大邱FC戦~PKによる先制

2019年4月10日 アジアチャンピオンズリーグ 予選リーグ サンフレッチェ広島vs 大邱FC 広島広域公園陸上競技場

 全国的に底冷えする気温の中、平日のナイトゲームに駆けつけてくれる観客はやはり少なかった。そういう意味ではホームの利を生かせてない。いや、元々韓国のチームとの対戦でそんなものは存在しない。あるのはむしろ不可解なPKの判定なのだった。
 5年前、1試合で2回PK判定を取られたことがあった。他のJリーグチームでもなぜか韓国のチームとやる時だけPKを取られる。これはピッチ以外の力が働いてる。そう考えるのは無理もない話だろう。
 そんな厄介な相手にどう戦うべきか。メンバーとして選んだのはリーグ戦の成熟した守備陣をそのまま使うことだった。その上でスターティングメンバーを4人変更。レギュラー組とアピールに努めたい選手のバランスの取れた布陣となった。
 渡、清水、東、稲垣がアピールをしたい4人である。攻撃に特徴のある選手が多いだけに積極的に攻撃を仕掛ける姿勢が出た。それが好転し早々にCKを得る。ここでせめて競り合いには勝ちたいと思うもヘッドで弾かれてしまった。ただクリアが上に行ってしまった故にセカンドボールを確保すればビッグチャンスが生まれる。そんな落下ボールの奪い合いの場面で野上が相手のキックを足に受けてしまった。次の瞬間、野上が倒れると共にホイッスルの甲高い音が響き渡ったのだった。
 駆け寄る主審。手はペナルティスポットを差している。PK、PKである。まさかそんなことがあるとは。PKが貰えたのである。
 ボールをセットしたのはドウグラス・ヴィエイラ。ゆっくりとした助走からのキック。んだGK。コースは合っていた。が、シュートの威力が上回っており、GKの掌を弾き飛ばして入ったのだった。
 先制点。うおおおお、やった。まさかまさかの展開である。だが浮足立ってはいられない。まだまだ試合は始まったばかり。大邱FCは追いつこうと際どいプレーをやってくるだろう。実際、渡などかなり強引なタックルを受けて倒された。でもそんなものに怯んでいる場合ではない。まだまだアピールしないといけない。
 DFの佐々木もオーバーラップでドリブルを仕掛ける。相手を抜いたとこで並走してきた渡がスイッチする。そしてドリブル、ドリブル。更にドリブルで入るとシュート。ファーサイド、わずかに空いてた隙間へと流し込んでいったのだった。
 入った、入った、入った!ゴール、ゴール、ゴール、ゴール!
 渡の元にチームメートが駆け寄る。ACL、2試合連続のゴール。2点差、このゴールは大きかった。そして何より渡のゴールというのが嬉しい。昨シーズンが消化不良で終わっただけに覚醒へのキッカケとなりそうな予感がした。そしてこの時気付いたのだった。柴崎、野上、佐々木といった今レギュラーを張ってる選手がJ2から移籍してきた選手が2年目以降に活躍したというのを。その実績を踏まえると渡も今がまさに日の昇る瞬間なのかもしれないのだった。
 かといって2点差ではまだ余裕がない。守備陣はゴール前にブロックを敷いて侵入を許さない。それでもコンビプレーにより最終ラインを抜かれそうになるも身体を当てシュートを前に飛ばさせない。シュートらしいシュートにいかせない。まさに鉄壁。そしてワントップのヴィエイラに代わって大型の皆川が入ったことにより、いよいよ守備固めに入るのだった。
 皆川は前線で競る。イーブンのボールだったら大抵は勝つことができる。その為に手を使って制空権を確保する。だがそんな競り合い中の肘が相手の顔に入り、カードを貰ってしまう。すでに1度カードを貰ってたので退場。1人少ない状態になってしまった。
 それでも不幸中の幸いなのが90分を迎えたということである。後はアディショナルタイムだけ。よりによってこういう時にゴール真正面にFKを与えてしまった。距離はあるけど狙ってきた。だがその弾丸のようなシュートはゴールバーの上を超えていった。それによりずい分と時間を稼ぐことができた。それによりそのまま2-0で勝つことができたのだった。
 ACL、2勝1敗。充分決勝トーナメント進出を狙える成績である。ここまで来たら狙うべきだ。でもそれでいてレギュラーでない選手を使わないといけない。勝ちつつも他の選手も使っていきたい。実に難しい課題に城福監督は取り組まなければいけないのだった。
 5年前はPKに泣いた。そして今回はPKで勝利のキッカケをつくってもらえた。審判には泣かされもし、笑わされもするって再認識させられた。果たしてアウェイの試合ではどうだろう。勿論そこは笑って終わりたいに決まっているのだが。

2019年10月 6日 (日)

神戸戦~両チーム8ゴールの中、勝利

2019年10月5日 サンフレッチェ広島vs ヴィッセル神戸 エディオンスタジアム広島

 後半の立ち上がりは慎重だった。リードしてるだけに無理に攻め急ぐことなくボールを大事につなげていく。その分物足りなさはあった。相手のブロックの中へ入って勝負すると見せかけてバックパス。そして安全に最終列まで下げてつくり直し。じれったい、じれったい。と思ってたら最前列のヴィエイラに入ると背後に着いてる守備をいなすべく落とすとサイドから走ったハイネルがシュート。グラウンダーのボールが地を這った。だがポストの脇へ逸れていく。いいシュートだった。慎重になってるようで決して攻撃の手を緩めてる訳ではない。特にハイネルの前へ出る意識は突出していた。
 ところが一旦ボールを持った神戸は厄介である。ふらふらと回してるようでいながらどこでボックス内に入れてくるか分からない。そしてパスばかり意識しているとドリブルでそのまま切り込んでくる。まるでそれはナイフを持ちながら守備ブロックの周りを徘徊しているかのようだった。やはり引いて守ってるのは危険だ。このまま時間切れという展開は望めそうもない。
 ミドルシュートやワンツーを使った突破を出してくる。押し寄せる攻撃の波。段々神戸の攻撃は力強さを見せ始めた。やはり押し返さねば。守備の踏ん張りから徐々にマイボールの時間ができてくる。それでも押し上げるには前線の数が足りず低い位置でのパス回しになる。が、森島が中央で受けるとそのまま前方へロングキック。最前列のヴィエイラが抜け出した。ペナルティエリアの前、GKと1対1。今度こそ決めろよと叫びそうになる。だがここで倒れた。背後へ追走してたDF大崎に倒されたのだった。
 うおおおおおおっ!
 スタジアムに怒号が走る。詰め寄った主審。その掌に掲げられたのはレッドカード。ここにきて相手に退場者が出たのだった。
 点が取れなかったのは痛いが数的有利はつくれた。あとはこのFKをどう生かすか。キッカーとして立った森島。前方に立ちはだかる壁。主審の笛。ゆっくりとした助走からのキック。それは壁を越えつつも変化のない速い弾道だった。GK飯倉も反応したものの触ることもできずゴールに叩き込まれたのだった。
 地鳴りのような歓声がスタジアムにこだまする。まさか決めるとは思わなかった。それだけに喜びが爆発する。そして森島が決めたというのも嬉しい。今までチャンスは演出してきたものの本人のゴールがないのが引っかかっていたのだった。
 2点差。これは有利になった。とはいえまだまだ油断はできない。事実、この後神戸は人数の不足はまるで感じさせないボール回しを始めるのだった。
 上手くこのまま時間が過ぎてくれればいいのに。守備に回るとどうしてもそう考えてしまう。だがここで後神戸はビジャに代えて田中順也を投入する。強烈なシュートとパワー持つ田中、どことなく不吉な予感がした。
 するとイニエスタの縦パスから田中順也がボックスに入る。人数を掛けたブロックの中をまるでザックリとナイフで切り裂かれたかのようにスパッと入ってしまい田中もワンタッチでシュート。守備の人数が揃ってるにも関わらず決めてしまったのだ。ああ、またしてもやられてしまった。そして1点差にされたことでまたしても不穏な空気が漂うのだった。
 もう失点は許せない。ボールを失ってはいけない。スローインからのボールもプレッシャーが厳しい。ヴィエイラがたまらず大きく中央へ蹴り上げる。大きく跳んだボールを処理しようと待ち構える神戸DF。だがそこへ猛烈に突っ込んでくる選手がいた。飛び込んだのはハイネル。頭に当てると森島につながった。前に運ぶ森島。食らいつくDFにパスを送ると縦へ走ってた川辺の下へ。ゴール前でシュート。決まった。川辺がここできっちりと決めたのだった。
 4点目。再び2点差。もはやこれは勝利に確信を持っていい時間だった。川辺も自身のゴールに安堵したことだろう。後はこのままシャットアウトすること。まだまだ油断をしてはいけない。
 神戸もまだ諦めていない。ドリブルで深くえぐってくる。そのマークにしっかりと食らいつくDF。それによりマイボールにすると神戸のプレスをパスで掻い潜る。やはり人数が少ないことでスペースがあるようだ。縦パスが通る。前に進める。でも攻め急ぐ必要はない。前が詰まったら簡単にGKまで下げてやり直す。もうこういう時間稼ぎのプレーでもいい時間だ。
 再び右サイドのハイネルに出る。そこからスルーパスにヴィエイラが出てゴール前、シュート。弾かれた。だがセカンドボールをペナルティエリアへ。森島シュート。弾かれまたシュート、弾かれヴィエイラの足元へ。ゴール真正面へ蹴るだけ。ゴールネットに叩き込まれた。
 5点目、決まった。もはや勝利は揺るぎない。そしてPKを外したヴィエイラはこれで取り返すことができたのだった。
 アディショナルタイムに入る。神戸はやはりボール回しにGKを使う。だがそこにヴィエイラがプレッシャーを掛けるとコントロールミス。こぼれたのを森島が拾う。迷うことなくシュート。緩い弾道のループシュートは無人のゴールに吸い込まれた。
 6点目。もはやスタジアムの声援は止まらない。点が入らず苦しんでたチームはFWと2シャドーが決めることによって試合を決めることができた。だが大勝した次の試合はいい結果が出ない傾向がある。しかも大量得点できたのは相手に退場者が出たというのが大きい。なので代表ウィークで中断があるのは逆によかったかもしれない。
 でも今日だけはこの勝利に酔いしれていたい。1か月振りの勝利は格別のものだった。

