくなったのだった。

 それでも湘南のハードワークは冴え渡りサンフレッチェに押し上げを許さない。むしろ押し込まれていくことで重心が低くなりついにはボックスに入られ決定的なグラウンダーのクロスを入れられる。あと一歩のとこで身体を投げ出しブロック。その危険度は間違いなく湘南の方に分があった。ボールへの寄せの速さ、激しさは前を向かせてもらえない。その状況に胃の締め付けられる想いがするのだった。

 ところが相手のプレスの僅かな隙間をパスで通すと一気に前線が開けてきた。駆け上がる東に満田。全速力のプレイスバックに対して足元のスキルでかわし前へ運ぼうとすると倒される。そんな場面が何度か続き徐々に前向きのプレーができるようになる。が、相変わらずセットプレーがゴールに結びつかない。前半終了間際、満田のCKから佐々木がヘッドで競り勝つも田中のブロックに遭ってしまう。やはり決められない。決めれないものだから心置きなくファールで止めてくるしCKにも逃げられる。そしてそれ以上に膠着した試合を出し抜くことができないのだった。

 スコアレスのまま前半を終え、後半に入り右サイドの新井を越道に交代する。するとこの越道が縦への突破をすることによって右サイドが活性化される。加藤も右で受け縦への姿勢を見せつつカットイン。中へ切れ込む、切れ込む、そして最終ラインを切り裂くゴール前へのスルーパス。そこへ抜け出した大橋。GKソンボムグンも処理しきれずルーズボールになり反応した大橋が倒された。完全に腕で掴んだことによって阻止された。間髪入れずホイッスルが鳴りPKへ。この時点で腰を浮かして歓喜の雄叫びを上げるも更にGKソンボムグンへレッドカード。相手が1人少なくなるアドバンテージを得たのだった。

 ただここで決めれないと何にもならない。キッカーは大橋。自ら得たPKを自ら蹴りに行く。交代で入ったGK馬渡。ホイッスルが鳴るとゆっくりとしたモーションから助走を入れシュート。ど真ん中に蹴ったもののGKが飛んでいた為見事にネットに突き刺さったのだった。

 先制。大橋の2試合連続ゴール。やっとこじ開けた。昨シーズン、アウェイでこの湘南の壁をこじ開けることができなかった。そして失点してしまったもののそれを決めたのが大橋だった。その大橋がサンフレッチェに来て湘南の壁を打ち破ったのだった。

 リードした上に数的有利。ここから畳み掛けたい。実際にここから怒涛の攻撃が始まる。サイドで受け無理なら下げてやり直し逆サイドに振る。相手を動かすことで消耗させていきたい。だがそんな中でも奪った後のカウンターには力強さがあった。バイタルエリアまで入るとルキアンがDFの集まった狭い箇所を強引にこじ開けシュート。枠には入らなかったものの湘南は全く心が折れてないのだった。

 1点差だとわからない。相手を押し込めてる内に追加点を入れたい。そんな折に相手ブロックの裏へ浮き球が出ると松本泰志がポケットに入る。そこから折り返しを越道が打つ。が、これがGK真正面。カウンターから満田がゴール前で相手をかわすもシュートはブロック。更に攻守に渡ってピッチを駆け巡った川村が筋肉系のトラブルで野津田と負傷交代してしまうのだった。

 その後も東のCKを佐々木がヘッドで合わすも枠外。東のクロスに満田が頭で合わすもこれもGK馬渡ブロック。入らない。ゴールのわずか数メートルのとこまで来てるのに入らない。そんな決定力の低さを見せていると後のない湘南は交代で入った石井が右サイドを切り裂いてくる。ドリブルで入ってくると奪えない。そして隙を見るやカットインしてクロス。GK、DF共に動きづらい際どいとこに入れてくる。それにターゲットのルキアンの存在も相まってこの1点リードが薄氷の上に立っているものと認識せざるを得なかった。

 それでも満田に代えドリブラー小原を入れて最後まで攻める姿勢を貫く。それが功を奏しCKを得るもこれも不発。転じて湘南が反撃に出てくる。残り時間は少ない。ボールホルダーに対してはチェックにいく。それでも湘南のパス回しが続く中で塩谷がカット。前線の加藤に縦パス。マークを受けながらも中央へと落とした加藤。すると大橋がフリーで受ける。前方の広大なスペースに向かってドリブル。持ち運び、持ち運び、持ち運ぶとDFが戻りコースに入るとかわす。そしてもう一人かわすとシュート。グラウンダーのボールがゴールの隅に吸い込まれていったのだった。

 決まった、決まった、決まった。2点目。もう勝負はあった。そんな歓喜の雄叫びをあげた一方で無情にもオフサイドの判定。がっくりと肩を落とす。が、試合が止まった。VARでのチェックが入る。長い沈黙。固唾を飲んで見守る。そして下された判定。ゴール。大橋のゴールはオンサイドと判定されたのだった。

 再び拳を突き上げる。正直オフサイドではないと思ってただけに正常な判定をされたことにホッとする。これで大橋2ゴール。他の選手が決めきれない中で唯一決めきれる選手なのだった。やはりこの選手の加入は大きかった。今更ながらそれを痛感する試合となってしまった。

 2-0。このまま試合は終わり開幕からまだ無敗が続いている。だけど負傷者が続出してる中で川村の負傷退場も気になる。そして満田、加藤といった大橋以外のアタッカーに点が取れないのも気になる。ただそんな中でも越道や小原が可能性を見せていったことはプラスである。そんな中での試合は綱渡りでもしているかのようでもある。それだけに勝利の意義を深く噛み締めることができるのだった。

2024年4月 4日 (木)

町田戦~勝利の充足感

2024年4月3日 町田ゼルビア vs サンフレッチェ広島 町田GIONスタジアム


 町田に辿り着くには多くの箇所で渋滞の忍耐に耐え事前予約をした駐車場から徒歩で向かう中では果たしてこんな場所に本当にスタジアムがあるのだろうかという疑心を抱えながらも何とか現地に着いた。雨が降ってる為スタンドに入ると傘を閉じカッパになるも椅子に腰掛けるとジットリとした感覚が滲み込んでくるのだった。こんな苦労をしたもののアウェイゴール裏には結構なサポーターで埋まっていてピッチに向かう声援はホームの町田を凌駕するものであった。

 この試合に辺り前節とメンバーの変更はなかった。ここに町田へのリスペクトを感じた。J1昇格初年度とはいえ首位に立つチームに対して最大限の警戒心を持っているのだった。

 キックオフが近づき照明が落とされる。LEDライトによる電飾、ゴール裏では火柱が立ち昇る。それが雨による霧状の光景と相まってコンサートのような演出となりそこでの選手入場。自然、応援にも熱が入る。天候も悪く平日ということもあり客の入りは芳しくないもののそこには熱量というものが確かに存在した。そして始まった試合、ボールが高く飛び交い競り合いの様相を呈したのだった。