2019年10月 5日 (土)

神戸戦~稲垣、まさかの2ゴール

2019年10月5日 サンフレッチェ広島vs ヴィッセル神戸 エディオンスタジアム広島

 凄い、人多い。
 スタンドの光景を眺めた時、思わずそう呟いてしまった。神戸のイニエスタ、ヴィジャといったスター選手が観客を呼んだのだろうか。敵とはいえありがたい。この多くのサポーターが選手の後押しとなることを期待した。
 そしてそのサポーターの声援は確実に後押しとなり立ち上がりから相手陣地でボールが回る。怪我明けのヴィエイラが真ん中にいることでボールが収まる。左サイドに出ると森島が単独ドリブル突破。折り返し。川辺シュート。入った、と立ち上がりかけたもののゴールの脇逸れて転がっていった。
 外すかよ。ゴール真正面だったのに。ああいうシュートを決めないでどういうシュートを決めるのだ。得点力不足の原因を垣間見た気がした。
 そこに気落ちしたのも束の間、再び似た場面が訪れる。最後列から上がったDF佐々木がスルーパス。森島抜ける。そしてマイナスパス。これに飛び込んだのが稲垣。GK飯倉が掌に当てるもボールの威力が優ってた。ゴールの中に入り込んだのだった。
 稲垣、ゴール。GKの脇、ほんのわずかなスペースに放ったシュート。しかも味方のラストパスの出どころにいつの間にか走りこんでるのが稲垣らしい。加入当初は下手な選手だと思ってたが、確実に技術を上げてる選手なのだった。
 早い時間の先制点に気をよくしながら試合を進める。このままリードを保ったままいきたい。だが一旦ボールを奪われると主導権が神戸に行く。ブロックを敷いて受けに回るサンフレッチェ。人数を掛けて砦を築いている。神戸の攻撃はそのブロックの周りを周回させるだけ。それでもイニエスタにボールが入ると危険度が増す。予測もつかない方向へパスが出る。DFの裏へ落とされる。ビジャが走りこんできたがGK大迫の飛び出しにより無事難を逃れた。
そういう受けに回る時間はその後も続くもバイタルエリアには入れさせない。周辺を回させてるだけ。ビジャがボールを受けた場所はゴールからずいぶん離れたとこだ。野上もマークには行ったものの後ろ向きになりバックパスをする体勢だったので厳しくいかなかった。すると反転、前を向くと前線にループパスを放った。DFの裏にポトンと落ちると、古橋が走っていた。佐々木が追いかけるもすでに遅くワントラップでシュート。入った、決まってしまった。一瞬、ほんの一瞬の隙を突いたプレーなのだった。
やはりビジャはワールドクラスの選手だった。決めた古橋も見事だった。でもこの失点は痛かった。追いつかれたというスコア上のこともあるが人数を掛けた上での失点というのが痛い。このところ繰り返してる失点のパターンである。それだけにまたかという失念が大きかった。
 早くも同点。簡単に先制したが、そのまま勝たせてはくれなかった。ここ1か月勝ってないという呪縛はやはり重い。なんとか負の鎖を断ち切りたい。その為にもゴールがほしい。でもそれが最も難しいのである。改めて開始早々のシーンで川辺がゴール真正面であるにも関わらずシュートを外したのが悔やまれる。
 その後も川辺はバイタルエリアでシュートを放つもDFにブロックされる。やはり枠に飛ばない。そして攻守が入れ替わる。神戸はGK飯倉もフィールドに出てパスを回す。高い位置で奪えばチャンスだがプレスは軽くいなされてしまう。それでも森島のプレッシャーの掛け方が効いてラインを割ってマイボールになる。それを中盤でつなぐと
右から左へ。そして後ろへ下げてまた前へとボールを捌く。攻撃のスイッチを入れようとするも詰まれば下がりまた組立直し。それらの中心には青山がいた。そしてその青山からサイドに入れると野上から縦パス。裏へ向けたヴィエイラ。そしてゴール前へ折り返すと走りこんだ選手の足元へ。走った勢いのままシュート。入った、入った。入った。決めたのは稲垣。本人もキャリア初となる1試合2ゴール目を決めた。
叫んでしまった。得点力不足の中、決めたのが運動量を生かして守備に貢献する稲垣だった。本当に稲垣は神出鬼没である。どこに現れるか分からない。それがこの選手の魅力でありストロングポイントである。
だが1点では覚束ない。実際すぐに同点にされてしまった。ここは畳みかけて追加点が欲しい。とそんな気概から前線での守備、セカンドボールの反応につながり青山がミドルシュート。DFのブロックに阻まれる。が、ここで笛が鳴ってPKを宣告される。ハンド、手に当たったようだった。
雄たけびを上げる青山。ボールを置いたヴィエイラ。2点差になれば大きい。笛が鳴る。大きな助走からヴィエイラのキック。が、それをGK飯倉に反応され決めきることができなかった。
ああ、ヴィエイラ。ハイネルにでも蹴らせればよかったのに。せっかくのリードを広げるチャンスをみすみす逃してしまい不穏な空気が漂う。たった1点差のリード。果たしてこのままリードを保つことができるのか。そんな不安を抱きつつ前半を終えるのだった。

2019年9月29日 (日)

名古屋戦~勝てない勝てないサンフレッチェ

2019年9月28日 サンフレッチェ広島vs 名古屋グランパス エディオンスタジアム広島

 しぶとく続く暑さの日中を乗り切り日が落ちるとスーッと気温が落ちたことで空気も澄んできたような気がしてしまう。涼しくなってきたことで体力の消耗も低減するだろう。最初から飛ばしていくのだろう。というよりもはやスタミナを計算した戦いを考える余裕はない。何せこの1か月近く全く勝ってないのだった。
とにかく点が取れない。代わりに失点はしまくってる。あれだけ無失点の試合を続けていたのが信じられない。得点力不足が失点を招いてるのだろうか。それとも失点の多さが得点を遠ざけてるのだろうか。
 そんなもやもやを払拭すべく走りまくる。相手ボールに対しては素早く当たりに行く。それにより主体的なゲームを進める。最後尾である野上から前線へパスが入る。受けた川辺がミドルシュート。
ガツン。
乾いた響きでゴールバーに弾き飛ばされた。いい弾道だった。だけど入らない。川辺のシュートは本当に入らない。得点力がない原因の一つはシャドーがゴールを決めないからだ。シュートの意識が足りない。シュートの精度がない。それについては森島も一緒なのだった。
ところがその森島からのCK、ゴール前の密集地帯をするっと抜けるとファーサイドに。ぽっかりと野上がフリーで待ち構え頭に合わせるとゴールに入った。正に決めるだけだった。そういえば点が決める時というのはほとんどが森島のキックからだった。あまりにも久々のゴールだったものでそんなことすら忘れてしまったのだった。
先制。幸先がよかった。ゲームも主導権を握っている。後ろからのビルドアップ。攻め急がない。前が詰まれば後ろに下げる。そして柏からGK大迫へのバックパスをリターン。が、このキックの精度が悪くラインを割りみすみす相手ボールにしてしまうのだった。
このスローインから名古屋がつなぐ。すでに自陣に戻って守備に構えてる。が、ポンポンポンとつなげられてトップのジョーへ入るとワンタッチで落とされそこへ走りこんだ前田がトラップ。これを野上が見事に逆を突かれゴールの隅に決められてしまったのだった。呆気ない、あまりにも呆気ない失点だった。そして何よりも失点しても大して悔しくもなかった。そう、すでに失点することに慣れてしまっていたのである。
大迫の中途半端なキック。そして相手のスローインにたいしてのぬるい守備。そのたった1回を逃さない名古屋の攻撃。まさに失点をし続けるサンフレッチェを象徴するシーンであった。
後半に入ってもサンフレッチェの優位は変わらない。その割にシュートを打ててない。トップの渡に入れてもトラップが大きくなってしまいボールが収まらない。その為、森島がドリブルで縦へ抜けるが身体をぶつけられて倒れても今日の主審はファールを取らない。そこでスルーパスで打開を図るも完全に読まれてる。サイドのハイネルからのパスに対してはスルーして渡に託すも反転シュートは枠から大きく外れる。慎重にボールを回して回して青山がミドルシュートを打つも枠の上。シュートは打てるようになってきたものの、誰も枠の中に入れることができないのだった。
ボールを握るも打開できない。その打開策として渡に代えヴィエイラが入る。ハイネルが柏とのワンツーによりシュートするもブロックされてCK。だがこのCKもヴィエイラの高さを生かせない。更にパスを回して活路を見出そうとするもミスが出てボールを奪われる。そして守備に戻ってボールを奪ってもトップのヴィエイラにボールが収まらないのだった。
ゴール前でのアイデアが足りないのだろうか。それとも個の力量が足りないのだろうか。ボールを支配しても一向にゴールが決まるという気配がない。青山のスルーパスから川辺がゴール前へグラウンダーのクロスを出すもクリア。柏がカットインからのドリブルをすると倒されFK。これをサインプレーで決めようとするも実らず。個を使おうとアイデアを使おうとやはり結果が出ないのだった。
交代で入ったヴィエイラに至ってはボールが収まらないに止まらず裏へ走るボールに追いつけず何もできない。今頃になってあれだけ酷評してた渡との交代が失敗だったことを悟るのだった。
ハイネルをシャドーにポジションチェンジ。左右をゆさぶるパス回し。でもゴール前を固めた名古屋の守備に対して何の脅威にもなってなかった。こういう人数を掛けた守備を崩すのをサンフレッチェは苦手としている。それをフィッカデンティ監督はよくわかってるようだった。
1-1のドロー。勝てた試合だと思う。名古屋のチャンスなんて失点をしたたったあの一瞬だけだった。でもそれを決めた名古屋。終始ボールを支配してシュートも打ちながらも決めることのできなかったサンフレッチェ。そんな試合だった。
どことなく停滞感が漂う。こういうのを突き破ってくれたのが森島であり荒木だった。これらはカップ戦で結果を出してスタメンを勝ち取った選手である。そう思えばここ最近のカップ戦をほぼそのままリーグ戦のメンバーにしてしまったのは失敗だった。そしてもはやカップ戦は全て敗退してしまった。シーズン終了まで果たして1回でも勝つことはできるだろうか。それともここは渡のように期待に実情が追いついてない選手を我慢して使うか。城福監督も試されてる期間であるのだろう。

2019年9月19日 (木)

天皇杯大分戦~中途半端な敗戦

2019/09/18 サンフレッチェ広島vs大分トリニータ エディオンスタジアム広島

 惨敗したリーグ戦から中3日、ある程度ターンオーバーをしてくるのかと思ったらほぼ変わらないメンバーで臨んできた。膠着、勝てなくなってくると城福監督はこうしてメンバーを固定してしまう。そして悪い流れをそのまま引きずってしまう傾向があるだけに嫌な予感がした。だが、立ち上がり高い位置からボールを奪う姿勢にこの試合へのい意気込みを感じることができた。渡やサロモンソンや松本は結果を出さなければならない。そんな気迫は感じることができた。
 その高い位置でのプレッシャーは相手のミスを招くとフリーの松本の元へ。GKは飛び出してる。がら空きのゴールへ向けてシュート。が、このボールをミートすることができずボテボテと転がる。GKもキャッチするのに余裕で戻ることができたのだった。
 だが悪くない。流れは悪くない。そして高い位置でボールの奪い合いで渡がファールを受けFK。森島が蹴ったボールはゴールから離れるボール。荒木がヘッド。が、ゴールの上を飛んでしまった。
 更にその後ショートカウンターから東がロングシュート。威力はあったものの枠に入らない。真ん中で渡が読んでただけに急ぎすぎた感がある。でもシュートの少ないこのチームにおいてシュートを打つということ自体に批判はできないのだった。
 するとこんなもたつきを見せている内に主導権が大分に移っていった。ロングボール1本でトップに入る。そこを起点にサイドを始め次々に選手が上がってくる。食い止めるので精一杯。クリアすると見事にセカンドボールを拾われる。取れない。どんなにプレスをかけようとすらりとかわされてしまうのだった。
 すると右に深くボールを入れられる。だがこぼれ球をサロモンソンがカット。ただこれを処理をし損なってゴール前へ落としてしまう。ゴール前から大分の選手がシュート。荒木がついてたものの、その守備をものとのせずゴールに叩き込まれてしまった。失点、あまりにも呆気ない失点なのだった。そしてそれがアピールすべきサロモンソンのミスというのが哀しかった。
 先制したことで余裕を持った大分。ますますサンフレッチェは追い込まれる。だが後半始めにサロモンソンに代えてハイネルが出る。更に松本に代わって青山、渡に代わって川辺が入る。結果を出したい選手が弾き出されてしまった。が、ここから快進撃が始まる。
 トップに入ったハイネルが縦横無尽に動き回ることで色んなとこでボールに絡む。それにより攻撃が活性化されサイドから浮き球、それをワンタッチで中へ入れる。中央にいたハイネルがベイシクルシュート。そんな無謀なプレーが上手くいく訳がない。が、後ろ向きながらも空中でボールの芯を捉える。次の瞬間にはゴールに叩き込まれていたのだった。
 追いついた。ハイネル、凄い。
 あり得なかった。まさかあんなシュートが決まると思わなかった。ここに至るまでに3本もシュートを放っていただけあってシュートの意識が強かった。FWが怪我人続出した中でハイネルこそトップにふさわしいのかもしれないのだった。
 そこから怒涛の攻撃が続く。攻め急ぐことなく左右で揺さぶりスイッチを入れると一気にゴールに押し寄せる。シュートを打つ。が、大分の守備は固い。確かに人数を掛けてゴール前にはいつくばっているが、サンフレッチェがこの状況になったらここまでブロックできるだろうか。果たしてこれはサンフレッチェの守備が弱いのか、それとも大分の守備が強固なのか。だがそれ以上にサンフレッチェの選手はシュートが下手だ。それもそのはず、普段からそれぞれの選手にシュートの意識が低過ぎる。だからこれだけ攻め込んでいるのに点を取る為にあと一歩足りないのだ。
 そうこうしてる内に90分終了、延長戦となる。もはや疲労により選手に動きの切れがなくなってきた。あと1点がとてつもなく遠いものとなる。そこで最後の交代として松本大哉が入る。全員疲れた中で唯一フレッシュな大哉に預けて打開したい。が、よりによってファーストタッチでスルーパスを狙った。疲労困憊してる味方よりも自分でドリブルすべき場面だった。それが象徴するように大してボールに触ることなく延長戦の終了を迎えてしまった。
 PK戦。
 嫌な予感がした。でも守備に翻弄した大分の方が疲れてるはずである。ハイネルから始まったPK戦。難なく決めた時には鳥越苦労だったかと安堵するのだった。ところがこの後GK大迫はことごとくコースの読みを外してしまう。対して大分のGKは結構な確率で読みを当てていた。ただ、サンフレッチェのキッカーがその都度ギリギリのキックを蹴る為にそれでも決めてしまうのだった。
 サドンデスに入り遂に10人目のキッカー柴崎。安定したプレーの柴崎なので安心してた。が、まるでGKにパスをしたのかというくらいのヘナチョコシュートを打ってしまい余裕でキャッチされてしまった。決められないにしてもあのシュートはないだろと腰砕けになると大分のキッカーはきっちりと決めた。またしても大迫は逆を飛んでしまった。結局大迫があまりにも読み外すのでキッカーにプレッシャーを与えることができなかったようだ。
 PK戦とはいえまたしても負けた。敗因はサロモンソンのミスとワントップとして何の脅威も与えられなかった渡である。そして終了間際に入った松本大哉が何もできなかったこと。だけどそれならそれで最初から今まで天皇杯を勝ち上がってきたメンバーにやらせて欲しかった。どことなく中途半端だった。城福監督に思い切りが足りなかった。
 昨シーズンもこの時期から連敗をした。今シーズンもそうなるのだろうか。この先シーズン終わるまでずっと試練の時を過ごさねばならないのだろうか。