 お互いハイボールの落下点に入るとそこからは肉弾戦。ただサンフレッチェのバックラインは3人共当たり負けしない。相手を上回り弾き返すと前線には大橋、加藤といったフィジカルに優れた選手が処理する。その時点で町田の狙いは大きく削減されただろう。ただそこからのプレスが速い。途端に窮屈になりボールの出しどころを失う。それだけにより速いアタックを試みる。ドリブルから川村がシュート。が、DFにブロックされ弾き飛ばされてしまう。まるでそれらも想定内といった様子。激しい運動量とハードな当たりは綿密に計算されたプランの上に成り立っているようだった。

 ただ、その激しい当たりはファールとして笛が鳴る場面が多くなった。その度に大きく放たれるアウェイゴール裏からのブーイング。乗るか剃るかの場面で突っ込んでくるそのスタイルはファールを恐れてない。だがされる方はたまったもんじゃない。それ故にパスによる展開を速くする。あえて密集地帯に入れて落として引き剥がす。向かってくる相手に真っ向から向かうことによってサイドから駆け上がる場面をつくり出していく。ただ、それでも有効なシュートシーンに繋がらない。しぶとい。もはやこういう揺さぶりを続けてほんのわずかにできた綻びを決めるしかないのだった。

 ところが相手のロングボールを競り合いで跳ね返した荒木がうずくまってしまう。あしの腿裏を押さえていることから筋肉系のトラブルがあったらしい。なんてこと。ただでさえDFは怪我人が多く層が薄いのにまた1人減ってしまった。だがそれ以上に不動のCBの代わりを誰が務めるのか。すると新井が入ってきたものの右サイドへ。そして右サイドの中野が3バックの真ん中に入るのだった。意外に思われたこの布陣、思いの外DFは安定した。その上キックの精度があるのでビルドアップの起点にもなれるのだった。

 そんな新境地なんて

中左サイドの東にボールが入る。ドリブルで駆け上がり満田が受け前を向くと3人の守備網を強引に切り裂く。そこからペナルティエリアへと縦へ出すと受けた大橋。コントロールでタッチすると振り抜いた。入った、入った、入った。先制点を入れたのだった。

 ところがこの瞬間アウェイゴール裏は静かだった。傾斜が低く視界の悪いコンディションで何が起こったのか把握できてなかったのだ。ただベンチの喜びようを見て決まったことを悟った。それ故にかなり遅れたタイミングでゴールを讃えあうことになってしまった。

 とりあえず先制。町田にしてみれば想定が崩れた。だがそれが余計に有利な展開に持っていきやすくなった。勿論リスクはある。リスクはあるものの佐々木は攻撃時にはオーバーラップを繰り返し遂にはボックス内でドリブルで抜け出そうとする。すると3人で囲まれ倒れることでボールを失ったもののここでVARが入る。モニターに映し出されたVARチェック。佐々木の足が引っ掛けられていた。その映像に色めき立つアウェイゴール裏。主審の笛。ペナルティスポットと指したのだった。

 PK!俄然と湧き立つサンフレッチェサポーター。キッカーに注目がいく。満田がボールをセット。GK谷との勝負。ホイッスルの後助走を入れシュート。GK谷の逆を突いた勢いのあるシュートが突き刺さったのだった。

 追加点。

 決まった、決まった、決まった。プレッシャーのある中決めた。満田今シーズン初ゴール。満田のチャントが鳴り響く。ボランチでの出場が多かった満田。だが一番観たいのはアタッカーとしての満田である。そして試合を決める満田であった。

 もはや町田はなりふり構わず攻めてくるようになった。ロングボールを使いサイドでスピードを使いスローインに持ち込んではロングスローを使ってくるのだった。J1リーグではあまり出てくることのないプレーだけにどのチームもこれに苦心する。それでも事前に準備した守備ブロックで弾き返す。それでも執拗にロングスローを繰り返すとニアに放たれたボールに大橋が接った。頭には当てたもののボールの軌道がゴールへ。GK大迫も反応が間に合わずゴールの隅に入ってしまったのだった。オウンゴール。1点差としてしまったのだった。

 さすがに1点差は危機感がある。町田も勢い付いてきた。残り時間を意識して無難なプレーに走るようになる。だがここで引いてしまうと相手の思うツボと言わんばかりに奪ってからは前を向く。その姿勢が功を奏し高い位置でのファールを貰う。これで大分時間が費やせる。結局このセットプレーでも点が取れなかったもののタイムアップを迎えることができ、無事勝ち点3を取ることができたのだった。

 首位相手への勝利。大橋の2節以降のゴール。満田の今シーズン初ゴール。そんな中で選手起用で新たな可能性を見出すことができたのも大きい。挨拶へ来た選手への激励が止まらない。充足感に満ちている。靴の中にまで染み込む雨水を感じながらもこの場を去るのが惜しくなってしまうのだった。

2024年3月31日 (日)

ガンバ戦~気炎を発したドロー

2024年3月30日 サンフレッチェ広島 vs ガンバ大阪 エディオンピースウィング広島

 

 春らしい日差しは眩しくあり、焼けるような熱を発するのだった。この日も多くの観客が集ったEピースであるが今節はこのスタジアムで柿落としとなるプレシーズンマッチを戦った相手、ガンバ大阪でった。あの時は負けてしまった。公式戦ではないとはいえ鼻をへし折られた。今度こそ絶対に勝ちたいのだった。

 ところが今シーズンになってガンバは無類の強さを発揮し出した。エースの宇佐美を筆頭に強くテクニックに優れた外国人選手が圧力を掛ける。特に左サイドに入ったウェルトンに入ると馬力のあるドリブルでサンフレッチェの右サイドを抉ってくる。対峙する塩谷は身体を張って抑えに行く。最後の最後で足を出して食い止める。その都度塩谷の日本人離れした対人能力に助けられるのだった。

 ただ、最終ラインでボールを取ったもののビルドアップが上手くいかない。ガンバの猛烈なプレスは攻めれば攻める程ボールを奪われる。まるでそれは蟻地獄のよう。ガンバゴールに近づけば近づくほど奪われた挙句ガンバのチャンスに繋がっていくようでもあった。

 左サイドで東が持ち上がれりクロスを入れれば跳ね返される。そしてそのセカンドボールに山田が反応する。この山田が幾度となく顔を出し攻撃を潰していく。そしてここから前線へと展開されそうになったその時だった。今期初先発の松本泰志のプレス。ボールは右へ転がると中野がミドルシュート。すざましい弾道がゴールに向かうとGK一森が横っ飛びで防ぐ。入りはしなかったもののそれが攻撃への引き金となるのだった。