2019年9月15日 (日)

マリノス戦~渡の惨敗、試合の惨敗

2019/09/14 横浜Fマリノス vs サンフレッチェ広島 ニッパツ三ツ沢球技場

 横浜駅の喧噪を抜け川沿いを歩くと坂道に差し掛かる。かつて山だったのを切り開いて道路にしたらしく、曲がりくねった登り道には車がビッシリと並んでいる。横浜はどこに行っても混んでいる。そんな固定観念を目の当たりにさせられる光景だった。
 バス代をケチって徒歩で三ツ沢公園内に入るとそこだけ人がごった返していた。それまでの道すがら、どことなく閑散とした殺風景な雰囲気があっただけにまるで砂漠の真ん中に街が現れたような感覚になるのだった。
 とはいえ気温は砂漠ではありえないような涼しさに恵まれた。つい1週間前まで熱中症で運び込まれる人のニュースが絶えなかったことが信じられないのだった。
 メインスタンドに上がり席に着く。初めてのSSS席。ピッチ中央から雲に覆われつつも彼方まで広がる空が見渡せる。両チームのゴール裏もよく見えるのでサポーターの様子も伺いやすい。が、それでいて椅子が狭い。一体いつの時代の人間を基準にしてるんだというくらいに狭い。さすがにこんなお粗末な椅子でこの値段はないだろ。それだけこのスタジアムが古いということであろうがさすがに今後この値段でチケットを買う気にはならないのだった。
 日が落ちると共に照明に灯がともる。2週間ぶりのリーグ戦。その間レアンドロ・ペレイラは怪我をしてしまった。トップに渡が入ったもののルヴァンカップの2試合はどちらも勝てなかった。決定力のなさが露呈した。だからこそ渡自身にとっても結果が求められる。せっかく巡ってきた出場機会、ここでチームを勝たすことができるかどうかで今後のサッカー人生も変わってくるだろう。
 空も暗くなり選手が入場する。照明により影が何方向へも伸びる。座ってる席からは選手の表情までよくわかる。そしてその動きの一つ一つに迫力がある。そのせいか、立ち上がりから両者アグレッシヴに見えるのだった。
 ボールの寄せが速い。そんなに飛ばしてたら後でバテるのではと心配するも気温が下がったといいうのも影響してるのだろう。動ける分、両者激しい。接触プレーも多い。ファールにより熱くなる場面もある。だが個々の選手が局面で負けないという気迫が伺える。それにより両者シュートシーンをつくりつつも最後の最後で食い止めるのだった。
 いつものごとく防戦一方の展開に持ち込まれる。ボールを奪ってもワントップの渡に収まらない。前半から劣勢に立たされこの苦境にボールを奪っても出し所がない。後ろで回してもすでに敵が人数を割いて上がってるので厳しい。また奪われ返されると思ったその時、ロングボールが飛んでハイネルが抜け出す。ハイネルは速い。無謀に思えたそのボールに追いついてシュートまでいったのだった。
 追い込まれてるようでその裏を突く。なかなかにサンフレッチェは抜け目ない。そんな雰囲気を出した時、ハイネルからクロスが入った。渡がジャンピングボレー。これ以上ないタイミングだったものの、足先に当たったシュートはゴールバーの遙か上を超えてしまったのだった。
 渡らしいアクロバティックなプレー。でも枠に入れることができなければノーチャンスだ。わずか0.5秒でも速く反応していれば。当てるのが精一杯だったが為にコントロールまではできなかったようだ。
 前半をスコアレスドロー。悪くはないがもはやこの時点で切り札がなくなってしまっていた。青山とハイネルを先発させている。そしてこの2人、時間の経過と共にプレーが雑になる傾向がある。守備でファールが多くなり、パスが相手にカットされる。それにより逆襲を食らう。更にハイネルは無謀とも言えるスライディングで相手のパスカットをしようとすると届かず相手にいい形でドリブルで入られる。そしてサイドから切り込まれ角度のないシュート。これが決まってしまった。よりによって決めたのは仲川。前回対戦と同じ選手に同じパターンでやられた。もはや仲川はサンフレッチェにはこうやってシュートに持ち込めば点が取れるという自信を持ってしまっただろう。
 追う立場になったサンフレッチェ。ところがトップの渡にはまるでボールが収まらない。ゴールキックを蹴っても競り合うことすらできず相手ボールになってしまう。そして前線でもターゲットになることができずにハイネルも柏もクロスが上げられない。そしてたまに上がったと思ったら100パーセントの確率でその落下地点にいない。渡じゃ点が取れない。残念だがそう考えざるを得なかった。
 そんな攻撃のもたつきをしている内にクリアミスを拾われてシュート。またしてもゴールに叩き込まれてしまった。その後も野上がペナルティエリアでハンド、PKを献上して決められる。あれよあれよという間に3点も失ってしまう。マリノスの選手はみんなゴールを目指すので守備をし難い。一方でサンフレッチェの攻撃陣はゴール前に来るとパスをしてしまう。打てばいいとこで裏へパスを出し、ことごとくカットされてしまう。完全に読まれてる。読まれてるのに同じパターンを繰り返す。繰り返すからマリノスは守備が簡単だ。サンフレッチェの攻撃には恐さというものがまるでないのだった。
 トップに絶対的なFWがいないというのをやはり厳しい。森島も途中から入ったものの何もできない。攻め手がない。一方のマリノスはパスでもつなぎロングパスはつながりドリブルはどんどん仕掛けてきて10点くらい取ろうとしてるくらいの勢いだった。それに押されてどんどんどんどんショボくなっている。もはやサンフレッチェは盾も矛もうしなってしまったかのような脆さだった。
 3-0、ぼろ負けである。こんな試合を観にわざわざ横浜まで来たのかと思うと屈辱的だった。やっぱりトップがいないからな。渡は見事に何もできなかった。それなのに90分使われたのはそれだけ駒が足りないということだ。苦しい。今後、これでは勝つことはできないだろう。そういえば渡のワントップで今まで勝ったことがないんだった。
 もはやこれから点を取ることすらできないだろうと暗澹たる想いでアウェイゴール裏へ挨拶に行く選手を眺める。負けはしても激励するサポーター。そして最後に出たのが渡コールなのだった。みんなまだ渡のこと諦めてないようだった。
 それを聴いてぼくは席を立つ。惨敗にうちひしがれるもまだ少し期待してみたくなった。そしてぼくの着てる渡のレプリカが誇らしく輝くことを夢見るのだった。

2019年9月 8日 (日)

札幌戦~ルヴァンカップ敗退

2019年9月8日 ルヴァンカップ準々決勝 第2戦 コンサドーレ札幌vs サンフレッチェ広島 エディオンスタジアム広島

 レアンドロ・ペレイラ負傷。トップにまたしても怪我人が出てしまった。代わりにはいったのが渡。出場機会に飢えてただけに奮起が期待できた。そして何よりも日本人FWとして渡こそ本当に結果を出して欲しい選手なのだった。
 第1戦に負けてるだけに勝たないと負けてしまう。それだけに渡への期待は高まる。そして開始直後に前線での守備からボールを奪うとそのままペナルティエリアに突き進む。そして折り返し。真正面を向いた川辺がシュート。2人で崩した場面だが、枠を外れてしまった。決めたかった。あとわずかが入らないのだった。
そんな悔やみを入れてると今度は札幌の前線ロペスにボールが入る。3人掛かりで止めに行くサンフレッチェ。ところが切り返しに簡単に引きはがされグラウンダーのシュート。するするするっとゴールの隅に入ってしまう。GK林もかつての俊敏性がなくなってしまいああいうボールに対応できなくなっているのだった。
その後、川辺のワンタッチでの裏へのパスに渡が抜け出しGKと1対1になるもこれも決めることができなかった。サンフレッチェは2人掛かり、3人掛かりでシュートを放つも決めきれず、札幌はたった1人で決めてしまうのである。勝負あったな。そんな諦めを抱いてしまった。
もうその後はというと攻め手のない展開ばかりが続く。シーズン初めにはあれほど輝いてたサロモンソンにはすっかり棘が取れたように鋭さのない選手になってしまったことで右サイドではチャンスが生まれない。左サイドの柏もいい形でボールが受けれない。そしてガッチリ固められてる真ん中は尚更攻め手がなく後ろでばかりボールを動かす。何度か試みた川辺のスルーパスは完全に読まれていて摘まれてしまい攻め手のなさを痛感する。やはり後半になって青山を入れないと攻めれないようだ。
そしてその予想通り青山が入る。右サイドのサロモンに代わってハイネルが入る。青山のパスから始まってハイネルが右サイドを駆け上がる。それによりどんどんチームは前掛かりになる。DFの佐々木や野上まで上がる。クロスを入れる。密集したゴール前で跳ね返される。それでもセカンドボールを拾う。そこから2次攻撃、3次攻撃が続くのだった。
それでもゴールが割れない。やはりトップの渡に決定力が欠けている。シャドーの東と柴崎にしてもシュートが枠に入らない。個で決めれる選手がいないのがこういうブロックを突き破れないというのを痛感させられる。
そんな波状攻撃の中からCK。東の蹴ったキックはDFに当たり高く舞い上がる。が、これをGK菅野が処理しきれずに渡が押し込んだ。入った。決まった。やっと決まった。綺麗な形ではないがそれでも1点は1点なのだった。
 これにより俄然精力が舞い上がる。とりあえずは追いついた。あと1点、あと1点いれてくれ。
やはり青山が入るとチームが変わる。だけど青山は90分プレーの精度が持たない。だからこそ第1戦目は後半に3失点もしてしまった。残念ながらもはや90分できるプレイヤーではないというのを認めざるを得なかった。そしてその青山を出すまでに失点しないことこそが必勝パターンであったのにそれができなかった。ロペス1人を止めることができなかったことに悔いが残る。
柏のドリブルから折り返し。ゴール真正面にも関わらず青山のシュートはDFにブロック。その後にも柏の単独ドリブルでシュートを打ちGKがファンブルするも渡の詰めていたポジションがズレてて打てない。そして最後に総力戦で全員攻撃で上がりハイネルにボールが入るも放ったシュートは枠をわずかに逸れてしまった。一瞬入ったかと思ったそのシュートはボール2個分くらい外れてたのだった。わずかの差、そのわずかの差を最後の最後まで決めきることができなかったのだった。
ルヴァンカップ敗退。振り返ってみれば負けた要素にメンバー選考もある。試合に飢えてる選手を使わなかったという采配ミスもある。ACLではリーグ戦に出れない選手を使うことによって出た選手が活躍してレギュラーを勝ち取っていった。そして勝ち進まないと自分の出場機会がなくなるという切迫感もあった。そこを使わなかったのは失敗の要素の一つである。
結果論なら何とでも言える。でも昨シーズンも同じことをして同じように負けてるのである。そこは城福監督も糧にして欲しいと思うのだった。

2019年9月 5日 (木)

札幌戦~FKの差

2019年9月4日 ルヴァンカップ準々決勝 第一戦 コンサドーレ札幌vs サンフレッチェ広島 札幌厚別公園陸上競技場

 カップ戦の常としてリーグ戦とは違うメンバーで臨むと思いきや、ほぼリーグ戦と同じにした。勝ちにきてる。勿論それは当たり前だがチームの底上げよりも勝利を優先したようだ。このメンバーなら絶対に勝たないといけない。そんな枷を嵌められたようなものだった。
 ただ、開始早々にショートカウンター。中央で川辺がヒールで落とす。それが東にドンピシャリと渡りワンタッチで右のスペースへ。走りこむペレイラ。DFが追走するも駆け上がる勢いのままシュート。見事ゴールに叩き込んでしまった。電光石火のゴール。ヴィエイラが負傷した為にスタメンに入ったペレイラだがこのままレギュラーの座を射止めてしまうのではないだろうか。
 そんな早い時間の先制のせいで楽勝ムードが漂う。札幌のワントップにはかつてサンフレッチェに在籍したアンデルソン・ロペス。前線で彼がボールを持つと変な失い方ばかりし、シュートも下手だった記憶がある。そんなこともあってまるで脅威に感じてなかった。が、そのロペスに前にライナー性のボールが入る。それをトラップしてDFを置き去りにしてしまうとゴールに向かう。懸命に追いかけ背後に着く荒木。だがそんなプレッシャーなどものともせずそこしかないというGK林のちょうど手の届かないとこに流し込んでしまったのだった。
 同点。呆気ない。なんでこんなにも易々とやられてしまうんだ。そしてサンフレッチェにいる時はシュートを外しまくってたロペスはこんなストライカーらしいゴールを決めたことに驚きを隠せないのだった。
 ところがこれに気落ちする間もなくまたしてもペレイラが決めた。中盤からポンポンポンとピンポン玉のようにボールをつなぎ最後はペレイラが走りこんで決める。まるで1点目を繰り返しのようだった。ペレイラのシュート力、頼もしい限りである。
 そして再び勝ち越した。札幌も追いつくべく後半でジョーを入れてきた。強烈なストライカーが入ったものの、これまでの流れを続ければ問題はなかった。パスは小気味いいように回る。相手に取りどころを与えない。が、シュートまでいけないことで中途半端な形で奪われてしまう。すると最前線のジョー目掛けてロングボール。長身の身体で巧みに抜け出そうとするジョー。対峙した荒木はたまらずハンドを犯してしまった。笛が鳴る。そして提示されたのはレッドカードだった。
 やってしまった。すでに1枚貰ってるというのに安易なプレーだった。それでも身を呈した捨て身のつもりだったのかもしれない。が、これによって得たFKを札幌は直接決めてしまった。ゴールの隅、GK林の横跳びも及ばなかった。
 追いつかれてしまった。しかも1人少ない。荒木の退場は何ももたらさなかった。むしろチームをより不利な状況に陥らせたのである。順風満帆に思えたプロ生活において試練が圧し掛かってる。ここのところ強固なフィジカルを持った外国人FWにことごとく負けてる場面が目に付くのだった。
 防戦一方になるサンフレッチェ。防いでも防いでも相手ボールになる。そこに気をよくした札幌はもう全員攻撃を仕掛けてくる。2次攻撃、3次攻撃と次々に襲い掛かる。シュートが枠を外れ胸を撫で下ろすもゴールキックをマイボールにできないものだから一向に守備の時間が終わらない。決壊するのは時間の問題だった。すると密集した守備ブロックの裏に出されペナルティエリアに入られる。佐々木も追うが簡単に振り切られると飛び出したGKがぶつかった。笛が鳴る。PKの宣告。ああ、終わってしまった。またしてもファールによって得点を与える機会を与えてしまったのだった。
 スローで再生される。浮いたボールを処理した後に林がぶつかった。ん?これ腕に当たってるじゃないか。しかも林もぶつかってはいるが寸前で止まってるので札幌の選手が自分からぶつかってるようにも見える。これでPK?いや、少なくともVARの対象だろと思うもそんな指示は出ない。なんだこれ。これだったらVARいらないじゃないか。西村主審だったことから最初から嫌な予感はした。だが今日はっきりした。ぼくはこの人が嫌いだ。この人が笛を吹いてると碌なことがない。頼むから今後一切サンフレッチェの試合では笛を吹かないでもらいたい。
 そしてこのPKをアンデルソン・ロペスが蹴った。GK林はコースを見定めていたものの、あっさり逆を突かれた。前はもっと危なっかしいキックしてたのに実に冷静に綺麗に決めたのだった。逆転。これでもうこの試合負けは決まったようなものだった。
 反撃の可能性はあまりにも低い。もうこれ以上点差を広げないだけで精一杯だ。ところが逆転されたことで前への意識が芽生える。狭い場所もパスを通し前へ進める。そんな推進力によりいい位置でのFKを得た。
 蹴るのは川辺。横一列に並んだ札幌の壁。そこにフワッとした浮き球を上げるとファーにいた見方がヘディングで中へ。そしてゴール前に出た見方が当てようとした。が、弾き飛ばされた。狙いはよかった。でも決めきれなかった。対する札幌はFKを直接決めた。その差が綺麗に点差となって現れてしまったのだった。
 3-2により1戦目に負ける。だが落ち込んでる暇はない。すぐに第2戦目がある。負けてはいけない条件で負けてしまった。とはいえリーグ戦で11戦負けなしの後である。いつかは負けるのであればちょうどいいタイミングかもしれない。全ては次どう結果を出せるかに掛かってるのだった。