 左サイドの展開から中央へ預けると大橋、加藤のコンビで引きつけ右寄りに落とす。するとそこに猛烈な勢いで向かってきた松本泰志がミドルシュート。鋭い弾道だったもののこれもGK一森のセーブ。だがボールがこぼれてる。川村が反応しゴールを横切るグラウンダー。加藤が突っ込む。入ったかと思ったボールはポスト。リフレクションは再び逆のポストに当たり跳ね返されてしまうのだった。全ての選手のプレーが躍動していた。そしてゴールまであと数センチまでのところにきた。あと数センチ、どうにかこじ開けたい。再度訪れるチャンスに今度こそはものにしたい、そんな雰囲気に包まれるのだった。

 ところがこの直後、CKを得るもサインプレーは不発。中央から放り込みのボールを入れるとカットされカウンターを受ける。全速力で戻るDFの選手。だがガンバの攻撃も速い。ゴール前へ持ち込まれシュート。が、ここで東が身体を当てブロック。ことなきを得た。攻められていながら奪った瞬間カウンターからフィニッシュに繋げるガンバ。一体どうすればこのチームからゴールを奪うことができるのだろう。

 後半に入ってもサンフレッチェのやりたいような展開は続いていく。中盤から右サイドで中野が縦へと放つ。右のポケットに飛び込んだのが松本。クロスを入れ大橋。が、ヘディングは枠に入らず。またしてもかという気がしてくる。そして今度はCKで満田のキックが入るとゴール前の密集の跳ね返りがゴールに向かう。GK一森の反応。詰め寄るも押し込めず。入らない。あとボール1個分が入らないのだった。

 そんな後一押しを行う為にメンバー交代でテコ入れをする。中野、満田に代わり電撃移籍をした新井、小原の投入である。するとその直後であった。中盤でネタラヴィのキープに3人がかりでアタックするもかわされた挙句前を向かれる。すると縦へのパスが通る。勢いを持った縦へのドリブル。完全に背後を取られ荒木が懸命に戻るもシュート。GK大迫弾く。が、そのセカンドボールをウェルトン。押し込まれ先制ゴールを許してしまったもだった。やられた。全てはネタラヴィを止めれないとこで決まっていた。あそこでせめて遅らせていたら戻る時間があった。そして後味が悪いのは交代の直後だったというとこだった。失敗だったかもしれない。交代しなければこの失点はなかったかもしれない。

 攻めて攻めて攻めまくってるのに決めきれないサンフレッチェに対してガンバはカウンターで手数をかけないで決めてしまった。そこに愕然としてしまう。もはや勝負は決まったようなもの。やはりガンバには負けてしまう運命なのかと腰を下ろした時、左サイドからのビルドアップが始まった。東が高い位置で受けると中央へと横にドリブル。網に引っ掛かりルーズボールとしてこぼれると逆サイドから出た新井。そのまま振り抜く。地を這うシュート。GK一森横っ飛びも間に合わずゴールに打ち込まれていったのだった。

 同点、同点、同点。入ってすぐ、しかも失点してすぐに取り戻した。新井、新井、新井!凄い選手が入ってきた。血が駆け巡る。興奮が冷めやらない。失点をすぐに振り出しに戻した為、勢いはこちらにある。いける、いける。もう1点いけるぞ。

 ガンバも引き分けでは終わりたくない。再びゴールへと迫ってくるも人数をかけ防ぐと低い位置で繋いでいくと新井に渡ると大きくサイドチェンジ。左サイドにいた小原が受けると縦へ駆け抜ける。単独でペナルティエリアに入るとDFを前に切り返し切り返すとシュート。抜いたまではよかった。が、枠に入らなかった。そしてその直後にCKから東のキックは跳ね返されるもセカンドボールを拾い再びゴール前へクロス。GKパンチング。そのボールが佐々木の前へ。だが打てずにクリアされてしまう。あともう少し。押し込みたい。そう思った瞬間終了のホイッスルが鳴ってしまった。1-1、ゲームはドローと終わってしまったのだった。

 スタッツによると21本のシュートを打ったようである。21本打って決まったのが1本。惜しい場面は何度もあった。やはりサンフレッチェは決め切ることができない。そんな中で新井の同点ゴールはまるで意表を突くものだった。間違いなくサンフレッチェに新しい風を呼び込んだ。そして決めることはできなかったものの小原もドリブルによる個の打開を見せた。足りないものを満たすようでもあった。

 外国人選手が怪我で戦線を離れている現状、こういう選手が出てくるのは頼もしい。特にスキッベ監督は結果を出した選手はすぐに使っていくだけに次の試合のメンバーに影響するかもしれない。勝てなかったのは悔しくもあり負けなかったことの安堵感もある試合だった。だからこそこういう試合を突き抜けることでもう一段上にいける可能性もある。次節はもっともっと守備が固く隙を突くのが上手いチームである。そこで今シーズンの真価が問われることになるだろう。

2024年3月17日 (日)

神戸戦~激しく競りあったスコアレスドロー

2024年3月16日 ヴィッセル神戸 ns サンフレッチェ広島 ノエビアスタジアム神戸

 

 昨シーズン優勝チーム。神戸との対戦は今シーズン最大の難所と言ってよかった。しかもアウェイでの対戦では点差以上の差を見せつけられ完膚なきまで叩きのめされてしまった。両者それ程メンバーの変わらない中でのリベンジの舞台となった。今度はやられない。そんなモチベーションで神戸に乗り込んだ。

 広島からも近く、かつて人気がなく降格もしつつも優勝を果たしたという点において共通点の多い両クラブである。それでいながらもそこに同一性を感じさせないのはサンフレッチェがオリジナル10の内の一つだというプライドがあるからである。後発クラブに負けられない、逆に神戸にしてみればその埋められない歴史の穴を戦果によって補填しようという魂胆が心理の奥底に内在してるような気がする。そんな両チームの対戦は初っ端から激しくアグレッシブなものとなった。

 ロングボールを放てば競り合いでぶつかる。パスを送れば球際を狙われる。ドリブルをすれば身体をぶつけられる。それはフットボールコンタクトの応酬となりまるでそれはサッカーの強さを磨く上での源流を見せつけられてるかのようだった。

 そんな中で行きすぎたタックルはファールの判定を食らい神戸にFKを与える。ゴールからは遠いが最終ラインで合わせることができれば入る位置。それがあなどれないのは大迫や武藤といった屈強なアタッカー陣もさることながら体格やフィジカルに恵まれた選手が神戸に揃っていることだった。だがサンフレッチェのDF陣も強さでは負けてない。扇原の放ったFKは弾き返す。するとセカンドボールを拾いまた前線へ入れてくる。弾き返すもボールのこぼれる位置に必ず神戸の選手がいることで2次攻撃、3次攻撃と続く。大迫へのマークが集中する。するとそこに隙を見つけた宮代がカットイン、シュートを放つのだった。