2019年9月 1日 (日)

磐田戦~心地よき緊張感

2019年8月31日 ジュビロ磐田vs サンフレッチェ広島 ヤマハスタジアム

 ヴィエイラはまた怪我をしてしまった。代わりにレアンドロ・ペレイラがワントップを務めるものの、果たしてこれが機能するかどうか。それいかんによってはこの後の成績に大きく影響する。なにせFWがいない。パトリックは移籍してしまった。渡も何度も試されたものの結果を残せなかった。現状においてペレイラ一人というなんとも心細い状態戸なってしまった。
 残留争いのただ中にいる磐田。その切羽詰まってる状況は試合の入りから火がついていた。サンフレッチェのボールには果敢にプレスを掛けてきて思うようにボールを回させてくれない。バイタルエリアでのパスはことごとく読まれてる。フィニッシュまでたどり着けない。それなのに一旦磐田がボールを持つとなかなかに粘っこいボールキープをする。そして最前線で張ってるルキアンを狙ったボール。これをルキアンはことごとく収めてしまう。更に前を向くことによって磐田の選手はどんどん駆け上がってくる。まるでそれは空母から戦闘機が飛び立つかのようだった。
 それぞれが鋭い飛び出しで深い位置までえぐる。ペナルティエリアに入る。そこへクロスが入る。シュートが打たれる。その都度GK大迫のセーブに助けられるのだった。
 その劣勢を打開しようとボール支配率を高めようとパスをつなぐ。磐田の前からのプレスに自由を与えてもらえない。前線の選手を狙ったパスはなかなかつながらない。それなら裏を狙ったキックを出すとオフサイド。まるで活路が見いだせない。ゴール前はしっかりと蓋をされてる。その圧力を避け柏が逆サイドのハイネルに出す。ハイネル受けるとクロス。中央でペレイラ。ヘディングシュートは枠を外れてしまった。が、初めてまともなシュートを打ったような気がした。それだけでも救われた気分になるのだった。
 そして依然として磐田の攻撃は続く。その圧力からサンフレッチェにミスが目立つようになる。サンフレッチェのパスは読まれてる。パスカットするとそのままミドルシュートまで打たれてしまう。更にアダイルトンがドリブルで仕掛けてくるので守備の狙いどころがない。そんな翻弄される中、森島が負傷で退いた。そして青山が入るのだった。
 ちょうどハーフタイム直前だった。試合を動かす為に青山の投入は必ずあっただろうがあまりにも早い時間だった。そしてハーフタイムで仕切りなおすものの後半に入ってもそれほど戦況に違いがあるように思えなかった。やはりボールを持つとすぐに追い込まれる。奪われる。磐田はとくかく前に出せばルキアンとアダイルトンが何とかしてくれる。が、これを青山が読んでいた。パスカットから前線へ放り込むとペレイラが収める。前線へ走る川辺へ出る。中央へ走った東へ。数人の敵を前にしつつキープからペレイラへ落とすとシュート。ゴールまで距離はあったもののグラウンダーのシュートをねじ込んだのだった。
 先制、ペレイラ。
 これまで存在感のなかったペレイラが決めてくれた。DFとGKの間を縫うシュート。決して簡単じゃないシュートをよく決めることができた。これでサンフレッチェ加入後早くも2点決めることができたのだった。
 それでもたった1点差。磐田の攻撃は鳴りを潜めない。ルキアンを狙って入れれば何かが起こりそうな危険がある。そうして中ばかり意識すると外で展開される。クロスボールをブロックするもCK。ここからCKの応酬が始まるのだった。
 跳ね返しても跳ね返してもCK。全員戻ってのディフェンス。息をつく暇もない防戦が続く。だがこれを耐え忍ぶと球際を激しくすることによって磐田の攻撃を食い止める。体力的にもキツイだろうが運動量を落とさない。そこで磐田DFのトラップが大きくなったのを柏が見逃さなかった。猛然とした勢いでボールを奪うとそのままゴールへ突き進む。そして迷うことなくシュート。GKカミンスキーが跳びつくも実らず入ったのだった。
 決まった、決まった、決まった。意表を突かれたゴールだった。2点差としたことで大きく余裕が生まれた。そしてこれは磐田の戦意を落とすのに十分で明らかに足が止まってきたのだった。
 それでも昨シーズンこのスタジアムで2点差をひっくり返されたという事実がある。気を抜くことはできない。手を緩めることなくそれぞれが高い意識とパフォーマンスを繰り出す。ハイネルと交代したサロモンソン。東と交代して渡が入る。彼らは彼らでこの短い時間でアピールをしないといけない。チームで内でのポジション争いがいい緊張感を生み出している。
 守備では一人一人が身体を張る。競り合いでも負けない。混戦で蹴られるリスクがあっても頭で跳ね返す。その気迫はこのまま2点差を保ったまま試合を終わらせるのだった。
 11戦負けなし。3試合無失点。いつの間にかこれだけの成績を残してた。ただこの数字は意味がない。目の前の1試合1試合をこなすだけ。そんな緊張感を心地よく感じることができるのだった。

2019年8月24日 (土)