 GK大迫のキャッチ。幸いシュートは威力がなかった。神戸の圧力はすざましい。だがここで黙ってはいられない。右サイドからの展開に大橋が絡み中野のクロスのリフレクションを受けてドリブル。DFの枚数が揃っていながらも中へ切れ込みシュート。枠には飛ばなかったものの強引さからフィニッシュへ持ち込んだ。大橋のこういうプレーはサンフレッチェに足りなかった部分。改めていい補強ができたという気がするのだった。

 その後、ワントップのピエロスをターゲットに攻撃を組み立てる。わずかでもトラップをずらすと相手のチェイシングの餌食になる中、左サイドで繋げ中央からの落としに塩谷が駆け上がりシュート。枠には入らなかったものの強烈なミドルが炸裂しコースさえ入っていればと感じさせる。ただ、この時もゴール前には神戸の守備の人数は揃っていて容易ではなかった。神戸の守備の構築は速い。それ故にこの後はチャンスらしいチャンスは訪れないのだった。

 神戸のボールに高い位置からのプレスでボールを奪っても帰陣が速い。一人かわして二人かわしてもプレイスバックした選手に捕られる。それでもハードワークにより高い位置での奪取を試みるとGK前川のロングキックが炸裂した。それは確実に前線の選手へと繋げDFが後追いの状態になる。右サイドを抉られ塩谷が食らいつくも中央の武藤に折り返し。DFが詰めるも切り返されシュート。やられたと思ったがボールはゴール枠の外へGK大迫の反応により止めることができたのだった。

 大迫、大迫、大迫!

 完全に1点ものの場面を切り抜けた。相手のFW大迫もすごいがこちらのGK大迫も凄い。最後の砦としてその存在感を見せつける。ところがCKによりピンチは続く。左からのインスイングのボールをGK大迫パンチング。が、真正面へと弾かれたボールを山口がシュート。これはやられたと思ったものの荒木が胸ブロック。よくそこにいた。そしてよくクリアすることができたのだった。GK大迫だけじゃない。DF陣の個々の奮闘は神戸に最後の最後を決めさせないのだった。

 だがそれをこじ開けようとする神戸は大迫がトップの起点として機能するのだった。ロングボールでは競り合いつつも収めることができる。ボールキープにより時間もつくれる。この点、ピエロスは段々とトラップの精度が落ちてきたことで球際を捕られるようになったのと違う。それにより徐々に神戸の方が押し上げを図れるようになっていった。

 とはいえ依然とスコアレス。試合を動かそうとアタッカーのエゼキエウ、右サイドに越道、左サイドに志知を入れていった。ところがこの志知が思うようにプレーできない。シュートのリフレクションでポッカリ空いたスペースにいたもののトラップしてしまったことによりシュートコースは閉ざされ入らなかった。あそこはダイレクト。利き足じゃない右足だけど一か八かで打つ場面だった。そこで確実さを選んでしまったが為にチャンスを潰してしまった。元々はここで強引さを選ぶ選手だと思ってただけに大きく失望してしまった。

 最初こそ相手ゴールに迫る場面をつくりだした交代後のサンフレッチェだったが徐々に押し込まれるシーンが増えていった。神戸の攻撃は速く強い。どんなに守備の壁を構築したところでバールでこじ開けるような強引さがある。守って守って守り抜く。それによってカウンターのチャンスが生まれてくる。が、中盤の東が受けたとこでそれを捕られて再び速攻を受ける。最後はクリアしてなんとか失点を免れることができたとこで試合は終わるのだった。負けなくてよかった。最後の最後はそれが正直なとこだった。

 シュート数に関しては同じくらいだった。だが神戸がよりゴールに近い箇所で打ってるのに対してサンフレッチェのは遠目からが多かった点を考えると崩していたのは神戸の方だっただろう。単純に強度のあるプレーの中で個々の選手が上回ることができたのが神戸の方が多かったということだろう。

 この試合でピエロスが負傷退場してしまった。そして交代選手があまり存在を見せることができなかった。更に怪我人が多い。スコアレスドローで終わったことは妥当でありながら今後を考えると勿体なくもあり負けなくてよかったという感もある。きっとそれは終わることのない葛藤なのであり、その中でも幸運なのは代表ウィークで1週間リーグ戦が休みということで戦列を離れてる選手が少しでも戻ってくることを願うのだった。

2024年3月10日 (日)

鳥栖戦~4ゴールでの勝利

2024年3月9日 サンフレッチェ広島 vs サガン鳥栖 エディオンピースウィング広島


 広島本通りから旧広島市民球場跡地を抜けるともうスタジアムがその概要を現した。今まではここからアストラムラインに乗って山の上までいけなかったのでこんなにも簡単に辿り着けてしまうことに違和感を覚える。そして高架橋を渡りスタジアムの中に乗り込んだのだった。

 開幕当初はコンコースが大混乱してたと聴いてたものの意外と落ち着いていて売店もすんなりと利用できる様子だった。やはり物珍しさは通過してしまったらしい。それだけにこれからいかにこのスタジアムへ継続的に観客を呼ぶことができるかがクラブの手腕が問われるとこである。

 ぼくの購入した席は最前列から2列目。凄い、本当に近い。ここで実際にプレーしたら目の前である。もはや選手が入場する前から興奮してるとゴール裏からはチャントが放たれた。サポーターも気炎を上げている。そして選手が入ってくると両ゴール裏の炎は一層激しくなるのだった。

 キックオフへのカウントダウン。オーロラビジョンの数字が減っていきキックオフ。初っ端から畳み掛けるように前に出ていく。右サイドを抜け中央へ繰り出すとピエロス。ファーストシュートは枠を外れた。が、幸先がいい。このまま攻勢をかけていきたい。

 ところがこれで鳥栖も手綱を引き締めた。GK朴一圭から繋いでいく。ピエロスが高い位置でプレッシャーにいくも掻い潜られ前線へと繋げる。勢いのあるパスが行き交いゴール前へ迫る。中央へ渡るとシュート。枠を外れたもののタイミングが合ってるだけに脅威である。先に失点するとまずい。そんな焦燥が生まれたものの奪ってからの押し上げを速くすることで主導権を再び引き寄せる。左サイドから右サイドへボールが振られる。そしてその折り返しが入るとそこへ入った塩谷のダイレクトシュート。ゴール前の守備網。が、守備の脚に当たったのがリフレクションとなり軌道が変わることでゴールに吸い込まれたのだった。

 決まった、決まった、決まった。先制点。塩谷のミドルシュート。相手に当たったことでGKが反応できなかったとはいえシュートへの意識がゴールを生み出したのだった。

 ここで前へ出る圧力が一層出てきた。鳥栖のプレッシャーも速いがトップのピエロスはボールを収めるのが上手い。そして相手を背負った状態でのサイドチェンジは右サイドで中野がフリーで受けゴールに迫る。そこから幾度とチャンスが生まれるものの鳥栖の守備も戻りが速く喰い止められるのだった。