大分戦~決めれる人がいない

2019年8月24日 サンフレッチェ広島vs 大分トリニータ エディオンスタジアム広島

 台風一過により一旦は猛威を潜めた暑さも再びぶり返してきた感がある。またしても消耗戦、動きの少ない試合になるだろうと思いきや雨がパラついたことにより気温が落ち着いてきた。そのせいだろうか、サンフレッチェは前線から追い込むように圧力を掛けていく。その圧力に屈して大分は後ろでのビルドアップに手間取り何度かミスをした。それにより高い位置でのボールカット、もしくはCKのチャンスを得るのだった。ただ最後が決まらない。最後の最後をしとめることができないのだった。
 最後の最後まで食らいつく大分の守備。崩したと思っても最後の一歩が出てくる。それを引きはがす為により高い精度、より速いタイミング、より的確なポジショニングがいるのだった。
 ボールは持っても攻め急がない。ブロックをつくって固められるのでなかなか打開ができない。が、それでもトップにヴィエイラがいることでその長い脚で収めてくれる。味方が上がるまでキープしてくれる。それにより攻撃に重心を移すことができ大分の守備をゴール前まで張り付かせるのだった。
 サイドからは2人、3人と絡むことで裏を取ろうとする。そこからクロスを送るも上手くヒットすることができない。更にゴール前で引きこもるDFを逆手に取ってヴィエイラがミドルシュートを放つもGKにキャッチ。ああ、ここにきてヴィエイラにとって唯一にして最大の欠点が出た。ストライカーとしてシュートにパンチ力がないのだった。
 シュートは打つ。打点の高いヘディングもできる。相手を剥がすこともできる。だけど最後の最後のシュートが頼りない。打った瞬間GKにキャッチされるのが予想できるのだった。
 更にヴィエイラには点取り屋としての嗅覚がない。川辺が放ったミドルシュートではGKが弾いたものの、弾いたのを見届けてからアクションを起こしてる。ゴール前でボールがこぼれる場所を予測できないのだった。
 その為にシャドーの森島がゴール前へ入る。DFを剥がしシュート。そこまではいけるもののGKがブロック。何かが足りない。何かが足りないのだった。
 更に左サイドから柏がクロス。中で東が合わせたものの威力がない。GKにセーブされる。が、コースが際どかった為にボールが外へこぼれた。千載一遇のチャンス。だがこれをヴィエイラが中へ詰めた為に追いつくことができなかった。セービングの基本としてシュートを弾く場合は外へ弾くのがセオリーである。点を取る選手というのはそこへ本能のように突っ込む。結局のところ最後の一突きをするのにストライカーの不在というのを痛感させられた。
 その他にも逆サイドに入ったクロスに森島がトラップをした場面があった。シュートを打ったもののブロックされてしまった。密集状態のゴール前、トラップをしただけでコースは塞がれてしまう。あそこでダイレクトシュートという発想がなかった。それを本能として持ってなかった。
 決めきれない。そこに業を煮やし青山を投入。そしてトップにペレイラ。前節の勝ちパターンをそのまま持ち込んだ。そして確かに青山が入ることで前線へいいロングフィードが入る。ペレイラも大きな体躯を駆使してボールを失わない。それによってまた押上が起こり前線へ駆け上がる。もはや適当に放り込んでペレイラに肉弾戦をやってもらった方がいいような気がするも、最後の最後まで確実につないで決めようとして引っ掛かる。シュートを打っても打っても入らない。まるでそれは大分の選手がサンフレッチェの選手のプレーを完全に読み切ってるかのようだった。
 守って守って守りぬいた大分。だがそれは時としてカウンターも繰り出した油断のならない守備だった。そしてサンフレッチェは終始ボールを支配しながらも最後の最後までゴールを決めることができないのだった。
 岩のように硬直した試合。それを打破するストライカー。それが欠如してるというのを思い知らされた試合だった。逆に考えるとこれでよく10戦も負ずにやってこれたものである。
 果たしてこの先その役目を担う選手は誰なのだろう。まるで想像ができないとこにこの先のリーグ戦に困難しか思い浮かばないのだった。

2019年8月18日 (日)

FC東京戦~熱帯夜の勝利

2019/08/17 FC東京 vs サンフレッチェ広島 味の素スタジアム

 一体何度あるんだ。
 アウェイゴール裏で座ってると滞留した熱によってじっとりとした汗がしたたり落ちる。日は落ちていくものの気温が下がることはなく、時間と共にスタンドの密度は増していくことで尚更熱が籠もる。そこに疲弊しながらも選手が入場するとコールが始まり気持ちの温度も上がる。内も外も熱くなるのだった。
 とはいえこのモワッとした暑さ、選手の消耗は相当なものであろう。90分を睨んで、動きの少ない立ち上がりだった。
 後ろからビルドアップでゲームをつくろうとするサンフレッチェに対して東京は前からのプレッシャーは掛けてこない。その分ボールは持てるものの東京のブロックを崩すスイッチを入れるボールをなかなか入れられない。それは明らかに悪い奪われ方をするのを恐れてるようだった。縦に速い攻撃、それは東京の最も得意とするものだった。
 サイドを使って持ち上げる。右のハイネルの突破が効いている。逆に左の柏のとこでは停滞する。回して回して突破を仕掛けようとするとコースを塞がれるのでやり直し。隙を伺ってるつもりでいるものの、そのもどかしいパス回しはフィニッシュに至らず終わってしまうのだった。
 もどかしい。どことなくまったりとしてる。とはいえその試合運びは理解もできた。なにせ暑い。座って観てるだけで汗が噴き出る。ピッチの選手にしてみればあまり前半から飛ばしてると最後動けなくなるのは目に見えていた。
 そんなコンディションのせいかピッチでうずくまる選手も現れた。全くボールと関係ないとこで東京の選手が倒れた時、審判は一旦試合を止める。サンフレッチェが攻めてただけにその判定には不満の声が上がる。だが選手の安全を考えれば致し方ないとドロップボールの判定を受け入れた。そしてそのボールは当然サンフレッチェに返してくれるのだと思っていた。が、東京は構わずマイボールとしてそのまま攻めてきたのだった。
 アウェイゴール裏から猛烈な抗議の声が上がった。あれではピンチになれば倒れればいいではないか。そんな不満からサンフレッチェの応援はヒートアップする。理不尽な判定はサンフレッチェに火をつけたのだった。
 前半スコアレス。でも相手にチャンスらしいチャンスは与えなかった。サンフレッチェの方がボールを支配してるように見える。かといってシュートシーンをつくれないのであと一押しだろう。その一押しの為に期待が掛かるのが青山だった。
 後半15分。その青山が東との交代でピッチに入ると声援は一層大きくなる。正確で意表を突くキックは相手の牙城を崩す。あれほど入り込めなかった東京のブロックに綻びが生じる。そして柏がボールを持った時、スルーパスへ反応した川辺。ゴール前で受けると落とすと柏が猛然と突っ込んできた。DFの間を抜きシュート。走った勢いも相まってその弾道はGKの掌をはじき飛ばしゴールに入り込んだのだった。
 ドワアアアアアアアアァッ!
 一斉に立ち上がったアウェイゴール裏。怒濤のような歓声が沸き、ゴールを決め勢い余った柏が駆け寄った時には柏コールが響き渡った。大きい、あまりにも大きい先制点だった。
 ここで受け身に回ってはいけない。追加点も狙っていきたい。攻めるにはリスクを伴う。そこがミスにつながり東京にボールが渡ってしまう。そして一旦東京の攻撃が始まるとなかなかそれを断ち切ることができないのだった。
 サイドを起点にクロスを入れられる。ハイネルは守備でもがんばって走り回る。それでもゴール前の密集地帯に入れられるとGK大迫はパンチングで弾く。セカンドボールを拾われる。なかなか攻撃を断ち切れない。そんな前掛かりに来られた攻撃を食い止めロングボール一本蹴ると広大なスペースが広がってる。ハイネルがドリブルで駆け上がる。ただし東京の帰陣も速くゴールまでは至らない。その内にそんなカウンターの場面が訪れてもハイネルが上がってこれなくなった。限界だった。ピッチにうずくまったハイネルはサロモンソンに交代した。
 それからも引きこもって防戦一方。そして奪ってカウンター。柏がドリブルで抜け出した時にはゴールの目の前まで来たのに全速力で戻ったDFに食い止められてしまった。あと少しだった。だけど相手も必死だ。アディショナルタイムの表示が5分と出た時、あまりにも長く感じてサンフレッチェ・サポーターからどよめきが起こった。
 シュートには身体を張ってブロックする。もはやつなぐよりも前方に大きく蹴り出すのが精一杯。一体今何分経った?プレーが進む毎に時間が気になる。そこで東京のファールによってプレーが止まる。大きく安堵する。リスタートはGK大迫がゆっくりと始める。そして蹴ったとこでタイムアップの笛が鳴ったのだった。
 ドオオオオッ!という歓声が上がる。誰も彼も喜び讃え合う。勝った。勝った、勝った、勝った。首位のFC東京に勝った。この暑い一戦を制した。思えばホームでFC東京に負けてから連敗が始まった。そしてその借りを返した。そんな想いが折り重なってサンフレッチェ・コールが響き渡るのだった。
 額から汗がしたたり落ちる。それをタオルマフラーで拭き取る。気づいたらそれはすでにぐっしょりと濡れていた。ぐしょぐしょのレプリカユニフォームに、まるで自分もプレーをしてたかのような錯角を覚える。いや、ぼくも闘っていた。そしてゴール裏皆が闘っていた。そんな疲労感と達成感が湧き上がる勝利にいつまでも高揚は収まらないのだった。