 前線での守備でも手を抜かないことで鳥栖のビルドアップを制限するピエロス。守備でも高い貢献度を示してるものの本人はゴールが欲しい。FWとしての結果が欲しい。その欲求が遠目からのシュートをさせてしまった。シュートはバーの上を超え左にフリーで出てた満田は怒りを露わにしたのだった。

 確実に点を取れるチャンスを潰したものの依然気勢を削がれることなく奪った後は前への展開を速くする。プレッシャーを受けても満田は逆を取る。そして左サイドの東に出すと折り返し。川村が駆け上がりシュート。ゴールへ一直線に飛んだボールはDFに当たり軌道が変わる。が、吸い込まれた。入った。入ったのだった。

 2点目。立ち上がり全身を持って喜びを表す。だがメインスタンドではほぼぼく一人だった。ゴールが決まったのになぜにそんなに冷静でいられる。恐らくそういう応援をするというスタンスに慣れてないのだろう。だけどこの瞬間があるからこそサッカーは楽しい。ゴールが決まった時には全身全霊で喜びたいのだった。

 これにより2点差をつけて後半に入る。メンバーの交代はなし。だが鳥栖は代えてきた。ここがどのように影響するか。それでもやることは変わりなく相手のビルドアップにはプレッシャーを掛け、ロングボールには競り合いに身体をぶつけていく。ただその中で巧みにかわしていくと前線まで駆け上がる。マルセロヒアンに入ると脅威を感じる。スピードを使って裏のスペースに走り込まれると誰も追いつけない。そこで振り切られ深い位置からのシュートを喰らう。が、これをGK大迫の反応で食い止めるのだった。

 後ろが安定してると前も行きやすい。流れるようなパスワークで相手を翻弄する。その流れからペナルティエリアへとスルーパス。その折り返し。反応した川村。決めるかと腰を浮かしかけたその時倒された。足へのアタック。そのプレーは当然ながらファールでPKの宣告を受けた。

 その瞬間湧き上がったピエロスコール。開幕戦で失敗して以来、もはや大橋がPKのキッカーとして相応しいような気がしたもののピエロスにも点を取ってほしかった。その声に呼応するようにボールはピエロスの掌に。ボールをセット。主審のホイッスルが鳴った。ゆっくりとしたモーションからステップを刻みタイミングを測ったシュート。GK朴一圭の読みは当たった。が、横跳びした手の上にボールは飛びゴールに突き刺さったのだった。

 ピエロス、今シーズン初ゴール。3点目というスコアの前にそれだった。前線の守備では高い献身性を見せ、攻撃ではボールの収まり所として起点となる。そこまでの貢献をして足りないのはゴールだけだった。やっと決めることができたゴールに祝福としてピエロスコールに熱が入るのだった。

 後半で3-0。もはや勝ちは見えてきた。そこで今シーズンまだ出てない選手と次々に交代していくとまずはエゼキエウがドリブルで深い位置まで抉ってゴールに迫った。ただその後は鳥栖の攻撃の場面が多くなりなかなか前を向けない。左サイドに入った志知はバックパスを掻っ攫われ更にピンチを招く。ああ、やっぱりレギュラーとの差は大きいんだなと感じるもまたメンバー変更。新加入の小原が左のシャドーで入るとドリブルで魅せた。中へ切れ込む。1人かわし2人かわしまだ行く、まだ行く。最後ゴールまであ辿り着けなかったものの初めて観たその打開力にスタンドは沸き立つのだった。

 その後志知がエリア内でゴールに叩き込むもハンド。CKのフリックを佐々木が押し込むもオフサイド。決まらない。決めているのに僅かな誤差でゴールとならないのだった。

 これだけシュートを打って4点目が決まらないか。でも3点は十分なスコアだと納得しようとしたその時だった。スルーパスに反応した志知がゴールライン際からクロスを上げる。ファーで待ち構えてた中野が跳ぶ。打点の高いヘディング。それはゴールの隅に吸い込まれたのだった。

 4点目。もはや勝利は確信した後のゴールにも関わらず喜びを爆発させる。場内アナウンスで「ナカノ」とコールされそれに続きスタンドから「シュート!」と叫ばれる。実は1点目からゴールをした選手にはコールされてたもののぼくのいたメインスタンドではコールしてたのはぼく一人だった。だけど中野の時は半数位はコールをしてた。そして立ち上がる人も多かった。熱が上がった。志知のクロスと中野のゴールは間違いなくスタンドの熱を上げたのだった。

 そして程なくして修了のホイッスル。手が痛くなるくらい拍手をした。オーロラビジョンにWINという文字が表示され勝利の高揚感に陶酔する。塩谷のミドルシュート。川村の文句の言いようのないゴール。ピエロスの今シーズン初ゴール。そして志知のアシストによる中野のヘディング。どれもがシーズン序盤の肯定的な内容だった。この試合に立ち会えたことに幸福を感じた。そして新スタジアムの臨場感に圧倒された。また来たい。だけど距離的にも金銭的にも負担の大きいぼくはそう何度も通うこともできないだけどその分地元の人に通ってもらいたかった。

 素晴らしいスタジアムはできた。あとはこのハード面を満たすスタンドが更に熱くなっていくことを願うのだった。

2024年3月 3日 (日)

FC東京戦~勿体無いドロー

2024年3月2日 FC東京 vs サンフレッチェ広島 味の素スタジアム

 

 飛田給駅を降りるとすでに混雑が待ち構えていた。アウェイとはいえこんなに人が来てるのかと浮き足だったものの実はスタジアムに併設されてるコンサートホールへの客も混じっているだけで肩透かしを食う。が、実際にスタンドに着くと徐々に席は埋まっていき少なくともアウェイゴール裏は満席となるのだった。

 両サポーターのチャントが鳴り響く中、選手の入場にはピッチから火柱が上がり中空に向けて花火が連射される。カラフルな火花に圧倒されその後の煙が場内を漂うことになった。少し煙い空気はスタンドの中まで漂流し、滞納する。屋根がついてることから空気が留まる。そしてスピーカーから流れるBGMもどことなく籠ったように聞こえる。その様子に隣にいた仲間は苦言を呈する。ピッチが遠い、音響が悪い、オーロラビジョンが小さいと。全てはエディオンピースウィングと比べての話だが昨シーズンの同じ時期には全く逆のことを言ってたのである。山の上にあったエディオンスタジアムに比べれば全てがマシに見えていたのだった。

 広島の新スタジアムのせいですっかり贅沢になった感性は当然試合結果の期待値にも反映されてしまう。とは言えFC東京との相性の悪さは最悪だ。だからこそここで勝てると今シーズンの弾みとしては大きなものを得られる。そんな大事な1戦に前節と同じメンバーで臨んだのだった。