«天皇杯金沢戦~3回戦突破

最近のトラックバック

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

サンフレッチェの魂~リンク集

  • SANFRECCE Diary
    このブログを読んでる人ならすでに知ってるだろうから今更リンクを貼るのが恥ずかしい気もする。 何せこのサイト1997年から毎日更新してるというのが凄い。 過去の記事などはぼくも参考にさせてもらうことも多い。 継続は力なりというが実際には継続するのに力がいる。 そういう意味でも管理人のせと☆ひできさんは偉大である。
  • ススボウブログ
    自分サッカーやグルメについてのブログということです。 かなり熱心に応援してる方のようです。
  • ひろしま日記&サンフレッチェコーナー
    試合を時系列で紹介したりかなり凝った内容となってます。 現地の様子など行った人でしか分からないことがあり興味深いです。 試合に行った人も行けなかった人も楽しめるのではないでしょうか。
  • ゆみしん徒然の書
    ゆみしんさんのブログ。本当に色んなスタジアムに観戦に出かけて現地の様子をレポートしてます。観戦者視点でそれぞれのスタジアムの様子が分かり現地に行く時の参考になりそうです。
  • Scud Sanfrecce
    MICRAさんのサイト。ここの特集のコーナーは必見。サンフレッチェはなぜ人気がないかという考察については今までに見ない観点がある。是非一度読んでください。
  • ヒロシマ・コーリング
    今そこにある危機。サンフレッチェにはメディアが少ない。その為妙にぬるい記事が目立つ。そんな甘い現状にこのまま放置していいのかという危機感を感じた時発言していく。

ぼくのミュージック・ライフ

  • Songs Remains the Same
    Led Zeppelin: 聖なる館
    数あるレッド・ツェッペリンの名曲の中でもこれが特に好き。この曲はダブルネック・ギターがあったからこそできたような曲でこういう変則的なギターを使いこなしてるという意味でもジミー・ペイジは凄い。ロックの歴史の中で数々のギターを使ったギタリストはいたがこうしてちゃんと曲のクオリティーを保った形で生かした例というのは他にないのではないだろうか。だからぼくはレッド・ツェッペリンのライブではこの曲が一番聴きたい。そういう意味でDVD、CD含めてライブの音源が一枚しかないというのは勿体無い。だからツェッペリンの海賊版はやたらと高いんだろう。 (★★★★★)
  • モータウン・ジャンク
    Manic Street Preachers: ジェネレーション・テロリスト
     ぼくはこの曲を聴いた時はぶっ飛んでしまった。パンクのエモーショナルな躍動感がありそれでいてヴォーカルの高い声。パンクとは一線を引いてるようでその情熱はパンクだった。ハードロックとも言えないその曲調はこのバンドの大きな特徴だった。  元々このバンド、2枚組みのアルバムを出して解散すると豪語してたが結局15年経った今でも活動している。しかもCDは当時より売れて作品の評価も高くなってる。同時期に出たバンドがまるで残ってないことからすると相当に快挙である。それについて本人達ももっともらしいコメントを出すがそれがいかにも洗練されてる。パンク的でありながら教養のある人達だというのが分かる。そのどうしようもなくハチャメチャでありそうでいながら実はごくマトモな人達というギャップが親近感を呼んでる。だからこのバンドの曲は歌詞までジックリと読んでしまう。  しかし、この人達の作品は結構多く全部網羅するのは骨が折れる。この音楽へのバイタリティ、これだけは間違いなく本物だということだ。 (★★★★★)
  • ルイ・ルイ
    Johnny Thunders: New Rose Collection
     ジョニー・サンダースの死後に出たライブ音源とアコースティック・ギターによるスタジオ録音を音源に編集したアルバム。その中でもこの曲とDo You Love Meは圧巻だった。ラジカセで録ったような音源であるが、それが逆に臨場感を出している。分かる人にしか分からないという作品だ。  ちなみに現在このCDが売ってるのかどうか知らない。これだけセンスのある人がこんなカルト的な存在で終わってしまったのは理不尽な気がする。だからこそ好きな人にはよりたまらない存在になってしまうのだ。 (★★★★)
  • ロクサーヌ
    Police: ロクサーヌ
     これが売春婦に関する歌だと知ったのはずっと後のこと。歌詞も分からずずっとこの曲を聴いていた。勿論歌詞を知ってからもこの曲は大好きな曲だけど。  本当かどうか知らないけどこの曲の入ってるファースト・アルバムはわざと下手に演奏したらしい。理由は当時パンク・ニュー・ウェーブのブームの中でスタイルを合わせたということだろう。そしてセカンド・アルバムでは実力に見合った演奏で上手くなったと思わせたらしい。そういわれてみるとファーストでは音数が少ないシンプルな曲が多いような気がする。このバンド、5作しかアルバムがないのだがそういう抜け目なさというのは元から持ってたようだ。5作とも素晴らしく駄作のないバンドだった。 (★★★★★)

ぼくのブック・ライフ

  • トニー・サンチェス: 悪魔を憐れむ歌
    ローリング・ストーンズの暴露本である。現在は改題され『夜をぶっとばせ』になってるがタイトルといいブックカバーといい前の方がシックリしていた。 ストーンズというのはぼくが最も影響を受けたバンドの内の一つだが、ここまで無茶苦茶をやってそしてそれが逆に彼らのダークなイメージにつながった。まさにロック・バンドの典型である。どんなに悪ぶっても彼らのようにはなれないし彼らのような影響力は出せないだろう。 時代をロックと女とクスリと共に駆け巡り気付けば巨大産業に飲み込まれていったストーンズ。作者はそんなストーンズに最後は身も心もすり減らされてしまったらしい。それでも未だに活動しているストーンズはある意味怪物だ。 ぼくとしてはこの本の訳者中江昌彦の翻訳もその場に居合わせたような感覚になるのが良かった。他にも『レス・ダン・ゼロ』などもいい雰囲気を出してた。今まで本なんか読んだこともなかったぼくが高校生の時読んで凄いショックを受けたのをよく覚えてる。当時のブックカバーの最後に「END]という文字が書かれてたが読後その文字が見た目以上に大きく見えたものだ。 (★★★★★)
  • 落合信彦: 第四帝国
     まず最初に断っておこう。これはトンデモ本である。ここに書かれてる内容は根も葉もないことと言っていい。そもそもこの落合信彦という人がゴースト・ライターを使ってマトモに取材してるかどうか怪しい。本人いわくCIAに100人も友人がいるというから情報には事欠かないということらしいがこれではアメリカ政府のトップシークレットがなぜか来るというUFO研究者と言ってることが変わらない。そういえばUFOに関しての記述もこの本ではありオリジナルな展開を見せてるのは興味深かった。  内容はナチス・ドイツの残党が世界各地で暗躍してるというものでヒトラーは生きてる、UFOは実はナチスが造ったというファンタジーが溢れてる。その展開はちょっとしたSFといっていい。  事の真実なんてどうでもいい。ただ単純にエンターテイメントとして読めば何の問題もないだろう。誰も「ゴルゴ13」を読んで事実と違うと言わないだろう。それと同じことだ。  しかしこの人、いかにも事実というように書くのが上手い。文章も簡単でスラスラと読めるので展開のテンポがいいのである。だから知らないうちに読んでしまってるという感じになる。そのスタイルはぼくもずいぶんと参考にさせてもらった。  まあ実際はゴースト・ライターなんだが。 (★★★)
  • ニック・ホーンビィ: ぼくのプレミア・ライフ
     このブログの元ネタとなった本。この本との出合いはサンフレッチェの応援仲間に渡されたことだ。その存在は知ってたものの読む機会がなかったのでありがたかった。  内容はというとアーセナルを応援する著者のその観戦生活といったとこだがこれを読むと結構日本のサポーターもプレミアのサポーターも変わらないとこがあるのがわかる。退屈な、退屈なアーセナルというタイトルには笑ってしまった。なぜなら分かり過ぎるくらい分かる心情だからだ。ぼくもサンフレッチェを応援してて何度同じことを感じただろう。  今やアーセナルはプレミア・リーグでも優勝しチャンピオンズ・リーグでも決勝に進出するような存在。一方ぼくの応援するサンフレッチェ広島はJリーグの1部リーグで常に降格の危機を感じるクラブ。でもその根っこは同じである。海外サッカー好きにはJリーグをバカにする傾向があるがそういう人には分からない内容かもしれない。 (★★★★★)

JリーグPR

  • Jリーグ2010特命PR部員 Miles