 前節同様ハイプレスで相手を押し込めていく。それは全体の押し上げを図ることはできたもののそこを掻い潜られると一気にカウンターに持っていかれる。その時の東京の縦のスピードは速い。3バックが個での対応になる。一旦はそれで食い止めたとしても次から次へと湧き上がってくる東京の攻撃は深い位置まで抉られペナルティエリアまでの侵入に混戦を招きシュートを放たれる。が、そのシュート精度がなかった為に救われる。瞬間的にポッカリと空いたシュートコースに躊躇なく打ってくる東京の攻撃はまるで弓矢のようだった。

 弓矢。本来ならサンフレッチェこそその称号を冠するべきである。東京の攻撃をサイドでカットするとそのまま持ち上がる。ゴールに向かって走る前線の選手。そしてラストパスを送ると最後の最後でトレヴィザンの体を投げ出してのパスカット。その最終ラインの重石をどうしても出しぬくことができないのだった。

 それでもボールを握る時間はサンフレッチェが多くその分チャンスシーンは訪れる。トップでピエロスが収めそこからのリターンでゴールに向ける。が、シュートが枠に行かない。たまにいったとしてもGK真正面。綺麗に崩そうとするあまり手数が掛かりすぎてわざわざ相手に守備の時間を与えてるのだった。そして極め付けは加藤が完全にフリーでシュートを放った場面。大橋がゴール前に入り込むことにより加藤のシュートをブロックしてしまった。ああ、何をやってるんだ。しかもオフサイドの判定。決定的なチャンスを潰してしまったのだった。

 ところがその大橋、前線でのプレスは嵌りまくってて高い位置でのボール奪取につながる。そこから中盤に繋げl攻撃が展開されていきサイドに辿り着くとクロス。が、これが跳ね返される。ボールを出す位置もキックの質もワンパターンなだけに東京の対応も楽なのだった。

 そういう時重要になるのがセットプレー。満田のCKに荒木が合わせた。が、クロスバーを叩いてしまう。ああ、荒木のヘディングシュートはやっぱり入らないのだった。

 前半スコアレスのまま終わり選手はロッカールームに引き上げる。後半へ向けての激励のコールが鳴り響く。攻めていた。押していた。それだけに先制点を入れられなかったのが悔やまれる。体力的に落ちてくる後半にこのままのペースが維持できるのだろうか。そんな懸念もありつつもボールを握るのはサンフレッチェだった。ただ攻め手がやはり単調である。それでも決めるにはその数を増やすしかない。サイドに行けばクロス。密集したゴール前はやはり弾き飛ばされる。その繰り返しがまたしても続いていく。が、ここで試合が中断した。VARのチェックである。オーロラビジョンに映し出された映像。そこにボールに競る中で不用意に伸びた手に当たってのクリア。当たってる。映像を観ればはっきりと当たってる。俄然色めき立つアウェイゴール裏。そして下された判定はPKだった。

 ガッチリとボールを掴んだ大橋。そこには絶対にPKは譲らないという意志の表れがあった。前節でピエロスに譲ったが為に失敗されたという経緯がある。ボールをセットして主審のホイッスル。ゆっくりとした助走でスタートして途中でステップ、そしてキック。横に飛んだGKを尻目にど真ん中へのシュート。決まった。文句の言いようのないくらいはっきりと決まったのだった。

 先制。立ち上がるアウェイゴール裏。大橋の2試合連続ゴール。PKとは言えサンフレッチェに最も欠けてるゴールを決める選手。頼もしい。本当にいい選手がやってきたものだと割れんばかりの盛り上がりを見せるのだった。

 すると追いつきたい東京はすぐさま前がかりに攻め立てる。その圧はすざましく止めても止めても堰き止められない波のようだった。もはや完全に引いてゴール前を固める。その中で奪ったマイボールを川村はカウンターへ繋げようとするチャレンジパスを出すもののそれがカット。再び勢いを持ってサイドを抉られる。そして速いテンポでエリア内へ侵入。ゴール脇へ食い込まれると荒木遼太郎が振りむきざまシュート。マークについてた荒木もGK大迫も物ともせずあっさりと決めてしまったのだった。

 同点。早い、早すぎる失点だった。押し込まれてる時間に川村はなぜにあんなパスを出してしまったんだろう。あそこはロングボールでまずは守備を整えるべきだったろう。その流れを読む判断ができなかったことが悔やまれる。そして少ないチャンスを決め切るFC東京の攻撃は鋭さを感じざるを得なかった。

 その後、再び勝ち越し点を入れようと前掛かりになるもゴール前にブロックをつくった東京の牙城は崩せない。相変わらず両サイドからのクロスは単調。そして綺麗に崩そうとするあまり中では崩せない。そして何よりも単独で決め切るパンチ力を見せられる選手がいない。そのせいでボールだけぐるぐるぐるぐる回っていく。その中で乾坤一擲、満田が緑シュートを放つ。GK波多野に弾かれたもののこのプレーに沸き立つ。そう、こういうコースが空いたら打つという強引性が欲しい。それこそがゴールを奪うために必要な要素だった。

 ところが最後を決めきれない攻撃はカウンターへと繋げられ、交代で入った俵積田とジャジャシルバのドリブルが冴えまくる。スピードでは追いつけない。最後の最後の荒木のアタックはファール。PKかと思いきやVARチェックによりFKの判定。ホッと胸を撫で下ろしたものの東京の個での突破は恐ろしい。そこが脅威となり迂闊に攻めることもできないのだった。

 左サイドの東も疲労が見える。右サイドの中野も守備への負担が大きくなることで有効な攻撃ができない。それでもスキッベ監督は交代を告げない。点を取る為には代えたいものの失点のリスクも考えないといけない。残り時間の少ない中、最後のプレーと思われるとこで佐々木のパスミスでラインを割ったとこで終了のホイッスルがなってしまうのだった。そこに勿体なさを感じると共に失点しなくてよかったという感じもする。引き分けは妥当な結果ではなかったろうか。

 それでも試合後のデータで17本のシュートがあったことを知ると愕然とするものはあった。点が取れないサンフレッチェは健在だった。大橋がいても点が取れないのか。そう呟く仲間もいた。こういうこう着状態を打破できる選手が欲しい。FC東京の荒木遼太郎がマークを引きちぎって決めたがああいうプレーが欲しい。決定力不足、それが依然として解消されてないというのを痛感させられた。それにはもはや個々の選手のグレードアップしかない。中野や東といったサイドの選手がカットインやもっと縦を勝負する動きができるか、そしてピエロスはシュートを決め切ることができるか、更にセットプレーでもっとアイデアを出すことができるか。

 そんなことを話しながら席を後にしたが贅沢な内容ではあった。スタジアムでも贅沢、試合結果にも贅沢、環境により人の感性とはこんなにも変わってしまうのかと思い知らされるのだった。

2024年2月23日 (金)

浦和戦~新スタジアムでの開幕戦

2024年2月23日 サンフレッチェ広島 vs 浦和レッドダイヤモンズ エディオンピースウィング広島

 

 開幕戦。すでにプレシーズンマッチを行ったとはいえ公式戦ではこれが柿落とし。チケット完売。浦和のサポーターも押しかけ声援で圧倒する。それに負けじとサンフレッチェのサポーターも声を振り絞る。声が揺れ動く。このうねり。これぞサッカー専用スタジアムであり新たなホームスタジアムなのだった。

 そんな揺れる声援の中での選手入場。そしてセレモニーとして国家独唱。出てきたのは吉川晃司。そこに観客はサプライズの感嘆をあげ、マイクを取った。低い声で絞り出す声は渋かった。更に後半になるとハイトーンで声を張り上げスタジアムの観客を巻き込む合唱へと化し、最後は両サポーターの声援で包まれるのだった。

 そんな大事な新スタジアムでの初戦、スタートとなったのは昨シーズンとほぼ変わらないメンバーではあるがシャドーに新加入の大橋が入っていた。そして浦和にも新加入の選手が入っていたものの中でも存在感を放つのがトップのチアゴ・サンタナだった。そこをどう抑えることができるか。そしてサンフレッチェは大橋が上手く試合に入れることができるかが注目点だった。

 曇り模様で気温の低い広島市。その中でのキックオフ。両者前から運動量を厭わずボールにプレッシャーを掛ける。そんな激しい動きの中で徐々に浦和がボールを持つ時間が長くなる。左サイドから松尾が侵入し折り返し。それを押し込まれる。が、これをGK大迫がキャッチ。右手手術の為直前までリハビリしてた大迫は早速安定したセービングを見せつけた。その後も浦和の攻勢が続くもターゲットとなるサンタナには荒木がマンマーク。肉弾戦になりながらも決して自由にさせることはなくそれが守備での粘りを与えるのだった。

 後ろが踏ん張ってるだけにそれを攻撃に繋げたい。浦和の攻撃を跳ね除けるとそのボールを満田が回収。右へと大きくサイドチェンジ。広大なスペースへ出る。が、これに中野が追いつかない。その後にも左サイドで抜け出した東がクロスを上げ大橋が頭に当てるも枠の外。大橋が突っ込みすぎていた。いい場面はつくり出すけどゴールが奪えない。これでは昨シーズンと一緒ではないか。その為に奪った大橋だったが何となくサンフレッチェに入った途端に得点力が下がるような気がしてきたのだった。

 それでもサンフレッチェのシュート意識は高くボランチに入った満田はフリーになると遠目からもシュートを放つ。そしてシャドーの加藤もダブルタッチで相手をかわしミドルシュート。なかなかボックスには入れないものの遠目からでも狙うという姿勢はサンフレッチェに攻撃への波をもたらせた。ショートパスでのビルドアップ。トップのピエロスに入れると収まりがよく全体が前を向ける。バイタルエリアを固める浦和にパスで散らしスイッチを入れるタイミングを図る。真ん中で川村が受けるもプレッシャーからサイドに流しリターンを受けるも受け損ねたかに見えた。が、ルーズボールのようなそのボールをダイレクトに打ち込む。血を這うシュート。GK西川止めるもボールの威力によりこぼれる。大橋が詰めた。シュートが大きい。枠を外れたかと思ったものの次の瞬間ボールはゴールの中でしっかりと跳ねていたのだった。

 入った、入った、入った。大橋、決めた、ゴール。新スタジアムの最初のゴールは大橋。数チームの争奪戦の中サンフレッチェに来たものの早くも結果を出した。得点力不足のチームにおいて足りないものが満たされたのだった。

 幸先のいい先制。しかも前半終了間近だった為、リードのままハーフタイムを迎えることができた。

 後半に入り浦和は攻め手を変えてくるか。失点することにより尻に火がついたチームが巻き返すことはよくあることだ。ところがその出鼻を挫くようにサンフレッチェは高い位置からのプレスで相手のビルドアップに蓋をする。GK西川を含めてパスによってプレスを回避する浦和。だが遂にはペナルティエリア内へ追い詰めルコとでパスカット。それを大橋が切り込もうとしたとこを倒された。笛が鳴る。PK。スタジアムが揺れるのだった。

 早くも追加点のチャンス。自分の奪ったPKだけに自分で蹴りたいと主張する大橋。それを頑として跳ね除けるピエロス。結果的にペナルティスポットへボールをセットしたのはピエロスだった。

 主審のホイッスルが鳴るも動かないピエロス。左に角度を取りゆっくりとした助走からシュートモーション。蹴った弾道は左へ。しかしGK西川はそちらに跳んだ。コースを読まれたことに動揺したかピエロスのシュートは枠を外してしまったのだった。

 ああ、ピエロス。何となくまずい気はしてた。大橋が決めたことでCFとして自分も結果を残したいという焦りがあったのだろう。どことなく決められそうな雰囲気がなかった。これならやはり大橋が蹴った方がよかった。そんな悲嘆に暮れる中、浦和が勢いを持って攻め込んできた。一気に流れを持っていかれそうな展開だった。だがこれをカットして前線へ繰り出すと左サイドのポケットに出る。加藤が受けてゴール前を見定めるとクロス。浦和DFの壁がある中を飛び込んだ大橋。これがボールを捉え再びゴールに叩き込むことができたのだった。

 決まった、決まった、決まった。大橋2点目。ピエロスがPKを外したことにより流れが変わりかけたもののそれを一気に突き放してしまった。自信がPKを蹴らないことによって決められなかった得点をすぐに補った。この1点は大きい。まだまだ点を取りに行く、そんな闘志を燃やしていくのだった。

 どうにか反転したい浦和。ウィングに前田を入れると左サイドをドリブルで切り裂かれ後手に回る場面が増えた。そしてトップのサンタナに代わって興梠が入るとサイドからのクロスに対して絶妙なタイミングで入られる。前田、興梠。この2人はどこのチームに行っても厄介だ。浦和はどんどん攻撃の厚みを増していく。次第に防戦一方になっていく。

 ピエロスに代えてヴィエイラ。加藤に代えて松本泰志。サンフレッチェもフレッシュな選手を入れることで押し上げをしようとするも上手くつながらない。何度かカウンターのチャンスを迎えるもののフィニッシュが決まらない。それどころかシュートにいく前に浦和に奪われてしまうと一気にピンチに陥る。目の錯覚だろうか、このスタジアムはピッチが狭いように見える。ゴール前の攻防によりシュートを打たれる。GK大迫が最後の砦として防ぐ。するとここまで攻守に渡ってピッチを駆け巡ってた川村が座り込み山﨑との交代を余儀なくされる。残り時間、何とか無失点で乗り切りたい。浦和のCKが入る。前田の蹴ったボールは合わせられゴールに向かう。が、ポスト。跳ね返りをクリア。満田が拾い中野が受けようとしたとこで倒された。ピッチでうずくまるも正直ファールによってプレーが切れたことに安堵した。

 そしてそのままタイムアップ。新スタジアムでの試合を2-0の勝利で終えることができたのだった。旗が揺らめき歓声がこだまする。よかった。初戦で勝つことができた。そうそう思い描いたようなストーリーとは実現化しないものの理想的な結果となった。素晴らしい、素晴らしきチームでありスタジアム出会った。

 ただ、この雰囲気を作り出したのは間違いなく浦和サポーターの声援もあっただろう。地響きのようなチャントはこの空間を一種独特なものへと変えていった。声量で言えば間違いなく浦和の方が圧倒してたのである。

 まずは開幕戦を制した。そしてこれをどこまで続けていくことができるだろう。熱くなりながらもまだ1戦終わっただけという冷静な理性が働いてしまう。それはやはりまるで人気もなく低迷してた時期を知ってるからだろう。改めてこの新しい歴史の第一歩が光り輝くものであれば良いと願うのだった。

2024年2月11日 (日)

プレシーズンマッチ~新スタジアム柿落とし

2024年2月10日 プレシーズンマッチ サンフレッチェ広島 vs ガンバ大阪 エディオンピースウィング

 

 サッカー専用新スタジアム。これをどれだけ待ち望んでいたことだろうか。ピッチまで遠くアクセスにも劣るエデイオンスタジアムはJリーグの中でもワーストに入るスタジアムだった。広島じゃしょうがない。いつしかそんな諦めも持ったものだが突如として決定した新スタジアムの構想。興奮したものの本当に建つんだろうかと最後まで疑念を抱いていた。それがこうして実際に柿落としを迎えたのだった。

 感無量、それでいて呆気なく具現化したという不思議な感覚である。いずれにしてもここから新しいサンフレッチェの歴史が始まる。その最初の試合。公式戦ではないもののこのスタジアムに相応しいパフォーマンスが発揮されるだろうと胸躍る。その期待は公式戦でもないのに満員となってるスタジアムに現れているのだった。

 そして現れたスターティングメンバー。左サイドに柏、ボランチに青山とベテラン2人が入ってる他はヴィエラがワントップに入ってる以外はほぼ昨シーズンと同じメンバー。プレシーズンマッチの割には硬くきたものの青山、柏といったベテランを入れてる辺り、ちゃんと興行としての手心も入っているのだった。

 両者の声援が鳴り響く中、スタートした柿落とし。前から嵌めていこうとするサンフレッチェに対して相手の隙間、隙間に上手く通していくガンバ。そして前への推進力に迫力がある。ガンバの攻勢が続く。後手に回るサンフレッチェ。それでも局面でのボール奪取から一気に前線へ駆け抜ける。ただここでパスの意図が合わない。もしくはそのパスの出しどころを上手く嵌められてるせいで思うように攻撃が繋がらない。それにより裏を突かれペナルティエリアまで持ち運ばれシュート。これはGK川浪がブロックしたもののオフサイド判定。それでもここで止めたというのは大きい。正GKの大迫が不在の中で川浪がその役目を全うできる判断となりうるのだった。

 その後もガンバの攻勢は続くものの意表を突くようにゴール前へ持ち上がる。そこで柏がカットインからシュート。これをGKがパンチングで逃れる。惜しいシュートだった。だけどあの決定的場面で決めきれないのがサンフレッチェである。そしてこれにより得たCKで荒木が競り勝つもまたしても枠の外。決定機が活かせない、CKで点が取れない、2つの要素が具現化された場面だった。

 そしてこのままスコアレスのまま前半を終え後半では5人のメンバー交代を行う。GK川浪、青山、柏、ヴィエイラ、荒木を下げ、GK田中、東、大橋、ピエロス、山﨑が入る。するとここから停滞してたリズムが躍動する。最終ラインの山﨑からロングキックが縦にに入りそれを受けた大橋が左サイドに流す。そこに走り込んだ東がクロス。ゴール前NI入ったピエロスのヘッド。入った。交代選手によって決め切ってしまったのだった。

 湧き上がるスタジアム。この押し寄せるようなうねりはエディオンスタジアムにはないものだった。この勢いでたたみかけたい。突き進め。もっともっと突き進め。

 ところがここでガンバが再びゴールに押し寄せる。何とかCKに逃げたもののこのCKでニアDEフリックされファーNI詰められ決められてしまった。呆気ない失点。せっかくのリードは最も簡単に追いつかれてしまった。しかもCKというのが後味が悪い。サンフレッチェは何度CKを得ても得点に結びつけられない一方、ガンバはたった1回で決めてしまう。この辺が昨シーズン勝ちきれなかった要因なのだというのを再認識させられてしまうのだった。

 その後もベンチ入りメンバーに出場機会を与える為の交代が行われ、松本泰志がシュートを放つ場面をつくるも決め切ることができず。そしてエゼキエウはカウンターで抜け出したものの転けてしまった。そこから一気にガンバに攻め込まれ決められてしまう。アピールできる場面がありながらもそのことごとくを残念な結果に終わらせてしまう。いつかはブレイクするだろうと思ってた選手はやはり僅かなところで打破できないのだった。

 活気付くアウェイゴール裏のガンバサポーター。それに比べるとサンフレッチェの応援は圧が足りない。それもそのはず、ゴール裏の多くのエリアでまったりと座って観戦しているからだった。せめて手拍子くらいしてほしい。というのが正直なとこ。この辺り、まだ広島に応援の文化というものが育ってないことを感じざるを得ないのだった。

 そしてこのまま1-2での敗戦。記念すべき新スタジアムでの初戦を勝利を飾ることができなかった。これには流石にこたえた。期待が大きかっただけに失望も大きかった。だがもしかしたらこれでよかったのかもしれない。

 そもそもが開幕前にサンフレッチェの評価が高すぎた。昨シーズン13ゴール奪った大橋の獲得などもあり優勝候補などに挙げられた。そのせいでぼくらもそれにのぼせ上がってしまった。だけど現実はそう甘くないのである。そしてそれ以上にサンフレッチェの場合評価が低い時の方が成績を残す傾向があるのである。

 これで他チームもサンフレッチェへの警戒を緩めてくれるだろう。世間の評価も落ちるだろう。その時こそサンフレッチェが本領を発揮できるのである。そう考えてこの敗戦をポジティブに考えていこうと思うのだった。

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サンフレッチェの魂~リンク集

  • Flashscore
    世界の様々なスポーツ試合速報を、リアルタイムで発信しているサイト
  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

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  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles